スポンサーリンク

【感想】TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには 12巻 ロシア編決着!マルコフの人生の行く末

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。

もし面白いと思って頂けたなら、Twitter等で拡散やコメントいただけるとめちゃくちゃ喜びますのでどうかお願いします。

あらすじ

「最強」を求める全ての格闘家・闘技者が辿り着く男。
その名はTSUYOSHI――。
その拳は魂に及び、
狙われた者が容易く死ぬことすら許さない。
…彼の者が真の意味で己が罪を認めるまでは。
大国・ロシアとの激闘は、決戦の地へと至り、
『皆殺し編』真の敵の姿が明らかとなる!
日本国民よ、最強コンビニ店員の生き様を見よ!

bookwalker作品紹介より

というお話です。作者は丸山恭右さんです。

登場人物

川端強:今作最強の男。ロシア最強の男マルコフに完勝する。

マルコフ:ロシアの技術によってその体を改造した強化人間。命をかけてパワーアップしたがそれでもツヨシにはまったく敵わなかった。敗北により心身ともに壊されることになる。

夢丘照:今シリーズにおいてかなり色々な事に巻き込まれてここに辿り着いた。度重なる心労によって重大な変化が訪れる事になる。

感想

ロシア編決着!!そしてあの男がとんでもない事になる!!

はい!というわけで今回紹介するのは『TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには』の12巻です!

気が付いたら約一か月振りの更新。なんか特に何も触ってないのにブログのデザインが壊れまして、書くというのとは別の角度でモチベーションが失われていました。その問題は一切解決していないのですが、違うデザインに変えてみるという感じでなんとか直った。直ってないけど。

というわけでいってみましょう!

マルコフを3/4殺しに

全力を出したが結局ツヨシに勝てそうにないので、さらに限界を超えるためにその心臓を止め体内に眠る人工心臓を起動させパワーアップしたマルコフ。

ただしそのパワーアップにはリスクがあり、人工心臓を起動したが最後もう長くはもたないという。

過剰なドーピングとトレーニングの果てにさらに限界を超えたパワーアップを果たし、その見た目はヒョロガリになりました。

……なんかどっかで見た事あるなぁ。なんとかハンマーさんと同じタイプのパワーアップ。同じロシア出身だし。

とにかく。まさに命を削っての最後の戦いに挑んだマルコフでしたが、なんとツヨシはこれをワンパンKO。ロシアの超人と科学の結晶を一撃で粉砕しました。とんでもねぇな。

機械で出来た人工心臓を外部からの衝撃で完全に破壊。

一応は機械だからという事ではありますが、それにしても心臓を一撃破壊とかためらいがないのかと思わないでもないですね。死ぬからねこんなん普通に。

ちなみに、このバトルシーンは11巻のラストから続いてるんですが、攻撃こそ一撃で終わったもののそこに至るまでの攻防というかやりとりは必見です。ツヨシの中でトップクラスに好きなシーンです。次元の違う戦いが見られる。

その全てを賭けた戦いに敗れたマルコフはもう限界。見た目ももう壊れてしまいました。

人工心臓を起動させる前に筋骨隆々の姿はどこへやら。ヒョロヒョロの体で倒れます。

最強だと信じて疑わなかったマルコフの敗北を見てへたりこむナターシャ。

倒れたマルコフの元へ夢丘が駆け寄り、その脈を確認しますが……。

脈なし(本当の意味で)

脈はありませんでした。へんじがない。ただのしかばねのようだ。

これにてツヨシのレートはキル1になってしまいました。まぁ薬打たれて拉致されて、危うくロシアに連れ去られるところでの船上で敵地の戦いですからね。正当防衛なんてもんじゃないくらい正当防衛。

これだけの事をしたマルコフに自分が殺される覚悟が無かったとは思えませんから、自業自得ではあるわけですがこれにて一応の決着と誰もが思ったわけですが……。

なんと、その体にさらに追撃を加える悪魔。

その両手両足を粉砕します。これにはさすがに止めに入る夢丘でしたが、これをツヨシの気迫に押されて負けてしまいます。

黙れ殺すぞ

実際、絶対自分では勝てないであろう実力者であるマルコフを完封したツヨシ相手ですから。殺すぞと言われたらもうどうしようもない。

この言葉を聞いて、夢丘は心底恐怖に震えました。

その結果……。

ドルオタの豚からナターシャの豚にクラスチェンジし、さらにハゲにクラスチェンジを果たしました。

夢丘の明日はどっちだ。

ハゲた事により夢丘はその名の通り『照』へと一歩近づいたわけですが、そんな事はお構いなしにさらにマルコフの体に追撃をしていくツヨシ。

背中側から心臓に向かって2発。

これによって、再び動き出したマルコフの心臓。

そして場面はマルコフの過去回想になっていきます。

色々な話をしているわけですが、ざっくりいうと祖国と自分との歴史。さらに中身のない虚無な人生に飽き飽きしていた。

そんなマルコフの前に現れた、現在の大統領。

彼にその全てを捧げる事を決心したマルコフの人生は、ここで終わる事になりそうですがそこに悔いは無かった。

マルコフの全てはニキータに渡してきた。あとはニキータがその意志を継いでくれればそれで……。

死は怖くない。私の人生は幸福であった。

こうして、その人生を終えようとしていたマルコフでしたが先程のツヨシの追撃で息を吹き返します。

こうしてかろうじて生き返ったわけですが、その両手両足はすでに粉砕されておりもう何も出来ません。

なんか100円くらいで駄菓子屋で売ってるゴム製の人形みたいな体になってしまったマルコフに対して、ここからツヨシの尋問という名の拷問が始まります。

弱者には死を選ぶ権利すらない

死の淵にあったマルコフを蘇生してまでツヨシが聞きたかった事とは何か。

なんでこんなことをしたのか。

確かにツヨシのその疑問はもっともです。我々読者は神目線で見ているからなんとはなしにその理由みたいなものを知っているわけですが、ツヨシからしたらわけがわからない。

いきなり拉致されて今ここ。という感じですからね。その理由を知りたいと。なるほど。

その問いに対して、もはや満身創痍のダルマと化したマルコフはこう答えました。

愛国心ゆえと。

なるほど。国を思うがゆえ。そのためにならどんな事でも出来ると。そして、自らの身を実験体にした『超人計画』という国家機密について少し話し始めるマルコフ。

しかし。悪魔はこんな抽象的な話では納得しませんでした。

そういう事聞いてんじゃねぇんだよ!!どういう理由だろうがいきなり人を拉致ったりしたらダメだろが!!愛国心とか言えばなんでも許されると思うなよ!!!!!!

この場を支配している圧倒的強者のツヨシがマルコフの返答に納得しない。説教を始めどんどん悪化していく船上の空気。

最悪です。まさに地獄。

極限まで冷え切った絶対零度の空気。果たして議論の行く末は。

ワンモアプリーズ

もうわけがわかりません。返答を間違えれば今度こそ殺されかねない状況ではありますが、なんと答えるのが正解なのかわからない。

どうすればこの悪魔は満足してくれるのか。

これに対して、殺すなら殺せよ。と返すマルコフ。なるほどさすが軍人は肝が座っている。この後におよんで自分の命など惜しくもないし恐怖などないと。

そして、それを聞いたツヨシは。

もう一回死んどけ!!

というわけでリスキルを食らったマルコフは再び冥土へとダイブ。今度こそ私は死ぬんだな……。

その死の間際に見た光景。マルコフが大好きだった柔道場がそこにあり、その中にはマルコフが大好きだった大統領がいました。

……しかし。その彼が敬愛する大統領と、もう1人謎の男がその神聖な場所にいました。

謎の人物に投げられまくる大統領。最終的には閉め技から泡吹いてタップしました。一体その男は誰ですか!!

マルコフのその全てであった大統領。それが、謎のメガネ男に締め落とされている。その無様な姿を見た瞬間、マルコフの意識はまたも現世へと戻ってきました。

そこで彼が目にしたものとは。

再び現れるメガネの悪魔。

これを見てマルコフは恐怖のあまり発狂し始めます。

俺、この辺の流れめちゃくちゃ好きなんですよ。

確かにツヨシはヒドイ仕打ちを受けたんですよ。何も船の出来事だけに限りません。大きな大きな流れとして、自身の管理権とかいう意味不明なものを賭けた中露の戦いの立ち合い人をやらされて、それに文句言ったらバカにされてムカついたから飛び出したら薬打たれて拉致されて。

それに対する復讐としてはこれでもまだ足りないかなとは思うんですけど、ここだけを切り取って見たらマジで救いようがない追込み方をしていくんですよね。

漫画からもヒシヒシと伝わってくる船上の冷えきった空気感とかが最高なので、ぜひこれも単行本で流れを全部読んでほしい。

1人の絶対的強者がいるだけで全てが支配される恐怖。それがどこで爆発するかわからない恐ろしさ。

それが大変よく描かれていると思います。何回読んでもゾクゾクするわここ。

さて。

再び意識を取り戻したがしかし目の前にはメガネの悪魔が。死ぬ事も許されず、かといって納得のいく答えもない。

これまでの冷静さはどこへやら。取り乱し始めるマルコフでしたが、これを見てさらにイライラするツヨシ。鬼すぎる。

なんで俺を拉致ったりしたかって、何度も聞いてるだろ!!!!!

バチクソにキレ散らかすツヨシ。この答えのない問答の中でなんとか先方の納得する答えを探る感じは、社会人的には肝の冷えるシチュエーション。

だから愛国……。と言いかけるものの、それを聞いて明らかにイライラしているツヨシ。

私が変態だからです!!!!

ひたすら恐怖の圧をかけ続けてくる頭のおかしい相手に対して、ついに壊れてしまったマルコフのプライド。

私が……誰かの命令でじゃなきゃ動けない、自分の意思では動けない……。自信がなく小者でどうしようもなく情けない男だからです。

みっともない、男だからですぅぅぅぅ……。

この後しばらく泣き喚いたあと、もう彼は人の言葉を話せない人になってしまいました。

こうして。

ただ1人の男によって、ロシア最強の格闘集団は壊滅。そのボスの人格崩壊をもって幕を下ろしたのでした。

それから

ここまでで12巻の半分くらいです。

ここからは、まずこの誰も指示する人間がいなくなった現状でどうやってここから帰るんだよ。という話に。

ツヨシの手によってロシア軍団はほぼ壊滅。残っているのはナターシャと船長と夢丘くらいという状況。

とりあえず船は新潟港に向かい、船長から受け取った約130万の現金を手に船を降りる準備をするツヨシ&夢丘。

ここから長く続いていく2人の付き合いが始まっていくわけです。

そして。

新潟港までの道の途中、夢丘のスマホに着信がありました。

電話の相手はニキータ。ナターシャの兄であり現在唯一のロシアの生き残りでもあります。

船上での戦いを直接見ていないニキータは強気の態度ですが、それを取り次ぐ夢丘はもはや感情の死んだマシーン。ニキータごときどれだけ凄んでももはやなんとも思いません。

ただ今目の前にいる悪魔をこれ以上怒らせない。それだけを考えて生きるマシーンです。

あれほど好きだったはずのナターシャにすらもはやなんの興味もなく、とにかく今は川端さんを怒らせないように。完全に心を折られてしまいまいた。

目の前で最強のロシア軍人が幼児退行するまで追い込まれる拷問ショーを見せられたんだからそらこうなるわな。

というわけで、ナターシャの兄であるニキータとは日を改めてさいたまスーパーアリーナで決闘する事になりました。

そして。

新潟から埼玉へと向かう新幹線の車中で、ツヨシの過去が少し語られます。

ツヨシの父が昔キックボクシングのジムを経営していた事。

ツヨシが5歳の時に父も含めた門下生全員を倒した事。それをきっかけに父が蒸発してしまった事など。

果たしてツヨシの両親とはどんな人物なのでしょうか?

そしてついに、いよいよロシアの最後の1人。ニキータとの戦いが始まろうとしていました。

あのマルコフですら完封したツヨシとニキータとの戦いの行方は!!

13巻へ続く。

画像:「TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには」コミックス12巻より引用

サイコミで読む

もし面白いと思って頂けたなら、Twitter等で拡散やコメントいただけるとめちゃくちゃ喜びますのでどうかお願いします。

スポンサーリンク