【感想】アンデッドアンラック 2巻 ジーナ戦決着!そして謎のUMAスポイル戦とアンディの秘密
あらすじ
死を覚悟した風子の前に現れたのは、不死の体を持つ謎の男。触れた者に不運を呼ぶ風子の力によって死ぬため、風子と行動を共にすることを決めたアンデッドのアンディだが、二人にある組織からの追手が迫って―!?
bookwalker作品紹介より
というお話です。作者は戸塚慶文さんです。
登場人物
アンディ:『不死』の否定能力者。死なない。自身が死ぬ方法を探している中で風子と出会う。自分を追ってくる組織『ユニオン』に加入するためにジーナと戦う。
出雲風子:『不運』の否定能力者。風子の肌に直接触れた者に好感度に応じて不幸を付与する。自らの能力に絶望し、命を絶とうとしていたところアンディと出会いユニオンに加入するためにジーナと戦う。
ジーナ:『不変』の否定能力者。触れた者の変化を否定する。空気を任意の形に固定したり水を固めたりする。本当は老婆であるがユニオンのアンチエイジング技術により若いように見える。ユニオンの席を獲得するために襲ってきたアンディ&風子と戦う。
感想
vsジーナ戦が完結!舞台は次の戦いへ!
はい!というわけで、今回紹介するのは『アンデッドアンラック』の2巻です!
この前の記事まではガラスの仮面の記事を書いていまして、それも無事49巻まで書き終えてじゃあ次どうするかなと悩んだんですがこの漫画にしました。大好きなんです。
これを書いている今はアニメの1期が終わったところです。当然2期もあると思うんですが楽しみです。あるよね?
世界は変わっていく
ジーナの不変によるバリアには『足元には穴がある』という弱点があった。その穴の中からアンディの頭部を中に投げ入れる事で、内部にいるアンディに不運が発生しそれによってジーナを倒そうとします。
ジーナの不変バリアの正体は固定した空気。物理的な攻撃は効かなくても、光なら通る。
近くにいたユニオンの持つUFO型の兵器から超極太レーザーが発射され、ジーナ&アンディはその直撃を受けました。
そのレーザーの威力は凄まじく、地面をえぐり地形を変化させるレベルでした。当然、そんな攻撃の直撃を受けて無事に生き残る事は出来ません。
不死のアンディを除いて。
かろうじて生きてはいたものの、もう長くはないジーナにとどめを刺そうとするアンディ。しかしそれを風子が止めます。
『覚悟があって戦ったんじゃなかったの?』とジーナに言われる風子。
本当は変わりたかった。そのためにたくさん捕らえてたくさん殺した。でも、変わらなかった。世界も。わたしも。ただこの世界が変わらないように。それが私達の使命だと思っていたけれど……。違うのかもね。
そういって、死に向かっていくジーナ。
風子が書いた、月の周りにキラキラと何かが描かれた絵。そんなの考えた事も無かった。変わるのも悪くないのかもね。
この世界には星が無いという事がわかる描写です。こういう、様々な世界の謎が時々描かれるのがこの漫画の面白いところ。
ユニオンのアンチエイジングが切れてきたから、このままだと醜い姿を見せてしまうので早く行ってくれ。とお願いするジーナにキスをするアンディ。
シワの数でお前の魅力は変わらない。そう言って、最後のジーナ抱きしめます。
俺ね。ここを読んだ時にこの漫画を大好きになったんですよ。
まず1巻でアンディやら風子やらの能力の説明があって、それを狙う敵組織があって。で、その組織に加入してやろうとなってその席を確保するために組織のメンバーを減らす。
それはよくわかる理屈なんですよ。なるほどなと。特に思う部分もないわけですが、なんとその流れで出て来たのがJKコスの美少女じゃないですか。
風子に次ぐ2人目の女の子キャラという事で、これはなんやかんやで死なないんだろうなと思ってたんですよ。キャラも立ってたし。
ところが。死ぬんですよジーナ。殺したんですよ。個人的にはこれはとんでもない事だと思ったんです。
なるほどこの漫画はガチで人が死ぬやつなんだな。緊張感のある世界なんだなと思ったわけです。
いやいやボイドさんも死んでるやん!という話なんですが、まぁ中身見えてないし。噛ませ感凄かったし。イケメンのシェンはともかくボイドさんは仕方なしよ。
単行本1冊分という序盤もいいとこで、いきなり美少女キャラを殺してくるシビアな漫画。これはワクワクが止まりません。
さて。
ジーナ戦を終え。打ち上げをするアンディと風子。しかし自分達のために犠牲になったジーナの事を思うとそう嬉しいものでもありません。
ジーナのように苦しむ人が出ないように私達で組織を変えたい……!
そう決意する風子。
しかし、この時点で風子はユニオンがどういう組織かもほとんど知らないし、ユニオン自体は自分達の使命のために働いていただけなのでどちらかというと苦しめたのは風子達の方なんですけどね。
まぁやらないとやられる状態でしたからこうなったのは仕方ないんですけどね。撃つ覚悟があったジーナは撃たれる覚悟も持つ必要があったわけですから。
覚悟も新たに、ではジーナに向けて献杯……といったところで、謎の生き物によって謎の場所にワープさせられるアンディと風子。
そこにいた謎の人物達。彼らは一体何者なのか!?
ユニオンと円卓
ワープさせられた場所にいた謎の人物達。
ようこそユニオンへ
どうやら彼らはユニオンのメンバーらしいです。この中で見た事あるのはシェンのみです。あとは全員謎。
ワープさせられてこの場所にやってきた瞬間にユニオンのメンバー全員に一斉に攻撃を仕掛けるアンディ。しかしユニオンのメンバーはそれを全部防ぎます。流石。そう簡単にはいかない。
アンディの攻撃を防いだだけでなく、攻撃を仕掛けてきたメンバーもいました。
あいつはジーナ様を殺した!!
という事で激怒するタチアナ。それはもうまったくもってその通りで、怒るのも無理はないですね。自分達の同僚を殺した人間と、じゃあ今日から仲間なんでよろしく!とか言われて納得できるわけないです。
でもどうやらユニオンでのメンバー内での喧嘩はご法度のようで。まぁ謎の特殊能力持ちのメンバー達ですから、内部で争うと大変な事になります。
そんなアンディとタチアナの喧嘩を止めるために、謎の能力で仲裁する謎の人。
なんか『謎の』って凄い何回も書いてますがこの時点では誰もどれも全部謎なんですよね。一応、俺はこれを書いている時点での最新の単行本もジャンプ本誌の連載も読んだうえでこれを書いているので、全然何も謎でもなんでもないんですけどね。
なので、感想みたいに書いてるのは『これを本誌で読んだ当時の気持ち』を思い出しながら書いています。
というわけで。
謎の力で同士討ち?かのような状態にされ、アンディが降参するとその能力が解除されました。これがなんであるかは後々わかっていく事です。
さて。そんな騒動もおさまりまして。
ユニオンのメンバーと、今はもうメンバーになったアンディと風子も円卓の席についたところで『アポカリプル(黙示録)』という謎の生き物から『クエスト』の発表がされます。
ズラズラ~~っと色々と並びますがなにがなにやらよくわかりません。
とりあえずこの段階でわかる事は、何かしらの課題が与えられそれをクリアすると報酬がもらえるらしいという事。
UMAとかいう何かが存在するらしい。という事。そして、この課題をクリア出来なかった場合は『ペナルティ』があるらしい。という事がわかりました。
今回のペナルティは『UMA銀河(ギャラクシー)の追加』という事のようです。
これがRPGだったらなかなか面白そうなシステムだと思います。
さて。なにがなんだかよくわからないですが、これを聞いていた風子がユニオンに意見します。
『これはどうしてもやらないといけないんですか?』
と。それに対して、ユニオンのリーダーらしき人は言いました。
どうやらこれまでに98回この世界はルールを追加されたようです。
性別、言語、人種、死、病気。これらはほんの一部で、このクエストは3ヶ月に1度行われ、何もしなければクエスト失敗で自動的にルールが付加されてしまう。
だから戦うしかないのだ。という事のようです。つまり、否定者には退路などなく前に進むしかないようで。
ここまでをまとめると
- 円卓の席全てに否定者が座ると『アポカリプス』から『クエスト』の発表がある
- その『クエスト』は3ヶ月に1度発表される
- 『クエスト』にはクリアすると『報酬』があり、また失敗すると『ペナルティ』がある
- その『ペナルティ』はこの世の中に新しい『ルール』を追加するもの。性別や言語など。
- この世界はどうやらすでにその『ペナルティ』を98回追加された世界である
という感じです。
そして、ユニオンの目的というのはそのクエストをこなし報酬を獲得し自分達の力を強くし、その『クエスト』の向こう側にいる創造主である神を殺す事。だそうです。
なるほど。その98回のルールとやらの詳細が気になるところです。
結構根本的なルールが追加されたりしてますよね。性別や言語、死や病気ですら後付けのルールのようで。つまり、そのルールが追加されるまでの世界にはそれらは存在しなかったという事なんでしょうか?
という事は、やりようによっては『病気はあるが死は存在しない世界』というのがあったんでしょうか?めちゃくちゃ苦しいけど死なないとかそれはそれで地獄のような気がしないでもないです。
あと、性別が存在しない世界ではどうやって生き物は増えてたんですかね?単性生殖でしょうか。ルール追加は人類に限った事ではないと思うので、全生物がピッコロ大魔王みたいな増え方する世界。なかなか面白い。
このルールの追加の中で『労働』がどれくらいの段階で追加されたのか気になりますね。そのルールだけは絶対に許さん。
さて。経営シミュレーションゲーム系が好きな俺としてはこの世界の仕組みにワクワクが止まらないので、ここだけでもの凄い量の文章を書く事も出来ますがそれでは終わらないので先に進みましょうか。
このシステムを使ったアンデラのゲーム作ったらめっちゃ面白いと思うんだよなぁ。
そんな色々とよくわからない説明を一通り聞いたところで、アンディがアポカリプスに『この中で一番難易度の高いクエストを教えろ』と聞いて、そのクエストを受ける事になりました。
クエスト参加者は3名。メンバーは、アンディ、風子、シェンとなりました。
テンポが良くていいですね。というわけで、初めてアンディが受けたクエストは『UMAスポイルの捕獲』という事になりました。
スポイルの捕獲
初の課題である『スポイルの捕獲』に挑む前に、ユニオンのメンバー達の持っている色々便利な装備の説明などがあったりしました。
まず、ユニオンの円卓メンバーには『エンブレム』という物が配布されており、これがないとクエストに参加する資格がないようです。
さらに、スーツやネクタイがとても高性能である事。特にネクタイはあらゆる公共機関が利用出来る能力とあらゆる言語が翻訳出来るというスーパーアイテム。欲しい。
そんな便利アイテムをアンディはすぐ燃やしたり破ったりするので、それをなんとかする……という流れの中で『服のUMA』である『クローゼス』を使役する事になったアンディ。
もうね。好きなエピソードとか詳細に語りたい事とかを網羅していくとマジで終わらないので、ちょいちょいこう短くしていきたいと思います。
『その人物が欲しいと思った衣服に変身する』とかいう超便利なチート性能を持ったUMAを仲間に加え、いよいよ初クエストに向かいます。
NYで謎の腐敗死体が徘徊する
という謎現象が発生し、それがどうやら『UMAスポイル』と関係がありそうだ。という事で、一同はアメリカの西部にある田舎町『ロンギング』に向かう事になりました。
ロンギングという町はNYから約4000km離れているそうで、どうしてこの死体が歩いてここまでやってきたかの理由は不明だそうです。腐敗死体の服装的に生前はめちゃくちゃ野球ファンだったんでしょうか。
さて。現在我々が生きる今の世界にこの『ロンギング』という町は存在しません。つまりこれは架空の町での出来事という事になります。
しかし『LONGING』という英単語は存在します。その意味は『切望、憧れ、激しく恋しがる事』とあります。
なるほど。そういう強い想いの単語を由来に持つ町の中で、果たしてどんな出来事がおこるのでしょうか。
この資料を読んだ風子がシェンに問います。
『この資料がスポイルと関係あるんですか?』
と。シェンは、関係あると思うよ。と答えます。
『SPOIL(スポイル)』とは、ダメにする。腐らせるというような意味のある単語だそうで。他には『人を甘やかして腐らせる』というような意味もあるようです。あんまり英語詳しくないので調べた知識ですけどね。
『腐敗』を司るUMAがその能力で作り出したゾンビたち。それがどうやらこれから向かうロンギングの町にはたくさんいるそうで、その調査に向かったユニオンの調査員の断末魔が残された音声データもありました。
その内容は凄惨で、これは大変な苦戦が予想されます。
その音声を聞いて、アンディに本気を出さないとキツイんじゃないか?と言うシェン。アンディには何か隠された秘密があるようです。
その後。
ロンギングに向かう旅の道中で、1人眠れずに空を眺める風子。そして、そんな風子に声をかけるシェン。
『スポイルはボクとアンディさんで片付けますから大丈夫です』と言うシェンに対して、私もやりたいと言う風子。
風子のその決意には理由がありました。
今回のクエストの報酬である『不治(アンリペア)の所在』がわかれば、その不治の能力を使ってアンディに死を与えてあげられるかもしれないから。
一方のシェンは、この高難度のクエストに参加すれば『戦勝の神(ヴィクトール)に会えるかもしれないから』という目標があるそうで。
わかる事もわからない事もありますが、それぞれの思いを持ってロンギングに向かうのでした。
ロンギングに到着
ロンギングに到着した一行。その周囲は高いバリケードに囲まれていました。その中にいるゾンビたちを閉じ込めるためのその壁。
それを初手ロケランで爆破
協調性0のパーティーメンバーに不安しかないわけですが、このせいで中に閉じ込めていたゾンビ達が外に出てきました。とんでもないことです。
どうやらすでにゾンビになってしまった人達はもう元に戻る事は不可能らしく、だったら遠慮はいらないなとばかりにゾンビの群れにトラックで突っ込み、さらにゾンビ達を刀で切り捨てます。
自分をこんな目に遭わせたクソったれの居場所がわかる気合のある奴がいたらしゃがめ!
と、一斉の大量のゾンビの首を落とします。
すると、その中にしゃがんでアンディの攻撃を回避したゾンビがいました。
まだ腐りきっていないその女性に親玉であるスポイルの居場所を聞こう……。
と思ったところ。開幕から自分勝手な行動しかしていないアンディに対してシェンからガチ目の説教です。
マジキレクールなイケメンという事で、その筋の方々の性癖に刺さったシーンなんじゃないでしょうか。
ユニオンという組織に中途採用で入社した新人のアンディが、初めて参加したプロジェクトの冒頭でちょっとはしゃぎすぎて職場の先輩に結構ガチ目に詰められる図です。
これを書いている今はもうすぐ3月も終わろうかという頃ですが、これを読んでいる新入社員のみなさまにおきましてはくれぐれも新しい職場での距離感には注意してください。
まず序盤は言われた事だけしましょう。そして、わからない事は全て上司や先輩に確認しましょう。そうする事で『自分以外の誰かを共犯にしていく』という術を身に付けましょう。
指示を確認するという意味と、それ以外にも『〇〇さんが言ってました』という言質を取るために報連相は重要です。
さて、そんな話はともかく。
これまでアンディが出会ってきた否定者達は、ルールは様々ですが直接会って何かしらの条件を満たしての能力発動。という形でしたが、UMAに関してはそのルールは通用しないようです。
UMAの場合は『その能力の範囲内に入った瞬間に能力の発動』という事のようです。実際、すでにアンディはその術中に。
アンディの能力は不死ですから、死なないので雑なやり方でこれまでは乗り切ってこれましたが、これからは複数で行動する事も多いのでその辺ちょっと改めろよ?(意訳)という感じでもの凄い年下の先輩に怒られました。
別に今まで俺このやり方でやってきたし?という感じで調子こいて暴れた結果、年下の先輩に詰められる。痛々しい中年中途社員の末路という感じです。よくある事ですね。
これに対して、アンディは逆ギレする事もなく素直に謝罪。
素晴らしい!!ここで素直に即謝罪。なかなか出来る事ではありません。
人はどうしてもその生きてきた人生にプライドを持ってしまい、それを否定されると素直に謝ったりする事が出来ないものですが、そこでしょうもないプライドを持ったがばかりに世界からドロップアウトしていくオッサンを俺は何人も見てきました。
その点このアンディの対応は素晴らしいですね。やはり中途半端に30年だか40年だか生きただけの人にはたどり着けない場所にいるという事でしょうか。精神的に成熟した大人。かっこいい。
そして、この変な感じの空気を即切り替えていくシェン達の切り替えも素晴らしいですね。良く出来た組織です。
さて。考えも無しに突っ込んだ結果、スポイルの能力の範囲に入ったアンディの体に異変が起こります。
お腹に謎の数字が
お腹に浮かんだ謎の数字。これは時間経過と共に減っていきます。シェンの推測では、その数字が0になった瞬間にゾンビになるのだろう。という事です。
普通の人ならここで詰みですがアンディは不死。どうせ死なないのでじゃあ腐るまで待つか。という事にしました。なんて便利なんだ。君、ちょっと行ってくれないか捨て駒になってくれないか。いざこざに、巻き込まれて、死んでくれないか。
そして、ついにカウントが0になった瞬間に予想通り腐り始めました。と言ってもアンディは不死なので腐る事はあっても死ぬ事はない。
生きながらにして体が腐っていく。想像しただけでも地獄ですね。痛いとかいう次元ではない気がする。
しかし。腐る事も悪い事だけではありませんでした。なんと、腐ったおかげでアンディはゾンビ語がわかるようになったのです!!
ユニオンの科学力で作られたネクタイでも解析出来なかったゾンビ語が会得出来るとは素晴らしい特典じゃないですか!ただし体は腐る。
ゾンビ語がわかるようになったアンディは、まだ腐っていなかった女性の夢である『ドレスを着て結婚式をしたい』という夢を叶えるためにドレスと式場を探しに。
一方、アンディ達のやりとりを見ていた謎の子供達を追って風子は地下シェルターに。
中途で入ってきた新人コンビが神経図太すぎていう事全然聞かないので超苦労する先輩の図。
可哀想。シェン様頑張って!!
それから
ここまでで2巻の半分くらいです。
ここからは、ドレスを見つけゾンビと教会で結婚式をしたアンディがスポイルの居場所を教えてもらい、いよいよ本格的にvsスポイル戦のスタートです。
一方。地下シェルターに逃げ込んだ子供を追っていった風子は、逃げた子供と出会います。
子供達もスポイルの能力の範囲内にいるはずなのになぜか腐っていない。子供のお腹にある数字はなぜか桁が多い。この子供達は何かシェン達の知らない秘密を知っているようです。
しかし子供達は風子達を拒否。
もうすぐゾンビになる予定の俺達を殺しに来たんだろ!そこで立ち止まっているのがいい証拠だ!自分達は安全な場所で……!
と子供に言われ、それまでは能力の射程外にいた風子はその一線を越え能力圏内に。自分の命を危険にさらす事で子供達にその覚悟を見せました。
そこで、子供達からどうしてこの町がこんな事になったのか。数字を増やすためには『腐らない事。夢を持つこと』が必要だという情報を聞きました。
どうですかみなさん。もしあなたの町でスポイルが発生した時に『腐らないこと』を実践できそうですか?
俺は無理です。この町でもどんどん大人がゾンビ化していきました。その『腐らないこと』の大切さを教えてくれた先生ですら、自分の夢を語りながらそれでもゾンビになっていきました。
本当に心からその夢を信じる事は無理だったのでしょうか。悲しいですね。
子供と大人との間に『夢を信じる心』の壁がある事を感じますね。
そして。
この、子供達に『夢を持つこと』を教えた先生こそが、アンディにスポイルの居場所を教えたゾンビでした。かっこいいダンナを見つけて式を挙げるまで絶対に死なない。その夢はアンディの手によって叶えられた事になります。
ゾンビと化した先生と再会し、喜ぶ子供達。しかし先生がゾンビから元に戻る事はありません。
一方。
スポイルとの戦闘中に『風子に触れたゾンビがスポイルに特攻する事でスポイルにダメージを与えられる』という事に気付いたアンディは、ゾンビ達に風子に触れるように指示します。
風子に触れるという事は不運を付与されるという事で、当然ゾンビは無事では済まないわけで、そんな事やりたいゾンビなんているわけが……。
まず一番に風子に抱き着く先生。
俺このシーン見るたびに泣いてしまう。ここはアニメでも素晴らしく切ない悲しいシーンなのでぜひ見てほしいです。
子供達を守るために。その命を賭して戦う先生。憧れだったドレスを着て、全力で走りながらスポイルに向かいます。死ぬの間際において、彼女はゾンビではなく人間だったと思います。
それをキッカケに特攻を始めるゾンビ達。アンディ達とスポイルの全力の戦いが始まる!!!
そして、追い込まれたスポイルは『フェーズ2』に進化。これまでとは外見もその能力も変化します。
腐敗の範囲は狭くなったものの、なんでも腐らせるビームを打つようになりその威力は凄まじい。
しかし、そんな強敵スポイルと正面から戦うシェン。その能力である『不真実(アントゥルース)』を使って互角の戦いを繰り広げます。
それでもなお決めてに欠けるアンディ達は、スポイルを宇宙に飛ばす事になりました。しかし、それには誰かがスポイルを宇宙に連れていかなければならない。
アンディの本当の力とは?そして、スポイルとの戦いは!?
謎の人物ヴィクトールとは!?
3巻へ続く
画像:「アンデットアンラック」コミックス2巻より引用
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