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【感想】Dr.STONE 7巻 石の世界で携帯電話の自作に挑む!

2019年11月3日

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。

 

あらすじ

レアな鉱石素材を手に入れようと千空・クロム・マグマは洞窟探検へ出発する。待ち受ける自然のダンジョンを乗り越えお宝に辿り着くことができるのか!? そして現代戦最強の武器・ケータイ作りは遂に佳境へ!! bookwalker作品紹介より

というお話です。原作 稲垣理一郎さん 作画 Boichiさんです。

登場人物

千空:人類総石化から3700年後のこの石の世界で、まさかの携帯電話を作ろうとする。だいぶ尖った知識ではあるものの、石神村の人々はもしかしたら俺より知識が豊富かもしれない。

クロム:石の世界の化学使い代表。もうすでに100億%俺より頭いい。たまたま現代に生まれたってだけで現代人やってる俺より、よっぽど頭いい。

カセキ:石の世界のものづくり職人。俺はどちらかと言えばものづくり界隈の人間なので、千空よりもカセキの方を尊敬します。いやマジですげぇよカセキじいさん。現代人手作業でなかなかこんな物作れないよ。

ゲン:メンタリスト。全人類を救うを事と引き換えに地獄に落ちるかもしれない作戦を考える。

感想

1から携帯作ってください。とか言われたら俺なら5億年ボタンが必要よ

はい!というわけで、今回紹介するのは『Dr.STONE』の7巻です!

6巻で村の成り立ちが判明しました。そして、そう遠くない未来に石神村に攻めこんでくるであろう司達を撃退するために千空達は武器を作ります。

情報で戦うための武器。携帯電話を。

携帯て。

そんなもん。携帯て。3700年後の世界の物語ですから、舞台こそ地球であっても一種の異世界転生だと思っていいと思うんですが、現代知識無双の作品でも『神様の力でなぜか異世界に携帯を持ち込んだ』とかいう話はあっても、まさかの自作って話はそんなに無いんじゃないかなぁ。

出来ないもん。だって。仮にそういう話を作るとしても、説得力のある携帯自作の過程が作れないもん。魔法の力でなんかしらパっと!とかいう事は出来ても。

自作て。

そんなわけで、本当に携帯は完成するのか!というお話。

イシナリエ開催

カセキ&クロムが自力で作り上げた水車を使ってついに電力を手に入れた化学王国。さらに、その電力を貯蔵する事でバッテリーを作りました。

バッテリーを作りました。って簡単に言うけど、そんなもん作れるの?と思ってなんとなくふわっと調べたんですが、こういう形式でなくとも現代人も自作バッテリー作りまくってました。

自作モバイルバッテリーとか恐怖しかないんですが。

そしてさらに、水車の回転する力を使ってギアで動く装置を作り、よりハイレベルな製鉄用の設備も作りました!

で。

その大型の水力式の製鉄の装置の要となってる感じのギア部分がこれなんですが。

この絵だけ見た時に、俺はアホなので実際どんな動きをするのかピンとこなかったので動画を探してきました。

動画で見るととてもわかりやすいですね。考えた人は凄いですよほんと。

そしてさらにさらに、化学王国は電球の開発にも着手。完成した電球を木に飾りつけてイルミネーションを。

木が綺麗!というよりも、素直な感じで感動してるコハクかわいい。

洞窟探検へ

電球+バッテリーが完成した事により、クロムはそれを持って洞窟探検に。

一方千空達は携帯の心臓部である『真空管』を作る事にしました!

しました!って言ってもね。名前は聞いた事あるけどそもそもどんな役割なのかよくわかんないよ真空管。

というわけで。調べました勉強の時間です。

真空管とは、内部を高度な真空とし、電極を封入した中空の管(管球)のことである。陰極から陽極に流れる電子流を制御することによって増幅、検波、整流、発振などを行うことができる。

構造としては、一般的にガラスや金属あるいはセラミックスなどで作られた容器内部に複数の電極を配置し、容器内部を真空もしくは低圧とし、少量の稀ガスや水銀などを入れた構造を持つ。

原理や機能としては、電子を放出する電極(陰極)を高温にして熱電子放出効果により、陰極表面から比較的低い電圧により容易に電子を放出させ、この電子を電界や磁界により制御することにより、増幅、検波、整流、発振、変調などができる。 wikiより

だってさ。全然わかんねぇよ!

これも、現代の真空管の製造工程の動画を探したのですが良い動画が見つかりませんでした。残念。

真空管を作ろうと努力するも、竹の熱線ではその熱量に耐えきれず燃えてしまう事が判明。

この時代ではこれ以上に熱に耐えられる材料は無い。ここまできて携帯作りは詰んだか・・・。

と思われたのですが、そこに奇跡がおきます。

みんなのお役に立ちたい。そんな思いで珍しい石を探していたスイカが持っていた石。

初日の出に照らされて、蒼く輝いたその石。

その石に含まれるのが『原子番号72 タングステン。熱に負けない宇宙最強に金属だ!』という事だそうです。

現代で言えば、個人的にはタングステンと言えば溶接棒です。これはこれで何言ってるかわかんねぇよって人も多いと思うんですが。石の世界ではわかりませんが、現代社会では比較的簡単に手に入ります。Amazonでポチれます。

10本入りで2500円くらいで売ってます。個人で手に入れても使い道があまり無いですが。

でもまぁ石の世界には発掘技術もネット通販もありませんので、洞窟に潜って探しに行く事になりました。

わくわく洞窟探検隊

千空、クロム、マグマの3人で洞窟にタングステンを探す旅に出ました。

今でも村の長の地位を諦めていないかもしれないマグマが同行する事で、少し緊張感がある探検。

もしかして、この探検に乗じて千空を亡き者にしようとするかもしれません。

洞窟探検の途中で、自然に出来た落とし穴に落ちてしまった千空とマグマ。

単独では脱出不可能かと思われるほどに深いその穴から、化学の力を使ってなんとか脱出します。

『マグマは千空を落とそうとした』と主張するクロムでしたが、実はマグマは千空を助けようとしていた事が判明。3人の絆が少し深まり、見事タングステンをゲットする事が出来ました。

そして、洞窟探検から村への帰り道に突如マグマに拉致された千空。目隠しをされ、運ばれた先に待っていたものとは・・・。

いよいよ携帯作りが始まる

タングステンを手に入れた事によりこれで真空管作りにも目途が立ち、ついに携帯を作るための部品作りにとりかかる事に。

しかし。

真空管を作る過程で、ある装置が必要になりました。真空管というのはその名のごとく中身が真空です。ガラス管の中の空気を極限まで吸い出すための装置。その名を『ヒックマンポンプ』

これちょっとネットで調べると実物の画像が見れるので、ぜひ一度見てみてください。青い色のやつが凄い綺麗で、工業用というよりはレトロなインテリアとして使えそうな。

で、お前こんなもん作れるわけないやろ!と感じたんですが、なんと。これもちょっと調べたんですが。

ヒックマンポンプ (Hickman pump) は油を用いた拡散ポンプに分類される真空ポンプの一種で、全体がガラスで出来ていることが特徴である。1936年にK. C. D. Hickmanにより考案された。基本的な原理は油拡散ポンプと全く同じだが、一般的な油拡散ポンプがステンレスなどで作られているのに対して、熟練したガラス技術者がいれば手作業で作ることができるので、比較的工業水準の低い国でも容易に製作できる。このため、戦前の日本で広く用いられていた。 wikiより

注目すべきは最後の行。

『比較的工業水準の低い国でも容易に製作できる』という文章。マジで?凄くない?

まぁ1900年代の技術と石の世界の技術の水準を比べてもしょうがないんですけどね。逆に予備知識一切無い状態でこんな事に挑戦しようとするカセキ凄い。

こうして、いよいよ化学王国全員で携帯電話作りにとりかかります。

それから

石神村に伝わる百物語の中からヒントを得て、さらに隠されていた村の秘密を知る千空達。

村の創始者達の墓の中から見つけたあるアイテム。そして、それを使って行われる司帝国無血開城作戦。

果たして作戦は成功するのか。

というわけで7巻は終了です!

こういう『ものづくり』パートはもう読んでてテンションが上がります。ヒックマンポンプは実際に稼働してるところ見てみたいですが、どうやら現在では結構貴重なようです。

携帯電話はどうなるのか。そして、墓から手に入れたアイテムで行う作戦は、成功するのか。

8巻へ続く。

画像:「Dr.STONE」コミックス7巻より引用

 

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