【感想】TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには 9巻 明らかになるロシア最強のマルコフの実力!
あらすじ
最強を求める者が必ず辿り着く存在・川端強。その管理権を巡る中露二大国家の格闘技戦「Tマッチ」がいよいよクライマックスを迎える!圧倒的武力を持つロシア、満身創痍の中国、そしてついに動き出した日本政府!各国の思惑が渦巻く中、ついに、これまで見ていただけのあの男が動き出した!そう、最強の男・川端強である!限界突破ブチ切れ上等の新世代最強格闘マンガ・第9巻!モヤっとしてるならこれを読め!
bookwalker作品紹介より
というお話です。作者は丸山恭右さんです。
登場人物
川端強:この作品の主人公。この巻でも戦うシーンはない。主人公最強のワンパンマン形式の作品の悲しいところ。わけのわからない陰謀に巻き込まれてかなり可哀想。
ジーフェイ:中国側の格闘家。八極拳の使い手。
マルコフ:ロシア側の格闘家。ロシア側最強の男。大統領のためならなんだってする覚悟がある。
ロウラン:中国側の格闘家。太極拳の使い手。
ニキータ:フィギュアスケーターであり格闘家でもある。かなり強いイケメン。
感想
謎に包まれたロシア側の強さが見え始める
はい!というわけで今回紹介するのは『TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには』の9巻です!
なんと約一か月ぶりの更新。理由は、ちょっと人生で色々あったからです。悲しい事がメインです。一生乗り越えられるような事では無いのですが、なんとかどうにかなったりならなかったり。元気出していきましょう。
ジーフェイvsマルコフ
試合開始まもなく。まず先制で攻撃を叩き込むジーフェイですがマルコフの体の厚みの前に、あまり効果があるような感じがしない。
しかし、体の外は強くてもその中はどうかな?という事で、外側から体の内側。その心臓に向けて一撃を放ちます。
↓→p
コマンドを調べて書いてみたものの、もうかなり長い事バーチャやってないので忘れました。ちなみにサラ使いでした。
さて。心臓を攻撃してそれを(一時的にでも)止める技。となると喧嘩商売の金剛なんかもありますね。恐ろしい。こんな恐ろしい技をくらってはさすがのマルコフも……と思いましたがなんとほぼノーダメ。
ハラショー(素晴らしいとかそういう意味)だよリョ・ジーフェイ。だが心臓を鍛えられないなんて誰が決めた?
という事で、足の爪先から内臓に至るまで大統領のために鍛えに鍛えあげているそうです。無敵すぎる。
なんかこう、俺の狭い世界のイメージかもしれませんがロシア人てこういう感じのパワーファイター多い気がする。ワーヒーのラスプーチンはこんなんじゃなかった。
そこからさらに攻撃を続け、最後に必殺の鉄山靠をお見舞いします。
……が。これもこうかはいまいちで。そのまま抱き締められて締めあげられます。
俺鉄山靠っていまいちイメージがわかないんですよね。どこがどう当たって痛いのか全然わからん。相手の方に体重かけるの自分がその後危険な気がしてしょうがない。
さて。これだけのムキムキマッスルの相手ですから、これに締め上げられては流石のジーフェイも……。
しかし。この状況を脱出するジーフェイ。なんか色々な説明があるのですがあんまりよくわからなかったので、とにかく内功と外功を合わせた最強モードになった。という感じのようです。
『身体に気を集めてその集めた気を爆発させる』という感じのようです。なるほど。
以前この本気モードでツヨシと戦った時は軽くあしらわれて金玉ねじ切られるレベルで追い込まれましたが果たして。
『内外合一モード』という名前らしいこのジーフェイ本気モード。これでマルコフに挑みますが……。
なんかよくわからない合気投げ?をくらって空中に飛んだジーフェイに対して追撃のアッパーが入ります。
これは流石に終わった
空中でマルコフのアッパーをガードしてこの結果。金玉ねじ切られるのはギャグ時空のダメージですが、これはグロイ。骨バキボキで皮膚突き破りました。大事故です。
さらにこの状態のジーフェイに追撃をくわえるマルコフ。鬼か。
顔面への右ストレート。からの左フック。ストレートは折れた腕でなんとかガードしましたが左フックは直撃。この時点ですでに死んでるんじゃないかくらいのダメージですが、ここからさらにとどめのアッパーが!!
が。これは空振り。
あまりの大惨事を見かねて中国側の格闘家であるロウランがジーフェイを助けに動きました。当然このような事が許されるはずもなく、ジーフェイは失格で負け。まぁもしあのアッパーが当たってたら絶対死んでたと思うのでこれで良しでしょう。
全体的に中国側が噛ませにされてるのがちょっと可哀想だなと思う試合展開。新キャラ優遇は仕方ない。
ロウランvsニキータ
ぶち折られたジーフェイの腕の骨をその場で無理矢理はめるという、信じられない治療行為を見せましてなんとかジーフェイを助けたロウラン。鬼か。
同士を倒された恨みを晴らすために宣戦布告するロウラン。
この迫力のある凄みに対してマルコフは爆笑。
ロシアンレスバ
潰された血豆とはなかなかの強い言葉。さぁこれを受けてマルコフの連戦か!
と思われましたが、当然運営からのダメ出しが。これは国際ルールに基づいた正式な戦いなのでそんなルール変更は認められないとの事。それはそう。
というわけで。予定の変更もなく次に行われる第5試合はフィギュアスケート選手であり格闘家でもあるイケメンのニキータvsロウランです。ニキータはあのナターシャの兄。
血豆vsイケメンという事で、ここで血豆が勝つなどという事があるんだろうか?という感じのマッチ。このルックスで強くて許されるのはマリオくらいのもんで。
まず初手はニキータのミドルキック。これをロウランが受け流し、金的に掌底を入れようと狙いますがこれをニキータがフィギュアスケートの回転技で回避。
ここ文字で書くとあっさりですが、このやりとりの流れが静かな戦いって感じでかっこいいので、読んだ事無い方はぜひ読んでほしい。達人の戦いの空気がある。
ロウランのゆったりした太極拳の静の戦いと、ニキータのフィギュアスケートの回転技による動の戦いの対比が美しいバトルとなっております。
次にトリプルアクセルの応用のキック連撃を繰り出すニキータ。これを受け、金網まで吹っ飛ばされるロウラン。
『もう実力差はわかっただろうからギブアップしろ。しないなら命の保証はない』とニキータに言われるロウランでしたが、だったらこっちもその覚悟でやろう。という事でさらに本気モードに。
やや遠い間合いから踏み込んでのロウランの攻撃を、回転で回避するニキータ。ならばその『軸』を狩る!という事で軸足を払い、倒れ込んだニキータの体にロウランの必殺技が決まります。
この時、ロウランは急激な重心移動による足に生まれる反作用のパワーを手の先からニキータに当てた。という技のようです。
つまり。この時の衝撃の大きさは『地球』という事です。っていう感じの技をどっかで見たのにどうしても思い出せません。なんだったっけなマジで。なんか地球と自分の体の軸が1本の棒になってるからその手の先の破壊力は地球と同等。みたいなやつ。
この衝撃を『浸透勁(しんとうけい)』というようです。この必殺の一撃でニキータをKO……。
が。
この衝撃をニキータは回転で受け流し、さらにその衝撃+回転力を保持したままニキータの拳はロウランの頭部に直撃。
これは終わった
ロウランの技の威力+ニキータの回転力の威力は凄まじく、その力のままに殴られたロウランの頭蓋骨は陥没。目の焦点の合わないロウラン。これ死んだんじゃね?
大慌てで駆け寄るチンさんと星崎。当然試合はニキータの勝ちという事になりました。
これにてロシア側の3勝2敗。どちらかが全員に勝つまで続く試合ですのでまだ行方はわかりません。
さて。そんなニキータの回転の攻撃を見て何か思う事があるようなツヨシ。
手に持ったお茶のペットボトルを回転させながら何やら考え事。『どうしたんですか?』と尋ねられて『気になった事があったんですけどもう解決しました』と返します。
なるほど?もう回転の攻略は思いついたのでしょうか。
残る中国勢は星崎とウンチョウの2人。果たして中国はロシアに勝てるのでしょうか?
それから
ここまでで9巻の半分くらいです。
一応物語はどちらかというと中国側の目線で進んでいきますが、あくまでこの漫画の主人公はツヨシでありツヨシはどっち派でもなくただ巻き込まれているだけという所を忘れてはいけません。マジで可哀想。
さて。残るは星崎とウンチョウとなった中国サイドですが、ウンチョウも無事な身体というわけではありません。そこに、日本側の闘士である鍵宮がやってきました。
なにやらウンチョウの体を治療するために整体術を施してくれました。これにより体が思うように動くようになったウンチョウでしたが、しかし……。
試合直前に突然体のバランスが取れなくなりまともな歩行すら不可能になりなんと不戦敗。
これにて中国側は残る星崎1人という事に。
残る星崎1人でロシアを3タテとかもう絶対無理だろ。それに、もしそれが出来たとしてもそれもう中国の勝ちではなく実質日本の勝ちなんじゃね?
と鍵宮に煽られるチンさん。
……というわけで。
こっからしばらくなんかガチャガチャと政治的な駆け引きパートが始まります。
ロシアがどうとか中国がどうとか日本がどうとか、ツヨシの管理権を誰がどう持っていくのかとかなんとか。
色々な事を言っていますが、そこにツヨシ本人の気持ちを確認する人物は1人もおらず。なのになぜかツヨシの管理権を巡って議論が起きているという意味不明な状況。ただただひたすら胸糞が悪い。
あまりに本人不在の議論になり、かつなぜかニキータに失笑された事でついにキレるツヨシ。
それはそう
この辺読者がツヨシの気持ちに同調出来るように描かれているのだと思いますが、マジで気分悪いんですよね。なんの関係も無い国際問題に巻き込まれて、なぜか自分の管理権を賭けて他国が戦う意味不明な大会の見届け人をさせられて、それに意見したら『お前はなんにもわかってないアホなんだな』みたいな扱いを受ける。
俺がツヨシでもブチ切れるところです。この後も色々反論してみますがツヨシはあまり口が上手い方ではなく結局部屋を飛び出す事に。
これを止めに行く星崎。
『ちょっと待ってください!』と引き止めますが……。
心がもう折れる寸前であるツヨシ。
こんなツヨシを見て、戦う決意を決める星崎。
俺が残る2人を倒して川端さんを解放してみせます!!!
そして中断していた大会が再開。
まずは残るロシアの格闘家マルコフと星崎の試合です。
果たして星崎はツヨシを守る事が出来るのか!
10巻へ続く。
画像:「TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには」コミックス9巻より引用
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません