【感想】ジェイソン先生とおいしい食卓 1巻 引きこもりの美少女漫画家を美味しいご飯で釣る!
あらすじ
超売れっ子漫画家のジェイソン剛田は、マネージャーを務める実兄を亡くしたショックで突然の休載&ヒキこもりを宣言!! 編集部から連載再開の説得役を任されたのは…なんと先生の兄に似ているという理由だけで担当になった、新米編集者の有沢蛍。連載再開の条件として、先生の正体を隠しながら同居して身の回りのお世話をすることになり…!? ヒキこもり漫画家×新米編集者=ゴハンで交わす、ハートフル・コメディ!! bookwalker作品紹介より
というお話です。作者は龍牙翔さんです。
登場人物
ジェイソン剛田:あの有名なホッケーマスクを装備した謎の怪しい引きこもり漫画家・・・ではあるが、中身は美少女。かなりの売れっ子。本名岩丸珠子(のはず)。仲の良かった兄を事故で亡くしてしまって以来漫画を描けなくなってしまう。父は事故死で(兄とは別件)母は過労で亡くなっている。なかなかの不幸体質。
有沢蛍:若手の編集者。ジェイソン先生の兄に激似。という理由でジェイソン先生の家に行き、気に入られて一緒に暮らす事になる。料理が上手い。
感想
可愛い売れっ子漫画家を餌付けする話
はい!そんなわけで今日ご紹介する漫画は『ジェイソン先生とおいしい食卓』の1巻です!
こうね。なんと言いますか、謎が謎を呼ぶミステリーだったり、チート俺tueeeな世界観だったり、生死を賭けた戦いをするバトル漫画だったりもいいんですが、たまにはこういうのんびり漫画もいいですよ。
ジェイソン先生可愛いし。
ジェイソンと出会う
ジェイソン剛田先生は売れっ子漫画家。ヤングエンペラー(たぶん)で『終末のアンデッド』という漫画を連載していましたが、兄の事故死をきっかけに漫画が描けなくなってしまいます。
終末のアンデットはアニメの2期も決定していて700万部も売り上げる大ヒット作だったのに、突然描けなくなったと言われても出版社としても困る。
とりあえず連載は強引に『第1部完』としたものの、雑誌自体がこの作品の売り上げで持ってたようなもんなので、あまりに長期休載が続くと廃刊になってしまう・・・。
そこで、その『ジェイソン先生の兄』に激似な編集者『有沢蛍』がウワサのジェイソン先生の家に行って漫画を描いてくれるように説得しに行く。
というような感じの出だしで始まります。
ジェイソン先生と雑誌社のやりとりは、その事故死した兄が全て代理で行っていたために実際のジェイソン先生を見た事のある人は誰もいない。完全に謎の存在でした。
とりあえず言われるがままにジェイソン先生の家に行ってみた有沢。
家のインターホン押したらメッセで『入れ』と来たので入ると家の中が汚かったので掃除をしました。
で、掃除も終わって片付いたけどまったく姿を見せないジェイソン先生(家の中には居る)に向かって『何かご飯でも作りましょうか?』と尋ねると、返ってきたリクエストは
オムライス
でした。散らかり放題の家の冷蔵庫の中に材料など当然あるわけもなく、買い出しに行く有沢。
買い出しから戻り、1人キッチンでオムライスを作りながら、ジェイソン先生の事を考える。
散らかり放題の部屋。出前のゴミだらけ。きっと亡くなったお兄さんが身の回りの世話をしていたんだろうな・・・。
そんな事を考えながら料理をしていると、オムライスの匂いに釣られて先生がついに登場しました。
これはヤバイ。
やっぱり超売れっ子漫画家ともなると、色々な部分が尖った生き様というか、ぶっ飛んでないといけないんですかね。
一旦は匂いに釣られて出てきたものの、また自室に戻ってしまうジェイソン先生。オムライスが完成しても『部屋で食う』とメッセを飛ばしてきて出てこようとしません。
しかし、これにダメ出しをする有沢。
『1人で食べるよりみんなで食べた方が美味しい』
この主張に、今は亡き兄を見たジェイソン先生は、有沢の言う事に素直に従い一緒に食卓でご飯を食べる事になりました。
しかし。
当然あのホッケーマスクを装備していてはご飯は食べられません。ご飯を食べるためにホッケーマスクを外し、中から出てきたそのお顔は・・・。
美少女でした!
有沢のオムライスを食べ涙を流すジェイソン先生。泣きながらオムライスを食べる先生を、見ている事しか出来ずに一言も言葉を交わせないままに家を後にする有沢。
落ち込む有沢でしたが、帰り道の途中で先生からメッセージがあり『一緒に住んでご飯を作ってほしい』と。
さらに『私の事は一切秘密にして担当になってほしい。でないと漫画家辞める』という強迫じみたメッセージも届き、2人は共同生活を送る事になります。
それからの2人
というのが1話の流れになりまして、そこから2人の生活が始まっていきます。最初は本当にスランプで、紙にマジックで線を引く事すらままならなかった先生。
これが、2人の暖かい生活の中で少しずつ成長していき、漫画への気持ちを取り戻していきます。
兄が事故で亡くなった日と偶然同じメニューを食べ、その日帰りが遅くなった有沢に対して本気で心配する先生や、2人の生活の秘密を暴こうと近づいてくる美人記者。
さらに、昔ちょっといい感じの関係だったのに結婚してしまった女の子が大人の女性になって戻ってきたり、自称ジェイソン先生のライバルというJK漫画家まで登場したり!
割とモテ期な感じのする有沢君ですが、基本的にはジェイソン先生とのあったかハートフル料理漫画・・・のはずです。
『おいしい食卓』というタイトルだけに、作中に登場する色々な料理にも注目です。餃子作ったりお子様ランチ作ったりお好み焼きを作ったりもします。
ジェイソン先生は基本的にあがり症なので、ご飯を食べる時以外はジェイソンスタイルなのですが、この時も結構可愛らしいです。
最初は本当に何も出来なかったジェイソン先生が、少しずつ変わっていって有沢に心を開いていくのが可愛い漫画なので、ぜひ読んでみてください。
画像:「ジェイソン先生とおいしい食卓」コミックス1巻より引用
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