【感想】アクタージュ 2巻 デスアイランドのオーディション。無人島で殺し合い!・・・の演技
あらすじ
千世子に会うため映画「デスアイランド」のオーディションに挑む夜凪は、武光達と一緒に即興演技の審査を受けることになる。“無人島で殺し合いを始める”という不可解な題目の中で、夜凪が放った台詞に現場は騒然とする――!
(C)マツキタツヤ・宇佐崎しろ/集英社 bookwalker作品紹介より
というお話です。原作 マツキタツヤさん 漫画 宇佐崎しろさんです。
登場人物
夜凪景:天使に会うために、そして技術を盗むために映画デスアイランドのオーディションを受ける。たぶんジャンプ漫画界でも1,2を争う現実と空想の区別がつかない子。でもそこが凄い。「迫真の演技」しか出来ない事を変えるために俯瞰の技術を学びたい。
百城千世子:スターズ所属の女優。通称『天使』。自分がどう見られているか。自分をよりよく見せるには。その道を極め、常に仮面をつけて生きている。という感じの人間性。でも芯の部分は凄いストイックで熱い。自分の事しか考えられない夜凪とは対極の位置にいる存在。
烏丸武光:熱血派。どちらかと言えば舞台派。夜凪と共にデスアイランドのオーディションを受ける。夜凪の自主トレに夜まで付き合ったりと、仲は良いけどいい人止まりそうなポジション。炎柱ではない。
湯島茜:関西弁の女性。夜凪と共にデスアイランドのオーディションんを受ける。高校を辞めてバイトをしながら女優を目指す。デスアイランドのオーディションに賭けていたのにそれをぶち壊すような演技をした夜凪にキレる。
源真咲:夜凪と共にデスアイランドのオーディションを受ける。なんというか、良くも悪くもクセの無い二枚目。普通人過ぎて少し影が薄い。
手塚由紀治:映画デスアイランドの監督。千世子の『仮面』を壊してみたくて『ブルドーザー』である夜凪をぶつける。
感想
演技のためなら吐く
周りの事を考えられない『迫真の演技しかできない』という欠点を直すために、そして『天使』と会うために映画デスアイランドのオーディションを受ける事にした夜凪。
4人1組形式のオーディションで要求された課題は『5分以内に殺し合いに転じるような演技をしてください』というもの。
妙に線の細い何か
夜凪以外の3人は即興で息を合わせて演技をするが、良くも悪くも普通という評価。制限時間を待たずに打ち切られるその瞬間、夜凪がそこに参加。
夜凪の思わぬ演技により、オーディションは波乱の展開に・・・!
という入りから始まりました『デスアイランド編』です。この手のデスゲーム物は『小説版バトルロワイヤル』が自分の中ではピークなので、この映画本当に面白いの?と思わないでもないですが、そこはそこ。アクタージュ世界の話ですから。
現実で考えるとジャ〇ーズやらA〇Bがいっぱい出てるデスゲーム映画と思うと、あぁもうこれはアレなやつですよ。と思うわけですが、スターズはアイドル集団じゃなくて俳優の養成所のようなので、その辺はクオリティ高いのかもしれません。
オーディションは無茶苦茶になったのになぜか合格した夜凪組。そこにやや疑問の余地を残しながらも合格は合格。割り切って頑張っていく4人。
しかし。
やはり『迫真の演技』しか出来ない夜凪は、役に入ってしまうとどんな不都合な事でも自分で排除するのが難しい。でもそれを直さないと映画は撮影出来ない・・・。
演技バトル漫画の修行シーン
武光君に夜通し付き合ってもらう事で自分の欠点をわずかに克服出来た夜凪。
しかし。
夜凪のその熱のこもり過ぎる演技によって、次第に現場の空気は荒れていってしまう。
それを快く思わない『天使』こと百城千世子は、なんとか夜凪をまとめようとするが・・・。
というのが2巻全体のお話になります。
こう、改めて読み返してみると『まだインフレしてない頃のアクタージュ』感がありますね。いやまぁ別に今でもインフレはしてないんですけどね。
で、夜凪達は映画デスアイランドの撮影をしているわけなんですが、これどんな映画なんでしょうねぇ?一応学生を集めた無人島でのデスゲーム物らしいんですけど。ちょっと古いんじゃないのか?と思わないでもないんですが、どうなんでしょうか。
撮影シーンが漫画の内容なので、所々見れるわけですが全体がよくわからないので、外伝的に漫画化か小説化してほしい。
全然関係ない話ですが、そういえば映画版のバトルロワイヤルにはどう見ても高校生には見えないオッサン(現国会議員)が出演してましたね。懐かしいなぁ。
とまぁ、少し話はそれましたが、役者夜凪景の初出演作品であるデスアイランドの撮影が始まりました。
夜凪を中心に少しずつ波乱が巻き起こりつつある現場。果たしてどうなってしまうのか!
画像:「アクタージュ」コミックス2巻より引用
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