【感想】Dr.STONE 8巻 携帯と歌姫と自動車と戦車
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あらすじ
司帝国に潜入したクロムたちによって、秘密裏に帝国内でケータイが開通! 最初の電話の相手は!? 一方、自動車開発に挑む千空たち科学王国はその過程で蒸気機関を製作し、石の世界(ストーンワールド)で産業革命を巻き起こす!! bookwalker作品紹介より
というお話です。原作 稲垣理一郎さん 作画 Boichiさんです。
登場人物
千空:ついにこの石の世界で携帯電話を作ってしまう。電波と飛ばして受信する。みたいな事言われても全然納得できない。千空凄い。
ゲン:クロム、マグマと共に司帝国に携帯電話を設置するために行動する。リリアンの声真似で司帝国の人々を懐柔しようと試みる。
クロム:携帯設置作戦中に囮になり司帝国に捕まる。
大樹:久しぶりの登場。本誌連載時、さすがになんかちょっと変わって再登場するだろうと思っていたけどまさかのそのまま変わらずの登場。司の言う事も少しはわかる気がする。とか一切言い出さなかった。それはそれでちょっと司が可哀想な気もする。
杠:こちらも久しぶりの登場。作中での1年間大樹と杠の2人はどんな感じで司帝国で過ごしていたのか気になる。凄いアウェー感のような気もするし、司帝国での最古参だとも言えるわけで、どんな立ち位置だったんだろうか。
感想
ついに完成した携帯!アメリカから歌姫もやってくるしなんなら戦車も作ります
はい!というわけで今回紹介するのは『Dr.STONE』の8巻です!表紙の石が少しずつ剥がれていってる。というのを最近知りました。
7巻の終盤で携帯電話が完成するわけですが、現代人の俺が見てもどうしてあれが携帯になるのかさっぱりわかりません。
電波を送信しましてそれを受信するわけですが、わからなすぎて『ふーん』以外の感想が出てこない。すげぇよ千空。
というわけで、携帯完成後からの千空達を紹介していきましょう。
ほむほむをまく
ついに携帯電話が完成しました。次に、これを司帝国に設置する必要がありますが、その為には監視役のほむらが邪魔です。
ここは1つまどかのパンツでも用意して釣りたいところですが、世界が違うのでそれは無理そうです。
なので、大きな音が鳴る音爆弾を使い、ゲン達設置組の行く方向とは逆方向にほむらの注意を逸らします。
爆弾の音を聞いてさっそく動きだすほむら。そして、それを捕らえに向かうコハク。
峰打ちにて首筋を狙うが外しました。ほむらは新体操の使い手で身体能力が高く・・・。
って、峰打ちだろうがなんだろうが一応は当てる気で刀振って、背後からの攻撃を果たして体操だとかそんなもんで回避出来るのでしょうか。体操凄すぎない?
あとたぶん、当たったら峰だろうがなんだろうが死ぬほど痛いと思うんだよね。もう何万回と言われてると思うけど、Dr.STONEの世界の話じゃないけど、鉄の塊で強打されたら死ぬかもしれないよね。
樹の上を凄い速さで疾走するほむらとコハクの元へ、千空が化学の武器を持って到着。
千空が持ってきた武器は『閃光玉』という物。一応作り方の解説もあり。
でも実はこの手の解説は何か大事な工程が1つ外してあったりで、このまま作っても粗悪品しか完成しなかったりという仕組みにしていたりするそうです。
製作過程の動画でもないかと探したらアホほどモンハンがひっかかって心が折れました。
ほむほむが閃光玉で目がくらんだので千空でも取り押さえる事が出来ましたが、パワー負けしてあっさり逃がしてしまいます。
そして、その場にいた人間の中から消去法で『ゲン、クロム、マグマ』の3人がいない事に気づき『司帝国に何かを運ぼうとしているのではないか』という事にも気づきます。
慌てて司帝国に向かうほむら。そして、それを追う千空達。
ほむほむを追う
タングステンの粉末をほむらの手足につけておいたので、ブラックライトでその痕跡を照らしながら追う千空達。
その道中で、コハクが千空に確認します。
ほむらの動きは尋常ではない。傷つけずに捕らえるのは不可能だろう。だが峰打ちをやめ、一太刀で首をはねるなら可能だ。
「人間ブチ殺したことあんのか?」
という千空の質問には
「あるわけがなかろう!」
と答えたコハク。でも、だからこそ殺らねばならぬ瞬間に躊躇しないように強い言霊にする必要があるのだ。と。
しかし。千空達が作った携帯電話での情報を駆使して、そんな物騒な事にならないように努力します。
まぁ、コハクが一撃でほむらの首吹っ飛ばして生首ゴロン。みたいな展開は最高に後味悪いんですけどね。WIZも真っ青の侍っぷり。
前方を進むゲン達にワン切りし、もうほむらに見つかって追われている事を伝えました。よくこんなん察するなぁ。俺なら「はいもしもし!」一択ですよ。
挟み撃ち
前方を行くゲン。それを追うほむら。ほむらを追う千空達。この位置関係でゲン達が自分達の状況に気付き、逆にほむらを迎撃する方向になれば。
一方的な鬼ごっこではなく挟み撃ちの形になります。こうして優位に立てる事こそが、情報を握るという事。
この作戦の成功には、携帯もそうですけど頭の良い空気が読める人間の存在が不可欠なので、俺には無理だ。なんの打ち合わせも無しに、ミスったら死すらある状況でこんな判断は出来ん。
しかし千空達はこの作戦を見事成功させます。
ゲンの着信音を利用したモールスによる位置情報の提供により、絶妙な挟み撃ちに成功。
いやもうね。着信音を利用したモールスによる位置情報の提供。ってなんやねん。機転効きすぎやろ!と思います。凄いよゲン。この辺は、考えるんじゃなくて感じるところですよね。
なるほどな。って思っとけばいいんですよ。
そしてほむらを見事捕獲に成功しました。これでゲン達を追う者はいなくなったので、堂々と?司帝国に携帯を設置する事が出来るかもしれないし、出来ないかもしれない。
司帝国に潜入
司帝国に侵入してすぐに、番号の書かれた大量の石像を発見。
おそらく書かれた番号は復活させる優先順位。しかも、どうやら結構早いペースで石化から復活させているようです。このままではマズイ。
しかし、それを見たマグマがこんな事を。
個人的には俺もそう思う。
でもゲンがこれを拒否。リアリストぶっててもいざ自分が手を下すとなると無理。と。
これ結構大事な線引きで、ここでもし石像を破壊して回ったとしたら、いつかそのうちギリギリの状況になった時に『この人は石像なら破壊してしまえる人だ』と思われるのはおそらく信用を無くすと思うんですよ。
そういう意味ではここで踏みとどまったのはナイスな判断ですよね。1人では出来る事がかなり少ない石の世界で『いざとなったら他人を切る奴』と思われるのはかなり大きな損ですよ。
そして、司帝国の中に作られていた『千空の墓』に携帯電話を埋める事に成功しました。
久しぶりにあのコンビが!
千空の墓参りに来ていた大樹&杠のコンビが、墓に埋められた携帯に気付きます。
これいつの段階で墓を作ったのかわかりませんが、よくこんな変化に初日で気づくな。と思いました。毎日『何か変化してるかもしれない』という気持ちで臨まないと気付かないよ。
俺たぶん1か月くらい気付かない自信があるよ。
なんとか大樹と連絡が取れ、とにかく司帝国の奴を1人携帯の前に連れてこい。と指示する千空。そして、特に詳細も聞かずそれに応じる大樹。1年ぶりでも素晴らしい友情ですね。
一方。
マグマがでかい音を出したせいで司帝国の凄腕スナイパー『羽京』に気付かれたゲン達一行。
その耳の良さと狙撃の腕により絶体絶命のピンチに陥ります。
このままでは3人共狙撃されて捕まるかぶちころがされてしまう。
そこで、ゲンを逃がすためにマグマとクロムが囮になりました。
熱い男の友情のシーンです。男なら死ぬまでに1回は
「ここは俺に任せてお前は先に進め!」
みたいな事を言うか言われるかしたいですよね。これを言って任された人が本当に死んだパターンて意外と少ないんじゃないかと思います。字面とは逆に生存フラグのような気がする。
歌姫降臨
大樹の必死の説得により、大樹&杠の見張り役の『ニッキー』をどうにか墓の前に連れてくる事ができました。
さらに、クロムとマグマの尊い犠牲?により無事逃げきってきたゲンが、さっそく交渉を開始しました。
ゲンの声真似での『歌姫 リリアン・ワインバーグ』の降臨です。見た目的にはルリとかコハクのご先祖様という事になるんでしょうかね。
ここで、ゲンが真似する偽リリアンは『アメリカ合衆国は復興しました』と言います。
もちろんウソなわけですが、これ『本当にこれがウソかどうか』はこの時点ではまだわかりませんよね。
せまい日本の中でも生き残りが実は存在してるし、リリアンが地球に戻ってきた日から3700年も経過しているわけで、俺達が知るアメリカではないにしてもアメリカ大陸に人間が存在している可能性は0ではないはずです。
というか本州の中でもまだ極一部しか探索していないので、日本の中にも実は結構人間いるんじゃなかろうか。3700年て結構長いよ?
で。
説得するために大樹が呼んできたニッキーは、なんとガチのリリアンファンでした。初手からいきなりハードモード。
『ヒキが悪い』事が特徴の千空。まぁヒキが良いと物語に起伏が無くなっちゃうからね。今後もたぶんヒキは悪いままでしょう。
ニッキーからの『CDの総売り上げ枚数は?』という質問にはなんとか答えられたものの、3サイズの質問に答えられずにウソがバレてしまいます。
このままトークでごまかすか、それとも歌を聞かせるか・・・。
ハッタリよりも、科学を信じる!
というわけで、レコードの音楽をニッキーに聞かせました。それを聞いたニッキーは、その歌声は本物だけど、つまりリリアンはもういないんだ。という事に気付きます。
もう録音媒体は全てチリになっているので、昔の曲は復活させられないけど、今ある最後のレコードだけは必ず守ってみせる。
その千空の言葉を信じて、見張り役のニッキーが仲間になりました。
クロム捕まる
マグマを死なせないために。ゲンを逃がすために。自ら白旗を上げて司帝国に捕まったクロム。
羽京に連れられ辿り着いた先に居たのはもちろん・・・。
もし、最初にライオンに襲われてなかったら、司を復活させてなかったらどうなってたんでしょうね?こればっかりは意味の無い考察かもしれませんが、そんな世界線も見てみたい。
司がいないので人間の敵がいない代わりにコハク達に出会う機会が無かったかもしれません。でも火薬は早い段階で目指したかもしれないし、うっかり爆発は司は関係無いし。と思えば出会ったかもしれませんね。
司帝国で囚われの身となったクロム。そして、それを助けるために科学王国は総動員の姿勢です。
そしてここでついに・・・。
蒸気機関で動く自動車が!!
それから
この自動車にさらに立派なタイヤをつけたり外装をもうちょっと良くしたり、さらにはカーボンを使った装甲まで作って戦車にしたりでクロムを助けに向かう感じで8巻は終了!
というわけで、携帯に自動車に、戦車まで手に入れた科学王国。程度の差はあれ今の俺の装備とそう変わらなくなってきました。
ネタバレになるのかどうかわかりませんが、そもそも司帝国の司以外の人って何してるんですかね?司は『ぼくがかんがえたさいこうのせかい』を作るという信念があるわけですが、他の人にもそんなのがあるんでしょうか。
それが知力でも武力でも、結局は数が増えると最終的には司にとって邪魔になると思うんですけどね。だから司ワールドは破綻する可能性が高い、夢物語なのかもしれませんが。
果たしてクロム奪還作戦は成功するのか!
9巻へ続く。
画像:「Dr.STONE」コミックス8巻より引用
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おまけ
現在本誌で連載中の、まさかの2本同時連載のスピンオフの方です。
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