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【感想】アンデッドアンラック 3巻 VSヴィクトル戦決着!そして増える罰と次の舞台

2024年4月4日

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。

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あらすじ

ヴィクトールと化したアンディの前に組織(ユニオン)のメンバーが集結。激しい戦闘に発展する中、アンディを元に戻すべく風子も参戦を決意する。風子は不運を発動させるため、不死を操るヴィクトールに向かって飛び掛かり…!?

bookwalker作品紹介より

というお話です。作者は戸塚慶文さんです。

登場人物

アンディ:『不死』の否定能力者。UMAスポイルを倒すために頭のカードを抜いて『ヴィクトル』になる。

出雲風子:『不運』の否定能力者。ヴィクトルになってしまったアンディを元に戻すために命がけで頑張る。

ヴィクトル:アンディの頭に刺さったカードを抜いたら変身した姿。めちゃくちゃ強い。

感想

謎の男ヴィクトル登場!それを元に戻すための風子ちゃんの愛に注目!

はい!というわけで、今回紹介するのは『アンデッドアンラック』の3巻です!

俺このアンデラが大好きなので、正直もう後半は簡単にとかじゃなくて全部めっちゃ語りたい。もういくらでも書ける。2巻の後半ももっといっぱい書きたかった。でもポリシーに反するので出来ない。悲しみ。

vsヴィクトル戦

スポイルを宇宙に飛ばすためにアンディが頭に刺さったカードを抜き、本気を出して謎の姿に変身。スポイルは宇宙で秒殺されまして、そこから『さて……。少し遊ぼうか』という事でヴィクトルvsユニオン戦が始まりました。

ヴィクトルに勝てそうにないシェンを助けるためにワープしてきたユニオンのメンバー。

この時点では各々について言える事はほとんどないわけですが、謎の多いユニオンメンバーの自己紹介というか特徴のお披露目です。

まず初手ヴィクトルから。

指を飛ばして攻撃しますが、それを防ぐロボ。名前はタチアナです。これに対して『守るな攻めろ!能力者相手に後手に回るな!』とキレるヴィクトル。

この人もしかして戦闘を教えようとしてくれているのか?という感じですね。ちょっと厳しい系師匠。

そんなヴィクトルにまずはサングラスの人が射撃で攻撃。この人の名前はビリー。

ちなみに、2巻の時にも書きましたが俺は最新のジャンプ本誌まで全部読んだうえで今のこれを書いているので『ロボ』だの『サングラス』だのと書きにくくて仕方ないわけですが、まぁいいでしょう。

このタチアナと呼ばれているロボの中身は果たしてどんな人物なのか?というのが本誌をリアタイで読んでいる時は謎だったのですが、アニメだと当然ですが音声が付くので中身がどんな人かちょっと想像がつく。というのがアニメと漫画の違いでした。

さて。

ビリーが撃った銃弾がタチアナの展開したシールドを使って跳弾に。

エグイ跳弾ですね。当たって返ってくるその推進力はどうなってんだという気持ちになりますが、これもなんらかの能力なのでしょうか。

次の攻撃は、なんかガンギマリっぽい人が謎の球から出るレーザーでヴィクトルを焼いて切断します。

彼の名はニコ。以前にアンディがユニオンに捕まった時にその体で色々実験していた科学者です。

その経験を活かしてのビーム攻撃。『切断面を焼かれた場合不死の再生は遅くなる』という性質があるようです。

焼かれた体の再生は遅いので、では指に移ろう。という事で指を飛ばし、その指から再生するヴィクトル。そのまま風子を攻撃しようとしますがそれを助ける少年。

この足の速い少年の名前はトップ。トップは風子とシェンを回収して一旦ヴィクトルから逃げます。

ヴィクトルから離れたあと、改めて作戦会議と自己紹介をする風子とトップ。

次はなんとかしてみせるのでもう1回アンディのところに連れて行ってください!という風子を連れてもう1度ヴィクトルの元へと向かいます。

ヴィクトル再び

もう1度風子とトップがヴィクトル(アンディ)の元に戻るとその能力でヴィクトルが増えてました。

全部同じ見た目で増殖しててどれがホンモノかわかんねぇよ!!

こうなってると脳と体の関係はどうなってるんでしょうね?それぞれの脳がそれぞれの体をコントロールしてるんですかね?そうなると、合体して元に戻った時に記憶とかどうなるんでしょうか。気になる。

風子がいない間も他のユニオンのメンバーが攻撃してコピー達を相手していました。それぞれの詳しい能力などはこれから描かれていく事になるわけですが、そんな中でもどうやらユニオンメンバーのリーダーの人はヴィクトルと面識があるようです。

果たして2人の関係とは。

さて。

『アンディを必ず元に戻してみせる!』という風子の作戦は『アンディに長い事ひっついて不運を付与する』というもの。

しかし。

今のアンディはヴィクトルで、風子の能力は『好感度の高い人により威力の高い不運を付与する』というものなので、ヴィクトルの事はそんなに好きではないので不運が付与出来ません。

より強い不運を付与するために、ヴィクトルの中に眠るアンディの人格をなんとかして呼び戻す事に。

ちなみに、風子ちゃんは生おっぱいでの接触です。

風子ちゃんのなかなかボリュームのありそうな生おっぱいでの接触ですので、なんだよそれは不運じゃなくてラッキーじゃないかという感じではありますが、生おっぱいくらいではアンディは出てきません。

どうすればいいか悩んでいる間、風子を守るユニオンのメンバー。

まだアンディと出会って一か月も立っていない。何もアンディの事を知らない。でも何か考えなきゃ……。

ふと、ジャケットのポケットに何か入っている事に気付く風子。それは拳銃でした。

その拳銃を使って一切ためらう事なくヴィクトルの頭部に一発入れました。

確かに相手は不死だからこんなの効くわけもないですが、なかなかの思い切り。

さて。余談ですが、この風子のポケットに入っていた拳銃はどこから持ってきたのか?という話なんですが、これは漫画とアニメで拳銃を手に入れるタイミングが違います。

まず、この拳銃はロンギングの地下シェルターにいた子供の持ち物です。漫画では初めてシェルターで会った時に風子が子供から取り上げています。

アニメでは、子供の拳銃を一旦シェンが回収し、ヴィクトル戦で一度トップとシェンと風子でヴィクトルから離れた時にシェンから風子に手渡します。

なぜ漫画とアニメで銃の入手方法が違うのか?という理由はよくわかりませんが、たぶん漫画では子供から風子が銃を取り上げた描写がいまいちよくわかりにくかったので、アニメではわかりやすくなった。という感じかなと思います。

俺は、最初この拳銃はジーナの持ち物だと思ってました。風子が腰に巻いているジャケットはジーナの物なので、そのポケットから出てきたのならジーナの物なのでは?と思ったんですけどよく見たら違いましたね。

こういう細かい部分の考察というか描写を楽しむのもこの漫画の楽しいところです。

本題に戻りまして。

元々カードが刺さっていた頭部のキズに向かって拳銃で一発撃ったあと、その穴に指をアンディを呼びます。

躊躇なく頭に空いた穴に指を入れるとかなかなかにクレイジー。

そして、この呼びかけにアンディが反応します。

半分意識を取り戻したアンディ。しかし戻れたのは一瞬だけ。残された時間はほとんどないのでそのまま風子を抱きしめてキスをしました。

ここのシーンはぜひアニメで見てほしい!!!!

漫画で見ても結構おぉぉ!ってなるんですが、アニメだとここの感動というかトキメキが10倍増しです。

それまで激しい戦いを繰り広げていたのにキスシーンで無音になって、しばらくそのシーンで止まって、涙を流す風子ちゃんと、キスが離れてから一瞬見つめ合う2人がもう最高なんですよ!!!!!

俺アンデラの好きなところの1つとして、アンディと風子のカップル感をちゃんと描写してくれるところが好きなんですよ!恋のライバルとか別に登場しません。もう最初からずっと風子とアンディはお互いが好きなんです。

なんというか、こう、色々な人に配慮してなのかわかりませんが、昨今の漫画やらアニメはヒロインの恋愛を描かない傾向があるような気がするんですよ。安易な百合描写に逃げてみたり、もしくはハーレムでうやむやにしてみたり。

俺はそういうのも嫌いではないんですが、やはり男女の恋愛が見たいわけです!しかも主人公とヒロインの真っ直ぐな純愛が!俺はオッサンだけど!俺の心の中の乙女をときめかせてくれよ!!!!!

アンディはやはり長生きしてるだけあってかなりのスパダリ気質なので、それにメロメロになっていく風子ちゃんがとてもいいですね!こんなん俺でも惚れるわ。

ここで1つ。

この町の名前『ロンギング』とはどういう意味の言葉であったかを思い出してみましょう。

切望、憧れ、激しく恋しがること

いい名前ですね。

隕石が降るくらい好き

風子とアンディのキス。これで訪れた不運は、なんと隕石群でした。メテオです。

町1つ消し飛ばすレベルの高威力のメテオの前では流石のヴィクトルも倒れました。

現時点でキスでこの威力ですから、S〇Xだとどうなってしまうんでしょうか?

黒焦げになり横たわるヴィクトルに向かって走っていきその頭にカードを再び刺し、アンディを呼び戻しました。

この辺まで読んでいると、もうすでにスポイルを捕獲しに来たんだという目的を忘れてしまっている人も多いのではないでしょうか。

さて。

ここで風子は意識を失い、次に目が覚めた時はユニオンの部屋でした。

そこで、ようやくアンディと対面する事が出来て勝手に決めてヴィクトルになった事に対して怒る風子。

円卓のみんなが来てくれなかったら戻れなかった。もし、上手くいってなかったら……。

また、独りになるところだった。

この風子の言葉に素直に謝るアンディ。アンディマジイケメン。

そして、頭ポンポンしながらお礼の言葉と初めての名前呼び。

あぁぁぁぁあぁ!!なんだよそれ!!!キュンキュンするわ!!!なんだこれ一応少年漫画なのに完全に少女漫画の文脈じゃないかなんだこれ!!!!

ここのシーンもぜひアニメで見てほしいところなんですよ。間の描かれ方が秀逸です。凄く綺麗なやり取りなのでぜひ見て欲しい。

クエストリザルト

風子が目を覚まし、さっそく円卓での会議が始まりました。

今回の円卓での会議の議題は『クエストの結果発表』です。

アポカリプスより提示されたクエストは全部で6個。風子達が挑んだのはそのうちの1つだったわけですが、風子が気を失ってから目が覚める間に他のクエストも終了していました。

ここで、スポイルと戦っていたのが8月24日で風子が目覚めたのが8月の31日と、なんと1週間も寝ていた事が発覚。

さて。風子が寝ていた間にもユニオンのメンバーはクエストの達成に向けて頑張っていました。この日はいよいよクエストの結果発表です。

ここからズラズラ~~っとクエストの結果が発表されていきますが、まずここに注目したい。

UMAバーンの捕獲に成功した事により、円卓に11席目が増えました。どうやらクエストの報酬にはこのように円卓の席が増える事もあるようです。

この『11席目の追加』が起きた時に、風子がその腰に巻いたジャケットをぎゅっと握ります。なぜこのような描写があるのか?

風子が腰に巻いているジャケットはジーナの物です。『もし自分達が来るより先に11席目が増えていればジーナは死なずにすんだかもしれない』という気持ちの表現ですね。細かい。

ボイドさんの命についてはもう諦めるしかありません。この当時もうみんなボイドさんとかきっと忘れてた。

他には『不燃(アンバーン)』の否定者の所在や『全世界の言語統一』が行われ、世界の言語は全て英語に統一されました。

この『全世界の言語統一』により、否定者以外の記憶と文明が改変。最初から世界の言語は全て英語だったという世界に生まれ変わりました。

ただし『否定者以外』という指定があるので、否定者達は今でも元の言語のまま。否定者では無いムイちゃんはこの改変によって中国語を忘れてしまいます。悲しい。

そして、風子達がクリアした『UMAスポイルの捕獲』の報酬で『不治(アンリペア)』の所在が判明。どうやらアンリペアはブラジルにいるようです。

ここまでのクエスト5個は全て達成。素晴らしい成績です。

しかし、次の6個目のクエストである『不可視(アンシーン)の捕獲』に失敗。謎の人物にアンシーンを横取りされてしまいます。

この謎の人物についてはこれから明らかになっていきます。

さて。これで課題の達成は失敗となりましたので、この世界には罰が追加されてしまいます。

今回の罰は『UMA銀河(ギャラクシー)』の追加です。

パラダイス銀河のある世界に

アポカリプスの中からUMAギャラクシーが出現しました。

超でかいブラックホールみたいなやつが出てきた

このUMAにより、この世界に『銀河』が追加されました。

これまでは無かったんですね。銀河。細かい話なんですけど、ここでいう『銀河』というのは宇宙という事なんだと思うんですけど、それにしては銀河って小さい単位ですよね。

これまで何も無かった夜空に輝く星々が追加されました。これが罰なのかどうか?という事には賛否あると思います。俺は星が好きなのでこれはむしろ褒美というか、無かったら寂しくない?

風子がジーナと一緒に描いた絵が現実のものとなった形ですね。変わっていく。世界が。

今まで宇宙に星が無かったという事は、重力とかどうなってたんだってのが気になりますね。無かった星がいきなり現れたのだから、宇宙の星々の運動は大混乱を極めそうですけどね。

単行本にはオマケとしてキャラのプロフィールが書かれているんですが、そこの『体重』の項目は全員秘密となっています。つまり、重力の問題については謎。

先程の言語の全世界統一の時と同じように『否定者以外の人達にとって銀河が最初から存在した世界に改変』されましたので、アンディ達否定者は銀河の存在をまだ理解していません。

この銀河の追加によって、星座にまつわる神話だとか曜日の概念がこの世界に生まれたようです。

そして。

宇宙という概念が生まれた事により、地球以外の星々も世界に追加されその星々に文明が生まれその文明で生きてきた宇宙人が地球に侵略してきました。

幽白の武威みたいな奴が来た

最初から銀河が存在していたという世界に改変されたわけですから、否定者達から見たら今さっき増えたばかりの事でもそれ以外の生き物にはそうではありません。もう何億年も前から銀河があって、この侵略宇宙人はその世界線で生きてきたわけです。

世界5分前説。

こういうの想像すると怖いですよね。自分が今生きているこの人生は、もしかして5分前に始まったばかりで実はその記憶を植え付けられただけの偽りの人生かもしれない。

本当の俺は中東の石油王の息子で、実はものすごいお金持ちの家の子供かもしれない。そんな可能性だってあるかもしれないし、無いかもしれない。たぶんない。

さて。この謎の宇宙侵略人達は恒星間航行が可能なくらいの高度な文明を持っており、大艦隊で地球に襲来してきました。宇宙船からビームを放ち『エアーズロックもどき』を『正しいエアーズロック』にしました。

破壊されて我々が知っている形になった

こんなとんでも宇宙人をどうやって撃退するのか。こんなんもう詰みでは?

という感じなのですが、これをジュイスの能力『不正義(アンジャスティス)』で撃破。この能力発動時の見開きがかっこいいのでぜひ見てほしい。

『正義を否定する』という、よくわかるようなよくわからないような凄い能力です。

自分に取って生きるという事が一番の正義であるなら、その正義を否定し自死においやる。という能力。チート感ありますね。

そんなわけで、もの凄い文明力を持ったはずの侵略宇宙人は出オチ感で退場。その『正義』を否定された事により大艦隊は同士討ちで壊滅しました。

そして。

アポカリプスと同時に見つかった石板があり、それによると100個目の罰を受けるとその次に待つのが最後のペナルティ『ラグナロク』というものであり、それがこの星の終わりの時になる。とジュイスが告げます。

今のペナルティが99個目なので、次の100個目が埋まるとその次で世界は滅ぶ。となると、もうこれ以上の失敗は許されません。

しかし、今のままではユニオンのメンバーが10人しかおらず、クエストを受けるには増えた1席分も合わせて11人の否定者が必要なのでまずはあと1人の否定者の確保が最優先。

という事になり、これからあと1人の否定者を探すことになりました。

それから

ここまでで3巻の半分くらいです。長い!長い記事!!書きたい事が山のようです!!!

ここからは、アンリペアの否定者を探すためにブラジルはリオデジャネイロに向かうアン風とタチアナ。

目的は『否定者やUMAを売りに出すブラックマーケット』です。

おそらくそこに不治はいる。

ブラックマーケットに潜入するためにおめかししたりもします。

さて。そんなブラックマーケットに、ユニオン以外にもう1つのグループが潜入している事が判明しました。

否定者狩り。仮にそう名付けられたその集団も否定者を集めているようでした。

ユニオンの目的は神を殺しルールから解放される事ですが、否定者狩りの目的は『世界に復讐する事』のようです。

不可視を盗った男、ちょっと色っぽい恰好をした女性、中国語を話す謎の男。軍人ぽい男。彼らが否定者狩りのメンバーのようです。

彼らの目的は、今回のオークションでセリに出される否定者を奪う事。

その否定者を巡ってユニオンVS否定者狩りの戦いが始まります。

その戦いの中で、不可視を奪った男が不治である事。競売に出される否定者が『不動(アンムーブ)』の否定者である事。などがわかります。

不可視の能力者。その名をリップ。他にも、女性の名前がラトラ。中国人がファンで軍人がクリード。

さらに、不動の否定者の名前は『不動力(ちから)』です。

力くんは日本人の高校生でした。言語の全世界統一ルールの影響で自分以外の人々が全員英語になってしまった事により否定者である事が発覚しブラックマーケットの人達に捕まってしまい今回のオークションで売られる事になりました。

不動の否定者を巡って戦うユニオンと否定者狩り。その戦いの中で、不治の攻撃が風子に当たってしまいます。

不治の攻撃を受けるとその傷はもう治らない。あらゆる治療行為が否定されてしまう。その傷を治す方法はただ1つ。

能力者を殺す事。

傷ついた風子を助けるために、勇気を振り絞って戦う決意を固める『不動』の否定者である不動力。このシーンめっちゃかっこいいのでここもアニメで見てほしいです。

風子の傷はどうなるのか?力くんはどちらが確保するのか?そして、明らかになるタチアナの能力。

4巻へ続く

画像:「アンデッドアンラック」コミックス3巻より引用

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