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【感想】Dr.STONE 6巻 ついに明らかになる村の始まり

2019年11月3日

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。

 

あらすじ

人類石化後の地球に帰還した千空の父・百夜。数千年の時を超え息子へ遺したのは…。一方、司帝国の刺客による襲撃を受けた千空たち。緊急事態の中、村を守るため最強の武器“科学の刃”の開発に取り掛かる!! bookwalker作品紹介より

というお話です。原作 稲垣理一郎 作画 Boichiさんです。

登場人物

石神千空:この巻にてついに自身と村との関係性が明らかになる。数千年越しの想いのバトンを受け取る

石神百夜:千空の父(義理)。地球に残ったわずか6人の人類から、世界を救うために頑張る。

感想

石神村の成り立ち。そしてついにやってくる敵。

はい!というわけで今回紹介するのは『Dr.STONE』の6巻です!

その前に。

アニメがどこまでやるのかわかりませんがアニメだけ見て原作は読んでない。という人がいたらこれから先はあまり読まない方がいいかもしれません。まぁ検索なりでここに辿り着いた人は前向きにネタバレを読む気持ちだと思うのですが、一応ね。一応。

 

確か最初の頃にも書いたと思うんですが、この手の『謎の世界観』みたいなのから始まる物語で『人間VS人間』になると面白くなくなる。と思っているのですが、この作品に関しては石化光線を使ってくるのが人間じゃなかったら妖怪か怪獣になりそうなので、人間VS人間がいいですかね。

戦うっていう展開なのかどうかもわかりませんけど。

全ての始まりへ

舞台は宇宙。地球上全人類石化光線の対象に『ならなかった』宇宙ステーションの6人。

この時点で言えば正真正銘人類最期の6人です。実行犯がいてそれが生きている場合を除いて。ですが。

ただ、人間だけにスポットライトが当たりがちになっていますが動物は結構生き残っていたはず。そろそろ『どうしてツバメだけが』が忘れられている頃かと思います。気になりますよね。

この作品は割と『ちゃんと理由がある』タイプなので、きっと意味があるんだと思います。

宇宙ステーションからSNSの投稿時間のラグを頼りに光線発生地帯を割り出す百夜。

この石化光線てパっ!と一瞬で人類全部を石化したようなイメージだったんですが、1巻とか読み返すと『向こうの方が何か光っている』という認識が出来るくらいには遅かったので、地球単位で見れば結構時差があるのかもしれません。

『光っている』を目視してから杠をかばうくらいの時間はあったので、一瞬というわけではなさそう。

で、地球単位でのSNSの投稿時間のラグを収集し、謎の光の発生源はおそらく南米であろう。という事がわかりました。ラスボスの潜伏場所(候補)が主人公のスタート地点の真逆。というのはなかなかわかりやすいですね。

個人的には『すぐそこに見えているが何かしらの事情で行けない』ってのも好きですけどね。

この発生源が日本の真逆ってのもただのご都合主義ではなくて理由があると面白いんですが。南米は単純に広い。とか。

人類総石化。それを助けに行くために迷わず地球に降りようとする百夜。

『言い出しっぺの俺が行くのが当たり前』と主張する百夜でしたが、子供がいる百夜ではなく独り身の俺が行くべきだ。と同じ飛行士シャミールに止められました。

ソユーズ地球降下作戦

特攻隊として地球に降り立った3人の乗り組み員。まずは地球に降りても石化はしなかった。という良いニュースと、降下地点が大幅にズレて大海原に降り立ち、しかも帰還船は転倒姿勢で海に着水。ハッチを開ければ船は沈むので船内酸素の持つ時間しか生きていられない。という悪いニュースが。

リミットは9時間。

これはもはや絶望的かと思われました。船内酸素を節約するためになるべく静かに過ごす3人。

しかし、なぜか突如歌姫が大声で歌い始めてしまいます。これはいよいよアレか・・・?

と思わましたが、外を見てみるとそこには。

オッサンがかっこいい漫画は名作です。漫画でもアニメでもゲームでもですけどね。これは断言できます。JKがソウナンする作品でちょっとイカダで流されただけで命の危機におちいった事を思えば、ワイルドすぎてビックリしますね。

6人、大地に立つ

こうして無事地球に降り立つ事に成功したソユーズの6人。恐らくは石化光線の発生源から一番遠かったであろう無人のその島にいた、謎の世捨て人。

その石像を見た瞬間、6人は人類最期の生き残りである事を確信しました。

そして、あの事件から3年。

ソユーズ乗り組み員達は、辿り着いた無人島で生活を続けていました。

千空は必ず生きている。その事に絶対の自信を持つ百夜。

いつの日か千空が目覚めた時絶対に仲間が必要になる。

こうして、父である百夜の想いは実に3000年以上の時を越えて千空の元へと辿り着いたのです。

もうね。この親子のエピソードは何を見てもグっとくる。本誌組としても、あぁ・・・。と思います。凄いよねこの信頼関係。

ただ、千空と百夜は血縁関係がありません。という事は、千空には本当の親がどこかに存在するわけで、その人物は今後物語に絡んでくる事はないのでしょうか?気になりますね。

この『村の成り立ち』から、コハク達に西洋人の血が流れている理由がわかったわけです。金髪で目が青い事にも理由があった。と。

村人の名前が鉱石であったのにも、なぜか桃太郎やゴリラを知っていた事にも、3000年以上隔たりがあるはずなのに言葉が通じる事にも、全てにちゃんとした理由があったのです。

だったら、千空の髪がネギみたいな色なのにも理由があるはずだ!と思ってまして、両親のどちらか。もしくは両方が日本人では無い可能性があるかなと。この辺どうなるのか楽しみです。

そして舞台は再び千空の時代へ

村の成り立ちを知り、創始者達が眠ると言われる墓地へと向かう千空とルリ。

「俺は少し、調べて戻る」

その言葉を聞いて、1人墓地を後にするルリ。ここに声が付いたらたぶん凄いグっとくるシーンだと思います。

しかし。いつまでも感傷にひたっているヒマはありませんでした。ついに、司帝国が村に攻めてきたのです。

千空の死体を確認したわけではない以上、いつかどこかで千空が生き返った時に村を見つけて化学王国を作るだろう。だから、そうなる前に武力で村を制圧する。

という司の指示により、敵が村にやってきたのです。

数名の部下を連れて村にやってきた、司に次ぐ最強の男『氷月(ひょうが)』です。

圧倒的なその実力で目の悪い金狼を瞬殺。さらに村に攻め入ろうとしますが、ゲンの機転で『すでに銃が完成している』とウソをつき一旦は撤退させる事に成功します。

しかしすぐにでも立て直して攻めてくるはず。恐らく次に攻めてくるのは、銃が使えなくなる嵐の日・・・!

そして3日後。嵐がやってきたのです。

攻めてくる帝国

本国?って言っていいのかわかりませんが、司帝国に一度引き返して大群を率いて戻ってくる。という事をしなかった氷月。最初に来たそのままの軍勢でもう一度村に攻めてきました。

しかし。その嵐までの3日間。まったく何もしないで待っていたわけではありません。

日本刀を作っていました。かっこいいねぇ!

そもそも製鉄が出来るとかいう時点で相当なチートだとは思うんですが、それでもやはり戦闘は数というか。大所帯で攻めてこられたら何も出来なかったと思いますが、少人数だったのでなんとか善戦・・・。

と思いきや。司帝国のさらなる手口が千空達を襲います。

実は正面での戦いは陽動。村の居住区に火を放つのが目的でした。

そしてその実行犯が、司帝国の強者の1人である『ほむら』でした。

何度でもやり直すかどうかはわかりませんが、かなりのやり手です。

ほむらの手によって大規模な火災が発生し、子供達も巻き添えになりそうになる化学王国。子供が1人でも捕まって人質にでもなってしまったらそこで終了です。

その危機に立ち上がったのがスイカでした。子供である事を利用し、司帝国の刺客を釣って逃げます。

しかし少しずつ追いつめられるスイカ。このままでは・・・。

というところで、召喚獣『リューさん』発動。

リューさん:必殺技『猛毒の風』効果『相手は死ぬ』

ちゃんと生身の人間を殺したのって病死を除けばここが初めてなんじゃないですかね?石像破壊はありましたが。

それにしても、このモブ戦闘員はどちらかと言えば司が嫌うタイプのカスっぽいんですが、なんでこいつらを復活させたんでしょうか?

人数欲しかったのかなぁ。でもそれ言い出したら『ぼくがかんがえたさいきょうのせかい』が成立しなくなるんだけどなぁ。

この『猛毒の風』を科学王国側は回避した事により、千空達は充分に化学の力を手に入れている。そして、それは脅威である。認識された化学王国。

氷月達は一旦撤退はするものの、次に来る時は圧倒的な数の武力で制圧しにくるはずです。

それに備えて化学王国はさらなる進歩をとげなければいけない・・・!

情報で戦う

そんなわけで。次に化学王国が目指す物はなんと!

携帯電話!

そんなバカな!作れるはずが!と現代人は思うのですが、当然の事ですが必ず誰かが何かしらの理屈でもって作ってるわけなんですよね。現代でも。

という事は、絶対に作れないって事の方がありえないというか。ルールを辿れば100億%必ずゴールに辿りつく!それが化学だ!

というわけで。

真空管?プラスチック?基盤・・・?

じゃあ作ってみようか!みたいな気持ちに1mmもならない代物のオンパレードです。

でもまぁ。あったって事は作れるって事だし。筋は通ってない事もないんだから、作れるっしょ?出来ないと死ぬんだけどね?

という感じで、発想は理系で化学的ですが根本がエグイくらいの根性論で出来た千空さんの鬼依頼。

果たして化学王国は、携帯を作る事が出来るのか!

というのが6巻の内容です。

段々現代に近づいてきたというか、俺が生まれた時には無かった物を手にしようとしている石の世界の住人。そのうちパソコン作ってひきこもりが社会問題になるよ!(ならない)

いつか、村で受け継がれてきた百物語が全部外伝的な小説にならないかなぁ。

ならないかなぁ。

画像:「Dr.STONE」コミックス6巻より引用

 

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