【感想】アクタージュ 3巻 デスアイランド編完結!そして新シリーズへ
あらすじ
ついに始まる夜凪と千世子の共演――。千世子の役・カレンを創造できない夜凪は友人達との体験を基にして芝居に臨む。しかし、根本的な解決にならないと痛感した夜凪は、千世子と真っ向からぶつかることを決め――!? bookwalker作品紹介より
というお話です。原作 マツキタツヤさん 漫画 宇佐崎しろさんです。
登場人物
夜凪景:ついに念願の天使『百城千世子』と初共演のシーンに。そこで千世子の本質を見抜く。星アキラの股間にダメージも与える。
百城千世子:スターズのエース。『端役が主役よりも目立つ作品があってはならない』という思いのため、夜凪の演技に負けぬように本気で演じる。仮面をつけた、ありのままの自分でも好きになってくれた夜凪の想いに応えるために頑張る。ちなみに好きなものは虫。オキナワオオカマキリ、ヤエヤママルヤスデ、ロイコクロディウムが好き。どんな虫か気になって今調べたらかなり後悔したので要注意。
手塚由紀治:映画デスアイランドの監督。なんでもすぐにOKを出す穏健派の監督かと思ったら、内にかなり熱い物を秘めていた。墨字の先輩。
感想
今回はバトルというより共闘。ついにデスアイランド編完結!
千世子を心から友人と思えないと『カレン』と演技が出来ない。
身近な友人を寄せ集めて脳内友人として『仮想カレン』を作り上げて撮影に挑むも失敗。仮想ではない本物の千世子を知る必要がある。
役に入り込む才能は一流なのに微妙に融通の利かない夜凪は、千世子の事をもっと知ろうと努力する事に。
武光に相談した結果、なぜか枕投げをする事になる。
発想が中学生級
ここの何が凄いって、このシーンは話の終わりのページなんですよ。で、こんな引きで次の話が始まるもんで次は丸々1話使って枕投げやるのかと思ったらすぐ終わるんですよね。全然枕投げしないの。
試みとしては失敗に終わった枕投げ。その後、撮影場所に台風が迫っている事によりどうやら撮影の予定が狂い始め、このままでは夜凪と千世子の演じるクライマックスシーンが無くなってしまう。
一旦は周囲の反対に対してキレてみせるも、大人的なゴニョゴニョに負けて折れそうになる手塚監督だったが、主演の千世子は現状維持のまま続行を支持。役者としてだけでなく、あらゆる方面のバックアップを行い驚異的なスピードで撮影を巻いていく。
さらにトラブルが
なんとか撮影も巻き始めたころ、さらなる台風が現場に到来。ついに絶体絶命か・・・!
と思われたが、夜凪、千世子の意志により台風の中での決死の撮影を決行する事に!
夜凪の中で果たして『千世子』は『カレン』になったのか?周囲の心配が募る中。
千世子ちゃんはマジ天使なのでこのアングルならパンチラしないのも計算済み
夜凪はちゃんと千世子をカレンとして見れていました。ちゃんと話を読んでいれば『夜凪はそういう奴』という事は当然わかるんですが、なんかここだけ切り取ったら夜凪がちょっと頭のおかしい人みたいに見えなくもない。
嵐の中順調に進んでいく撮影。その演技の迫力は、まるで本物の戦場さながら。
しかし、そんな2人をついにアクシデントが襲う!!
果たして撮影はどうなってしまうのか!
というのが3巻のだいたいのお話です。これにてデスアイランド編終わり。
現行のジャンプも毎週読んでるうえでこのブログを書いているんですが、結構絵柄が違いますね。この辺りの絵はまだ夜凪に泥臭い感じがあるというか。千世子も。
最近の話は2人とも綺麗になったんですが、ちょっと冷徹が過ぎる感じに見えるんですよね。その辺もちゃんと狙って描いてるのかもしれないところがこの漫画の最高に面白い部分なんですけどね。
で、この巻の途中から次のシリーズである『銀河鉄道の夜編』が始まります。憑依型カメレオン俳優こと『明神阿良也』と演劇の鬼『巌裕次郎』の2人が登場します。
結局無難なリーマンより阿良也みたいなのがモテる
阿良也の舞台を見て心打たれる夜凪。
「私、あの人のサインも欲しい」
星アキラのコネにより実際に阿良也に会ってみた夜凪。
この出会いは、果たしてどんな結果をもたらすのか。
という感じで次巻に続く。やっぱりいいですね。面白い。それにしても夜凪の周りは『ちょっと変だけど異常なカリスマ性を持つ男』ばっかりなので、なんか性癖というか男の好みが歪みそうで心配になります。
これから段々と『芸のためなら死ねる』みたいな人間ばっかりになってくるのでその辺も心配。
この巻のお気に入りのシーンというか表紙絵がありまして。
この絵にはもちろん『スターズ』という意味があるんだと思うんですが、もうどう見ても『空条千世子』にしか見えん。首じゃないけど。もしくはテリーウーマン。今風に言うとテリーパーソン。
というわけで次巻に続く。
画像:「アクタージュ」コミックス3巻より引用
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