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【感想】ガラスの仮面 18巻 マヤ復活後初めての舞台は1人芝居!学園祭にて『女海賊ビアンカ』に挑む!

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。

 

あらすじ

演劇への情熱を取り戻したマヤは、学校で一人芝居「女海賊ビアンカ」に挑戦する。一方ライバルの亜弓もマヤと同様、一人芝居の「ジュリエット」で、自身の新しい可能性にチャレンジしようとしていた。 bookwalker作品紹介より

というお話です。作者は美内すずえさんです。

登場人物

北島マヤ:トキを演じ、自分の中にある熱い想いを再認識。改めて演技の世界へと足を踏み入れる。

感想

ついに復活するマヤ!新たな道を自分で探すために、まずは学園での1人芝居が始まる!

はい!というわけで、今回紹介するのは『ガラスの仮面』の18巻です!残りあと31巻もあるんですよ。長編。

ではさっそく紹介していきましょう!

復活のマヤ

演技に対する情熱を取り戻したマヤ。ここから始まるのは学園編です。

マヤは『一ツ星学園』という学園に通っていますが、かなり久しぶりに学園に来たかのような描写になっています。

そもそもほとんど学生らしい生活が描かれない漫画なので、どんな感じで学園に通っていたのかはあまりよくわかりません。

スキャンダル以来久しぶりに学園に来たんですかね。その間どうしてたんでしょう?速水宅に居たのは知ってますが。

まぁその辺の詳細はさておき。新たなる演劇の場を求めて学園の演劇部に行ってみるも入部を拒否されました。

理由としては、途中からの入部はダメ。というのと、芸能人の入部もダメ。という事らしいです。プロお断り。

プンスコしながら帰るマヤ。その帰り道の途中で知り合った図書委員の草木さんという女の子の読んでいた『女海賊ビアンカ』という本に興味を持つマヤ。

恋あり陰謀あり冒険ありの波乱万丈の物語。いつかこんな作品を舞台でできたらなぁ。と憧れを抱くマヤ。

いつかきっと。と思いながら、空いた時間には河原で子供相手にパントマイムの練習です。

それを聞いた月影先生はご満悦。子供達に芝居を理解させるのは難しい。だからこそ、子供達でもわかるレベルで演じられるようになれば凄い。

という事で、一層磨きがかかっていくマヤの芝居。

学園祭

一ツ星学園ではどうやら学園祭が開かれるようです。色々な部活やクラスが様々な催しをするようで、マヤも何かをやってみたい。『何か』というか、お芝居を。

でも1人では結局何もできない。草木さんに借りた女海賊ビアンカの本を読みながら、なんとか芝居への道を考えますが、いい案が思いつかない。

そんな時、学園祭で使う体育倉庫の掃除を男子生徒に頼まれたマヤ。

ガラクタが積まれた荒れ放題の体育倉庫の中を見て、その道具で小芝居を始めます。演じる演目は女海賊ビアンカ。

その小芝居の中で気づきました。この体育倉庫にある道具は芝居に使える。と。

そして、女海賊ビアンカの告白を、1人芝居で。パントマイムで演じる事を思いつきました。

マヤの演じた1人芝居といえば、全日本演劇コンクールで演じた『ジーナと5つの青いつぼ』がありました。(5巻参照)

あの時は、最近めっきり影が薄くなってしまった小野寺先生の陰謀によりそうするしかなかったわけですが、今回はアクシデントではありません。

自分自身が望んで挑む、1人芝居『女海賊ビアンカ』編の始まりです。

全部1人でやるのは大変

とりあえず現状ではなんでも1人でやらないといけません。役者が1人だけ。という話ではなく、脚本だの小道具だのそもそもステージの用意から全部1人で。

流石にそれは厳しいので、まずは脚本を書ける人を探しました。

草木さんの紹介で文芸部の吉沢くんを紹介してもらい、ザっと登場人物が30人はいる本の内容を『ビアンカの独白』という形で1人でも演じられるようにしてほしい。というお願いをするマヤ。

そしてその翌日。

いい。いいよ吉沢。そういうキモい感じのとこ凄くいい。

というわけで、まずは草木さんと吉沢くんを仲間にし、脚本は完成。次に狙うは『舞台兼道具置き場』となる古びた体育倉庫でした。

ボロボロの道具を見て、こんな物が本当に使えるのか心配になる草木さん達でしたが、むしろこのままの方が想像の余地があっていいと言うマヤ。

演劇が絡む事になればとにかく超優秀。

確かに、ちゃんとした物を作ると逆に言えばそれにしか使えなくなるわけですから、物も場所の少ないマヤ達にとっては『ごっこ遊び』の方が都合がいいわけです。

体育主任の先生に、倉庫とその中身の使用許可ももらい、学園祭のプログラムにも『女海賊ビアンカ』の登録が済みました。

しかし、演出も稽古の先生もいませんから、まだまだあらゆる事を全部マヤがやらなければなりません。大変。

吉沢くんが書いてきたノート5冊分にも及ぶボリュームの脚本をわずか一晩で全て暗記し、次の課題は『体育倉庫をセットとしてどうやって使うか』です。

観客の目線

雑多な感じで道具が置いてあるだけの倉庫内を、果たしてどうやってお芝居のセットにしていくか。

これまではそういう仕事は舞台美術の人の仕事だったのですが、これもマヤ自身で考えなければなりません。

役者だけではなにもできないからこその専門のスタッフでありその道のプロなわけですが、その辺も優秀にこなしてしまうと劇団きたじまになってしまいますが、マヤはとにかく芝居が絡むと優秀なのです。

ただ、その倉庫内で芝居をするだけではない。

お客さんの目線で見て、色々ば場所から見ても映えるような道具の配置。舞台の見せ方。

客席の目の角度を計算するために、誰もいない倉庫内で1人様々な場所に座って考えるマヤ。

そしてついに、舞台セットが完成しました。

一見ただの質素な倉庫ですが、これがあれやこれへと形を変えていく事になるのです。

マットの上。1人芝居の一部を演じるマヤを見て、そのバックにヴェネチアの風景を見る吉沢くん。

そして、マヤが1人芝居の練習を始めた事を知った月影先生は上機嫌に。

そうよ今にあの子もそれがわかるわ。観客こそ偉大な指導者だという事が……。

オホホ笑いいただきました。

学園祭が始まる

衣装も借りる事ができ、ついにやってきたのは学園祭の当日。

『芸能界を追放された北島マヤの1人芝居』という、良くも悪くも有名であるマヤの芝居には、それなりに観客がいました。

舞台っぽい倉庫の上に吊るされたのは、様々な色に塗られた安い電球。客席は『ゴザ』が敷いてあるだけの非常に簡素な物。

しかし、マヤにはそんな事は関係ありません。人が集まればそこは劇場になるし、そこでお芝居が出来る。

少し前まで母が死にスキャンダルに巻き込まれ心を閉ざしていた少女だとは思えません。

ここから始まる新生・北島マヤの人生。観客に月影先生もやってきて、ついに舞台は幕を開けます。

まずは語り部役を演じるマヤ。時代は1523年。イタリア西部に位置するジェノバ海軍の手により、地中海上にて一隻の海賊船が捕らえられたところからお話は始まります。

捕らえた海賊の中に、どうやら女が1人まじっていると騒ぎになり……。

という場面で、マントを脱ぎ捨て次は『女海賊ビアンカ』の役になるマヤ。

一瞬で語り部の役からビアンカへと変わる。ここから、海軍によって捕らえられたビアンカの独白という形でお話は進んでいきます。

海賊の仲間内では『ニコロ』と呼ばれていたが、その本名を『ビアンカ・カスターニ』というその女海賊。

カスターニ家は貴族中の大貴族。そんな貴族の娘がどうしてこんなところで海賊などやっているのか?

その理由を語るために、お話はビアンカの過去へとさかのぼっていくのでした。

ビアンカの過去

貴族としてのたしなみや教育を抜け出しては、城の兵士や近隣の少年と剣で遊んでいたおてんばなビアンカ。

いつも乳母には『女らしくない』と叱られ、自身もまたお嫁になんかいかない。どうして男の子に生まれなかったのかしら。と嘆いていましたが、月日がたつにつれ段々と少女らしい想いを抱くようになってきました。

いつかはわたしの前にも白馬に乗った凛々しい騎士が現れるのではないか。その騎士と恋に落ちるのではないか。

恋に恋する可愛らしい少女ビアンカでしたが、その淡い夢も彼女が13歳の時に儚く散ってしまいます。

ビアンカの縁談が決まったのです。相手は敵国ジェノバの令息ロレンツオ。ビアンカよりも1歳年上で、彼が16ビアンカが15になったら結婚するように。と決まってしまいました。

和平のための政略結婚。これに反発するビアンカでしたがその想いもむなしく、13歳のなったビアンカはジェノバの婚約者に会うためにフィレンツェへと向かうのでした。

飛び箱の最上段をゴンドラに見立て、ギィ……。ギィ……。と声で音を立てゴンドラに乗る演技をするマヤ。

それを見た観客達は、最初こそ笑いますがマヤの体の動きを見て、そこのヴェネチアを見るのでした。

観客の大声に舞台を遮られるアクシデントを2度、とっさのアドリブで乗り越えさらに観客の心をひきつけていくマヤの芝居。

初めて会った政略結婚の相手であるロレンツオに心ひかれていくビアンカ。そして、ビアンカの護衛に付けられたアルベルトという青年。罠にはめらてしまうビアンカ。

ビアンカの激動の人生が、過去がマヤによって語られ演じられていくのでした。

それから

ここまでで18巻の半分くらいです。

ここからは、海賊との戦いの果てに捕らわれ海賊として生きる事になったビアンカの人生を演じるマヤの話が続き、その上演は大好評のまま終わります。

そしてさらに、マヤの演技を見た観客達が再演の要望の投書を学園側に提出。学園としては異例の措置である『女海賊ビアンカの再演』が決定します。

良かったなぁ。と読んでても素直に嬉しい気持ちになる反面、肯定される材料がどこまでいっても芝居関連の事しかないので段々人格ゆがんでいかないか心配でなりません。

もう手遅れ感もあるんですが。

舞台を見ていた月影先生からもダメ出しをもらい、前回の反省点を改善して迎えた再演の舞台。

これもまた前回以上の大好評で公演を終え、学園にはさらなる公演の希望の投書。『他の劇も見たい』という意見が大量の寄せられる事になりました。

北島マヤが演じる1人芝居。次なる演目は『通り雨』という、一見地味な設定の芝居。

平凡な劇だからこそ。平凡な設定だからこそ。役者としての技量を問われるのだ。と。自分追い込みすぎじゃね?

そして。

ライバルである亜弓もまた、新たなる舞台へと挑戦するのでした。亜弓が演じる次の舞台は『ロミオとジュリエット』の『ジュリエットだけの1人芝居』という設定の舞台。

同じ『紅天女』を目指す2人の少女が演じる1人芝居。

マヤの『佐藤ひろみ』と亜弓の『ジュリエット』はどうなっていくのでしょうか。

19巻へ続く。

画像:「ガラスの仮面」コミックス18巻より引用

 

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