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【感想】Dr.STONE 3巻 巫女の病気を治すために人手を集めるためにラーメンを作る

2019年11月3日

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。

 

あらすじ

コハクの村にやってきた千空は村人たちを仲間にしようと目論む。手始めに科学対決を制し少年を助手にゲットした千空は、コハク姉の病を治そうと万能薬開発に乗り出す。科学王国を興すための挑戦が始まる!!

(C)稲垣理一郎・Boichi/集英社 bookwalker作品紹介より

というお話です。原作 稲垣理一郎さん 作画 Boichiさんです。

登場人物

千空:司の攻撃から奇跡の復活を遂げ、化学王国を作るために大樹達と別れ謎の人物コハクの住む集落へと向かう。科学の力で村を乗っ取り人手を確保するのが当面の目的。

コハク:司の攻撃により大木の下敷きになっていた所を千空に救われ千空を村へと連れていく。めちゃくちゃ強い。

クロム:村に住む自称妖術使い。科学の途絶えた石の世界で自己流で化学を使う。素材集めが趣味。長年かけてコツコツためた素材コレクションは千空の役に立つ事に。

スイカ:謎の仮面(スイカ)をかぶった少女。困っている人の役に立ちたい。という思いで千空達に協力する。何かあるとスイカに擬態出来るので偵察などの仕事に向いている。

ルリ:コハクの姉で村の巫女。病気を患っており、このままでは長くない。千空達は化学の力を使ってルリの病気を治すための薬を作るために頑張る。

金狼:村の門番。ルール絶対厳守のお堅い男だが、化学の力で金メッキされた槍で買収されそうになる。

銀狼:金狼と同じく村の門番。金狼とは兄弟。金狼と違って割りとゆるい。そしてゲスい。金狼の槍をうらやましがる。

あさぎりゲン:石化から復活したメンタリスト。司の指示で『本当に千空は死んだのか』の調査をしている。ゲンが司に千空の生存をチクると化学王国は滅亡してしまう。

感想

小さな事からコツコツと

千空の思う化学王国を作るためには、まずなにより人手が必要。その人手を確保するためにコハクの村を科学の力で乗っ取る事にした千空。

乗っ取ると言っても武力で制圧するわけではなく、なるべく平和的に。その手段として、コハクの姉で村の巫女であるルリの病気を治すための薬『抗生物質』を作る事にしました。

そしてその抗生物質に必要な素材達がこちら。

長い道のり

ちょっと見づらいですが、さぁみなさんならどの辺までいけます?俺はまずスタートの鉄で詰みます。

まぁ用意出来てアンモニアだけかな。それも、尿を出せるだけでアンモニアをそこから抽出したりは出来ないけどね!!

ちなみにサルファ剤とは

サルファ薬(サルファやく、英: sulfonamides)とは、スルホンアミド (-S(=O)2-NR2) 部位を持つ合成抗菌剤・化学療法薬の総称。生物由来ではないため、抗生物質とは呼ばれない。サルファ剤とも呼ばれる。

サルファ薬は葉酸生合成系のうちジヒドロプテロイン酸合成酵素(英語版)の基質であるパラアミノ安息香酸 (PABA) に構造的に類似しており、競争阻害物質としてジヒドロプテロイン酸合成を阻害する。これにより葉酸代謝物であるテトラヒドロ葉酸の細胞内供給を決定的に不足させ、結果的にプリンとチミジンの新規合成を停止させることによって、病原微生物のDNA合成とRNA合成を阻害し静菌的に作用する。細菌のみならず真菌や原虫にも効果を示すが、ヒトは葉酸の生合成系を欠いているため、サルファ薬は病原体にのみ選択的に作用する。

ジヒドロプテロイン酸合成酵素が変異を起こし、PABA親和性が変化することにより耐性菌が出現する。細菌が一種類のサルファ薬に対して耐性を獲得すると、他のサルファ薬に対しても耐性を示すようになり、これを交差耐性という。単独で使用すると耐性菌が出現しやすいこと、また相乗効果が期待できることから、サルファ薬は葉酸活性化阻害薬(トリメトプリム)と併用されることが多い wikiより

だそうです。

はーんなるほどね。凄いよくわかるよね。

これくらい常識だよね。うん。ジヒドロプテロイン酸合成酵素ね。あの体にいいやつね。知ってる知ってる。

『抗生物質とは呼ばれない』とかいう記述がやや気になるところですが、そこは厳密な定義とかの話をすると面白くなくなるので漫画的にしたのだと思いましょう。

よくこんな事知ってたなしかし。

で、そのサルファ剤の素材を集めるために千空達は地道な苦労や努力を重ねていく事になるわけです。

川で砂鉄を取り、人力で製鉄所を作り、ねこじゃらしでラーメンを作ります。製鉄所て。

原始ラーメン

こうして始まった長い長い道のりの村乗っ取り作戦。

司帝国を打倒するために化学王国を作るために人手を確保するために巫女の病気を治すために薬を作るために川に行って砂鉄を集めるパートが始まったわけですが、凄い長いな。考えようによっては超長期的な目標がハッキリしてるという事なのですが。

個人的にはこういう『ちょっとずつ目標に近づいていく感じ』が好きなので非常に好感が持てます。わかりやすいしね。

そして化学の力の面白いところが、副産物がたくさん発生する。ってところです。一番最初に鉄が必要になるわけですが、当然薬のため以外にも何にでも使えるわけですよね。鉄。

そうして、この長い道をたどっていく過程の中で手に入れたり自作した物が流用されて他の分野でもみんなが豊かになっていく。素晴らしいですよね。

さぁ果たしてこれからどうなっていくのか!薬は完成するのか!

お楽しみに。

画像:「Dr.STONE」コミックス3巻より引用

 

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