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【感想】物理さんで無双してたらモテモテになりました 1巻 その2

2019年8月25日

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。

あらすじ

自殺考えたら異世界に! ケモミミ美少女たちとのラブくてエッチな冒険譚!

ケモミミ美少女からモテモテ! 巨乳の犬耳少女だとかー、貧乳ウルフ耳の制服女子とかー、ウサ耳のおねいさん系美女とかー! 異世界でエロエロなハーレム!!? bookwalker作品紹介より

というお話です。作者は えんどさん。 原作は kt60さんです。

登場人物

天草ラクト:この物語の主人公。ネットなどでの通称は『黙れドン太郎』など。彼が一体どういう人物なのか?は後程。

シャルル=ノイスダッド:ラクトを襲った山賊のリーダー。この世界では山賊に人権など存在せず、返り討ちにあって捕縛されれば何をされても文句は言えない。が、それでも自分達を助けてくれたラクトに惚れる。

ライナティアス=ミューレン・ミューレン:冒険者の街ギムレスにあるギルドの責任者。いきなり冒険者ランクを上げろと言ってきたラクトの腕前を試すために戦う。その結果ラクトに負け、惚れる。

セシリア=フェアゲッセン:ギルドランクA級20位。300年の歴史を誇る貴族の家系。ラクトに『金色のゴキブリ』と言われる。あの有名な「黙れ!」のセリフは彼女に向けられたもの。

ロミナ:街の道具屋姉妹の妹の方。ラクトに惚れている。

レミナ:街の道具屋姉妹の姉の方。ラクトに惚れている

感想

はい!というわけで、当ブログ始まって以来の1巻のお話を複数回に分けて紹介するという形を取った『物理さんで無双してたらモテモテになりました』(以下物理さん)

ネットの一部で大人気なのですが、有名なのは『黙れドン太郎』とか『オムツライオン』の部分ばかりなので、そうではない本当の物理さんについて学ぼう!というのが主旨です。

で。前回の更新で明らかになった主人公『天草ラクト』の情報をおさらいしましょう。

天草ラクトについて

  • 母親から虐待を受けて育った
  • 人生に絶望していたところ錬金術師ギルス・トリストラによって異世界アールヴヘイムに召喚される
  • ギルの目的は若返りすぎて消えてしまう自分の知識を受け継がせたい
  • ギルによって錬金術師の技術を学ぶ
  • 会話程度に異世界語が出来るが読み書きはちょっと苦手
  • 体内保有マナ量が凄く多いがセンスが無い

という事でした。なにそれ知らない。という方はぜひこちらへ

2話

というわけで、簡単に振り返るとラクトが森で盗賊(シャルル)に出会ってガードアントとかいう強めの蟻のモンスターに襲われたけどそれを物理無双で撃退。

さらに足をケガしたシャルルに薬を塗ってなんかアヘアヘ言わせるところまでを紹介しましたか。アヘアヘは紹介してませんか。そうですか。アヘアヘします。

で。

アヘアヘタイムが終わりまして、冒険者の街キムレスに戻ってきたラクト一行。とりあえず一旦解散しまして、ラクトは単身ギルドへ向かいます。

まずはギルドの受付嬢に、森で討ち取ったガードアントの触覚を見せます。

職員も懐疑的

危険度Eの初心者向けの森の中でガードアントに遭遇するのはおかしいのでは?というような返事が返ってきたので「それについての話をしたいんです」と返答するラクト。

それを受けて受付嬢は自分の身に余る案件の可能性を感じ、上司に報告。次は上司がラクトの元へとやってきます。

そしてやってきた上司がこちら。

眼帯系女子

ギルドの責任者としてやってきたのは、その名をライナティアス=ミューレン・ミューレン(以下ライナ)。見た感じ結構幼い女性でした。まず受付嬢に詳細を確認し、ラクトについてくるように促すライナ。

そして別室に連れていかれたラクトは、改めてライナと話をする事に。

ちょっとだけおかしい

「して。キサマはこの件に関してどのような話をするつもりなのだ?」

というライナの問いに

「これです」

とガードアントの触手を差し出すラクト。それを見たライナが

「・・・なるほど」

と返す。というシーンなのですが。

これね。ちょっと個人的に気になるシーンなんですよ。凄くおかしくはないんですが、ちょっとだけおかしい。

まず最初に受付嬢にガードアントの触手を見せたわけじゃないですか。それを受けて受付嬢は『これは上司案件だな』と判断して責任者を呼んだんですよ。

で、その責任者に命じられて詳細を引き継いだんですよ。

それから別室でライナとラクトが2人になった時に

「この件についてどのような話をするつもりなのだ?」

と言ってくる。この流れだと『この件』というのは『森でガードアントと出会った』という事を指すと思われるので『森でガードアントと出会った件についてどのような話をするつもりなのだ?』と問われていると解釈して間違いないと思うんです。

だから、答えとして正しいのは『こいつらは危険だから今すぐ討伐隊を結成して退治しましょう』とかその手の返答のはずなんですよ。

なのに。

なぜか受付の時と同じやり取りを繰り返し、まるで今初めて聞いたかのような反応を返すライナ。

いやおかしいやろと。ガードアントと出会ったのはもう知ってるやろと。

一応、立場上曖昧な受け答えで適当な情報を手に入れるのも困るので、あえて本人にもう一度言わせた。という解釈も出来なくないんですが、ちょっとだけ違和感があるような気がする。

些細な違和感なのですが、ちょっと気になったので小説版を確認すると、なるほど小説版の方が自然な流れのストーリーでした。

小説版

まず、話は少し戻りますが森でシャルル&ラクトがガードアントに襲われた後、小説版では森の中でガードアントに襲われた別の冒険者を発見する。という話があるんですよ。

で、この冒険者は2人組なんですが、残念な事に亡くなってしまいます。

その亡くなった冒険者をラクトが自身の能力を使って弔ったあと『もしかしたら家族とかもいるかもしれないし』というような理由で遺品として衣服などを回収します。

そして、街に戻った後にギルドに向かい、まずはこの冒険者達の遺品を受付嬢に見せるんです。

すると受付嬢が『この2人は結構腕が立つはずなのでまさかあんな森で死ぬはずがない』というような反応が返ってきます。

それに対してラクトが

「オレはそれについての話をしたいんです」

と返答。それを受けて受付嬢が

「それは確かにわたしの身に余りますね」

と上司に報告。漫画と同じようにそこにライナがやってきて、別室に行くまでは同じ流れをたどります。

そこから、ライナはラクトに

「アレンとソフィア(亡くなった冒険者)の死について、どのような話をするつもりだ?」

と問うてくるのでそこで初めてガードアントの触手を見せるんですよ。こいつらが犯人ですよ。と。

小説版の方があきらかに物語として筋が通っていると思うんですよ俺は。漫画のラクトはちょっとアホな感じがするんです。

で。なんでわざわざ小説版まで読んでそんな細かい上げ足取りをするのか?という事なんですが、これ結構この作品の扱い方全般に対する大事な違和感なんですよねきっと。

何が言いたいかというと、たぶんですが、漫画版に関して言えば

エロの絡まないエピソードで重要度の低い物は必要無い

と偉い大人に思われてるんじゃないか?という事。

小説の、まず原作を書いていた時点ではたぶん『お色気要素の多いファンタジー小説』を書きたかったんじゃないかなと思うんです。そんな感じが伝わってくる。あくまで主はファンタジー小説だと。

でも、それが漫画版になった時に偉い大人は『ストーリー性のあるエロ本』を求めたんじゃないかなと。エロ推しでいくぞ!とね。どこに比重を置くかという話ですね。

で、この辺の思惑のズレが、今後色々バカにされる数々の要因を生み出すキッカケになっていったんじゃないかなぁ・・・。と、なんとなく思うんです。なんとなく。

だから、主人公の生い立ちやらなんやらよりも失禁シーンと薬でアヘアヘシーンを優先し、悲しくも亡くなった冒険者を弔うシーンよりも薬でアヘアヘするシーンを描いたんですよ。

そう思うと、ドン太郎も悲しき商業主義の犠牲者だったのかもしれません。

漫画の続きの話

で。話はまた戻りまして、ギルドにてガードアントの触覚を見せたラクト。幸いライナも危機感を覚えてくれたようで対策を約束してくれました。これにて一件落着・・・。

かと思いきや、なぜか突然『俺の冒険者ランクを上げろ』とか言い出すラクト。これに関してはもうほんと突然。それまで出世を急いでいるような素振りもまったく無かったのに、普通はFランクから始まると思うけど俺はBもしくは最低でもCからスタートさせろ。と。

さすがにこれはライナもギルドの責任者として許せません。じゃあまずは腕試ししてやるからこいつと戦えよ。というわけで、リリスというライナの部下と戦う事に。

エンシェントアーツとかいうなにやら不思議な道具で剣を取り出し、ラクトに襲い掛かるリリス!!

からの

はい負けました。

戦闘シーン一切無し。完全に割愛。「これでいいか?」ってどれの事かわかんねぇよマジウケる。

実は、このリリスちゃんは分身したりします。複数に分身して同時攻撃したりするんですが、それらのシーンは一切割愛。こうして、エロと関係ないサブイベントは切られていくのです。

ライナと戦う

で、次にいよいよライナと戦う事になります。ライナの特技はなんか1/100くらいの邪王炎殺なんとか波みたいなやつです。

はっ!よっ!

ちょっとダメージの大きそうなフレンドパーク的なアトラクションでしょうかで、このなんとか波っぽいアレを回避したりオラァ!って薙ぎ払ったりしてライナを押し倒してはい終了。ラクトの勝ちでした。はい。

それから、なんか言葉の意味は良くわからんがとにかく凄い展開で、ライナはラクトにベタ惚れになります。

もうね。この辺は本当にヒドイ。黙れドン太郎とかどうでもいいくらいヒドイ。個人的に100点満点中15点くらい内容なのですが、エロさとイチャイチャがあるので採用されるようです。

ファンタジー漫画としては底辺でも、ストーリー性のあるエロ本として見たらまぁまぁ読めるかな。というレベルです。悲しい。

色々な蟻を討伐作戦会議

というわけで、なんかアホみたいな寝言を言いながらドラゴンの背に乗ってアント討伐会議にやってきたラクトとライナ。ここでいよいよ登場です。通称『金髪のゴキブリ』ことセシリア。

ビジュアル的には結構好み

色々小難しい話が出てくるのですがあまり重要ではないので要点だけを説明しますと、このセシリアはとても高貴な貴族の生まれで、今回のアント討伐作戦に対する提案として『囚人を自爆兵として使う』という案を提案します。

それに対してライナは『そんな非人道的な作戦は許可出来ない』という意見になり、2人は正面から衝突する形になります。

セシリアの主張としては『善良な市民や冒険者を守るために囚人が犠牲になるのは仕方ない事。逆に囚人のために善人が危険にさらされては本末転倒』という意見。なるほどわからんでもない。

それに対するライナの主張は『囚人を戦地に送るのはあくまで罪を償うための一環であり、捨て駒になるためではない。それは規則でも明記されている事だ』という意見。これもまぁわからなくもない。

どうにも折り合いのつかない言い合いが始まりお互いの主張はエスカレート。

そしてこの言い合いの果てに、ついに・・・。

と、その前に。漫画をそのまま読んでもそこそこ伝わるのですがライナの生い立ちについて少し補足。

ライナ

ライナは『特定卑賎民』という身分で、重大な犯罪者の間に生まれた子供です。そしてその卑賎民は生まれて7年の間人権を保障されません。国家への奉仕者として過激な実験やらなんやらに使われるそうです。

手足を縛られ水槽に投げ込まれ、鋼鉄の縄で首をしめられ、右の眼球をえぐられ・・・。

そこまでして罪を許され、わたしはわたしになったのだ。わたしはわたしになったのだ。わたしはわたしになったのだ。わたしはわたしに・・・。

その出自をおそらく知ったうえで、セシリアは『あなたのような卑しい生まれの人間だから囚人をかばうのだろう』と煽ってくるのです。

生まれは関係ない!というライナと卑しい家系の人間はどこまでいっても卑しい!と罵倒するセシリア。

それを聞いて、理性が限界を向かえた彼がついに・・・!

どっちかというとかっこいい行動

キターーー!!とバカにしたいところですが、自分の目の前で大切な友人が、その出生を理由に不当な侮辱を受けている。それに対する怒りなのでとても普通。むしろよく言ったラクト!となるシーンです。

漫画でも小説でそういう描写はありませんが、ラクトは母親に虐待されて抑圧されて育ったので、目の前で罵倒され追い込まれていくライナを見て我慢出来なくなった。という感じの心情も察せられる大切なシーンでもあります。まぁ漫画版では生い立ちとか出てこないけどな。

その後止めに入ったラクトとセシリアが決闘。腹パン一発でセシリアは沈み失禁。1冊で何回失禁シーンあるねん。

自爆兵を使うというセシリアへの代案『俺が全部やる』という案を提示するラクト。対するアントの数は8000~10000らしいです。すげぇなぁ。

そこからしばらくは『ストーリーのあるエロ本』としてのシーンが結構続くので割愛。

そしていよいよクイーンアントを倒すために巣に突入!

ついに出る

巣の中を探索するラクトとライナ。そんな2人の目の前に、幻獣級のハイランクモンスターが!!

怖い!

その発する閃光は4000℃とも言われ、3000人の傭兵団を一瞬で蒸発させたと言われる伝説の持ち主!

そんな恐ろしいモンスターが放つ恐怖の閃光を

瞬の殺

オラァ!はい逝ったぁ!終わり。

この後オム・・・キメラアントの集団に襲われたりもするんですが、こちらもハァ!からのオラァ!で瞬殺です。

ちなみに集団で襲われた時の一番大きなキメラアントは6mの大きさです。すげぇ怖いわ。だいたいアフリカゾウくらいですかね。それが4000℃の熱線吐いてくるとか脅威でしかない。

しかしそれもライナの邪眼の力によって退治されました。なめるなよ。

さぁいよいよ蟻編も佳境!どうなってしまうのか!

というのが1巻の内容です。長かったここまで。

一応ですね。上手く言えないんですが、読みもしないのにバカにするのはダメだよね。というのが言いたい。俺は。有名なシーンは1巻ですでに登場するのですが、そんなにおかしいシーンじゃないんですよ。

この後の2巻でのvsクイーン戦なんてもう腰抜かすよ?

少し書きましたが小説も、決して面白い!というような感じでもないんですが、なんというか拙いなりにもファンタジーを書こうとしている事は伝わるのに、それが商業になってエロ推しになって漫画で『ストーリーのあるエロ本』になっているのは少し可哀想かなと思うんですよ。

たぶん、原作の人も絵の人もそんなに悪くなくて、悪いのは全体の構成を考えた偉い大人なんじゃないのかなぁと。わかりませんけど。

さぁ。次の2巻をお楽しみに!

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ちょっとだけ読めます。ほんとちょっとだけ。

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