スポンサーリンク

【感想】アクタージュ 9巻 舞台『羅刹女』直前。怒りの感情と夜凪の過去

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。

 

あらすじ

舞台「羅刹女」の演出家・山野上花子との出会いによって想像力を広げる芝居に目覚めた夜凪。まるで神になったような感覚を自らに暗示させ、芝居の中では自分の空想の世界が絶対であるという山野上の教えを基に 夜凪は「羅刹女」の世界へ没入していく――。新たな表現力を身につけた夜凪は降板しようとする王賀美の説得に急ぐ! bookwalker作品紹介より

というお話です。原作 マツキタツヤさん 漫画 宇佐崎しろさんです。

登場人物

夜凪景:舞台『羅刹女』の共演者である王賀美を納得させる演技を身に着けるために山に登り、そこで演出家であり羅刹女の原作者でもある山野上花子と出会う。舞台『羅刹女』サイド甲の主演。

山野上花子:舞台『羅刹女』の著者でありサイド甲の演出家。9巻の時点では、ちょっと変わった部分もあるけどなんとなくいい人っぽい。9巻の時点では。

王賀美陸:サイド甲助演。孫悟空役。スターズを捨てた男。自分を楽しませてくれる約束をした夜凪を待つ。見た目のチャラい感じとその傲慢な態度とは裏腹に、結構アニキ体質。

百城千世子:サイド乙主演。羅刹女役。天使である事を捨て、夜凪に勝つために手段を選ばない生き方を選ぶ。個人的にはよなちよでイチャイチャする関係より、親友でありライバルみたいな立ち位置で少年漫画しててほしい。

明神阿良也:サイド乙助演。孫悟空役。これを書いている現在で、本誌、単行本共にあまり活躍の場が無い。なんか舞台業界に詳しい人として、体のいい解説役ポジションに収まってしまいそうで心配。

感想

舞台『羅刹女』に向けての準備期間。夜凪の中の怒りを引き出す

はい!というわけで、今回紹介するのは『アクタージュ』の9巻です!

世の中にはそれなりの数のいわゆる『単行本派』の人がいまして、俺は本誌を読んでいるので当然9巻の先の展開も知ったうえでこれを書いているわけです。

なので、舞台『羅刹女』がこれからどんな感じになっていくのか知っているわけですが、この9巻の時点ではまだ舞台は始まっていません。

一応このブログは、単行本の1巻ごとに感想を区切って書いているので、その単行本派の人の気持ちに合わせて書いていこうと思っているわけなんですが。

まぁ・・・。あれですよ。なんでしょう。凄い舞台になりますよ。という話です。この時点で本当に単行本しか読んでいない人に対してはあまり言う事がありません。言えない。

それで、話の内容はともかく。

この記事を書いているのは発売日当日なんですが、読んでいる人は色々な時期の人がいると思います。ほぼリアルタイムで読んでいる人もいるかもしれないし、1年後かもしれない。

で。何が言いたいかというと、この9巻を買うと羅刹女のチケットホルダーが特典で付いてきます。まぁ俺は電子書籍派なので特典は無いんですけどね!あぁ腹がたつ。

さて。そんな話はさておき、では紹介していきましょう。

山の上にいた山野上の花子さん

とりあえず、まず単行本をペラっとめくって1話目の表紙。

仲良さそうでいいですよね。

と、こんな感じでとっても良好な関係で進みます夜凪修行編。今回の課題は『内なる空想の世界を信じ込む』という感じの内容です。

結構寒そうな山の上という、そこそこ極限の状況下での『ここはあなたの空想の世界なのだからなんでも出来て当たり前』と思い込む特訓。

なかなかギリギリの修行ですよね。念じながら木についた葉っぱを落として喜ぶ夜凪に対して

なんでしょうか。仮にもまだ精神的にも未熟といって言いJKに対して、この手の思想は非常に危ういような気がするのです。洗脳か何かでしょうか。怖い。

まぁでもこれはあくまで演技の修行です。決して、怪しげなスピリチュアルな何かではない。

一方、夜凪待ち組は座禅中でした(椅子に座ってワイン的な何かを飲みながら)

ここでふと、そういえばなんで寺にいるんだったっけ?と思って8巻も読み直したんですが、これ特に理由は無いんですね。夜凪が約束した3日の間天知を軟禁するために選んだ場所が、どことも知れない謎の寺。というだけで。なんで寺だったんでしょうか。

で。そんな夜凪待ち組の元へ、武光がやってきて王賀美に芝居の教えをお願いしました。

しかし。そんな武光に対して王賀美は『俺は誰にも教えを請うた事がない。必要なものは持ってる奴から奪うか初めからもっていた』と答えます。

個人的にはこの2人には友達というよりアニキと弟分。みたいな感じの距離感でいてほしいです。これもまぁ後々。という話になりますが。

武光は王賀美の様子をうかがいますが、どうやらあまり夜凪を信用していない様子。

果たして夜凪はちゃんと帰ってくるのでしょうか。

一方。山の上で花子さんと修行を続ける夜凪は。

たき火の炎に合わせて体を動かす特訓をしていました。

なんかこう書くと凄いしょうもない感じに見えるんですが、風の流れを感じ、それに身をゆだねて舞、炎と一体になる。というそんな感じ。

別の世界で言うところの『風・火・水・土』の簡易版みたいな。最終的には梅の木の精にもなれると思いますよ。

そしてこの舞を見て夜凪の成長を確信した花子さんは、ついに山を下りる事にしました。

しかし。

下山を決意した次の日はあいにくの大雨。雨の日の下山は危ないので延期しましょうと言う花子さんと、それでもなお約束の日だからと下山しようとする夜凪。

やはり多感な思春期の女子に、このトランスしそうな極限の状況での特訓は、精神に何かしら危険な影響を及ぼしてしまいました。みなぎる万能感。今なら左目もうずくし封印された右腕に包帯も巻こうというものです。

そんな影響を受けやすい思春期女子を見た花子さんは。

演出家もたいがい危険な生き物なんだけどな!!

タイムリミット

いよいよ約束の期限の日。帰ってこない夜凪にしびれを切らしてハリウッドに戻ろうとする王賀美。

それを引き留めようとする武光でしたが、王賀美の決意は固く心が動く様子はありません。

天知を引き合いに出しあおってみるも効果は無し。王賀美の中にある唯一の信念。

『俺が俺であり続ける事』

その決意の前ではどんな言葉も通じない・・・。

かと思われたその時。

王賀美の前に阿良也と千世子が現れます。

もうね。なんだこの少年漫画感。ドラゴンボールとかでこういうシーン何回か見た気がするよ俺。

というわけで、悟空(夜凪)が修行から帰ってくるまでの足止めをするピッコロ(阿良也)とベジータ(千世子)でしたが、果たして間に合うのでしょうか・・・。

と、ここでついに夜凪が到着。個人的にはここもう少し引き延ばして欲しかった。王賀美相手にサイド乙組がどんな手段で引き止めようとするのか見たかった。

で。山野上様のところで修行を重ねた悟空(夜凪)が、いよいよその成果を見せる時です。

王賀美に向かって手を上げ広げ、構えたそこから出す技は。

めっちゃカッコいいじゃないですか夜凪さん。

これ表紙にして欲しいくらいです。いくらか前にも書いたと思うんですが、俺はこういう『悪い顔をする女性』がツボなので、この表情はたまりません。

で。これを見た阿良也が『驚いたな』と言い出して、そこから夜凪の芝居についての自分なりの意見と、それがちょっと想像と違ってた事を説明するんですが。

結構阿良也は予想を外す感じですよね。アキラの演技の時もなんかこんな事言ってたような気がする。

なんかこう、阿良也がちょっと便利な解説ポジションになってしまわないか本当に心配。割と『阿良也が解説する』っていうシーンが多いような気がするんですよね。

これを書いている現在ではまだサイド乙の演技は見ていないので、早く阿良也の活躍が待たれるところです。

認める

修行の成果で、どうやら王賀美の持つオーラと同種のオーラを身に着ける事が出来た夜凪。バトル漫画か。

ちなみに花子さんは『身勝手の極意』を極めし者です。

王賀美の栄光と挫折。少しの過去の回想をはさみ、再び舞台は現代へ。

成長した夜凪の演技を見て、それを認める王賀美。夜凪と共に同じ舞台に立つ事になりました。

だからなんで寺なんだよ。

というわけで、改めてサイド甲メンバーと練習を開始する事になった王賀美。

ここでまず、羅刹女の著者でもあり演出家でもある花子さんからちょっとした絵を使った心理テスト受けました。

まずは花子さんが砂漠の絵を描きました。そしてそこに絵を描き足していってください。とメンバーに促します。

最初に王賀美が自分の絵を。次に白石さんがその王賀美に傘の絵を。夜凪は貧乏性なので棄権し、次に市子さんがホットミルクで出来た湖の絵を。最後に武光が森の絵を描きました。

その絵を見てそれぞれの人間性を分析する花子さん。

そして最後に、お前も魂こめて描けよ。フェアじゃないだろう。と王賀美に言われ、描いた花子さんの絵がこちら。

いい感じに空気の読めないところが彼女の良い部分であり悪い部分です

この作業を経て、さらに一致団結!固い絆で結ばれたサイド甲でした。・・・でした。

サイド乙組

一方。大きく成長した夜凪を見て悩んでしまう千世子。あらちよは一緒に飯食ってるシーンが多い気がする。

『天使』としての生き方を捨て、さらなるレベルアップを図る千世子でしたが、このままではもう今の夜凪には勝てない。

今よりさらに上に登るために、自分の家黒山を読んで相談に乗ってもらう千世子。

謎の『夜行性の子たち』がいる謎の部屋まであります単行本のオマケコーナーで少しだけここについて掘り下げられたりします。少しだけね。

ちなみに、千世子の好きな虫はオキナワオオカマキリ、ヤエヤママルヤスデ、ロイコクロリディウムです。興味を持っても検索しない方が無難だと一応言っておきます。

黒山を呼び出し、黒山の前で夜凪への想いを語る千世子。

10年。私が築いてきたものを夜凪さんはたった半年で追い抜こうとしている。

分かってる。夜凪さんは天才だけど私はそうじゃないってこと。

女優だって、憧れてた人におだてられて始めただけ。

この世界に選ばれた主人公じゃない。分かってる。

でも。

ここ名シーンですよ。たぶん、アクタージュが連載終了しても好きなシーントップ5には残っていると思うくらい好きなシーンです。

この千世子を見て、千世子を勝たせる決意を固める黒山。

個人的には甲か乙かだと乙組の方が好きなので早く読みたい。夜凪が嫌いとかではなくて、準主役的なポジションの人達がどんな演技を見せてどんな成長を見せてくれるのか凄い楽しみです。

それから

ここまでで9巻の半分くらいです。

これからは、オーラを身に着けたもののまだ羅刹女に大事な『怒り』の感情を上手く表現出来ない夜凪が『怒り』の感情を手に入れるまでのエピソードだったり、また同じように千世子の方もその『怒り』を手に入れるためのエピソードがあったりします。

夜凪の中から『怒り』の強い感情を引き出す、夜凪自身の過去とは?

ここまで感想を書いてて思ったんですが、夜凪は千世子を『千世子ちゃん』と呼ぶのに、千世子は夜凪を『夜凪さん』て呼ぶんですよね。

なんかちょっと悲しいですよね。同じ目線なら『景ちゃん』って呼んでほしいのに。

最終的に羅刹女が終わって、ちょっとギスったけどお互いが認め合う仲になったところで初めて千世子が『景ちゃん』て呼ぶシーンがあったりすると最高に尊いのですが。

というわけで、これからいよいよ始まる舞台『羅刹女』ですが、果たしてどうなるのか!!

10巻へ続く。

画像:「アクタージュ」コミックス9巻より引用

 

スポンサーリンク