【感想】TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには 10巻 星崎怒涛のラッシュ!!そして新展開が始まる!
あらすじ
最強を求める者が必ず辿り着く存在・川端強。その管理権を巡る闘争に決着の時が訪れる!…しかしもちろんツヨシに安息が訪れることはない。次々と襲い来る刺客。脅かされる日常。動き出す陰謀…。もはや絶体絶命の状況に追い詰められた彼は、ついにその牙を解き放つ。お待たせしました!最高テンションの『皆殺し編』開幕です!
bookwalker作品紹介より
というお話です。作者は丸山恭右さんです。
登場人物
川端強:作中最強の男。この巻でとんでもない目に合う事になるが、いよいよ逆襲の時が始まる。
星崎愛之助:この時点でおそらくただ1人だけ真剣にツヨシの事を心配している。ツヨシのために、格上であるロシアチームとの戦いに単独で挑む。
マルコフ:ロシア側の格闘家。シンプルに変態。超強い。
感想
ツヨシのために戦う星崎!そしていよいよツヨシの逆襲が始まる!
はい!というわけで今回紹介するのは『TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには』の10巻です!
特に言う事もありません。ではいきましょう!
星崎vsマルコフ
試合開始直後にマルコフの顔面に向けて渾身の正拳突きを放った星崎。
普段ならそれをあえて受けるようなマルコフがこの星崎の渾身の正拳突きを回避。そこから星崎の顔面を手でつかみそのまま力で地面に叩きつけます。
めちゃくちゃ痛そう
正確にどれくらいの身長かわかりませんが、星崎はかなり身長がありそうなので立った状態から無理矢理地面に頭叩きつけられたのは凄いダメージな気がします。たぶん俺ならこれだけで死んでる。
マルコフに叩きつけられた勢いをそのまま利用し、バウンドで立ち上がる星崎。ファイティングポーズを取りますが、内心はかなりのダメージ。それはそう。
『一発くらいそのまま受けてくれるかと思ったのに案外ケチなんだな』と煽る星崎に対して『その拳に殺気を感じたので避けた』とマルコフ。
『殺気』というのは、ファンタジーなものではなくそれに対する危険度の証明。例えば毒の入った水であったり、エンジントラブルを抱えた飛行機であったり。
そういう本当に危険な物から感じる気配。それを星崎の拳から感じたのだ。とマルコフ。ツヨシが強すぎるので平凡みたいな印象を受けますが、星崎も十分強い部類ですからね。
『では君は、私から殺気を感じるかね?』とマルコフ。
殺気だけに
命がけの戦いの最中に小粋なジョークも挟んだりしながらの死闘。
マルコフの、めちゃくちゃに豪快なかかと落としから顔面への右フックの連携攻撃。これを手のひらで受け吹っ飛ぶ星崎。
力こそ正義。とにかく溢れるパワーでただぶん殴るだけでもとんでもない破壊力。こんなん勝てるわけないだろ化け物じゃないか。
真正面から打ちあっても勝ち目が薄そうなので足を使ってフットワークで勝負しようとする星崎ですが、攻撃に転じたところをタックルで狩られてしまいます。
怖すぎる
漫画だからそんなに感じないかもしれませんが、これ実際を想像すると外国人相手なんですよね。めっちゃ怖くないですか。本来なら言葉も通じそうにないロシア人のパワーファイターに押し倒されてこの表情ですよ。トラウマになりますよこんなもん。
貧相な俺のような一般オタクでは、たぶん拳銃を所持していても負けそう。
元々グランドでの戦いが得意ではない星崎。空手の人ですからね。立ち技一筋です。そんな星崎からマウントを取っての公開処刑の始まりです。
まずは頭上高く掲げた右腕を振り下ろして星崎の顔面を狙いますがこれはハズレました。
よけれるかぁぁ~~~~~?
恍惚の表情で追撃を繰り出すマルコフ。怖すぎる。
同じように繰り出した左での攻撃を星崎の顔面の前で寸止めし、そこから再び右での攻撃。これが顔面を直撃。さらにもう1発左での一撃。これ死んだんじゃね?
もうどう考えてもここから星崎がただ壊されていくだけの時間となるところですが、これを観戦していたツヨシからとんでもない殺気が放たれます。
『殺気とはその事情が持つ危険度だ』
そう語るマルコフ。そして、会場全域に対して放たれるツヨシの殺気。
その強い殺気のおかげで、マルコフの注意が逸れそこから星崎の反撃です。
重心移動から膨大な氣を発生させそのパワーでマルコフを跳ね飛ばし、さらにそこから必殺の後ろ回し蹴り。
ようやく一撃まともに入った
そして。
ここから、怒涛の、怒涛のラッシュです。ここマジでかっこいいです。必殺の後ろ回し蹴りを受けサンドバック状態になったマルコフに対して連打連打連打連打連打連打連打!!!!!
その命尽きるまでの覚悟でひたすらに連打です。
うおぉぉぉぉぉぉぉっぉぉぉ!!!!頑張れ星崎!!!!!
ここめちゃくちゃ好きなシーンです。
一発目の蹴りから始まり、話をまたいで合計11ページに渡る怒涛のラッシュ。
常人なら確実に死んでる破壊力の攻撃の雨あられ。
思えば、ツヨシの事をまともに心配してくれていたのは星崎だけでした。その星崎が、ちょっと勝ち目の薄そうな格上の相手に対してこのチャンス。
思わず手に汗握る展開です。
この星崎の命を賭けた連打を、マルコフは肩からの体当たりで止めます。
星崎の殺人級の連打を受けてマルコフの一言。
気が違っておるっ……!!!!
ベコベコに殴られていたのは『それがあまりに良すぎてどうしても反撃する気になれなかったから』という事のようで。ダメだこいつモンスターだ。人の言葉を話すだけの化け物だ。
しかし。これを語り終わった後失神。見事星崎の勝ちとなりました。
怒涛のラッシュからの勝利に湧く会場。
リングサイドで見ていたツヨシにも喜びの報告です。
強くなってますよ。というツヨシの返答に最高の笑顔で返す星崎。ここもいいシーンです。
……が。
この会話のやりとりの後星崎も倒れます。どうやら頸椎へのダメージがあるらしく非常に危険な状態。
しかも、あれだけボコボコにされたマルコフが復活。どうやらあまりに星崎の攻撃が良すぎてアドレナリンを放出しすぎてしまった事が失神の原因のようです。なんだこのモンスター。
そして、いよいよ戦いは日本側の追加闘士である鍵宮とニキータの最終戦となりました。
戦いの行方は……。
と気になるところですが、ツヨシは救急車に搬送されていく星崎を見送り、もうすぐバイトの時間だからと会場から去ります。
もしロシアが勝ったらツヨシは……。と心配するチンさんですが、行くわけないとツヨシ。もし力づくで来たら返り討ちにしますよと。
負けて申し訳ないと謝罪するチンさん。
こうしてツヨシは会場を去ったのでした。
それから
ここまでが10巻の半分くらいです。
ここからは大会後のツヨシの生活の話に。
とはいえ、日常パートはすぐ終わります。その日チンさんへの宣言通りにコンビニのバイトに向かい帰宅する途中。
ツヨシをロシアへ拉致しようとするマルコフ達が現れます。こうして彼らが来たという事は日本が負けたという事でもあります。
事前の宣告通りロシアへとツヨシを連れ帰ろうとするマルコフ達。当然ですがこれに対抗するツヨシ。
いいですね。そらキレるわな。こんなわけわからん事に巻き込まれて。
しかし、この場では争いにはなりませんでした。『この場では』ですが。
結果的に、自宅に戻ったツヨシはロシア側に拉致されてしまう事になります。
そして、これからロシア側はその選択がどれほど愚かで間違っていたかをその身を持って思い知る事になるのです。俺ここからの流れがめちゃくちゃ好きなんですよね。
ここまでず~~~~っとツヨシがひたすら可哀想で気の毒だったんですよ。普通の日常を送りたいだけのツヨシが、国家がどうこうとかいうわけのわからない話で振り回され巻き込まれていく。
可哀想で胸糞悪い展開がずっと続いて、なおかつツヨシが戦わないのでフラストレーションが溜まっていく展開だったんですが、いよいよここから反撃が始まります。
拉致され、ロシアに向かう船に乗せられたツヨシ。彼は国も認める危険な人物でありますからその護送も厳重な扱いです。
しかし。なんとツヨシはこの拘束を自力で突破。場所は海上。乗っているのは軍人。ロシアに向かう船の中なので味方はいません。が。すでにツヨシのメンタルもストレスも限界です。
拘束から解放され、監視カメラをにらむツヨシ。
ここから船内に潜む恐ろしい武力の化身とのサバイバルバトルが始まるのです。
改めてあらすじを見てもそこに書いてあるのですが、おまたせしました!最高のテンションの『皆殺し編』開幕です!!という事ですので、ここまでひたすら胸糞悪い展開が続いたのはここに来るため。という事ですね。
計算してこうなった展開という事です。やっとツヨシのターン!!!!
そして、そんな恐ろしいジャパニーズホラーの船内には、これからツヨシとの物語に深く関わっていく1人の人物も乗船しているのですがそれは次巻のお話。俺の大好きな彼が登場します。
11巻へ続く。
画像:「TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには」コミックス10巻より引用
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