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【感想】はっちぽっちぱんち 3巻 狂気VS狂気!殺意の波動に目覚めるヒロイン!

2025年1月12日

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。

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あらすじ

妄想JKの欲望、リングで爆発!
今、一番クレイジーな女子格闘マンガ 

天才ムエタイ少女、らぶ。“殺意の塊”黒子瑠美子。加速度的に成長する希歩の拳は二人の強敵を捉えるか…? そして、続々とREINAの下に集う挑戦者たち。REINAが構想する「RMAWS」の一枠 (カード)を巡る争いが熱を帯びる中、希歩の狂気の根源が明かされていく。
“狂気”ד狂気”――。殴り潰せ、血を、魂を――!

bookwalker作品紹介より

というお話です。原作がカツラギゲンキさん、作画が嵯峨あきさんです。

登場人物

黒石希歩:妄想大好きGカップJK。しかしその妄想の中身は『どうやって相手を倒すか』だったりする。とにかく人を殴りたい。格闘家になっていなければ異常者であった。

らぶ:天才ムエタイ少女。破天荒な見た目ロリっ子な感じだけど、なんとなく最終的には作中屈指の常識人になりそうな気がする。超苦労人っぽいので内面が意外と大人に思える。

黒子瑠美子:そこそこハートモードの人生を送る。その結果、人格に秘密を持つ。インドアっぽいのに腹筋バキバキ。

感想

ヒロインが超怖い顔で殺しにくる!!!

はい!というわけで、今回紹介するのは『はっちぽっちぱんち』の3巻です!

……となる前に、今回はちょっと話題の寄り道をしたいと思います。

はっちぽっちぱんちの作者であるカツラギゲンキさんのTwitterで紹介されていた女子格の試合の動画を紹介したいと思います。

作中登場した『小林愛理』のモデルである小林愛理奈選手の試合です。

俺普段格闘技とかまったく見ない勢なのであんまり変な事書いてもアレなんですけど、見たけど凄いですね。当たり前の話なんですけどバンバン殴るんですよ。

いやもうホントにわかで申し訳ないんですけど、相手の頭抱えてヒザとか思いっきり入れててすげぇなと思いました。動画で見ても結構バンバン音してますけど、リングサイドとかで見たら凄い音するんですかね。ちょっと見てみたい。

OFG(オープンフィンガーグローブ)での試合という事で、キホちゃん達はこういう感じの世界観で戦っているんだというイメージの参考になればと。

なんか気の利いた話をしたかったですがあまりに知識引き出しが無いのでやめておきます。変な事言って失礼になってもダメなので。少しでも女子格が盛り上がる手助けが出来たらなと思います。

さぁというわけでいってみましょう!

二面性

天才ムエタイ少女らぶちゃんとキホの対戦から始まります。相手のらぶちゃんはまさにその人生をかけてムエタイに打ち込んできたわけですから、ちょっと練習した素人のキホがそもそも勝てるという事も無いわけですが、それでもらぶちゃんが強い。

バッシバシとキックを食らいまして、奥の手からの発展スーパーマンパンチも通じずカウンターでアゴに綺麗に一発もらってKO。

こういう描写って漫画ではよく見るんですが、本当にアゴをこういう感じで殴られると脳がぐわんぐわんになるんですかね?超怖い。

らぶ視点で見ればまぁなんの危なげもない勝って当然の試合をその通りに終わらせたという感じで、その本気の片鱗も見る事が出来なかったという印象ですが、彼女がガチになる試合もいつか見てみたいですね。

そして。

この綺麗なカウンターを決められて完全に意識が飛んだはずのキホでしたが、そこからすぐに意識を取り戻しこの目です。

試合後に何かされそうな目で見てくる

『相手を殴りたい』というその衝動のみでここまでの執着を見せるキホを突き動かすその根本にあるものはなんなのか。

なんせ、放置しておくと悩みに悩んだ末に自主的にレイプ魔狩りに行くレベルですので。

気持ちだけでは勝てないのは当然ですが、今後のキホの成長にも期待したいですね。この狂気に実力が追いついてきた時に、キホがどういう人間になるのか。楽しみです。

そして。

試合後に1人脳内反省会を行うキホ。人を殴るためなら死んでもいいくらいの執念を見せるキホですが、ここに来る前のその気持ちの発散方法は妄想でしたので、試合後に頭を使って考える事が出来る。

ここ結構好きポイントです。ただ狂気に振り回されるだけではなく『考える』という事ができる。素晴らしいですね。

10年以上のキャリアを持つ天才ムエタイ少女。普通に考えて勝てるわけの無い相手なのに、それに対して負けないイメージで考えられるのは凄い事だと思います。

『相手が強いんだから当てられなくて当たり前』ではなく『どうやったら当てる事が出来たか』という思考になれるのは強い。

悩むキホに『練習以上の動きが出来たんだからいいじゃねぇか』というレミでしたが、それに『十分じゃないよ。殴っていいのに殴れなかった』と返すキホ。意識が高い。

さて。

そんなキホ&レミの前に美夜がやってきました。なんでも試合映像を持っているとの事なので、それ見ながら反省会しようよ。というお誘い。

じゃあさっそく見ましょうかとなったところで、再生されたのはなぜか美夜vsレミの試合映像でした。まぁわざとなんだと思いますけど。

自分のKOシーンを見て大はしゃぎな美夜。

なかなかの性格だなという気もしますが、相手をボッコボコにして天下取ろうという世界で生きていくためにはメンタルもタフでないとダメなのかもしれません。

その後、レミが負けていたと知らなかったミホは2人で一緒に食堂にご飯を食べに行く事に。

そこで新たな参加者と出会う事になります。

髪型がイカツイ

彼女の名前は『天田ニーナ』といいます。背が低いという印象ですが、彼女は144cm。らぶが147cmでキホが151cmである事を考えれば、そこまで極端に特別低いという感じでもなさそう。

むしろ特徴はその筋肉にあると思います。ガチムチ。

この背の低いガチムチの彼女はなんとアメリカのアマチュアMMA団体の王者という事で、かなりの実力者のようです。

そして、そんなニーナを連れてきたトレーナーの方がこちら。

尖った性癖の持ち主

この漫画に登場する男性は今のところ変態しかいません。

すぐに脱ぎたがる変態か、平面しか愛せぬ悲しい業の持ち主か。

しかしどうやらこの二次オタのじいさんはトレーナーとしてはかなりの実力者なようで、そんな彼が育てたニーナの実力もまたかなりのものなのでしょう。

そんな二次オタのじいさんが唯一胸躍らせた現実世界の女。それがREINAなわけですが、彼女に匹敵するらしい強さを持つニーナ。

そんなニーナと試合をするのは黒子です。ギザっ歯が特徴の女性。

血気盛ん

試合が始まる前から殺意マシマシ。触る者みな傷付けるスタイル。

セコンドの美夜の言う事も無視しましての試合開始。この黒子という選手は、どうやら二重人格のようで、状況を冷静に分析する瑠美子と、攻撃的な人格の黒子の2人が同居している様子。

時々1人で2人分会話したりもします。

そんな二面性を持つ黒子とニーナの試合ですが、まずニーナのガードの上からラッシュで攻める黒子でしたがアッパーで返されてしまいます。

そこからしばらく打ちあい、ニーナのパンチにカウンターを合わせたりもしますが結果的には黒子の負けとなりました。

これにて第1節の試合が全て終了。

ランキングはこのようになりました。

キホは現在3位です。レミは美夜に負けての9位と後がありません。そしてこれからは第2節となるわけですが、次のキホの対戦相手はさきほどニーナと戦った黒子に決定しました。

人間絶対ぶん殴りたいウーマンvs人間絶対ぶっ殺したいウーマンとの戦いとなりました。

母の想い

一方場面が変わりましてキホの実家です。足が悪いキホのお母さんを介護している阪東橋さんとキホのお母さんとの会話です。

キホ達が戦っているランキング戦などはインターネットでも公開されているのでその試合を見る事も出来るようです。阪東橋さんに見てみるか勧められましたが母はそれを拒否。

『勝っても負けてもあの子が人を傷つけるところは見たくない』

という母。まぁそれはそうかもしれません。自分の娘があの表情で相手を殴ろうと必死なのは心臓に悪い。

と思ったんですが、最初の小林戦はまだランキング戦前なので、娘の狂気の姿はまだ見れないですね。らぶちゃんとの試合は見られる感じでしょうか。

しかし、そんな母に対して阪東橋さんは『なんで承諾したんですか?』と。それはそうですよね。まずそこです。自分の娘が格闘家になる。しかもこれまでの生活を捨てて。

なかなか承諾出来るもんではないですが……。

あの子を抑えるには新しい別の檻が必要

REINAから、初めてキホと出会った時の話(深夜のレイプ魔狩り暴行事件)を聞いた時に確信したそうです。

キホを抑えるには新しい檻が必要らしいです。そして、どうやら母はキホが内面に秘めたその狂気を知っていたようで。

ここから、さらに場面は変わりましてREINAが母親を説得に行った時の話に。

まぁ聞いて驚きではありますよね。まさか自分の娘が人を殴る口実を作るために正当防衛を求めてレイプ魔狩りに行くなんて普通思いませんから。

……で。俺の気のせいなのかもしれませんが、ここマガポケに最初描かれてたのと変わってる気がするんですけど気のせいですかね?前がどうだったかってのは思い出せないんですが、会話内容が変わっている気がするんですよ。

あと、2巻でも父親の影響を示唆するセリフを母が言うんですが、最初こうでしたっけ?あれ?存在しない記憶でしょうか?

まぁそれはともかく。

ここで明らかになるキホの生い立ち。どうやら、キホは『こうなるように育てられた』らしいです。

どうやって育てたらあんな狂気の人ぶん殴るマシーンになるんでしょうか。毎日サブリミナルで怪しいぶん殴りシーンでも流していたのでしょうか。

そのあたりも今後明らかになっていくのが楽しみですね。

そして、そんな母の話を聞いてREINAは確信します。

狂気は作れる

と。幼少期からのキラーマシーン育成ほどの効果があるのかはわかりませんが、キホの内面にあるその黒い炎がやがて女子格の世界を焼く事になるのでしょう。

キホvs黒子

そしてついに始まるキホと黒子の試合。キホの方はその異常な精神性はともかく格闘技に関しては素人ですから、色々練習するものの基本的には相手の方が強い。

対する黒子は、そのメインの人格である瑠美子が相手を事前に研究し尽くすタイプ。序盤から積極的に仕掛けるも攻撃が当たりません。

しかし、そんなキホは今回も秘策を用意してきました。キホが覚えた新しい技。

それはアッパー。

一発KOもあるOFG(オープンフィンガーグローブ)で自らを危険に晒す技。

カウンターが怖くて危ない技ですが、しかしキホは自分が殴るためなら殴られてもよいという『とにかく自分が殴る至上主義』であるため相手の攻撃を怖がらない。

それ故に生きる必殺の技。

黒子のガードをすり抜けたその必殺の一撃が見事にヒットします。

事前研究に無かったその秘密兵器を食らってダメージを受ける黒子。今が畳みかけるチャンス!ここで一気に……!!

しかしこの最高の表情である

この必殺技でついに初ダウンを奪いました。ガッツリ相手を殴ってやった事が気持ちよくて仕方ない。成功体験を与えてはいけないタイプのモンスター。

しかし、この攻撃をキッカケにディフェンス重視の瑠美子から攻撃的な『クロ』に人格がチェンジ。

その冷静な判断力で分析した相手のデータを攻撃的な人格にフィードバックし、ディフェンス力を残したまま攻撃的な戦いを繰り広げるというクロ。

そんなクロについにダウンを奪われるキホ。

まぁこれはこれで大変そうではある

これも1つの狂気の形ではありますが、なんか近くで見てたら自分がゾワゾワしそうなタイプの狂気ではある。

それから

ここまでで3巻の半分くらいです。ここからは、さらにキホvs黒子の試合が続きます。

試合の中回想で語られる黒子の過去。

黒子は過去に家庭環境が原因のトラブルを抱えていました。家庭で起きた事件のせいで彼女がいじめられており、引きこもりとなりました。

そんな黒子をなんとか外に出そうと努力する母親でしたが、それを殴ってしまう黒子。

ちなみにここでの母は黒子を悪く言っているわけではありません。どちらかと言うとこの言葉は優しさからくるものだと思います。

母を殴ってしまった罪悪感から家を飛び出した黒子。そんな黒子の前にいじめっ子達が現れました。逆恨みでまた黒子をひどい目に合わせようとするいじめっ子に対して別の人格である『クロ』が生まれ、いじめっ子達を半殺しにします。

そこからは最終的にREINAに拾われここへと至るわけですが、そんなキホとは違う形での狂気の戦い。

狂気vs狂気。その戦いの果てに待っているものとは。

ヒロインです

妄想大好きJKヒロインです

GカップJKヒロインです

やっぱりキホちゃんが頭おかしい回は面白いですね。そのうちリングの上で重大な事故を起こしそうな雰囲気がある。

4巻へ続く。

画像:「はっちぽっちぱんち」コミックス3巻より引用

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