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【感想】アクタージュ 4巻

2019年9月18日

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。

前回までのアクタージュは

あらすじ

演劇界の巨匠・巌裕次郎の下で、舞台の主演を務めることになった夜凪。“表現力”に乏しい夜凪の欠点を克服すべく、巌はある課題を与える。課題のクリアに苦戦する夜凪だが、そこへ思わぬ報道が飛び込んできて…? bookwalker作品紹介より

というお話です。原作 マツキタツヤさん 漫画 宇佐崎しろさんです。

登場人物

夜凪景:映画デスアイランドの収録を終え、次は演劇の鬼である巌裕次郎率いる『劇団天球』での『銀河鉄道の夜』に参加する。カムパネルラ役。『表現』の未熟さに悩み壁にぶつかる。

明神阿良也:巌裕次郎率いる『劇団天球』所属。憑依型カメレオン俳優と言われる演劇の天才。好物は夜凪カレー。夜凪が気に入ったので半分ストーカーと化す。

巌裕次郎:『劇団天球』の座長(でいいのかな)。黒山に頼まれ、夜凪の才能を見抜き『銀河鉄道の夜』の劇に加える。ある秘密がある。

星アキラ:夜凪との熱愛スキャンダルを回避する形で政治的理由で『劇団天球』に送りこまれる。が、巌さんはそんな事では採用しないので、彼には秘めたる才能があるはずだ。童貞っぽいのがウリ。

三坂七生:『劇団天球』所属の劇団員。夜凪の入団をテストする為にエチュード(即興劇)で対決するも夜凪の返しに反応出来ずに巌さんに怒られる。

青田亀太郎:『劇団天球』所属の劇団員。にぎやかし担当。喜怒哀楽の表現でエクスタシーを表現し巌さんに怒られた。

感想

はい!というわけで始まりました新章『銀河鉄道の夜』編です!この巻には、俺が大好きなシーンの2トップが揃っているのでとてもポイントの高い巻です。

その辺も含めて紹介していきましょう。

劇団天球の演劇に参加する事になった夜凪。演じる題目は『銀河鉄道の夜』で、夜凪の役は主演の『ジョバンニ』の友人である『カムパネルラ』です。ジョバンニに明神阿良也。

突然参加してきた夜凪がいきなりの主演抜擢に困惑する天球メンバー。そらまぁそうよな。

演劇の力は演劇で示す。というわけで、夜凪の演技力を試すために七生がエチュードで夜凪に挑みます。

Tシャツがダサい

舞台は『汽車の中』という設定。電車の車内での体の微妙な揺れを忠実に再現する夜凪。

しかし。それ自体はとても凄い事ですが、あまりに演技が繊細すぎて見ている人に伝わりません。間近で見ていた七生と阿良也以外にはただ椅子に座っているだけにしか見えませんでした。

そんな夜凪に「隣いいですか?」と声をかける七生。それに対して一瞬返答に詰まる夜凪。

(ほら甘い。主演なんてとてもーー)

夜凪の対応の甘さを感じる七生。しかし・・・。

夜凪の返答

これ確かに実際考えたらめちゃくちゃ怖いんですよね。他に誰もいない電車の車内で、いきなり知らない人が自分の隣に座ろうとしてきたら怖いですよ。なんだこいつ。ってなりますよね。

この夜凪の返答に対して答えられなかった七生。ここで巌さんのストップが入りエチュードは終了。

このエチュードに対しての総評として『とにかく夜凪の演技はわかりにくい』という事でした。リアル過ぎるがゆえに、派手な芝居をやらせると悪くないけどそれ以外はもう全然伝わらない。と。

というわけで、夜凪の芝居の今後の課題は『表現力を身に着ける事』となりました。

『深さと伝わりやすさを両立させる』というのが目標。期限は10日で、間に合わなければ降板が決定します。厳しい。

表現力とは?

大黒天に戻り『表現力とは?』について黒山にレクチャーを受ける夜凪。それぞれの役者のタイプごとに説明するとこういう感じになります。

  • 夜凪:感情を深く掘りさげるがそれを表現するために『戻ってこない』
  • 千世子:そもそも感情を掘り下げる気がないが表現力が超一流。黒山曰く上辺の演技
  • 阿良也:感情を深く掘り下げそれをちゃんと表現するための技術もある

という感じ。

わかりやすい図

この先の展開を知ってる者としては少し感慨深いというか、色々思う部分のある話です。

この問題についてどうするか・・・。と悩む大黒天メンバーでしたが、そこになんと!あの星アキラに熱愛のスクープが!お相手はまさかの!

夜凪景!!

と、いうわけで、星君との熱愛報道の矛先をずらす為の政治的な手段として『次に演じる劇で共演者』という事にするために、天球にねじこまれたアキラ。

あまり歓迎されていない感じ

良いも悪いもないけどあまり好きじゃない。とかいう結構刺さる評価を阿良也からもらったアキラ。厳しい。

で、本筋と全然関係ないんですけど、この巻を何回も読み直してて思ったんですが、巌さんてどこかで見た事あるような気がしてたんですよ。でもそれを思い出せなくてモヤモヤしてたんですが、今これを書いている時にピンときました。天啓がひらめきました。

巌さん

スーザン

スーザンや!田中・スーザン・ふ美子(さかきばらのぶゆき)や!!

これに気付いてからはもう巌さんがスーザンにしか見えなくなりました。なので、この呪いをみなさんにもおすそわけしたいと思います。巌さんはセクシーメイツです(違う)

感情表現の修行

さて。そんな話はさておき、感情表現の方法について悩む夜凪。阿良也の話はよくわからないし巌さんは何も言う事はないとかいうし黒山はニヤニヤするだけで何も教えてくれない。

公園のベンチで寝ながら悩む夜凪。

しかし、その公園でのある出来事がキッカケで、ついに感情表現の方法についての突破口を発見します。

夜凪に足りなかった物。それは。

夜凪可愛い

手作りの『新聞紙星』からやってきたコン助とポン太を使って、言葉の通じない外国の女の子に劇を披露する夜凪。

 

表現て、もっと難しいものだと思っていた。

でも違った。私の初めての表現はきっと

あの日お母さんとしたいないないばぁ

私が驚けばあなたも驚く。

私が笑えばあなたも笑う。

私はずっと昔から出来ていたんだ。

凄い好きなシーン

もうね。俺このシーンが大好きなんですよ。初めてジャンプの本誌で読んだ時は鳥肌立ったね。これ見開きなんですが、雑誌版だとどうしても真ん中に線があるので電子版が最高なのですが、電子版だと今度見開きには画面が小さすぎるというジレンマ。

これカラーで字が無いイラストがもしあったらPCの壁紙にする勢いです。

こうして感情表現の課題をクリアした夜凪。

しかし、新たなる問題が勃発します。

影のあるイケメンがストーカーになった問題

出来ないと思っていた夜凪の感情表現を見て感動した阿良也。

そうやってお前は

さすが無意識の人たらしは言う事が違う。熱愛報道とかでフニャフニャしてる正統派イケメンとはレベルが違いますね。

一度共演者に惚れたら理解するまで嗅ぎまわり続けるという厄介なタイプの性癖の持ち主(違う)で、これが阿良也の役作りなのだそうです。

この申し出を夜凪は拒否。阿良也をまくのに2時間かかりました。怖い。

読み合わせが始まる

感情表現の課題をクリアし、ついに稽古に参加する事になった夜凪。

しかし、台本の読み合わせの段階で夜凪はつまづいてしまいます。

みんなにとっての憧れの存在であるカムパネルラをどう演じていいかわからない。と。

阿良也もまた、ジョバンニを掴めなくて悩んでいる最中でした。

演劇の鬼は厳しい

役を掴むためにはどうすればいいのか。それぞれの思惑はあるけど夜凪の家でお勉強会をする事になりました。

夜凪、阿良也、アキラの3人で夜凪家でカレー。なんというか、俺は本当に将来夜凪が普通の男で満足出来なくなるのではないか心配でたまりません。

『ジョバンニを夜凪から教わりたい』という目的で夜凪家にやってきた阿良也。

役を掴むために、夜凪にこんな質問をします。

食事時にする話でもない

この質問に対して答える夜凪。そのやり取りの中でジョバンニを掴む阿良也。

阿良也に食われ、血肉にされた夜凪。呆然とするアキラ&夜凪の元に、この日はさらなるお客さんが。

天使が我が家にやってきた

突如夜凪家にやってきた千世子。後で判明する事ですが、これには彼女なりの思惑があっての事なのですが、とにかく。

せっかく遊びにきたのになぜかアキラはいるし妙に落ち込んでるしで納得のいかない千世子。落ち込む夜凪の気分転換もかねて、その日は泊まって翌日2人で渋谷の街で遊ぶ事にしました。

天使と渋谷

夜凪を渋谷に連れ出した千世子でしたが、どうにも夜凪が楽しくなさそう。『役作りも出来てないのに遊んでるわけにいかない』という夜凪。真面目。

クレープ食べて、カラオケ行って、ゲーセン行ってもやっぱり落ち込んだまま。しょんぼり夜凪は千世子に対して

「いつもキラキラしていて遠くを見ていて、でも本当は誰よりも優しくて。やっぱりカムパネルラみたい」

と。そしてさらには

眼鏡も尊い

かなり弱音モードの夜凪。このまま迷惑をかけ続けるくらいなら、いっその事降板も・・・。

この発言で天使ブチ切れ。コーヒーフラペチーノ握りつぶして怒りました。

「えっと・・・なんだっけ。いつもキラキラしていてどこか遠くを見ていて、でも誰よりも優しいだっけ?フフっ。変なの。」

やはりよなちよは素晴らしい

この事がきっかけで覚醒する夜凪。そして、千世子も実はこの時ある隠し事があるわけなのですが・・・。

それから場面は変わって劇場の夜凪。1人舞台上で空を見上げています。

そこに阿良也がやってきて

「星が見えるの?」

「?うん」

「顔つきが変わった。何を食ったの?」

と聞きます。それに対して夜凪は。

ここが好き

と答えます。俺このシーンも大好きなんですよ。さっきの見開きとこのコマがアクタージュ好きな場面2トップです。悪そうな顔をする綺麗な女性好き。

ある秘密

夜凪も阿良也も覚醒し、いよいよ本格的に稽古が始まりました。これから頑張ろう会として、屋形船で飲み会をする天球一同。

しかし、ここで巌さんが抱えるある秘密を、夜凪だけに打ち明けます。

それを聞いた夜凪は。そして、これからの劇団天球は。

というのが4巻の内容になります。いやぁ面白い。面白いなぁと思って読んでるので、面白いなぁしか言う事がないわけなんですが。

いよいよ銀河鉄道の夜の稽古も本格的になってきました。これからの天球は。夜凪は。どうなっていくのでしょうか。5巻へ続くよ!

大黒天HP

スタジオ大黒天のHPです。ネタバレ?って言っていいのかわかりませんが、まぁそんな部分が無いでもないです。

銀河鉄道の夜を読む

青空文庫より。心配しないでも悪い方法ではないので安心して読んでください。

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