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【感想】TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには 2巻 ファミレスでガチキレする空手家とドルヲタの空手家

2020年4月27日

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。

 

あらすじ

人類最強と噂される立川在住コンビニ店員・川端強。彼を倒すため中国武術省より放たれた刺客“中国四拳勢”。「北派の獅子」の異名を持つ若き少林拳の達人 リュウ・シェン。硬氣功を極め鉄壁の守りを誇る洪家拳の使い手 バン・ウンチョウ。太極拳一筋42年、“氣”を知り尽くした太極拳士 ゲン・ロウラン。伝説の八極拳士“李書文”の再来と呼ばれた男 リョ・ジーフェイ。未だかつてない強敵を前に TSUYOSHI は!? bookwalker作品紹介より

という内容です。作者は丸山恭右さんです。

登場人物

川端強:噂ではどうやら地上最強。その強さの秘訣は公園でお年寄り相手に教えている太極拳教室。最低限の努力で最大限の効果を発揮するという点では筋トレだけで最強ヒーローになったハゲに近い。美大志望だが絵が下手(独特)。絵が上手い星崎に絵を教わる。チンさんが好き。

星崎愛之助:強の押しかけ弟子であり絵の師匠。とにかく強くなりたいが、最強のトレーニングが意味不明で困惑。チンさんとの関係で強にあらぬ誤解を受けてしまう。

チンさん:強のバイト仲間。その正体は中国武術省のスパイ。強の強さの秘密を知るために、結構ちょいちょい刺客を送り込んでいた。星崎と飲みに行って酔ったせいで自分の正体がバレてしまう。今回中国拳法の精鋭を送り込んだ。

夢丘:かつて星崎と共に最強の座を目指したが強に負けた事により断念。ドルオタの豚に成り下がった。オタグッズを破壊した中国の4人組の1人にキレ、その原因を作った星崎の事を絶対許さないマンになる。

感想

なぜか妙にこのブログ内で人気の高いTSUYOSHI。今回は2巻です!

1巻で、チンさんの正体が実は中国のスパイであった事が判明。さらに、チンさんが呼び寄せた中国からの4人の刺客が強を襲う!

中国でもかなり強い4人らしい

バイト先の近くの公園で強と戦う4人。まずは右端の帽子の若い子から。

こういう場合の先鋒といえば当然かませと相場が決まっているわけですが、なかなかにかっこいい戦い方を見せます。

一生に一度は言ってみたいセリフ8位くらい

渾身の蹴りも、しかし強に受け流されてしまいます。まだまだこれからというところで次に控えるグラサンと交代。

グラサンは八極拳の使い手らしいです。どっかで見た事のある技を披露!

裡門頂肘(りもんちょうちゅう)からの

鉄山靠(てつざんこう)!!

10年はえぇんだよ!!と言いたくなりますね。脳内で響き渡るガィィィン!!のカウンター音。

しかしやはり強には効かず。次の相手は茶色のオールバック。彼は洪家拳の使い手。

名前のわからない危険度の高い遊具がエグい事に

一発でそうはならんやろ。と思うレベルでグッチャグチャに破壊された名前のわからない遊具。おそらく修理費は税金。

そして最後に控えるは、強と同じ太極拳の使い手であるチョビヒゲのデブですが・・・。

中国のスパイ

まだ戦う予定ではなかったらしく、星崎との飲み会帰りに偶然公園を通ったチンさんによって喧嘩は止められました。

星崎に寄り添い歩くチンさんを見て、1つの恋の終わりを悟る強。

最強の号泣

もの凄い泣く。

後日、強に絵を教えるためにアトリエで会話する中で『日々格闘家に襲われる事についてどう思っているか』という強の気持ちを聞く星崎。

本当は戦いたくなどないのに、周りの都合で巻き込まれる強に対して申し訳なく思う星崎。

チンさんから駅前のサイゼに呼び出され、一緒に強を倒そう。という話を持ち掛けられますが、強の気持ちを聞いた星崎は協力を拒否。

それどころか、まずは俺を倒してからだ!などと言い出し・・・。

流れるようなPPK

帽子の彼も武術の達人ではありますが、これでも星崎は空手の全国チャンピオン。下手しないでも死ぬんじゃないか?というレベルの攻撃を、ファミレスの店内で先制攻撃でぶちかます星崎。頭おかしいんじゃないのか。

そして強の時と同じように、グラサンとオールバックの順番で攻撃。最後にはデブに止められ退店です。ほんとどうなってんだこの人達の倫理観は。

かつてのライバルに協力を願う

中国連合は4人。このまま1人で戦っても勝ち目はないかもしれない。悩む星崎でしたが、そういえば1人協力を頼めそうな人がいた事を思い出します。

そう。かつてのライバル夢丘です。

今はもうドルオタの豚に成り下がった彼ですが、きっと頼めば協力してくれるに違いない。

夢丘の家に協力を頼みに行く星崎でしたが、夢丘はこれを即答で拒否。しつこく食い下がろうとした星崎ですが、そこに中国の帽子の子が乱入。せまいアパートの夢丘家でバトルが始まってしまいます。

しかし。

そう。夢丘はドルオタ。その部屋には、貴重なグッズがたくさんあるのです。

やっていい事と悪い事の見極めが出来ないカス共

これにはついに夢丘もブチ切れです。

そらそうよ。

突然部屋に押しかけてきた(帽子は蹴りで扉を壊した)カス共のせいで集めてきたグッズを破壊され怒り頂点になった夢丘。クソガキに正義の鉄槌を下すべく外で決闘です。

子供に対してボルテージMAXで殺す気満々の夢丘に対して「あいつは中国拳法の使い手で」とアドバイスを送ろうとする星崎でしたが。

もはや何を言っても無駄

聞く耳一切持ちません。お前(ら)を必ず殺す。熱い想いを感じます。壊されたグッズの前では、全国空手大会で競い合った男同士の熱い友情など何の意味も無いのです。

と、導入はアホみたいな入りですがここから結構熱い帽子VS夢丘のバトルが始まります。

途中なんか帽子の可哀想な過去の回想が入ったり、夢丘が覚醒したりします。

個人的に現時点でのベストバウトであるこの公園での死闘。まぁ他の戦いがほぼ全部強の圧勝なんですけども。

ついに2人の戦いに決着がつき、そこには熱い友情が芽生えたのでした。

熱い友情

2人はお互いの健闘を称えあい、まずはケガを治すためにタクシーで病院に向かいます。

そのタクシーに当然のように同乗しようとする星崎でしたが。

そらそうなるよ

夢丘は同乗を拒否。オタグッズを破壊される原因を作った星崎だけは、奴だけは絶対に許せない。

それから

その後、強はアトリエに押しかけてきた中国組と戦う事になります。

その戦いの中で、オールバックのパワー系の人が実はかなり業の深い悲しい過去を背負っている事を知ったり。

強の必殺技である金的を封印され、果たしてどうなってしまうのか。

たぶん有名なシーン

さらに次にはついにチョビヒゲのデブと戦います。お互い同じ太極拳の使い手。勝負の行方は!!

という感じの2巻です。個人的にお勧めは夢丘VS帽子の公園バトル。豚になって鈍っていた夢丘が段々覚醒していくところとかがいい感じです。なにより、戦いの動機がいいですよね。

あんな強盗紛いの踏み込み方をされてあげく宝物粉砕されたらそらもう激怒よ。

この手の『よくわからない理由で主人公最強』は展開がどうしてもマンネリになりがちだと思うので、ここからどうなっていくのか楽しみです。

画像:「TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには」コミックス2巻より引用

 

サイコミで読む

最新話の方(29話くらい)では俺の大好きな夢丘回が読めます。

オマケページではチンさんのセクシーな絵が見れたりもしますよ。

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