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【感想】TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには 2巻 ファミレスでガチキレする空手家とドルヲタの空手家

2024年9月24日

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。

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あらすじ

人類最強と噂される立川在住コンビニ店員・川端強。彼を倒すため中国武術省より放たれた刺客“中国四拳勢”。「北派の獅子」の異名を持つ若き少林拳の達人 リュウ・シェン。硬氣功を極め鉄壁の守りを誇る洪家拳の使い手 バン・ウンチョウ。太極拳一筋42年、“氣”を知り尽くした太極拳士 ゲン・ロウラン。伝説の八極拳士“李書文”の再来と呼ばれた男 リョ・ジーフェイ。未だかつてない強敵を前に TSUYOSHI は!? bookwalker作品紹介より

という内容です。作者は丸山恭右さんです。

登場人物

川端強:噂ではどうやら地上最強。その強さの秘訣は公園でお年寄り相手に教えている太極拳教室。最低限の努力で最大限の効果を発揮するという点では筋トレだけで最強ヒーローになったハゲに近い。美大志望だが絵が下手(独特)。絵が上手い星崎に絵を教わる。チンさんが好き。

星崎愛之助:強の押しかけ弟子であり絵の師匠。とにかく強くなりたいが、最強のトレーニングが意味不明で困惑。チンさんとの関係で強にあらぬ誤解を受けてしまう。

チンさん:強のバイト仲間。その正体は中国武術省のスパイ。ツヨシの強さの秘密を知るために、結構ちょいちょい刺客を送り込んでいた。星崎と飲みに行って酔ったせいで自分の正体がバレてしまう。今回中国拳法の精鋭を送り込んだ。

夢丘:かつて星崎と共に最強の座を目指したがツヨシに負けた事により断念。ドルオタの豚に成り下がった。オタグッズを破壊した中国の4人組の1人にキレ、その原因を作った星崎の事を絶対許さないマンになる。

感想

チンさんは実はスパイ!呼び寄せた中国人4人との戦いが始まる!

なぜか妙にこのブログ内で人気の高いTSUYOSHI。今回は2巻です!

中国からの刺客

1巻で、チンさんの正体が実は中国のスパイであった事が判明。さらに、チンさんが呼び寄せた中国からの4人の刺客が強を襲う!

中国でもかなり強い4人らしい

バイト先の近くの公園でツヨシと戦う4人。誰が最初に戦うかでガチャガチャと揉めたりしましたがまずは右端の帽子の若い子から。

彼の名前は『リュウ・シェン』といいます。少林拳の使い手。

こういう場合の先鋒といえば当然かませと相場が決まっているわけですが、なかなかにかっこいい戦い方を見せます。

一生に一度は言ってみたいセリフ8位くらい

渾身の蹴りも、しかしツヨシに受け流されてしまいます。まだまだこれからというところで次に控えるグラサンと交代。

グラサンの名前は『リョ・ジーフェイ』といいます。彼はは八極拳の使い手らしいです。どっかで見た事のある技を披露!

裡門頂肘(りもんちょうちゅう)からの

鉄山靠(てつざんこう)!!

10年はえぇんだよ!!と言いたくなりますね。脳内で響き渡るガィィィン!!のカウンター音。

しかしやはりツヨシには効かず。次の相手は茶色のオールバック。彼の名前は『バン・ウンチョウ』といいます。彼は洪家拳の使い手。

名前のわからない危険度の高い遊具がエグい事に

一発でそうはならんやろ。と思うレベルでグッチャグチャに破壊された名前のわからない遊具。おそらく修理費は税金。

そして最後に控えるは、ツヨシと同じ太極拳の使い手であるチョビヒゲのデブですが・・・。

中国のスパイ

まだ戦う予定ではなかったらしく、星崎との飲み会帰りに偶然公園を通ったチンさんによって喧嘩は止められました。

ツヨシにとってはストリートファイトなんて日常の出来事なのでなんてことはないのですが、今回は少し違いました。

星崎に寄り添い歩くチンさんを見て、1つの恋の終わりを悟るツヨシ。

最強の号泣

もの凄い泣く。

そして翌日。ツヨシに絵を教えるためにアトリエで星崎とツヨシが待ち合わせ。

先に到着してベンチでコーヒーを飲みながら、昨日なぜツヨシが号泣していたのかについて考える星崎。空手以外の事はあまりよくわからない様子。

思ったよりも平気そうなツヨシを見て、結局なんで泣いていたのか気になって気になって仕方ない星崎。

ツヨシに絵を教えるのも集中出来ません。

まぁ確かに、これから色々教わろうとしているツヨシがもし自分のせいで不愉快な思いをしていたらと思うと気になるかもしれません。基本的には真面目なんですよね。ちょっと空手に偏ってるだけで。

モヤモヤしている星崎のスマホに1件の通知が。どうやら相手はチンさんのようです。

これを無視してツヨシに絵を教えようとする星崎でしたが、さらに連続で通知が。ピロンピロン鳴るので流石にツヨシが『出た方がよくないですか?』と星崎に尋ねます。

星崎がアワアワしていると、そこからツヨシが語り始めます。

どうやら昨日のチンさんと星崎の会話をツヨシが聞いていたようで、チンさんの秘密がバレました。

しかしまぁコンビニのバイトの同僚が中国政府のスパイてとんでもないですよね。普通に受け入れてるけど俺なら恐怖で寝れなくなるわ。

昨日の4人もチンさんの手引きだという事にも気付きました。

そもそも僕なんかに近づいてくる女の子なんかいるわけないのに、もっと早く気付けばよかった。

実はデートにも行った事があったようですが、なぜかチンさんがいなくなるたびに怪しい人に絡まれて、それを倒すとしれっとチンさんが戻ってくる感じだったようで。

武闘派のデート商法。

そこからさらに、チンさんへの秘めたる想いも語るツヨシ。

喧嘩は強いが恋愛はチョロイ

バイトのシフトが偶然重なる事が多かったり、マメないい感じメッセージも送られてきていたようで、全ては祖国の為だったとしてもチンさんのテクはなかなかのものです。漫画だから笑えるわけで、実際こうなって落ちぬ男などいない(当社調べ)

そして、昔から絡まれる事が多かったようで、変な人に突然襲われたらそりゃむかつくからやり返していたら段々と襲ってくる敵のレベルが上がっていったそうです。個人的には『むかつくからやり返す』の部分がすげぇなと思ったり。なかなか出来ねぇよそんな事。怖いし。

そんな話を聞いて、周りの都合で巻き込まれるツヨシに対して申し訳なく思う星崎。

その後。ツヨシの愚痴を色々聞いて絵も教えたところで今日は解散という事になりましたが、チンさんから星崎に連絡が。

駅前のサイゼに呼び出され、一緒にツヨシを倒そうという話を持ち掛けられますが、ツヨシの気持ちを聞いた星崎は協力を拒否。

それどころか、まずは俺を倒してからだ!などと言い出し・・・。

流れるようなPPK

リュウ(帽子の彼)も武術の達人ではありますが、これでも星崎は空手の全国チャンピオン。下手しないでも死ぬんじゃないか?というレベルの攻撃を、ファミレスの店内で先制攻撃でぶちかます星崎。頭おかしいんじゃないのか。

そしてツヨシの時と同じように、ジーフェイ(グラサン)とウンチョウ(オールバックの地黒)の順番で攻撃。最後にはデブに止められ退店です。ほんとどうなってんだこの人達の倫理観は。

そして、チンさんの仕切りで『戦うのは構わないが日を改めよう。もし星崎が負けたら黙って協力してもらう』という条件の勝負を行う事になりました。

かつてのライバルに協力を願う

中国連合は4人。このまま1人で戦っても勝ち目はないかもしれない。悩む星崎でしたが、そういえば1人協力を頼めそうな人がいた事を思い出します。

そう。かつてのライバル夢丘です。

今はもうドルオタの豚に成り下がった彼ですが、きっと頼めば協力してくれるに違いない。

夢丘の家に協力を頼みに行く星崎でしたが、夢丘はこれを即答で拒否。しつこく食い下がろうとした星崎ですが、そこに中国のリュウが乱入。

ノックレベル100

突然ドアを蹴破って入ってきました。リュウの標的は星崎のはずなのに。せまいアパートの夢丘家でバトルが始まってしまいます。

しかし。

そう。夢丘はドルオタ。その部屋には、貴重なグッズがたくさんあるのです。

やっていい事と悪い事の見極めが出来ないカス共

夢丘の推し達のグッズがたくさん飾られた棚を、グッズごとぶん投げて破壊。これはもう刺されても文句言えません。無罪です。このカス共に天誅を!!怒りの鉄槌を!!!!!!

これにはついに夢丘もブチ切れです。

そらそうよ。

突然部屋に押しかけてきたカス共のせいで集めてきたグッズを破壊され怒り頂点になった夢丘。クソガキに正義の鉄槌を下すべく外で決闘です。

子供に対してボルテージMAXで殺す気満々の夢丘に対して「あいつは中国拳法の使い手で」とアドバイスを送ろうとする星崎でしたが。

もはや何を言っても無駄

聞く耳一切持ちません。お前(ら)を必ず殺す。熱い想いを感じます。壊されたグッズの前では、全国空手大会で競い合った男同士の熱い友情など何の意味も無いのです。

と、導入はアホみたいな入りですがここから結構熱いリュウVS夢丘のバトルが始まります。

どう見ても豚になってしまった夢丘に対して、背は低いもののかなりの武術の使い手のリュウ。勝負はリュウの圧勝かに思われましたが、これがなかなかいい勝負になります。

リュウの猛攻に次ぐ猛攻。

『こんなガキ……1発でも当たれば……!』と言う夢丘にブチ切れで『来いよ!避けねぇから打ってみろや!!』と返すリュウ。

これに全力パンチをお見舞いする夢丘でしたが、なんとカウンターで指を腹に刺され出血。とんでもねぇな。

親指の第一関節までズッポシ突き刺され、流石にこれは終わったなと思い止めに入った星崎を殴る夢丘。

クソガキvsクソデブの魂を賭けた意地の戦いは続行です。

今刺された傷口を狙われ出血量が増える夢丘。しかし。その心は死んでいませんでした。

確かにこいつは強いかもしれん。攻撃も速いし重い。これだけのダメージも負った。

だが、なんだ……?やつからの攻撃に全く恐怖を感じない。

そして、夢丘の脳裏に浮かんだあの悪魔……。

すでに勝敗も決着した状態で、降参する夢丘に襲い掛かるメガネの悪魔。この次のページで超怖いツヨシの絵があります。迫力のある凄い絵なのでぜひ買って読もう!!

例えどれだけ強かろうとも、アイツには及ばない!!

ここから覚醒夢丘の反撃開始です。

こいよ!日本で2番目に強い拳を見せてやる!!

個人的に現時点でのベストバウトであるこの公園での死闘。まぁ他の戦いがほぼ全部ツヨシの圧勝なんですけども。

ついに2人の戦いに決着がつき、そこには熱い友情が芽生えたのでした。

熱い友情

2人はお互いの健闘を称えあい、まずはケガを治すためにタクシーで病院に向かいます。

そのタクシーに当然のように同乗しようとする星崎でしたが。

そらそうなるよ

夢丘は同乗を拒否。オタグッズを破壊される原因を作った星崎だけは、奴だけは絶対に許せない。

それから

ここまでで2巻の半分くらいです。

その後、コンビニバイトで一緒になったチンさんについにブチ切れ塩対応をするツヨシ。

それにショックを受け、星崎の家に押しかけて相談するチンさん。ちなみに星崎は超いい家に住んでます。シンプルに金持ち。

どうして俺の家を……とかいう疑問はさておき。流石スパイですね。

ここでチンさんは、もうツヨシにはスパイだとバレているという事、さらにツヨシはチンさんが好きだった事などを聞かされます。

中国武術省とかいう謎の組織の目的も判明しました。どうやら最近世界で笑い者にされているのを見返すために世界にいる強い中国拳法の使い手を探しているようです。

そこで、太極拳の使い手であるツヨシに目をつけたようで。

よくわからない理不尽な暴力によって、とりあえず協力する事にした星崎。まずは一緒にツヨシのアトリエに行こう。という話になりました。ちなみに、ここのやりとりのチンさんをちょっと可愛いと思いました(チョロイ)

というわけで。

場面はツヨシのアトリエに変わり、アトリエに客人が来ました。なるほどここでチンさんが……。

やって来たのは残り3人の中国人でした。

強い事を隠している友人達の目の前で騒ぎ立てる中国人組。これに対してツヨシがブチ切れます。

それ以上言ったら殺すぞ

かつてない殺気を宿すツヨシ。

悪魔の逆鱗に触れたカス共に待つのは当然死です。

まず最初の相手はオールバックのウンチョウ。これまでのように金的を突きますが、なんとこれが効かない。そんな事があるのか!?

しかし。これには秘密がありました。

中世の残酷処刑史とかに載ってそう

試練というのはあまりに恐ろしいそれ。城門か何かを破壊する時に使うようなやつじゃないそれ?

その、あまりに太く鋭利なそれを。股間の大事な何かに向かってどうにかするという恐ろしい試練。その結果やいかに……。

こうして、弱点を失って最強になったウンチョウとツヨシの戦い。金的を封じられてどうなってしまうのか!?

それはそう

画像:「TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには」コミックス2巻より引用

サイコミで読む

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