【感想】夜桜さんちの大作戦 1巻 最強スパイ一家の当主と結婚
あらすじ
超人見知りの高校生・朝野太陽が話せるのは、幼なじみの夜桜六美ただ一人。けれど六美は代々続くスパイ一家の娘で、極度のシスコンの兄が太陽排除に動き出した! 自らと六美を守るため太陽がとった手段とは!? bookwalker作品紹介より
というお話です。作者は権平ひつじさんです。
登場人物
朝野太陽:大切な家族を事故で失い、それ以来人と関わる事が怖くなる。とある出来事がきっかけで幼馴染の六美と結婚する事になる。
夜桜六美:スパイ一家『夜桜家』の10代目当主。過去の事件の影響で前髪の一部の色が白い。とある出来事がきっかけで太陽と結婚する事になる。
夜桜凶一郎:夜桜家の長男。重度のシスコン。太陽と六美が結婚する事になったのはほぼ彼のせい。スパイとしての腕は超一流。『女性スパイが選ぶ狙わてみたい男ランキング』1位。
夜桜二刃:夜桜家の長女。ドリルロリっ子。可愛い。特技は柔術。割りと常識人枠。
感想
幼馴染はスパイ一家の当主だった!最強スパイ一家コメディ!
はい!というわけで、今回紹介するのは『夜桜さんちの大作戦』の1巻です!
ジャンル分けに悩みました。コメディでいいですかね?スパイ?なんでしょう。難しい。
個人的には好きなタイプの漫画です!女の子いっぱいいるハーレム系の恋愛も嫌いではないですが、もう最初からこの2人がお互いでイチャイチャしますよ。という事が決まってる漫画も好き。
安定感がありますよね。まぁ、世間がみんなそう思うかについては少し考える余地があるのですが。
とにかく、では紹介していきましょう!
太陽、命を狙われる
まずは主人公である朝野太陽君の生い立ちやらなんやらの説明の話から始まります。
クラスメイトに、サッカーの練習試合や勉強会、カラオケ等に誘われるもそれらの誘いを全て断る太陽。
今のクラスになって1か月が過ぎようとしているのに、誰かの誘いも断り続けているようです。そのせいで、クラスメイトからは『極度の人見知り』と思われている太陽。
しかし、実は太陽は人見知りというわけではなく、何か特別な事情があるようです。
で。
そんな太陽の事を心配して一緒にご飯を食べてくれたりするのが、幼馴染の夜桜六美。
どうでもいい話ですが、俺の青春時代は『ほぼゲーセンに住んでる』と言ってもいいくらいに灰色の人生でありましたので、幼馴染の美少女にこうして教室で堂々とあーん(はぁと)とかされて手作り弁当が食べられるのなら、男友達などいくらでも生贄にして美少女幼馴染を召喚した事でしょう。
そして、そんなイチャイチャカップルの腹立つ素敵な食事を邪魔する男が、この学校の教頭先生である昼川先生。
まぁ上の人物紹介のあたりから読んでいただいていれば、この男が何者なのかもうバレバレなのですが、この段階ではこの学校の教頭先生です。
六美特製のしょっぱい味の卵焼きを横から盗み食いし教室から去っていく教頭。去っていくついでに、太陽にあとで教頭の部屋に来るように言って去っていきました。
そこから少し太陽の回想に入ります。
太陽がどうして、人と関わる事を避けるようになったのか。という回想。
思い出されるのは、どこにでもありそうなごく普通の家族でのドライブの光景。
しかし、そんなごく普通の日常はあっさりと壊れてしまいました。
突然の事故により、家族を失ってしまった太陽。
この事がきっかけで、大事なものと絆を深めてもまた失ってしまうのではないか……。という不安が常にあり、太陽は人と関わる事に恐怖を抱いたままなのです。
そして回想が終わり、舞台は教頭室にやってきた太陽と教頭の会話へ。
なにやらスマホに記録された教頭のコレクションを自慢される太陽。
どうしてただの教師がこんな色々な画像を……?
ここから、教頭の本当の姿が明らかになっていきます。
実は、教頭はこれまでも六美に近づく悪い虫(男)達をこっそり六美から離れるように排除していました。
そして今度は太陽が狙われたのです。太陽の首筋に小さいナイフを突きつける教頭。
「悪く思うなよ……。全ては可愛い妹のためだ」
と言ったところで、教頭室に謎の人物が侵入してきます。
侵入してきたのは謎のドリルロリっ子。可愛い。
ドリルロリっ子が手に持った謎スイッチを押すと、教頭室が発光。収まった時にはすでに太陽とロリっ子はおらず、部屋には教頭だけが残された状態でした。
次に太陽が気が付いたのは謎の部屋。
そこに居たのは、六美と謎の人物達。各自だいぶ個性的な謎の人物達は、六美の兄弟でした。
そしてここでさらに、実は六美の家族は全員スパイだという事も明かされます。これまで幼馴染をやってきたのに突然とんでもない秘密を暴露されうるたえる太陽。
そしてさらにさらに。なんと、夜桜家の長男が、さっきまで太陽が一緒にいた教頭だという事もわかりました。
学校での昼川先生は仮の姿。教頭の本当の名前は『夜桜凶一郎』と言います。
凶一郎は、昔とある事件で六美に瀕死の重傷を負わせてしまった過去があり、その時以来六美に異常に固執するようになり、また、その時の事故のストレスで六美の髪は一部白くなってしまったようです。
そして、どうやら最近『六美を長年近くで狙っているやつがいる』という情報が出回っているようで、そのために六美に近づく者を始末しようとしている凶一郎。
そんな凶一郎の魔の手から、太陽を守ろうとする夜桜の兄弟達。
しかし、凶一郎vs他の兄弟全員という形で戦っても分が悪い程度に凶一郎は強いようで、このままでは……。
「でもまぁあるっちゃあるよ。あんたが確実に生き延びる方法」
そう言って二刃から提案されたのが『太陽と六美が結婚する』という方法。
夜桜には『家庭内殺人禁止』というルールがあるので、太陽と六美が結婚して夫婦になれば太陽は命を狙われないで済むようになる。
この提案に対して迷う太陽。そんな事いきなり言われてもね。ビックリするよね。
しかし、六美はこの提案をはっきり拒否。昔家族を亡くし、それ以来大きな痛みと戦っている太陽に対して気軽に『家族になろう』なんて言えない。と。
こうして、夫婦になる話は一旦保留に。
と、そこに現れた凶一郎。ここから凶一郎vs残りの夜桜兄弟の戦いが始まります。
最強の男凶一郎の前に次々と敗れていく夜桜兄弟達。
そしてついに、六美が凶一郎に捕まってしまいます。捕まった六美を助けるために、太陽が選んだ道とは。
六美を凶一郎から守るために。太陽は、六美と結婚する事を決断します。
凶一郎の妨害にあいながらも、六美が投げた指輪を指にはめる太陽。
こうして、2人は夫婦になりました。
という感じの1話です。やっぱり最初の話は色々な説明があったりでちょっと紹介しにくいですね。どれも大事な要素なのにどれもこれも全部画像貼るわけにもいかないので。
簡単にまとめると
- 太陽は昔自動車事故が原因で家族を失い、それ以来他人と仲良くなる事を拒んでいた。
- 幼馴染の六美の家は実はスパイ一家で、長男の凶一郎が太陽の命を狙っている
- 凶一郎の魔の手から太陽を守るには『家庭内殺人禁止』という夜桜家のルールを適用するのが一番確実
- そのために太陽と六美は結婚すればいいが太陽の過去を知る六美はそれを拒否
- 凶一郎に捕らえられた六美を助けるために、過去のトラウマを乗り越え太陽が家族を作る決意をする
というのがおおまかな1話の流れです。こうして始まります夜桜さんちの大作戦。一流のスパイ一家に入る事になった太陽は、果たしてこれからやっていけるのでしょうか?
夜桜の使命
というわけで、夜桜の一員となった太陽。その初日の朝にいきなり部屋に訪れた凶一郎によって自室から連れ去られます。そして、その直後に太陽の部屋が爆発。
どうやらいきなり六美と結婚した太陽の命が狙われたようです。しかし昨日の今日でどうして……。
やはりスパイ業界は情報の出回りも早いようです。
そしてここから、夜桜という一族の秘密の話になります。
まず、六美が夜桜の10代目当主である。という事。
江戸の忍から続く夜桜の一族。代々超人的な人間を輩出してきましたが、その中で『当主』と呼ばれる常人が必ず誕生します。
その『当主』は他と違って特別な才能などはありませんが、その子供達は必ず夜桜らしい超人の子が生まれる。
というルールだそうです。なので、夜桜の一族にとって『当主』というのは非常に大事な存在。
っていうか、このルール結構大変ですよね。六美が10代目の当主なのはわかったんですけど、これたぶん6人目の子供なんだと思うんですよ。
『必ず常人が生まれる』というより、常人が生まれるまで子供を作り続けないといけないわけで、しんどくないこれ?いつ当たり引くかわからなくない?
代々どんな感じなのかわかりませんが、6人目ってのが果たして早かったのか遅かったのか気になるところです。
まぁとにかく。
夜桜という一族にとって非常に重要な存在である当主。となれば当然、ライバルから狙われやすくなるため、六美は常に命の危険に晒されています。
その六美を守っていく事。これが夜桜の一族にとって非常に大切な任務なのです。
と、いうわけで。
さっそく太陽に与えられた『今日1日六美を守れ』という指令。
今回六美を狙うのは、暗殺者のくせにSNS中毒の承認欲求の塊である『爆弾王 たま屋』という、主に爆発物を武器とする暗殺者。
果たして太陽はこの爆弾魔から六美を守り切れるのでしょうか。
やはり太陽は爆発するしかないのでは……?
それから
ここまでで1巻の半分くらいです。2話目なのに。もう約半分。1話目が結構長いんですよね。2話からは普通なんですけど。
ここからは、スパイ一家の一員として生きていくのに今のままではダメだ。という事になり、太陽の修行のターンです。
と言っても一応太陽は普通の人なので、生まれつきの超人揃いの夜桜の中でどれだけ周りに追いついていけるのか?という話なのですが、それは気合と根性でなんとかしていきます。
いやいやいや。生まれつきの超人揃いの一家なんでしょう?気合と根性でなんとかなるの?という気がしないでもないですが、なんとかします。いいですか。そういう漫画なのです。考えるんじゃない。感じろ。
俺は二刃お姉ちゃんが好きです。ドリルロリっ子に外れ無しなんですよ。
ほら可愛い。ねぇ?そう思いません?(押し付け)
というわけで、1巻の時点ではまだ他の兄弟についてはよくわからないままですが、これから他の兄弟にもスポットライトが当たっていきます。
本当に、俺この漫画好きなので超頑張ってほしい。もっと太陽と六美がイチャイチャウフフしてほしい。最終的に1人に絞らないといけないハーレムラブコメよりも、最初からただ1人だけを好きな漫画の方がいいじゃない!
見てて悩む必要ないじゃない!と思うんですよ。
まぁそんな俺個人の性癖の話やらはともかく。面白いと思うのでぜひ読んでみてください。
2巻へ続く
画像:「夜桜さんちの大作戦」コミックス1巻より引用
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