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【感想】ガラスの仮面26巻 物語は佳境へ!ふたりの王女の運命の歯車が回り始める!

2024年6月1日

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。

あらすじ

可憐な天使の心を宿す王女アルディスのマヤ。そして冷たく心を閉ざした復讐に燃える王女オリゲルドの亜弓。王位継承をめぐる争いのなか、二人の演技は熱を帯びていく。

bookwalker作品紹介より

というお話です。作者は美内すずえさんです。

登場人物

北島マヤ:『ふたりの王女』にてアルディス役を演じる。普段は平凡な女子だけど、舞台に立つと化ける。

姫川亜弓:『ふたりの王女』にでオリゲルド役を演じる。今回はマヤに比べてかなり壮絶な稽古をしてきた。

月影千草:『ふたりの王女』で皇太后ハルドラの役を演じる。前巻ではマヤと亜弓を冷凍庫に閉じ込めたりした。見た目がかなり怖い。

感想

ついに始まった舞台『ふたりの王女』!ずっと劇!感想が難しい!

今回は丸々1冊ふたりの王女の話となります。こういうのは感想が難しい。しかも話が難しいタイプのやつなので、もう実際読んでくださいとしか言いようがないのですがそれでも何か感想らしき物を頑張って書いていきたいと思います。はい。

あらすじを説明する

この巻では丸々ず~っと『ふたりの王女』の話です。しかも話が結構難しいので、そもそも俺の感想を挟む余地がほとんどありません。正確には25巻の終わりごろからこの劇は始まり、27巻まで続く過去最長の劇中劇。

なので、まずはそのあらすじを説明したいと思います。

舞台は北欧の『ラストニア』という国。

まずは裁判のシーンからこの劇は始まります(この辺りは25巻収録)

『王妃カタジーナ』という人物が、その従弟である『オーギュスト伯』という人物と内通し反乱軍に情報を流し国王を暗殺しようとしたという罪状で裁判にかけられます。

しかし、これは国王の妾であった『ラグネイド』という人物が仕掛けた罠であり、カタジーナは冤罪で死刑となります。

ここで死刑となってしまった王妃カタジーナには国王との間に娘がおり、その娘が『オリゲルド』です。

母であるカタジーナが死刑になった後は、その娘であるオリゲルドは『白の監獄』に幽閉される事になります。

カタジーナを罠にハメ死刑にした後、ラグネイドは王妃に。そして、国王とラグネイドの間にはヨハンという息子と『アルディス』という娘がいました。

カタジーナが死刑になり、その娘であるオリゲルドを白の監獄に幽閉した後、アルディスはラストニアの王女に。

つまり。

亜弓演じる『オリゲルド』は作中で『冬の王女』と言われ、復讐の鬼であり悪い人物かのような印象ですが母が罠にハメられ冤罪によって死刑にされた後に長期間幽閉される事になった悲劇のヒロインなのです。

一方で、そんな事を知ってか知らずか『春の王女』と呼ばれるくらいに美しく温和で優しい性格の『アルディス』ですが、元々は妾の子であり謀略によってその座を射止めた母の子。ただ何も知らないだけの箱入り娘であると言えます。

そんなアルディオスの13歳の誕生日。ここからマヤと亜弓が中心となり物語は進んでいくのです(ここまで25巻)

オリゲルドの恨み

母の死刑を目の当たりにし、さらに白の監獄に何年も幽閉され続けたオリゲルドは、当然王家を恨んでいます。国王からは『修道院に入ればこの監獄から出してやる』と言われていますが、そんなものは受け入れられない。

本来であれば第1王女であったはずの自分が修道院になど。

いつか必ずラストニア王家に復讐を。その時のために時を待つオリゲルドでしたが、ついにそのチャンスが訪れます。

ラストニアと敵対関係にあったエリンワルドがデンマークと同盟関係に。この機に乗じて国王を打倒しようとする反乱軍の『ビョルンソン男爵』と手を組み国王を打倒する事に。

まずそのために、国王に『修道院に入る』とウソをつき監獄を脱出。その移送時にオリゲルドを救出しオリゲルドは自由の身に……。

という作戦でありましたが、なんと決行時にオリゲルドはビョルンソン男爵を裏切り国王に売ります。

この事によりオリゲルドは『8年も幽閉されていたにも関わらず反乱軍の悪事を暴き国王のために尽くした』という事になり、一躍表舞台へと舞い戻る事になります。

なるほど頭の良い話ですね。登場人物の名前がカタカナだらけでしかもあまりなじみの無いタイプばかりなので登場人物を把握するだけでも精一杯です。

ぼーっと読んでいると話の流れが全然頭に入ってきません。なんとなく雰囲気で読んでしまう。

ちなみに、この『ふたりの王女』は美内先生のオリジナルだそうです。劇中劇のためにかなり複雑な人間模様の作品を1本作ってしまう。凄いですよね。

一方のアルディスは

ラストニアの敵国であるエリンワルドがデンマークと手を結び、なかなか不安な情勢になってきたわけですがそれとは対照的にアルディスは蝶よ花よと育てられたふわふわ具合。

牢から出たばかりの義姉であるオリゲルドに対して『何をしてさしあげればいいかしら?』とこの笑顔。

オリゲルドから見れば自分の母を罠にハメた憎き女の娘ですから、憎い相手でしかありません。

その人生を甘やかされて育ったアルディスは、自分のバラを枯らしてしまった庭師に対しても『きっとそれはお天道様が悪いわ空が悪いわ。根をかじったモグラが悪いわ』とやや脳内お花畑の理論で庭師を許します。

しかし実際は。

ただの庭師の怠慢が原因でした。そんな姫のいいなりになっているようではこの国もあぶないものだ。などと言われる始末。

まぁ確かに、序盤はちょっと頼りないというか単純に世間知らずのふわふわお姫さまとして描かれていますアルディス。果たしてこのままアホの世間知らずで終わってしまうのかどうか。

アルディスがふわふわしている間にも世界の時間は進んでいくもので、今後一気に関係が悪化するであろうエリンワルドと和平を結ぶためにアルディスをエリンワルドに嫁がせるという話が国内で持ちあがります。

敵国に嫁ぐ。つまり人質として差し出すという事であり、行った先で無事でいられる保証もない。

そんなの誰でも嫌なので、当然全力で拒否するアルディス。号泣です。

しかし。

これを見てオリゲルドはチャンスだと受け取りました。

ラストニアを倒そうとしている国に嫁ぐ事が出来るわけですから、これを上手くやれば一気に打倒ラストニアの目標に近づく事になります。

さらに、ラストニア国内においては自身の命をも投げうって国のために尽くしたヒロイン。という扱い。

オリゲルド目線で見れば一石何鳥にもなりそうな美味しい話。というわけでさっそくエリンワルドへ嫁ぐ話を進めていきます。

そんなオリゲルドを演じる亜弓の演技になんか久しぶりに見る気がする小野寺先生も大満足。

現状ではアルディスはちょっと脳内お花畑のふわふわお姫様ですから仕方ない。この劣勢を果たして覆せるのでしょうか。

自身が敵国に嫁ぐ代わりに、国王に『私があなたの子供であると宣言してほしい』と願い出るオリゲルド。

そして国王はこれを快諾。王家の者しか持つ事の出来ない国宝をオリゲルドに進呈します。

最初の王妃であったカタジーナをラグネイドの策略によって無実の罪で死刑に追いやりその娘を監獄に閉じ込め、今度はその娘であるオリゲルドに王家の秘宝を渡してしまう国王。あまり賢くない様子。

こうして、悲劇の王女であるオリゲルドに風が吹いてくるのでした。

皇太后ハルドラ登場

当たり前ですが非常に真面目に舞台が進んでいきますのでツッコミどころもほとんどありません。なので、ただただストーリーを追って説明するしかないわけですが、みなさんついてきているでしょうか?

俺に絵心があれば人物相関図でも用意したのですがそういうセンスもありませんので『なんとなく小難しそうな話』と受け取ってもらえればそれでおおよそ間違いないかと思います。字も凄い多い。

さて。

敵国に嫁ぐ事が決まったラストニアの英雄であるオリゲルドのお祝いとお別れの宴の場に、ついに月影先生演じる皇太后ハルドラが登場します。

まほうおばばレベル100。

オリゲルドの陰気な感じはおばあさま似なんですね。得意呪文はマヒャド。

そして、この宴の席でついにふたりの王女も初対面となります。

オリゲルド目線で見ればラストニアの王家は全て憎む対象ですが、アルディス目線で見れば長く幽閉されていた義姉が自分の身代わりになって敵国に嫁いでくれるというわけですから、感謝こそすれ恨むはずもありません。

初めて会えた義姉に対して一切の警戒心の無い笑顔を向けるアルディス。

しかし。

これは『アルディスとオリゲルドの物語』である以前に『北島マヤと姫川亜弓の物語』でもあるわけで、その警戒心の無い無垢なマヤの表情を見て動揺する亜弓。

ここの舞台にいるのは『北島マヤ』ではなく『アルディス』なのです。それほどまでに入り込んでいる。

そんなメタ視点はさておき。

ラストニアの英雄に見えるオリゲルドですが、その心の内に眠る闇の炎に気付き始めるハルドラ。

常に白目。

やはり往年の名女優月影千草。その存在感は別格です。

こうして、ふたりの王女の複雑な運命の歯車は回り始めるのでした。

それから

ここまでで26巻の半分くらいです。劇中劇『ふたりの王女』の話で丸1冊全て使いさらにまだ終わりません。長編ですね。

これをリアルタイムで少女漫画で読んでいた当時の少女がどう感じたのかちょっと聞いてみたい。理解出来たんでしょうか?

さて。

敵国であるエリンワルドに嫁ぎ、その野心をエリンワルドの国王にチラつかせ見事気に入られる事に成功したオリゲルド。これにて全てが丸く収まる……。

かのように思えたのですが、そうは上手くいかなかった。

エリンワルドとの緊張状態は解消されましたが、それとは別の『ハーランド』という国と戦争になります。

ハーランドとの戦争状態に突入して1年が過ぎ、国王は戦場で傷つき養生の日々。

戦争を維持するための重税のため国民は苦しみ、ラストニアの内部は荒れていきます。

どうすれば戦をおわらせることができるかしら?国を、民を想い早く戦争を終わらせようとするアルディス。

どうすれば戦を長びかせる事ができるか……。復讐のためにラストニア王家を滅ぼしその国を手中に収めんとするオリゲルド。

ふたりの王女の思惑がそれぞれの物語を作っていきます。

長引く戦により疲弊し、着々と崩壊への道を進むラストニア。それを裏で操ろうとしているオリゲルドにとってはまさに順風満帆。野望の達成は近そうです。

一方で、城下町に出て荒んだ国民達の真の姿を目の当たりにするアルディス。

ここへきて、ついに脳内お花畑の優しいお姫様も現実を見る事になります。これを見て考えを改めるアルディス。

春の、光の王女が自分の武器で、武力ではなく優しさと愛や笑顔で戦う決意をするのでした。

皇太后の住む北の離宮を、傷ついた国民達の手当の場として開放。さらには自分の父である国王に頼み込み負傷兵達の治療費としてその財産を寄付。

国のトップが負傷兵への寄付を行った事により、その下に仕える貴族達も寄付をするしかなくなりました。

これにより内部が持ち直し始めるラストニア。

これに対して、オリゲルドはエリンワルドより優秀な医師を派遣。ラストニアの復興に手を貸します。

しかし。決して恨みが消えたなどというわけではなく、たかが数名の医師を派遣したところで戦争が終わるはずもなく、それよりもラストニア国内でオリゲルドの支持を上げる方が大事だ。という策略のためでした。

確実に、その内部から崩壊に向かおうとしていくラストニア。

そしてついに、反王家を掲げた市民達が王家の前に結集するという一大事が。

この窮地に、果たしてアルディスはどうするのか!?

27巻へ続く

画像:「ガラスの仮面」コミックス26巻より引用

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