スポンサーリンク

【感想】ガラスの仮面40巻 ついに始まる月影先生の紅天女!伝説が再び幕を開ける!

2024年2月25日

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。

あらすじ

千年の梅の樹の精「紅天女」の全貌が今ここに!すべてがここから始まった!

bookwalker作品紹介より

というお話です。作者は美内すずえさんです。

登場人物

月影千草:いよいよ伝説の紅天女の演じる。若い頃の事故により顔に傷があるためお面着用です。

源造:月影先生のお付き。月影先生に対する恋愛感情は無いのかいつも不思議に思う。今回は『語り部&仮想一真』的な立ち位置で月影先生と一緒に紅天女の舞台を演じる。

感想

ついに始まる伝説の舞台!紅天女とは!

はい!というわけで今回紹介するのは『ガラスの仮面』の40巻です!

実はですね。ブログの本編とは関係ないのですがブログ内にあるTwitterのフォローボタンのリンクが間違っていた事に今日気付きまして。

というわけでページ内のフォローボタンは直しておきました。さらにここにリンクを貼っておきます。この上のボタンから俺のTwitterをフォロー出来ます。ブログの更新報告とかあとは推しの話などを呟いていますので、フォローしていただけると更新がわかりやすくなって便利かと思います。

気軽に感想とかリプしていただけるともの凄く喜びますのでよろしくお願いします。

さて。ついに40巻です!大台に突入ですね!50台は今のところ存在しませんので、残すは1ケタ!という事になります。頑張ります。

実演紅天女

というわけで、ついに月影先生が実演します伝説の紅天女。

読者目線では伝説の紅天女ですが、この世界では昔に超大流行した舞台ですから、そこそこの年齢の人達にとっては『懐かしい』という感覚もあるのでしょうか。

さて。

この40巻は丸々紅天女の話です。

で。この巻の感想をどう書くか?というところが非常に難しい。何が難しいって、本当にただひたすら紅天女の話なんですよ。当たり前なんですけどね。

ページに文字がギッシリ書かれておりまして、その背景に1枚絵がある。という感じ。感想を挟む余地があまりありません。正直『買って読んでくれ』としかいいようがないレベルです。

こういう感じ。これがずっと続く。

面白くないというわけではありません。ただ、どこか部分的に切り抜いて紹介していくタイプのこのブログとは非常に相性が悪いという感じです。

というわけで、漫画そのものというよりは紅天女のストーリーというのをなるべくわかりやすく説明しながら紹介していきます。頑張って。

紅天女のストーリー

とある昔。

空に『妖霊星』という、不吉を呼ぶ流れ星が出現しました。

それをきっかけに朝廷と幕府の間で争いがおこり日本中で戦になります。さらに奈良と比叡山では大きな寺が次々と炎上。大地震が起こって干潟が陸地になり富士山が噴火。日本オワタ。

そんな絶望的な状況の中、とある偉いお坊さんが春の夜明け東の空に不思議な光景を発見します。

太陽がまさに東の地平に昇ろうとしている時に、大地にかかる日輪の輪の中から梅の木が現れ出でてまたたく間に紅の花を咲かせたかと思うと美しい天女の姿になり闇を照らし世界はたちまち光につつまれました。

その梅の木を見た偉いお坊さんは『これはお告げに違いない(本当はかなり長いけど要約)』と語りました。そして、それを信じた人々はこの混沌とした世界が紅の天女に救われる日を待ちました。

……それから長い月日がたち、時の流れと共に天女の存在も人々の心から忘れられていきました。どうやら結局天女は人間を救わなかったようです。非情。

戦が長引き、そこかしこで争いがあるわ寺も屋敷も燃えるし盗人は死体から物をあさるし、夜になったら盗賊は出て人から金品を盗むし日照り続きで田畑は枯れ人は飢え、さらには流行り病も大流行で時はまさに世紀末。淀んだ街角で僕らは出会った。

そんな中。2羽のカラス天狗が噂話をしていました。

この『噂話』がかなり長いうえに内容もいまいちよく理解出来ないので割愛。

凄くざっくり説明すると『世の中マジやべぇ』という感じ。そして、帝が7日続けて不思議な夢を見ます。

『天女が舞う姿を像に彫ってまつれば世の乱れはおさまるだろうとお告げがあった』

だそうで。これこそが昔高僧が見たという梅の木の天女に違いない!探せ仏師を!梅の木の天女像を彫れる仏師を探しだすのだ!!!!!

というわけで、紅天女のストーリーの始まりは『帝が見た夢』という事のようです。なんと迷惑な話でしょうか。

天女登場

そしてここで紅天女が登場します。

ちょっと怖い

紅天女の登場に心奪われる観客たち。一方、紅天女はどうやら人の世の争いをなげいている様子。すぐに争う人類マジ愚か。

このまま人間が争いを続ければそれが原因でよくない『気』が自然界にも蔓延するからダメじゃない?という話になりますが、紅天女は『人間界に不介入』の姿勢のようです。

人間の事は人間が決めろよ。それで滅んだら自業自得だし、それでもどうしても厄介だなと思ったら龍呼んで滅ぼすわ。という感じ。どこが世の乱れをおさめるんだよ。むしろ滅ぼす派。紅天女こわい。

そんな剛腕な紅天女さんですが、どうやら近いうちに自分の身に何か変化がおきそうという予感も感じ取りました。

恋の予感でしょうか。歓喜と胸を裂くような深い悲しみの予感。

一真登場

次に一真が登場するわけですがこれがまた文字が多いうえに長い。

凄いザックリ説明しますと、とある竹林の奥の寺に1人の男が住んでいました。

男は元野盗。その男の元へ『照房(てるふさ)』と名乗る帝の使いがやってきます。

『帝が探している、天女像を彫れる仏師の居場所を陰陽師に占わせたところこの辺に住んでるっぽいんだけどお前知らね?』

との事。それからその男の生い立ちが語られ、なんやかんやあったけど(超省略)その仏師はどうやら俺です。という事になりました。

一応流れとしては『戦で親兄弟を失う→寺に拾われる→手先が器用だったので仏師に弟子入り→権力者にしか仏像を彫らない師匠にうんざり→仏とか価値無い。世界は暴力。力こそ全て→野盗に入り生きる→仲間もみんな死んで、山とかで捨てられてる死体のために仏像を彫り始めた』

という感じです。

そして、その男が仏像に『真』の字を彫っていたのを照房が見た時に『じゃあお前は今日から仏師一真な』と言い出した事で、男の名前(あだ名?)が一真に決定されました。

で。

照房が『これマジで帝の命令だから。彫るまで俺帰らないから』という覚悟で一真に仏像を彫らせますが、どうにも思い通りの仏像が彫れない一真。でも諦めてくれない照房。

完全にスランプに陥った一真の前に謎の法師が現れます。

その謎の法師から『千年の梅の木で仏像を彫れ。梅の木は南にあるからよ』というお告げが。

責任感はあるもののいい加減スランプで修羅場だった一真は、これ幸いとばかりに居眠りしていた照房から逃げるように南に旅に出ます。ありったけの夢をかき集め。俺は梅の木を探すんだ!!!!!

ウザイクライアントから逃げる

阿古谷と出会う

ウザイクライアントから逃げて旅に出た一真でしたが、一応ただ逃げただけでなく梅の木もちゃんと探してました。その旅の途中盗賊の一団に襲われた一真。

そこで彫刻刀を奪われそうになりますが『わたしは仏師だ!帝の名で天女像を彫らないとだからそれだけは持っていかないで!』と叫び自らの使命に覚醒。どうやらこれがわたしの運命らしい。

そんな一真を盗賊の頭は見逃してくれました。

『じゃあいつか俺のために仏像彫ってくれよ。俺悪い事いっぱいしたからきっと天国とか行けねぇけど、お前の仏像のおかげでもしかしたら天国行けるかもしれねぇし』と言いながら去っていく頭。

その後。

旅を続けていた一真は偶然死にかけた盗賊の頭と再会します。旅をしながら頭の仏像を彫っていた一真は死ぬ前に頭に仏像をプレゼント。それを受け取って、安らかな顔で息を引き取る頭。それを見て

『なるほど!帝とかもう関係ないわ!苦しむ人の心を救うために、命かけて天女像彫るわ!!!!』

という決意を固め、謎の法師の再度の導きもあり旅を続ける一真。

ついに梅の香りのただよう谷を発見する一真でしたが、そこで事故にあい消息不明になってしまいます。

一方。

とある村に『阿古谷(あこや)』という名前の、不思議な能力を持つ女性がいました。

阿古谷は神と心を通わせ、風や木や草や動物と会話ができるそうで。さらには薬草を作る名人でもあり薬で治す事の出来ない病は神の力で治すのだとか。職業ヒーラー。

そんな阿古谷でしたが、どうやら最近彼氏が出来たと村の中で噂になっています。相手は、谷で行き倒れていた謎の男。行き倒れていたその男を介抱した縁でそれから仲良くなったようですが、男の方はこれまでの事を何も覚えていないそうで。

その男というのが一真です。

『谷で倒れていた自分を助けてくれた阿古谷の事が好きなんだけど、そろそろ傷が治りそうだし村を出ていかないといけない。たぶんみんなよそ者の俺の事嫌ってる。俺そういうのわかるんだ』

と語る一真。それを聞いて

『出ていくってどこ行くのよ。わたしも一真が好き。どうせ村のおばばとは血の繋がりもないしもう両親も事故で死んだしでわたしには一真しかいないの。ずっと一緒にいてよ』

と答える阿古谷。

初めて一真を見た時に感じた。この人がわたしの魂のかたわれなんだと。

ここからしばらくなんか2人がイチャイチャします。いいシーンなんですけどね。

そのシーンを見て、色々考える観客一同。

魂で結ばれた男女の演技を自分の推しが自分じゃない男とする事が耐えられない

わかる。気持ちはわかる。でもそれがマヤの夢で仕事なんだ。男なら耐える甲斐性を見せるんだ。

阿古谷は不思議な力を持っている。持っているがためにこれまで普通の女扱いをされてこなかったんですが、そんな阿古谷を初めて普通の女扱いしてくれたのが一真だったのです。偏見の無いよそ者だからこそ出来るムーブと言えます。

それから

ここまでで40巻の半分くらいです。かなり簡単に物語の筋を説明しましたが、本当はもっと難しい表現のオンパレードです。でも、最初にも書きましたがどこか一部だけ切り取って見ても全然意味が分かりませんので、もしまだ読んだ事がなければ可能であれば買って読んでほしいと思います。

今回はストーリーの説明に重点を置きましたが、実際は途中途中に月影先生の素晴らしい演技力の話や、それを見てマヤ達が色々な事を感じ取ったりという場面もたくさんありますのでぜひ読んでみてください。

さて。物語はこれからもどんどん進んでいきます。

不思議な力によって村の様々な悩み事を解決していく阿古谷。よそ者である一真を嫌うおばば。そして、そこにやってくる『楠木家』の武将たち。

一真との恋。戦の中での政治に巻き込まれていく梅の谷。

恋をし、魂が人間に近づいていくにつれ不思議な力を失っていく阿古谷。

そして、記憶を取り戻していく一真。

神がかった芝居により体力の限界を迎える月影先生。

梅の谷にある『丹』を目当てに谷に攻め入ってくる軍勢と、それを迎えうつ楠木家。戦場と化した梅の谷を見て、ついに一真の記憶が蘇ります。

阿古谷の身に宿る梅の木の精。その千年の梅の木で仏像を彫らねばならぬ!!

正直ここは全然感情移入できません。なんでやねん別に彫らんでもええやん。と思ってしまいます。

一真は知りませんが、そもそものスタートラインは『帝が見た夢』ですからね。いつの世も力を持った人の何気ない一言が下々の者の人生を狂わすのです。

さて。いよいよ最終決戦。

梅の木の精である阿古谷vsどうしても梅の木を切り倒して仏像を彫りたい一真です。

なんだこれ。意味がわからん。それで何が解決するんだ。

まぁそんな俺の感想はともかく。紅天女物語の結末とは!?

そして。

41巻へ続く

画像:「ガラスの仮面」コミックス40巻より引用

スポンサーリンク