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【感想】異世界おじさん 4巻 伝説の勇者の真相とイキり元ニートと田淵先生無双

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。

 

あらすじ

おじさん、王都へ——。かの地にて対峙する最強の生物とは…?

駆け出し冒険者のアリシアが勇者であることが判明し、異世界ファンタジーめいてきた物語は、ついにおじさんを王都へといざなう。熱量がヤバい「メガドライブミニ」コラボエピソードも収録の異世界コメディ第4巻! bookwalker作品紹介より

というお話です。作者は殆ど死んでいるさんです。

登場人物

おじさん:異世界帰りの自覚無き元リア充。4巻だけしか読んでいない人は知らないかもしれないけど、表紙のエルフ少女はおじさん。

たかふみ:おじさんの甥。よく考えたら、おじさんの話に驚いてリアクションするくらいしか仕事が無いような気がしてきた。4巻では大変な目にあう。

藤宮:たかふみの幼馴染。たかふみの事が好き。たかふみ同様、映像を見てリアクションするのが仕事。

アリシア:おじさんの活躍のせいで伝説の勇者に仕立て上げられた。一緒に旅する仲間がいるので、おじさんハーレムの一員になるかどうかは未定。

ツンデレエルフ:おじさんハーレムの一員。おじさんの事が好き。4巻ではほとんど出番が無い。悲しい。

メイベル:おじさんハーレムの一員。遠い先祖に異世界人を持つため、おじさんが普通の人に見えている可能性がある。元ニートが成り上がって調子こき始めた。……が。

感想

伝説の勇者の正体は駆け出し冒険者。職が決まって調子にのったメイベルがおじさん相手にイキり倒す!

はい。というわけで、今回紹介するのは『異世界おじさん』の4巻です。

おじさんとか言ってもね。まぁだいたい同世代なんで悲しいとこではありますが。

全然関係ない話なんですが、GWが11連休になりました。例のアレの影響は深刻です。会社が休めって言うんだから俺としてはもはや何を言うでもないですが。

いっぱいブログを更新する予定は未定。よくある話よね。

というわけで紹介していきましょう。

勇者の正体が明らかに

おじさんが会いに行こうとしていた『伝説の勇者』が、前に一緒に冒険したパーティの中のアリシアだったという事が判明しました。

しかし、アリシア一行はまだ冒険者を始めて半年程度の初心者パーティである事も判明。

では、どうしてそんな初心者達が伝説の勇者パーティーになったのか?

おじさんの魔法でアリシアの記憶を覗いてみました。

どうやらアリシア達は、ゴブリンを含む5万の魔物の大群を退けた事により伝説の勇者に祭り上げられた様子。

この『5万の魔物討伐』は前回おじさんと一緒に冒険して成し遂げた偉業ですが、99%おじさんの功績なのに記憶を消された3人はそれをまったく覚えていません。

完全に身に覚えのない謎の手柄で勇者にされてしまったアリシア一行。こえぇよ。

そんなアリシア達とおじさんは『深闇の迷宮』という迷宮に一緒に冒険に行く事に。

アリシア達が、子供の頃にいつか来ようと約束していたダンジョン。

子供の頃にアシリアが持っていた『キラメキワンド』という、たぶんただの木の枝っぽい杖を壊してしまった代わりに『いつか深闇の迷宮にある救世のワンドを取りに行く』という約束をした3人。

そんな旅の目標でもあった迷宮に、アリシア達とおじさんで挑む事になりました。

迷宮に入ってまずおじさんは中の構造を調べる魔法を使い、入口近くに隠し扉を見つけました。

隠し扉の中に入り、長く続く一本道を抜けたその先にあった物。

はい。救世のワンドゲットだぜ!!

長い長い迷宮の冒険の末に辿り着く最後の部屋。そこから続く、最初の入口へと向かう隠し通路。ゲームあるあるですよね。

その道のりを見事逆流。なんの苦労も無しにワンドを手に入れました。

しかしこれにはさすがのアリシア一行も微妙な反応。個人的には最低限の労力で最大限の効果だったんだからいいじゃない。と思わないでもないんですが。

なんの苦労も無しに自分達の長年の夢を叶え、微妙な反応を見せるアリシア達を見ておじさんは『裏技使ってゲームのエンディングだけ見せたようなもんだ』と思い、それじゃダメだという事に気付きます。

もう一度、3人の思い出を最高の物にする為に。

おじさんはアリシア達の記憶を抹消しました。

これ『思い出そうとすると体に影響が出る』っていう魔法の設定がおじさんの知らないところで出る可能性があると思うんですよね。ポンポン記憶消したらいかんですよ。

まぁそれはともかく。

お出口から迷宮に入ってしまった記憶を白紙に戻し、改めて入口から冒険を開始し、様々な困難を4人で乗り越え無事に正規ルートで救世のワンドを手に入れる事が出来ました。

これにはアリシア達も感無量。なるほどこれがベストエンドだったのか。めでたしめでたし。

……が。しかし。

『この3人にとっての真のエンディングは3人の力だけでこのダンジョンをクリアするという事ではないだろうか?』

と考えたおじさんは、アリシア達の記憶を改竄する事に……。

しかし。アリシアの『4人で冒険した今日の事は絶対に忘れない』という言葉を聞いて考えを改めたおじさん。記憶を消す事なく、アリシア達と別れました。

任命の黒幕と田淵先生

アリシア達と別れたおじさんは、1人王都へと向かいました。

理由は『明らかに分不相応な肩書を得てしまったアリシア達への誤解を解くため』でした。

王都へと向かう道中は、おじさんにしては珍しく特に大きな目立ったトラブルも無い順調な旅。

そんな王都への旅の途中で偶然出会った大変親切な王都の兵士の方々に情報を提供してもらい(少し事実と異なります)勇者の任命権を持つという教会のセルネガン司祭という大変偉い方の元へ向かう事に。

しかし。

そこで明らかになるのは、アリシア達のような『明らかに分不相応な冒険者達』がどうして勇者に任命されたのか?という事に隠された真実。

『勇者』という肩書を持つ者ですら死んでしまうような危機的状況を作り、それに対抗するために軍事費を拡大し、そこから中抜きして私腹を肥やそうとする腐りきった司祭の陰謀が裏にはあったのです。

記憶の覗く魔法を使ってその事実を知ったおじさんは、怒りに震えます。

あの3人が命を賭けて冒険者をやっているのは確かにその通りだが、絶対に死ぬ状況にそうと伝えず向かわせるなんてそれは単なる騙し討ちだ。

命を懸けて死地へと赴く者への魂の冒涜だ。

しかも生き残った彼らをまた犠牲にしようとしている。どうあっても許される事じゃない。

と。荒ぶるおじさんの現代倫理観。

怒れるおじさんが、異世界の腐った教会の大人達に物申す!

バシっと言ってやりましたとも!(言ってない)

悲しいかなおじさんは、ゲームでの経験値は高いが実社会での経験値はカスなので、こんな役職付きの偉い人に物申すにはメンタル力が足りない。

もうおじさんの手に負える状況ではなくなってしまったので、おじさんの知っている最強の生物に変身してここを乗り切る事に決めたおじさん。

おじさんの知る最強の生物とは!!

そう!みなさんご存じの田淵先生だ!!!

異世界田淵無双

田淵先生の愛の論破力(物理)によって次々と異世界の刺客達を論破していくおじさん。

なんやかんや過去の事情を語ろうとする者達に一切の反論のスキも与えません。

しかし。実はこの国がここまでの事態になっていたのにはおじさんも深く関わっていたのです。

魔炎、魔毒の2体の竜が討伐された事による魔物のパワーバランス崩壊。それによって引き起こされたゴブリン軍団の大移動。

さらに、封印都市で起きた謎の結界消失未遂事件。

何かこの世界を乱そうとしている者がいる。これに対抗するためには軍事費の増大は必須。なりふりなど構っていられないのだ!!

と熱弁されます。

事の発端はどう考えてもおじさんなので、これにはおじさん(田淵先生)も沈黙。

そんなおじさんの前に、新たなる刺客が現れる!!

めでたく脱ニートを果たした凍神の眠り姫ことメイベル様の登場だ!!

それから

ここまででだいたい4巻の本編の半分くらいです。『本編の』とはどういう事かというと、オマケ漫画が1本と『メガドラミニ』の販促漫画が1本収録されているので。

ここからは、王国側の雇われとなったメイベルvsおじさんの熱い戦い(職歴マウント合戦)が始まります。

ただ野宿してただけなのに偶然にも王都の正規騎士になった事でイキり倒すメイベル。

こんな可愛らしい子とイチャイチャふにゃふにゃしてて『基本ソロプレイ』とかどの口が言うねんと思わないでもないですが、そんな2人に訪れる危機!

事件の黒幕の陰謀!そして、それを切り抜けるおじさん!

そしてさらに、たかふみの家のクーラー問題によって滅びかけてしまう地球!

果たして世界はどうなってしまうのか!!

5巻へ続く

画像:「異世界おじさん」コミックス4巻より引用

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