スポンサーリンク

【感想】アンデッドアンラック 5巻 ビリーの裏切りと伝説の漫画に隠された謎とアンディの過去

2024年5月12日

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。

もし面白いと思って頂けたなら、Twitter等で拡散やコメントいただけるとめちゃくちゃ喜びますのでどうかお願いします。

あらすじ

ビリーの離反、ジュイスから語られるこの世界の終わりと始まり…。新たな局面を迎えた組織(ユニオン)から、課題(クエスト)クリアのため風子とアンディに任務が与えられる。その任務は風子の愛読書『君に伝われ』の生原稿を確認することで――!?

bookwalker作品紹介より

というお話です。作者は戸塚慶文さんです。

登場人物

アンディ:『不死』の否定者。別人格であるヴィクトルと体を共有している。右耳の裏のつけねにほくろがある。

風子:『不運』の否定者。この5巻において、組織の仲間の大きな裏切りにあい世界の秘密を知った後に漫画家になって魂になって過去の世界に行く経験をする。このスピード感よ。

ビリー:能力は謎の否定者。『アーク』というアーティファクトを手に入れるためにユニオンを裏切る。アンダーという組織のボス。

ジュイス:『不正義』の能力者。世界の秘密を知っている。アンディの別人格であるヴィクトルとかなり深い関係にあった。超シリアスな話の後にとんでもない事を言い出す。

感想

ついに明かされる世界の秘密!そして真顔で変な事を言い出すボス

はい!というわけで、今回紹介するのは『アンデッドアンラック』の5巻です!

前回の更新から1ヶ月ほど開きました。理由は、仕事が忙しかったのとあとはボーっとしてました。無限に遊べるタイプのゲームを無限に遊んでました。

そんなわけで、何事も無かったかのようにシレっと更新を再開していきたいと思います!

ビリーの裏切り後

突然ビリーがユニオンを裏切りました。ビリーは、どういうわけかユニオンのメンバーの何人かの能力を使用してきまして、彼の能力がどういうものなのか謎が深まりました。

タチアナはビリーの能力を『不可侵』(銃限定の必中能力)だと教えられていたようですがどうやらそれもウソのようで。タチアナちゃんを泣かせるとか許せん。

ユニオンが捕らえていたUMAバーンを使い円卓を強奪したビリー率いるアンダーでしたが、アンダーからなんとかアポカリプスを取り返したアン風。アポカリプスが無ければ円卓があってもクエストを受ける事が出来ないので現時点では痛み分け。

とは言っても、元々持っていた物を奪われたわけですからユニオン的には完敗ではありますが。

そして。取り戻したアポカリプスに触れた風子が、アポカリプスによって『大量の記憶』を流される精神攻撃を受けます。

アポカリプスなどの『アーティファクト』と呼ばれる道具はそれに触れると謎の記憶が流れこんでくるという特性があります。

その『流れ込んできた記憶』というのがこちら。

知らない記憶の数々

こんな記憶が流れてきたわけですが、果してこれはなんでしょうか?まず右上。スポイルと戦っているように見えますが我々が知っているメンバーとは違います。老婆に見えるジーナや戦死したように見えるニコ。

そしてまだ2席しかないユニオン。メンバーは1人はヴィクトルですがもう1人は誰でしょうか?男性のようにも見えますが恰好はジュイスです。

そして一番下。何やら大きな太陽のような物に焼かれていく世界。

果たしてこれらの記憶が意味するものとは?我々の知らない世界の謎とは?

突然大量の記憶を流し込まれ苦しむ風子。そして、その場から立ち去るビリー達。

去り際にこんなセリフを言って去りました。

どうやらビリーの目的は『アーク』という何からしいです。アークという言葉には『方舟』という意味があります。世界が大洪水に襲われた時にそれに乗って助かった『ノアの方舟』を指す言葉であったりもします。

そんなビリーの謎の言葉を聞いて困惑するユニオンメンバー。ビリーが立ち去ったあと、みんなを集めてなにやら話があると言い出すジュイス。

ついに世界の謎のその一端が語られようとしています。

世界の秘密

ビリーが去ったあと。ユニオンメンバーを集めてなにやら話があるらしいジュイス。

まずはアンディがジュイスに質問です。

前回のクエストの時の話ですが、この時すでに98回のペナルティを受けていました。101回目のペナルティで世界が滅ぶのだとすればもはや一刻の猶予も無い状態であるにも関わらず、なぜかジュイスは『ペナルティは受け入れる』と言っていました。

いやいやいくらなんでも悠長過ぎるやろ!という、当たり前のツッコミですね。どう考えてももうかなりの瀬戸際なわけで、ここで頑張らないならいつ頑張るねん!という話です。

なのにかなり消極的な方針だった。それはなんでよ?という話。

そして、なぜかヴィクトルと面識があったように見えたこと。アンディが言うのは、200年は表に出していなかったヴィクトルの事をなぜ知っていたのか?知識として知っていたという感じではなく、親しい関係に見えたのはなぜか?

さらに。アークとは何か?そんなアーティファクトは初めて聞いたんだけど?

という質問が出ました。

それらの質問に答える前に、まずみんなに説明しておかないといけない事がある。

この世界はループしている。

ジュイスの口から語られる衝撃の事実。

どうやらこの世界は神の手によって破壊と再生を何度も何度も繰り返しているようです。そして、そのループを阻止するために作られたのがユニオンという組織。

さきほどアポカリプスから流れてきた大量の謎の記憶は、今回ではない以前のループの中の記憶だったようです。

そして、これまで何度も何度もやり直してついに手に入れた!神を殺しうる武器や否定者達を!!

という事のようです。なるほど。

しかし、ここでまた1つわからない事が増えました。

『ではなぜジュイスだけがそれを知っているのか?』という事です。

ジュイス以外の否定者はこの事を知らない。それはどうしてか?

なるほど。どうやらジュイスはそのアークというアーティファクトを使って何度もループを経験しているようです。

つまり、アークは『次のループへ行くためのアーティファクト』という事になりますかね。

それに対して『証明できるのか?』と聞くアンディ。やたら疑い深いなと思うわけですがまぁ信じられないのも無理はない。俺だっていきなりこんな事言われたら疑う。

世界はループしている事の証明として、まず『この世界の崩壊と始まり』について説明するジュイス。

どうやらこの世界は最後には神の手によって全て破壊されるようです。物理的に。宇宙に逃げてもムダだそうです。

どうですか。とんでもない事言ってますよね。物理的に全ての世界は破壊されるってどういう事ですか。とんでもない話だと思いますよこれ。

宇宙に逃げてもムダらしいです。UMAギャラクシーによって銀河が、宇宙の星々が追加されたこの世界において『宇宙全体を完全に破壊する』ってどういう事なんだって話ですよ。

宇宙という極大の世界において地球なんてあってもなくても変わらないレベルに小さな小さな辺境の星なのに、それのために全宇宙を余す事なく破壊すると。なんて無駄なリソースの使い方でしょうか。

地球より100倍大きい太陽より1000倍以上大きい星もあり、数百億光年以上の広さをもつその宇宙をわざわざ作って、ド辺境の地球のちょっとした遊びのためだけにまた壊す。

神ヒマすぎないだろうか?

まぁ、全ては今俺が生きる世界基準の話ですから、アンデラ界の宇宙がそれほど広大なのかはわかりません。

しかし!!しかしです!!俺個人的にはここに凄くロマンを感じるのです!!!

さっきからチマチマとしょうもない本筋と関係無さそうなとこを深堀しやがって。と思うかもしれませんが、俺の中ではそうではないのです。

世界はループしている。そして、それは全て神が作った。なるほどよくわかりました。そして、ジュイスはそのループを何度も経験してきた。どうやら世界は最後には全て粉々になるらしい。

なるほどなるほど。そしてその破壊の力はどうやら宇宙に逃げてもムダであると。

では。その『宇宙に逃げてもムダ』はどこまで試してみたのかと。

創作するうえで『神は細部に宿る』と言います。この『破壊と再生を繰り返す』という世界の中で、果たして神はどこまでこだわって世界を作ったのか。

なにが言いたいかというとですね。例えば、宇宙のどこかにあるかもしれないブラックホールの中にまだ見ぬ未知のアイテムを隠している可能性があるかもしれないじゃないですか?という話です。

神の考える『俺が作った世界の人類の到達する最高速』がどれほどのもので、それを想定してどれくらいの範囲まで世界を作り込んでいるのか。もしかすると、絶対辿り着け無さそうな遠くにフラグを仕込んでいるかもしれない。

そう考えると超ワクワクするんですよね。現代のゲーム感覚でいうなら『時限機能付きの超広大なマップのオープンワールドRPG』という感じでしょうか。

ラグナロクが訪れると世界は滅びる。という事は、逆に言えばラグナロクに辿り着くまでは世界はある。という事ですから、あらゆるペナルティを無視して『果たしてこの世界はどれくらい広いのか』を知るための捨て回とかあってもいいと思うんですよね。

銀河というアプデが追加され、超絶広がった世界でクエストと絶対関係無いのに木星あたり目指してアンディを無理矢理その中に放り込んでも、木星の中までちゃんと作ってるんでしょうか?もし作り込んであるのだとしたら神凄い。そのクリエイター精神に感動です。尊敬します。だって誰も行かないのに。

もしかすると誰かここに行くかもしれない。そういう気持ちで毎回絶対誰も行かない超遠いところまで細かく作ったのに、それを誰にも見つけてもらえる事なく毎回自分の手で破壊するとしたら、神の寂しさよ。

そのうち『アンデラRTA』とかになって、謎グリッチ発見されたりするかもしれない。

『まず最初に円卓を1000万度の熱で焼きます。すると円卓が熱暴走していきなりラグナロク後の世界にワープします』みたいな。ワクワクするわ。

と、俺はゲーム脳なのでこの辺の妄想だけで無限に語れるのですがキリが無いのでこの辺にしまして。

とにかく。世界は破壊を再生を繰り返している。というのがジュイスの『世界はループしている』という事に対する根拠のまず1つ。

そしてさらにもう1つ提示されました。

アンディの右耳の裏のつけねにホクロがあるだろう?

今回のループにおいて、アンディとジュイスはユニオン加入時点で初めて会ったはずです。なのに、なぜかジュイスがアンディの耳の裏にあるホクロの場所を知っている。それはなぜか?

以前のループの世界の中で、アンディではなくヴィクトルと親しかったのです。

俺ね。ここについてもちょっと語りたい。

耳の裏にあるホクロの位置を知っているという事は、つまりそれほどに親しかった……率直に言うなら『男女の関係であった』という事です。

しかし!しかしです!

仮に男女の関係であったとしても、果たして耳の裏にあるホクロを見る機会があるだろうか?しかも、このホクロはちょっと見ただけではわからない、耳を引っ張って初めて見る事が出来るような物らしく。

どういうシチュエーションですかね。ジュイスは耳フェチなんでしょうかね。これが可能な状態というと、ヴィクトルがジュイスを腕枕してる時ですかね。

おそらくですが、ジュイスは不死であるヴィクトルに守ってもらう事も多かったと思うんですよ。そんな2人が、愛を確かめ合った事後に腕枕でピロートークなんかしてるわけですよ。

で、『私のせいで君にもたくさんケガをさせてしまっているな』とか言って、近くに見えるヴィクトルの耳をちょっといたずらに触って引っ張って、ホクロを見つけたりするわけです。

で、ヴィクトルが『俺は不死だからそんなくだらない事気にするな』とか言って、腕枕に乗るジュイスの方を向いてちょっとキスしたりするわけですね。

はぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁん!!!ヴィクジュイはあります!!!!!!!

アン風かヴィクジュイか。現状究極の選択です。存在が続く限り、仕方ないから場所を取る。1つ分の陽だまりに2つはちょっと入らない。

そして。

本当にジュイスのループの証明をしたいのなら、たぶん他にもあったはずなんですよ。でもあえてアンディの耳の裏のホクロの話をした。それはなぜか?

証明が簡単だから。それもあるでしょう。しかし、個人的にはやはり『ジュイスも女性であった』という部分を感じるです。

目の前で仲良くするアン風を見て、少し、いじわるをしたくなったんじゃないかなと。いじらしい乙女の気持ちがそこに出てしまったんだと。そう思いたいのです。

いくら昔の話だと言っても、元カレが目の前で他の女とイチャイチャしてるわけですから、複雑な気持になるに決まってるじゃないですか。

不正義と不死と

さて。そういうわけで、ジュイスはアークを使って何度もこの世界をループしている事がわかりました。

しかし、ジュイス自身の口から『ループしているのは私1人ではない』と語られます。

他に誰が?

……そう。この世界にはもう1人だけループ出来る人がいます。

ヴィクトルです。

不死であるヴィクトルだけは、世界が壊れても死ねないのです。

最高の死を求める物語であるアンデットアンラックにおいて、どうやら主人公のアンディは世界が終わったとしても死ぬ事が出来ないと。

これがどうなっていくのか。この漫画最大のポイントですね。

さて。ここでちょっと見て欲しいのですが、アンディのカードの部分から血が出ています。この血はおそらくヴィクトルの意志を表しているのだと思いますが、この少し前にも出てるシーンがあるのにヴィクトルとジュイスの男女の関係の話をしている時には出ていないのです。

シャイなんですかねヴィクトル。可愛いとこあるじゃん。

というわけで。色々と世界の秘密を語ってみせたわけですが、ユニオンは組織です。

組織とは信頼が大切です。なのに、そのリーダーであるジュイスはこの世界の根底にある秘密についてこれまでメンバー全員にそれを隠してきました。

これは許されない事です。もし、メンバーが先にこれを知っていたらまた違った結果があったかもしれません。

まぁそれを知った結果がビリーの裏切りを招いたのだとしたら、良くも悪くもというところもあるんですが。

とにかく。組織のリーダーとして信頼を損ねてしまった事のお詫びに謝罪として土下座をしようとするジュイスでしたが、メンバーはそれを拒否。

理由はともかく今まで頑張ってきたのは事実だろう?だったら前向いていこうぜ!というわけで、許されてこれからも組織は続投です。素晴らしいですね。ここまでに築いてきた信頼がいかに厚かったかがわかります。

次の目標

さて。結束も新たにそれでは今後の目標の話です。

現在保留になっているクエストは4個。

スプリングの討伐、サマーの討伐、オータムの捕獲、ウィンターの討伐です。なぜかオータムだけ捕獲。

それらを行うためには円卓がないといけませんから、まずは円卓をアンダーから取り返さないといけません。

今さらですが結構武闘派ですよね。

全部奪う。しかしまぁ過程はどうあれ最終目標は同じなんだから協力出来そうな気もしますけどね。

まぁそれはともかく、当面の目標が決まりましてそれをふまえた上でアン風に新たなる指令が下されました。

なんでも、どうやらこの世の中にはアーティファクトによって未来と過去の出来事が描かれたとんでもない本が存在するらしく、今回アン風が任された任務はその本の調査。

そして、その本というのが。

なんと!風子の愛読書であり伝説の漫画である『君に伝われ』が世界の運命を描いた本であると!!!

ジュイス、あなたちょっと疲れてるのよ

先程まで実は世界がループしてるだのなんだのと、壮大な話をしていたジュイスが少女漫画を世界の預言書だとか言い出しました。

なんでも、20巻での『宇宙サッカー部襲来編』がギャラクシーの追加の話に似ているだの、11巻~18巻の『ド腐れ高校乱闘編』がスポイル戦に似ているだのと真面目に語り始めました。

んなわけなくね?

ボスが言い出した妄言に付き合わされる部下達はたまりません。なんだこいつついにしんどすぎておかしくなったのか?と思われても仕方ない。

我々の世界に換算すると『ワンピースは世界の予言書』とか言い出すレベルです。ボスはちょっと疲れている様子。

しかしどうやらこれがマジのようで、アン風はその調査をする事になります。

さて。ここでちょっと細かい話になりますがここの『20巻は宇宙サッカーで11巻~18巻まではド腐れ高校乱闘編』というのには意味があります。

これは、巻数が実際の話数となっています。20話はUMAギャラクシーが追加される話。11話~18話までがスポイル戦です。

君伝は全101巻という事で、この理屈が正しいなら果たして101話はどんな話なんでしょうか?俺がこれを書いている現在はそこはもう結構昔に通り過ぎましたから、さてどうなるのかお楽しみに。

というわけで。

この『君伝』は、安野雲という人が描いている超人気漫画なわけですが、この作者の事を誰も知らない。なので、まずはこの作者について調べたい。

ので。

じゃあ漫画家になったらいいんじゃね?

となりました。なるのか。

まんが道

そんなわけで。風子が面白い漫画を描いて投稿する事になりました。

ついさっきまで世界はループしてるだとかどうとか言ってたのに、気が付いたら漫画家を目指す事になってました。凄い組織ユニオン。

ユニオン総出で風子の漫画を手伝う事に。

もし本当に、君伝が世界の予言書だったとしたら、そこにビリーを止める方法が描かれているかもしれないし、この漫画を描く事で自分の気持ちをもっと理解出来るようになって、そしたらもっと強い不幸を呼べるようになるかもしれない!

という事で、漫画に全力で取り組む風子。

今のままだと、世界が終わってもアンディを死なせてあげられないから。

そして。

ユニオンの科学力とマンパワーを結集して作られた作品が『UNDEAD UNLUCK』というタイトル。内容はたぶんアンデラ。読み切りの時のやつかな。わかりませんが。

これを集英社に持ち込みしまして、なんと賞に出そうという話にもなりました。期待の大型新人の予感。

風子が編集部の人にお願いして、特別に君伝の生原稿を見せてもらえる事になりました。

そこに書かれたのは『君に伝われ』の文字。

この世界はすでに言語統一の影響で英語しか存在しない世界なのですが、なぜかそこには日本語が。どうやらアーティファクトで書かれた物はルール変更の影響を受けないようで、これで君伝がアーティファクトを使って描かれた作品であるという事が確定しました。

そしてなんと!どうやら君伝にはボツエピソードというかお蔵入りになったシリーズがあるらしいのです。作者はおそらくそれを意図的に隠したのだろう。という事です。

そのシリーズというのが

『公平くん裏切り編』

『四季四天王編』

『安藤くん過去編』

の3つ。

風子が言うには、終盤読んでて不自然な展開のところがいくつかあったから気になっていた。という事らしいのですが、これ結構大事そうなエピソードじゃね?安藤くん(たぶん主人公)の過去編とか超読みたいとこじゃん。

あと、20巻の時点でギャラクシーの話してるのに全101巻でこれが終盤とか、中盤どうやって話を繋いでたのか気になる。アニオリというか漫画オリというか、そういうのがあったんでしょうかね。ほぼオリジナル展開だと思うんですけど予言書とは。

編集部の人が安野先生に電話をかけ、それを横取りする風子。どうやら安野先生は誰とも電話で話すらしないという事らしいのですが。

編集部の人に拳銃を突き付けながら安野先生と電話する風子。

ここの描写がアニメだとちょっとマイルドになってましたね。コンプラ。

『誰も声も聞いたことがない』という安野先生でしたが、風子からの連絡に返事をしました。今から5時間後にカナダ集合な。という事に。

5時間で日本からカナダにってのもなかなか強引な話ではありますが、とにかくそこで安野先生と落ち合う事になりました。

カナダからの連絡

アン風はそれからカナダのスタンレーパークという場所に来ていました。この場所は実在します。めっちゃ広い綺麗そうな場所ですのでぜひ調べてみてください。

さて。わざわざプライベートジェットでカナダまで来たのになぜか現れない安野先生。

安野先生が現れた時の方針について話し合うアン風。そしてその間にいる謎の人物。

彼が安野雲なわけですが、アン風はこの時点で安野先生の気配に気づく事すら出来ませんでした。

この距離まで近づいたのにどうして気付かなかった?

謎です。こちらは彼の事は何1つわかりませんが、彼はこちらの事をよく知っているようでした。

ビリーはなぜ裏切ったのか?4体のUMAの倒し方は?アンディの過去は?そして……神の殺し方を。

知ってるがタダでは教えない。

謎の人物安野の要求とは。彼は一体何を企んでいるのか!?

それから

ここまでで5巻の半分くらいです。なんか凄い量の文章を書いたような気がするんですがまだ半分なのかよ。

さて。ここからは、安野の指示により突然のvsオータム戦が始まります。

『安野の指示』というよりは、オータムの湧く場所を安野が知っていて、そこを待ち合わせ場所に選んだというのが正しいでしょうか。

『オータムと戦い己を知り、君達はもっと強くなる!』

という事だそうですが、まず初戦オータムと戦ってみるものの全然攻撃が効きません。自らの腕を切り落とし、謎のアイテムでアンディの腕を描きそれを装備した安野の必殺技によってなんとかオータムを退けますが撤退。

ここから修行編が始まります。

安野の謎能力によってコピーした、オータムの『人を本に変える能力』によってアンディを本に変え、その本の中に入る事によってアンディの過去を知り、自分達を知るという旅に出る事になります。

ここもね。語りたい事いっぱいあるんですよ。過去の記憶の世界でまた2人出会う事になるんですが、その場所がロンギングだったりします。好きだなロンギング。

で、ここからアンディの過去編が始まるわけですが、最近の漫画の感覚で言うと主人公の過去編とかもうたっぷり5巻くらい使って枠の黒いページだらけでやりそうじゃないですか?

でも、このアンデラはその美味しい部分を3話で消化します。

たっくさんの思い出が生まれたであろう過去のアンディとの冒険の日々をわずか2ページの見開きで『色々な事があった』と終わらせる。凄いスピード感です。読者に想像の余地がありまくる。

しかしそれでも、アンディと風子の間の絆は深まったんだろうなとちゃんと思わせてくるところが上手いですね。

こうして過去の記憶の世界に入り2人の絆を深めたわけですが、そこでアンディの口から『この日が俺の一番古い記憶だ』として、とある日付を教えてもらいます。

1865年の4月15日。場所はワシントンDC。これがアンディの一番古い記憶だ。と。

さて。この日この場所で何があったのか、みなさんご存じでしょうか?

この日は、リンカーン大統領が暗殺によって死亡した日です。暗殺事件そのものは14日だったようです。亡くなったのが翌15日。

なぜアンディの最古の記憶がこの日なのか?不思議な謎ですね。

ちなみに。実は1話で、アンディとリンカーンの関係を示唆しているシーンがあります。

アンディがカードを少しだけ抜くシーンで過去の回想が背景に描かれるんですが、そこにこのようにリンカーン大統領を体を張ってかばうシーンがあります。

胸に描かれた数字もこの年だし、何か強い思い入れがあるのでしょうか?果たしてこれが語られる日は来るのでしょうか?

それから。過去のアンディと、また未来で出会う約束をして別れる風子。

ここ感動のシーンなのでぜひ読んでほしいです。

そして、アンディの最古の記憶の時代に飛ぶ風子でしたが、そこで記憶の中のヴィクトルと再会。今度はまたしてもどんどん現代に押し戻されていきます。

過去の記憶の中で、風子を殺す事で段々と時間を現代に近づけていく。そして、2人が最初に出会ったその日でもう一度風子を殺しこの世界で風子の魂を潰し消す。

次第に風子を追い込んでいくヴィクトル。果たして2人は再会できるのか!?本の外に出て強くなる事が出来るのか!?

6巻へ続く。

画像:「アンデッドアンラック」コミックス5巻より引用

もし面白いと思って頂けたなら、Twitter等で拡散やコメントいただけるとめちゃくちゃ喜びますのでどうかお願いします。

スポンサーリンク