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【感想】けものみち 5巻 シスコンの兄と珍獣マンティコア

2019年12月13日

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。

 

あらすじ

フブキは実家に連れ戻されてしまうのか!?源蔵VSフブキ兄の結果は——。

10歳になったら一人でハンターを狩る、というフェンリル族の試練「一匹狼」を実行できずに「けものみち」で働いていたフブキを、兄が連れ戻しに来た!?源蔵はフブキを守るために兄に戦いを挑むのだが——!? bookwalker作品紹介より

というお話です。原作 暁なつめさん 漫画 まったくモー助さん 夢唄さんです。

登場人物

柴田源蔵:異世界召喚されたプロレスラー。フェンリル家の娘を拾って雇う。5巻では負けたり勝ったりデートしたりフラれたりする。

シグレ:借金のカタとして売られそうになっていたところを源蔵に助けられた狼の獣人。常識人枠の宿命として、段々と影が薄くなってくる

花子:本名は『ファフニール・ギルドメラク・リンダブレア』という。たぶんドラゴン。見た目子供でも結構礼儀正しいし内面は大人。源蔵とデートというかおでかけをする。

カーミラ:ヴァンパイア。アホの子枠。フェンリル家の娘を拾ってくる。トラブルメーカー

フブキ:カーミラが拾ってきた四大侯爵家の1つフェンリル家の娘。この『フブキ』というのは源蔵が名付けた仮名で、本名はフェリシア。たぶんアニメには登場しないが、もしするなら個人的にcv水瀬いのり枠。

感想

久しぶりのケモナーマスク

はい!というわけで、今回紹介するのは『けものみち』の5巻です!

一応4巻で登場しているフブキを入れると、花子の『ファフニール家』フブキの『フェンリル家』そしてアニオリ(今のところ)であるイオアナで、四大侯爵の3家が登場しました。

花子がドラゴン。フブキが狼で、イオアナがヴァンパイアです。残り1つはなんでしょうか。というか登場するのでしょうか?大丈夫?ちょっと心配。

フェンリル家の怒り

あまりよく考えないで、なんとなく流れでフブキを雇っていたけものみちーズ。フブキもペットショップの店員として着々とスキルを上げていっていましたが、ついにフブキの実家である『フェンリル家』が怒り始めました。

フブキの帰りが遅い事に腹を立て、遠吠えをする謎の狼。おそらくはフェンリル家の者です。

勝手に流れでフブキを拾ってきたことがバレると大変な事になるかもしれません。

このまま座して待つくらいなら、いっそこちらから・・・。

先制攻撃で襲撃しようと花子をそそのかすカーミラ。

しかし、フブキが『家の者は私がなんとかするからみなさんには迷惑はかけない』と言ってけものみちから出て行こうとします。

この事態に対して、ここでようやく源蔵が『そもそもフブキや家の人はどういう事情でここに来たのか?』と言い出します。

というわけで、ここで初めて『どうしてフブキがここへやってきたのか』が語られる事になります。

この辺は正直なんだかよくわかりません。4巻終盤の前振りから結構雑なんですよねぇ。

カーミラがいきなりフブキを拾ってきて、フェンリル家の令嬢だと説明しようとしたのにそれを受け入れたくないシグレによって、源蔵がつけた仮名『フブキ』としてけものみちで雇うんですけどね。

別に最初の段階で家に帰しておけばよかったのに、どうしてわざわざ雇ったのかわからんのです。

一応、現実を受け入れたくないシグレが『迷子の獣人フブキちゃんの親を探しながら保護する』みたいなストーリーをでっちあげるんですが、その前にとりあえず事情を聞くだろうと。

まぁこの辺はあまり考えても良い事無いので、感じましょう。とにかく、拾ってきたフブキ(仮)ちゃんは、どうして今ここにいるのでしょうか?

フェンリル家の試練

フェンリル家では、10歳を迎えた者に『一匹狼』という名前の試練を受けさせるそうです。

その試練の内容が『ハンターを1人で狩る』というもの。

そして、さっき聞こえた遠吠えはその試練をなかなか達成しないフブキに対しての催促だったようです。

これに対して我が源蔵さんの意見は。

源蔵の価値観で言えば魔獣>>>>>>>>>>>>>>>ハンターくらいの壁がありますから、人間としてフブキを止めるどころかむしろ『頑張ってハンターを狩れよ』と後押しする始末。

しかしこのか弱いフブキをどうやってハンターに勝たせようか・・・。と悩む源蔵でしたが、カーミラによれば仮にもフェンリル家の令嬢なので戦闘力に関してはなんの問題も無く、ハンターくらい簡単に狩れるだろう。と。

でもどうやらしばらくのけものみちでの生活で人に対して愛着がわいてしまい、実力はともかく気持ち的にハンターを狩るというのは難しくなってしまったよう。

これに対して『もう家の事は諦めてこの店でトップブリーダーを目指します!』とか言い出すフブキ。

しかし。やはり大人な源蔵は『それもいいけど、フブキはもっと大きなものを背負っているんだろう?』とフブキの道を示します。

魔獣を迫害する憎いハンターは滅ぼせ!というわけで、今回から新しく『ハンター×ハンター』の始まりです(ウソ)

ハンター狩りでもトップブリーダーでもどちらでも応援するという源蔵。しかし、1度家の者と話をしてみようとするフブキ。

そして、遠吠えの主の元へと向かいます。

フブキの兄

遠吠えの主の元へ行くと、そこに居たのはフブキの兄でした。

こういう言い方をするとアレですが、まぁ見た目は耳の生えた源蔵ですよね。

で。当然兄はなかなか試練をクリアしない妹に対して催促しに来たわけですが、フブキは『人種の中にもまともな人はいる』と主張しますが、兄はそれを聞き入れません。

一方の源蔵は『そうだ!ハンターは滅ぼせ!』とハンター滅殺過激派。兄もドン引きです。

とりあえず、人種をちゃんと狩れるように再教育を施すためにフブキを連れて帰ろうとする兄。そしてそれを力ずくで阻止しようとする源蔵。

でしたが。

なんとここで源蔵が負けてしまいます。敗因は『もふりを優先してしまったから』というしょうもないもの。

このままでは強制的に家に帰るはめになる。だったら、せめて今日1日だけみなさんと過ごさせてください・・・。

と、1日の猶予をもらったフブキ。その日はけものみちで宴会でした。

そして、疲れてみなが寝静まった頃。

源蔵の部屋に入ってきて、寝ている源蔵に向かって別れの挨拶を告げるフブキ。

どうしてか、俺にはこのコマからcv水瀬いのりで声が聞こえるんですよ。わかりますかねこの気持ち。

「本当にしょうがない店長ですね」という声がっ・・・!!!

まぁそれはさておき。

そんなフブキの別れの挨拶を聞いて、深夜に1人けものみちを抜け出す影。

ケモナーマスクがんばえーー!!!

vsフブキ(兄)

というわけで、フブキ兄の待つ場所へと1人で向かうケモナーマスク。

通りすがりの野良レスラーとして、フブキ兄に決闘を申し込みます。

源蔵は元ハンターなので、もし源蔵にフブキ兄が負けるような事があれば、フブキが試練に失敗しても文句はないだろう?という理屈。

なるほど。

というわけで、なぜかこっそりついてきたシグレを審判に迎え、ケモナーマスクvsフブキ兄の対決が始まりました!

序盤猛ラッシュを仕掛けるフブキ兄。しかしこれを一切回避もガードもしないケモナーマスク。

まぁベタな展開ですが、どうしてもレスラーという人種は全部受ける事にこだわる。

そして、ラッシュを耐えた源蔵の反撃が始まります!

からの

からの

からの

で完勝!!やったぜ!!

というわけで。源蔵もといケモナーマスクが勝利した事で、やっと少し冷静に会話する事が出来るようになったので、改めて兄に話を聞いてみました。

兄の思いと新たな対決

ここまでの兄の態度(シスコン傾向)から、源蔵は『もしかして兄はフブキが試練をクリア出来ない前提で試練に向かわせたのでは?』という仮説を立てました。

フェンリル家では10歳になると試練を受けさせられる。その試練は一族なら絶対に受けなければならない。しかし、おとなしいフブキではハンターを襲えない。

だから、フブキを危険な目に合わせない為に早く切り上げさせるように急かしにきたのでは?と聞いてみる源蔵。

しかし。兄の口から語られたのは意外な理由でした。

試練は基本的には自由参加。ただ、受ければ一人前と認められるので自由に生きる事が許されると。

試練は強制などではありませんでした。むしろ率先して自分から希望した結果が、これ。

シスコンの兄の本音は止まりません。フェリシア(フブキ)は家に居ればいいんだ!お兄ちゃんと暮らせばいいんだ!!と、熱い妹への想いを語り、追加でジャーマンをくらいそうになりますがなんとか阻止。

そして、シグレの『そんなに心配ならフブキちゃんの実力を試してみればいいんじゃないですか』という提案により、なんとフブキ(妹)vsフブキ(兄)の夢のドリームマッチが組まれる事になりました!

果たして戦いの結果がどうなったのかは、ぜひ買って読んでみてください(宣伝)

それから

これで5巻の半分くらい。ここから、源蔵と花子がちょっと街ぶらデートっぽいお散歩をしてみたり、源蔵のハンターの資格が切れそうになったのでマンティコア狩りにでかけたりします。

マンティコアは人型の生き物ならなんでも襲う非常に凶悪な魔獣。いくら源蔵が強いと言っても命がけの大変な任務になる事は間違いありません。

こちらは、命がけの任務の途中の様子です。このクレイジーな造形の珍獣っぷりよ。

命がけの任務の果てに待つ、涙の結末とは!!

という感じで6巻に続く。

画像:「けものみち」コミックス5巻より引用

 

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