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【感想】TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには 6巻 ドルオタの豚の過去編とドMの豚への改造編!

2024年10月1日

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。

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あらすじ

最強を求める者が必ず辿り着く存在・川端強。彼に敗れ、隠キャのドルオタデブとなってしまった空手家・夢丘照。二人の運命が交錯した「あの日」がついに明かされる!砕け散った男のプライド。失われた青春と仲間たち。どん底に落ちた照に救いの手を差し伸べたのは...!?漫画史上最狂と言われた覚醒の時を描き、ネットを揺るがせた本格格闘マンガ第6巻!この一冊で、格闘マンガの歴史が変わる!

bookwalker作品紹介より

というお話です。作者は丸山恭右さんです。

登場人物

川端強:最強のコンビニアルバイター。彼を巡るロシアと中国の代理戦争に巻き込まれる。ちょっと(だいぶ)強いせいで色々理不尽な目にあう。可哀想。

ナターシャ:ロシア武術省の人。中国との団体格闘戦のために夢丘をロシア陣営にスカウトする。

夢丘照:元最強空手家で今はドルオタの豚。でも結構強い。ナターシャが好き。ロシアに勧誘されている。

チンさん:中国武術省の人。ロシアとの団体格闘戦のために星崎を中国陣営にスカウトする。

星崎愛之助:大学空手の全国大会優勝者。チンさんから中国にスカウトされている。現在豪華な山籠もり中。

感想

騙される豚と硬気功による新たな金玉被害者が!!

はい!というわけで今回紹介するのは『TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには』の6巻です!

5巻の感想を書いて以来なんと4年4ヶ月ぶりの6巻です!とんでもない事ですねこれ。

特に何も思いつかないのでとにかくいってみましょう!

夢丘の過去

前巻にて『あいつはツヨシと戦って壊れてるネ』とチンさんに評された夢丘。

ではなぜ壊れてしまったのか?という事で夢丘の過去編です。ツヨシとの初対決までとその様子を振り返っていきます。

彼の祖父は中国残留孤児で、彼の住む街にはその2世や3世が多く住んでいました。

そこは結構治安が悪そうな感じ。まぁその辺についてはここで触れる事はしませんが、あのドルオタの豚からは想像出来ないような薄暗い過去の予感です。

ちょっとライトなファイナルファイト

この修羅の国で自分の身を守るためには強くなる必要があった。そのための空手だったようです。

強くなるために空手を習い、技を覚えれば即実戦に投入という環境ですから、良くも悪くもどんどん強くなっていき気付けば地元最強になっていました。

そして、道場で星崎と出会います。

星崎にも、ここに来るまでに色々な出来事があったわけですが、とにかく2人は道場で出会いました。夢丘の星崎に対する印象は『いかにもなボンボンで距離感近い奴』だったようで。無自覚で嫌われる才能。

でも悪い奴じゃないんですけどね。

2人は競い合いながらお互いの実力を高め合っていきました。

一方で、このまま地元の奴らと一緒にいても未来は開けないと考えた夢丘は大学に進学。

昼は大学生。夜は六本木でボディーガードとして働く日々。こういう人そこそこいそうですよね。

さて。夢丘の地元ではとあるギャンググループがありました。

絶妙にダサイ名前

その名を『バハムート』といいます。変換超めんどくさいからカタカナで。メガフレア打ってきそう。

とはいえ、日本語が苦手でよその地域にバカにされる奴もたくさんいたとなると、なかなか複雑な背景ではありますが。

夢丘の地元ではここに所属するのが1つの憧れのようですが夢丘はどうもこれに関心を持てない様子。適度の距離を取りながら生きていました。

そんな夢丘に、人生を変える出来事が起きます。

事の始まりはそのバハムートの幹部からの依頼。

『ちょっと戦ってみてほしい奴がいるんだけど』

バハムートは色々悪い事をしていて、様々な方面に繋がりがありその仕事も流れてくるわけですが、今回夢丘にやってきたのはそんな仕事の依頼でした。

その『戦って欲しい相手』のいる場所に向かう夢丘。そこは立川にあるコンビニでした。

バハムートからの使者が悪魔と出会った

立川のコンビニで働いている最強の男といえば、当然ツヨシです。これが夢丘のトラウマ悲劇の始まりです

こんな見た目ですから当然舐めてかかる夢丘の取り巻き。

『自分やっちゃっていいっすか?』的なノリで、先陣をかって出ます。

結果は当然瞬殺。

ありえない方向に指を曲げられてる奴までいる始末。これには流石に驚く夢丘でしたが一緒に連れて来た女子の手前逃げるわけにもいきません。

お前格闘技かなんかやってんだろ!?素人相手に指まで折りやがって!

と語ってみますが、そもそもお前も空手やっとるやろがい!というわけで虚しいばかりで。こんなクレームに対して悪魔はこう答えました。

それはそう

そもそも8人で襲ってきたくせにちょっと不利になったらガタガタ言うとかどうなの?という事です。それはそうですよね。ツヨシはコンビニでバイトしてただけですから。

そして。

悪魔に地獄を見せられた

明らかに体格のいい強そうな相手と喧嘩をするならそれなりの覚悟を持って対峙するんですが、細い体から繰り出されるその想像以上の破壊力の攻撃に脳がついてこずパニックに。

ただ一方的に蹂躙されるだけの喧嘩。最後はいつものごとく金的でフィニッシュです。

倒れる夢丘。もう二度と僕の前に現れないでください。そして、この事は誰にも口外しないでください。いつもの決め台詞を言って立ち去ろうとするツヨシ。

その背中に向かって夢丘が一言。

「バカな……。俺がこんな奴に……」

この一言が真の地獄の始まりとなった。

『こんな奴』ってどういう意味で言ってんの?

夢丘がうっかり口に出した『こんな奴』という言葉。これにツヨシさんがブチ切れ。導火線に火がつき即発火です。

ツヨシさんが言うには『こんな奴』ってのは自分よりランクが下の見下してる相手に対して使う言葉だろ?お前俺の事見下してんの?舐めてんの?

ツヨシさんブチ切れ発狂パラダイスの巻。正座させられガン詰めされる夢丘。

なんか地元最強だのギャングチームがどうとかの冒頭の印象はどこへやら。ヒョロメガネに深夜の公園で説教されるしょうもないヤンキーの図です。

さらにツヨシさんの尋問は続き『どういう部分が見下しポイントだったのか正直に言ってみろや』と詰められる夢丘。

手に汗握る攻防です。ここで返答を間違えれば殺される。さながら王に詰められるウェルフィンのごとく。

『いや……。その……。丸メガネとかですかね……』

絞りだしたその答え。

これが悪魔の逆鱗に触れました。

丸メガネはオシャレポイントだった

女連れでわざわざ遠征してコンビニ店員とタイマンを仕掛けにきたいかにも陽キャなヤンキーに対して『丸メガネ流行ってんの知らねーのかよ!あ!?』ときました。

吉祥寺で買ったお気に入りの一品。これを悪く言われたツヨシさんはご機嫌悪くなりました。

てめぇの髪色の方がよっぽどイカれてんだろ!!!

深夜の公園に響く悪魔の怒号。これには夢丘も自分の非を認めざるを得ません。

まったくの初対面の相手に対してとんでもない温度でブチ切れてくる頭のおかしい悪魔。これに心底恐怖を感じる夢丘。

しかしよく考えたら8人で喧嘩を売ってきたのは夢丘の方です。それ相応の報いは受けるべきなわけで。

涙目になりながら謝罪する夢丘でしたが、これを見かねた取り巻きの女子が夢丘を擁護。

まじインキャのくせにきめーんだよ!!

これを聞いて、女子の方へと歩み寄るツヨシさん。これは怖い。

これを制止する夢丘。そして、この態度がさらに火に油を注ぐ事になります。

そこからさらに暴力をツラつかされながらの説教が始まり、最後は号泣土下座でようやく釈放された夢丘。

そして、そこから彼は家に引きこもる事になるのでした。

ロシアからの刺客

こうして『地元最強ヤンキーだった俺がコンビニの悪魔にボコされて追放されるまで』が終わり、心の中に一生消えないトラウマを刻み込まれた夢丘は引きこもる事になりました。

そんな夢丘の家に、ロシアのナターシャがやってきます。

どうしても夢丘を仲間に引き込みたいナターシャ。とりあえず夢丘の家に入る事には成功します。

もはや地元最強は見る影もない

ナターシャからすればここが勝負どころ。ツヨシに対するある事ない事色々な話をしてなんとか夢丘を説得しようと試みますがその反応は渋い。

そんなやりとりの中、なんと突然大量の吐血と共に倒れるナターシャ。

それを病院に運ぶ夢丘。

病院のベッドに横たわるナターシャと、それに寄りそう夢丘。そこにやって来たのはナターシャの兄です。

いかにもな事を言っていますが、ここまで読んでいる読者の方なら当然わかると思いますがこんなもん全部ウソです。我々は今、良く出来たサギの舞台裏を見せられている。

しかしロシアチームの演技もなかなかのもので、なるほどこれが俺なら騙されるわ。ナターシャちゃん守りたいってなるわ。

ここまで手の込んだ演出をしてみても、それでも夢丘の返事は良くありません。それほどまでに魂に刻まれた公園での説教。

兄は一旦部屋から退出し、そして目覚めるナターシャ。

押してダメなら引いてみる。なるほどこれがシステマの極意か。

このナターシャに見事騙される夢丘。

俺は……。君にだったらいくら利用されても構わない。

いい顔で返事しました。そして、そんな夢丘を強くするために持てる全てを教えようとしてくれるロシアの人達。

ナターシャの兄に連れてこられたその場所とは……。

ロシアの最新テクノロジーを駆使した最新のトレーニングルーム。

なんとこの場所先程の病室から徒歩1分。完全に罠です。ハメられた。

こうして、ロシアの見事な話術に騙されロシア側の戦士として特訓を受ける事になります。

金玉と最強への道

一方。中国側の戦士として特訓を受けている星崎。

ランダムな動きで襲ってくる木刀を撃退する特訓にはだいぶ慣れてはきたものの、チンさん的にはどうにもいまいちのようで。

ただ単に速さでさばいているだけで、今のままだとむしろ攻撃力は下がっていると。必要な攻撃だけ避けてそれ以外は受ける事も必要だ。

そして、その方法を取得するためにさらなる助っ人が登場します。

助っ人の名はウンチョウ。現場仕事で女性と知り合っていい感じになった色黒の彼です。

なぜかちょいちょい挟まるイチャイチャカット

星崎が次に覚えるのは『硬気功』です。体の外側の強度を上げる硬気功。

さてどんな厳しい特訓が待っているのでしょうか。

果たして星崎の股間の運命やいかに

それから

ここまでで6巻の半分くらいです。ここからは、星崎と夢丘両者の特訓の様子が描かれていきます。

ロシアの科学の結晶である特殊なスーツを装着する事により『苦痛を快感に変える』というとんでもない特訓を受ける夢丘。

その特訓を指導してくれる先生はなんと。

なんと女王様コスのナターシャでした

これまでダメ人間のドルオタの豚だった夢丘ですがここからはナターシャ様の忠実な豚となります。

夢丘の明日はどっちだ

ちなみに、この次のページで発射します

一方の星崎は。

硬気功を鍛える修行を受けていましたが、これは元々筋が良かったようで早い段階で会得しました。

金玉をハンマーで殴られたくらいでは動揺しません。

そして次の段階の特訓は『内気功』を鍛える特訓へと。謎の機械で木に吊り下げられ、その姿勢のまま生活をする事を強制される星崎。

そしてそれから一か月後。

いよいよロシアvs中国の試合まで2週間となりました。

アトリエに、ツヨシに今回の試合の見届け人になってほしいとお願いに来たチンさんとナターシャ。これに対して拒絶するも最終的には承諾するツヨシ。

しかし……。

本来は巻き込まれたくないはずなのに、どうしてか『世界』という大きな舞台に巻き込まれていく。

この状態に対して少し心が限界を迎えそうになるツヨシ。そこに星崎がやってきて、ツヨシを守ると約束してくれます。

これを聞き涙するツヨシ。

ここめちゃくちゃ可哀想なんですよね。終始ツヨシは関わりたくないの一辺倒なのに、みんなツヨシの力を利用する事しか考えてない。

それで心がすり減っていくんですが、そこにただ1人だけツヨシの事を心から心配して、力では弱いはずの星崎がツヨシを守ると約束してくれるんです。

漢の友情が生まれる瞬間ですね。

そして。

そんな2人の前に、意外な来客がやってきて6巻は終わります。

7巻へ続く。

画像:「TSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには」コミックス6巻より引用

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