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【感想】アンデッドアンラック 6巻 vsオータム戦!語られる安野の過去!

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。

あらすじ

アンディの過去と向き合う風子。しかしヴィクトルが介入し、風子の排除を始める。そこにアンディが合流、共にヴィクトルに対峙する! その頃、現実世界では安野雲の前に現れたリップたちが風子の命を狙って――!?

bookwalker作品紹介より

というお話です。作者は戸塚慶文さんです。

登場人物

アンディ:『不死』の否定者。自身の過去を記した本の中に入った風子と共に旅をする事により能力を強くする。

出雲風子:『不運』の否定者。アンディの過去を記した本の中に入り、その過去を知り強くなる。

安野雲:伝説的ヒット作品君に伝われの作者。否定者であるがその能力は謎。アンディと風子を本の世界に送りその能力の強化の手助けをする。

感想

明らかになる安野の能力と強くなったアン風!

はい!というわけで、今回紹介するのは『アンデッドアンラック』の6巻です!

アニメの1期はこの巻くらいまでで終わりですね。正確にはちょっとだけはみ出る感じなんですけど。もちろんここまでではまだまだ魅力が伝わりませんから、2期にも期待です!

本の中でヴィクトルと戦う

安野の能力でアンディの過去を記した本の中でアンディの過去へ行き、1865年へと向かった風子。そこで出会ったヴィクトルによって、殺される事でドンドン未来に進みついに2020年まで辿り着いてしまいました。

漫画を読めば一発で理解出来る展開なんですが、これを文章のみで短く表現しようとすると意味わかりませんね。よくわかんねぇなと思った人は漫画買ってよんでください(ダイマ)

というわけで、本の中の世界で舞台は2020年の8月1日。場所は新宿。2人が初めて会ったその思い出の日です。

その場所で、ヴィクトルとアン風のバトルがスタート。

漫画で読むと、あぁなるほどヴィクトルとアン風が戦うんだなという事だけの感想ですが、これをアニメで見ると当然ですが同じ声同士で戦うというなかなか大変な絵面になるわけです。

ここでの声の演じ分けも素晴らしいのでもし興味があってまだアニメを見た事が無い人がいれば見てほしいところです。冒頭にも書きましたが、ここまでアニメを見てるとなるともうほぼ最終話なので気合を入れて見てほしい。

さて。戦いの舞台は本の中の世界架空の新宿なわけですが、2人のバトルでもう街はめちゃくちゃになります。

ヴィクトルは、本の中で風子の魂を殺し外に出るため。アンディは、本の中の風子を守り外のアンディに風子を渡すために。お互いが己の信念を賭けて戦います。

なんやかんや言ってもアンディが自分の中で自分と戦っているという状態ですから、かなりの情緒不安定。

パっと見た感じではかなりの横暴な暴君にも見えるヴィクトルですが、これがなかなか複雑な事情もありまして。その胸に秘めた想いもこれから語られていくところであります。

さて。以前のヴィクトルはユニオンが総力を持ってようやくいい勝負が出来るかどうか?くらいの実力差がありましたが、これをアン風だけでとなるとどうなのか。

『アンディがもっと昔に風子と出会っていたら』そんなifから強化されたアンディの技が繰り出されます。

とはいえ、やはりアンディ単独の強さではヴィクトルに分があるようで、全てにおいて上をいかれてしまいます。

まぁ元々、ヴィクトルは初登場のスポイル戦の時でも真剣に戦うというよりはどちらかと言えば試して見極めるような戦いをする感じではあるんですけどね。きっとヴィクトルは教えたがり。

『死道(デッドロード)』という大技を放って打ち合いになるも、アンディは両手ヴィクトルは片手で押し合いに負けそうです。

こういう光線技(光線ではない)での打ち合いはやはり少年漫画でのバトルにおけるロマンですね。ゲームならAボタンを死ぬほど連打する場面です。

ところで、この大量の血液はどこからくるのでしょうか?この血液でタービンを回せば『アンディ発電』としてなかなかの成果を出せそうだなと思ったりもします。

このままではやられてしまうところですがなにやらアンディに秘策があるようで、風子に自分から離れるように指示。

ここまでずっと風子はアンディと接触してきたので、今離れたらアンディに不運が降りかかる。しかし、大丈夫だ俺を信じろ!と言い切るアンディと、それを信じて頬にキスをしてアンディから離れる風子。

この漫画の素晴らしいところは、アン風のイチャイチャが両者にとって大きな力になるので、血生臭いようなバトルでも少しこうして和らぐところでしょうか。

それにしても、つい忘れてしまうそうになりますがアンディの不死は『死なないというだけで痛い』らしいので、凄い戦い方だなと思います。

魂に宿る

アンディの秘策とは新技『不運弾(アンラックバレット)』でした。ヴィクトルに向かって指を飛ばすアンディ。

ここまで大技の応酬だったのに、新技が指を飛ばすだけ……ではなく。

ファンネル!!!!

なんと!飛ばした指が自由に動く!新アンディは伊達ではありません。

とまぁ、別に遠隔操作が凄いというわけでもなく、指そのものは対した威力もありませんでした。

しかし。この指が刺さったヴィクトルに向かって不運が降りかかります。

なぜ……?これまで不運はアンディ本体に降りかかっていたはずなのに、どうして指に?

指に魂を乗せた

アンディはこれまで頭部から再生していました。それはアンディが『生きるために必要なのは脳であって脳で思考出来ないという事が死だと認識していたから』です。

しかし。記憶の世界の中で風子と出会い一緒に旅をし、この世界はもっと自由に好きなように生きていいのだと知ったアンディはその認識を変えました。

不運は魂に宿る。

人は魂でいきている。肉体がどう滅びようと俺はどこからでも蘇る。

魂。それは、この漫画を語るうえで非常に重要な要素となっていきます。この段階ではまだそんなに語る事はありませんが。

風子の不運という能力。その否定の力は、アンディ本体ではなくその魂に宿っている。なので、アンディの魂を指に乗せる事でその指に不運が起きるようにしたわけです。

そんな、新しいアンディの解釈による能力の進化を受けながら、ヴィクトルは想います。

輪廻という事について語るヴィクトルとジュイス。

魂はずーっと生きてて、死んでもまた新しい体に生まれ変わるんだよ。

だって死んでもまたキミに会えるじゃないか!安心しなよ!いつかボクが死んで新しい体になっても……。

絶対キミを忘れない。

俺は、これを書いている今現在のジャンプ本誌(2024年5月)までを全て読んだうえでこの感想を書いているわけですが、鳥肌が立ちますよ。この『魂』と『輪廻』という概念は、いずれこの漫画の大きな大きな要素となっていきます。

ちなみに。なんでジュイス男やねんという話なんですが、これはおそらく性別が世界に追加される前の話という事なんだと思うんですけど、作品内でキッチリそれについて言及するシーンて無いと思うんですけど読者の事信用しすぎてない?凄くない?

どうですかね。魂。あると思いますか?この漫画は生死感のような事が語られる事が多い漫画ですが、このような描写を読むたびに少し考えてしまいます。

魂。そういう物があるのだとしたら、今ある自分はなんなんだろうか?この体は。脳は。心は。全ては何かよくわからない魂とやらの乗り物にすぎないのだろうか?

仮に全てが魂の乗り物だったとしても、じゃあその魂とやらは最終的にどこへ向かうのでしょうか?

では逆に魂は無いとしたら?今ある自分はただのタンパク質の塊に偶然電気信号が走っているだけの、全身の隅々までがただの化学反応の塊なのか?そこに自由意志は無いのか?

世界の初めに神がいて。その神がブレイクショットを打ちました。そうして出来たこの世界は、ただ神が最初に打ったボールが反射しているだけの結果なのでしょうか。その球の行く先も、どの壁に当たればどう反射するのかも、最初のブレイクショットの力加減で全てがすでに決まっているのでしょうか?

今こうしてPCに向かってキーボードを打つ俺も、全て決まっていた事なのでしょうか?

全ての謎は俺が死ぬまではわからないわけですが、そんな事を考えてしまいます。

まぁそんな俺のポエムはさておき。

能力は魂に宿る。そう信じる事で新しい境地に至ったアンディ。全てはルールの解釈次第。『そうだ』と信じる事で力は強く、進化する。

『否定者』の能力を強くするために必要な要素が『信じる事』とはなかなか面白いですね。

こうして強くなったアン風は、最後の不運で不死の再生を防ぐカプセルを手に入れそれにヴィクトルの生首を封じ込める事に成功します。

ヴィクトルと会話を

ヴィクトルはカプセルに封印したので、今のうちにもう1度1865年に戻って過去を見に行く事をアンディが提案しますが、風子はそれをやんわりと拒否。

ヴィクトルもアンディの一部だから、勝手に過去をのぞくのではなく話をした方がいいと思う。

そんな風子の想いを聞いて、話合う事になったアン風とヴィクトル。ちなみに、ヴィクトルはカプセルからあっさり脱出しました。

そこから語られるヴィクトルのジュイスやユニオンに対する想い。

風子が覗いたアポカリプスの記憶の一部には、ヴィクトルとジュイスがユニオンを作り頑張っている姿がありました。なのになぜ、あなたは私達の邪魔をしようとするの?と聞く風子。

それに対して、お前はジュイスに似ているなと答えるヴィクトル。姿形の話ではなく、自分の事を顧みず大切な者のために全てを賭けられる魂がある。と。

そして、そんなアン風を見ていると昔の自分を思い出す。

最初の頃はよかった。順調に課題を乗り越えクリアに近づいていった。でも気付く。

勝てないと。

何百何千何万何億と年を経ても、神の命には届かない。

どれだけ頑張っても神には勝てないという事実を前に、ヴィクトルはジュイスを救うためにこの果ての無いループ地獄から彼女を降ろす事を決意。

そのために、ジュイスを殺す。

なるほど。彼が言うにはすでに2人の間には何億という年月があるようで、それだけ努力してなお報われない世界であれば、いっそ楽にしてやれれば。そう思う気持ちも理解出来なくはないです。

しかし、そんなヴィクトルの気持ちが、アン風を見た事により変わりました。

これまではただの肉体的なイメージを与える事しかしなかった不運が、ヴィクトルにとって嫌な事をするという形に進化した。それを見て、この力はきっと神に届くと。神を知り、理解すればきっと神にとって有効な能力になるだろう。そう思ったようです。

こうして。

アンディの過去の記憶に入り、アンディと。そしてヴィクトルと会話をする事が出来た風子の旅は終わろうとしています。最後にアンディとキスをしてお別れです。

キスをする事で訪れる、アンディへの不幸。アンディにとっての不幸とは何か。そう。それは風子と離れる事。

こうして、記憶の中のアンディと風子は離れ、風子はいよいよ現実の世界に戻ってくるのでした。

否定者 九能明

アンディと風子が過去の記憶の中の世界で己を高めている間、外の現実世界ではリップが襲い掛かってきていました。

本に変えられたアンディを、体を張って守る安野雲。

安野雲。彼の本名は『九能明』といいます。

母子家庭に生まれ、いつか母に自分の本を読んでもらう日を夢見ていた子供の頃の九能は、アーティファクト『Gライナー』を拾います。

この時に、Gライナーに込められた記憶を読んで今回のループ世界で起きる全ての出来事を知ります。

しかし。

それと同時に彼は否定者に選ばれてしまいます。

その強制発動型の否定能力によって、彼は自分の存在が他のどの生物からも認識されなくなってしまいます。

大好きだった母からも認識されなくなり、世界にたった1人となってしまった九能。

しかし。彼はこの能力から逃げませんでした。絶望して死ぬ事もしない。

Gライナーに触れた時にその頭に流れ込んできた人物。アンディや風子達はその能力から、未来から逃げなかった。

だから、僕も戦うんだ。と。

そうして彼は漫画を描き続けました。そして出来上がった1本の読み切り漫画。

その名は『君に伝われ』

どうせ描いても読まれないその漫画。とりあえずPN決めるかという事で付けた名前が『安野雲(UN KNOWN)』

その名で漫画の賞に応募してみたところ、なんと大賞を受賞。

そう。この漫画は世間に認識されたのです。

『安野雲として。かつ、九能明と繋がる事を描かなければその作品は読んでもらえる』

こうして。彼はさらに漫画を描き続けるのでした。

自分が生きるための勇気をくれた、アンディや風子達を今度は自分が守るために。

というのが安野の人生です。どうですか。ある日突然世界から認識されなくなる。ドラクエでいうところのレムオルです。常時透明。

悪い事やりたい放題の能力ではありますが、それもメンタルがいつまで持つかわかりません。俺なんか家でゴロゴロしてるインドア派なんで、ソロでも生きていけそうな気もするんですけど実際に常に1人となるとどうなんでしょうか。

一生となるとちょっとキツイかもしれません。と、ここまで書いてふと隣にいる愛犬を見て、なるほどこの能力はいらないなと思いました。愛犬からも認識されなくなるのはつらすぎる。

体を張ってアンディ達を守り続けた安野の元に、ついにアン風が帰ってきました。

運命の分岐点

ここからさらに、安野の回想が続きます。

安野が見た未来では、ユニオンのメンバー達は神に負けてしまいます。アン風を失う事によって。

さて。ここで思う事はまず『アンディも失う』という事。風子が死んだ事によりアンディの心が折れたんですかね。それを機にヴィクトルが出てくるようになったんでしょうか。

そして、これを見てもわかるようにジュイスも死んでいます。ジュイスは不死ではないわけですが、それでもこれまでのループを生き抜いてきました。そんなジュイスが死んでしまうという事は、今回のループはよほど過酷なものなのでしょうか。

この絶望的な未来を変えるために安野は必死に頑張ります。

その能力で未来を見た彼が、未来を書き記すために漫画を描き、さらに絶望の未来を変えるために必要な物を揃えていく。

運命の分岐点は今このオータム戦。

安野が見た未来では、このオータム戦で風子は『不可視』の能力を持つ否定者によって殺されてしまいます。

しかし。

その分岐点を、安野の声と新しいアンディの能力で回避。安野は見事にアン風を守ったのでした。

それから

と、ここまでで6巻の半分くらいです。ここからは、現実世界に戻ってきたアン風と、合流した安野がリップやらオータムと戦います。

とりあえず、ここまでその能力ゆえにほとんど登場する事の無かったなんか謎の人『不可視のショーン・ダッツ』がかなりエグイやられ方で退場。

両目を閉じている間透明になれる能力のデメリットを踏み倒すために額に第3の目を移植されていました。なんか簡単に第3の目とか言ってるけどとんでもなくない?第3の目がある地球人なんて天津飯かショーンくらいじゃない?

このショーンについてはまぁ色々言いたい事はあるのですがここでは詳しく語りません。しょうもないギャング崩れのチンピラが五条先生ばりの死に方をした。という事だけわかればそれでよしです。

さて。

現実に戻ってきたと思ったら安野は両腕(元々片腕だったけど)が切り落とされてるしなんか上半身と下半身がさようならしたエグイ死体が転がってるしの大惨事。凄惨な現場を見て吐きそうになりますがなんとかこらえた。えらい。

さぁいざこれからリップと戦うぞ!というところで風子から提案が。

一緒にオータム捕まえませんか?

いやもうこれはどう考えてもそれはそう。という感じなんですよね。どっちにしても目的は神なんだから、何も戦う必要なんかなくね?協力すればよくね?という。

しかし、どうやらリップには他に目的があるようでこの誘いを拒否。

他はともかく、リップはアークが欲しい。しかし、安野が言うには今のままではそれは無理だと。

結局交渉は決裂。戦線にはさらにラトラも加わり混戦に。

でもどうにもオータム相手には決定打に欠ける。火力が弱い。

という事になり、その状況を打開するため安野に秘策がありました。

安野の秘策とは。

いよいよ佳境となるオータム戦。果たして、アンディ達はオータムに勝てるのか!?

このエピソードはかなり感動するのでぜひ漫画でもアニメでも見てほしいです。

ある1人の男がその人生を賭けて挑んだ戦いの物語。

その物語の名前は、君に伝われ。

7巻へ続く。

画像:「アンデッドアンラック」コミックス6巻より引用

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