【感想】アンデッドアンラック 22巻 ジュイスの生まれ変わりジュリアと新たなる強敵ビースト登場!
あらすじ
アンディが示した手掛かりを辿って組織(ユニオン)達は英国(イギリス)へ!! そこで出会ったのは前回ループのボスであり、最強の否定者・ジュイスだったが…? そして、順調かに見えた仲間集めの最中、そこに絶対理(マスタールール)・第九席の獣(ビースト)が襲来して…!?
bookwalker作品紹介より
というお話です。作者は戸塚慶文さんです。
登場人物
風子:『不運』の否定者。世界の大事なルールに気付き始め、新しい力を手に入れそうになる。
ジュリア=U=スティティア:ジュイスの生まれ変わり。『不正義』は発動していない。
感想
ついにジュイスの生まれ変わりを発見!そして新たなるvs上位十理戦が始まる!
はい!というわけで、今回紹介するのは『アンデッドアンラック』の22巻です!
これを書いている今現在でこれが最新刊ですので、これ以降は新刊が発売される度に更新されていきます。実はちゃんと最新刊まで書いた漫画は珍しいのです。
生まれ変わり
さてまず冒頭はヴィクジュイとアポカリプスの回想シーンから。
もし私がループを失敗し次の世界で生まれた場合名前や容姿に変更はあるのか?
なるほど。プレイヤー視点で見れば当然の疑問です。どうやらジーナやニコやボイドは何度ループしても同じ人だったようですが、ヴィクジュイは性別の無い世界から存在するため親がいない。だったらもし死んだらどうなる?という話。
個人的には、総合で数億年この世界を繰り返しているのに出てくる名前が近年過ぎないか?という気もします。性別が無い世界に存在した人類もたった2人なのでしょうか?初期の頃のアンデラ世界が見たい。
『死』が世界に存在しなかった頃、勝ち負けはどうやって決めたのでしょうか?ファーストクエストのペナルティが『UMA デス』だったんですかね?
そもそも、合計で101回ループを繰り返して神を倒せるかどうか。という内容のゲームでまさか初代のループ者が100回ループするとか絶対想定外なわけで。運営目線でみたらクソプレイヤーもいいとこですよ。
ロマサガ2でいうなら初代皇帝の次が最終皇帝ですからね。ソウルスティールを自力で見切って、ジェラールに交代する事すら無いままにその無限の寿命を生かして各地を攻略しまくって、それでも届かなかったから最終皇帝に交代して。
で、いきなり『実は七英雄ってのがいまして』って言われたのが今。ですからね。めちゃくちゃなプレイスタイル過ぎる。
まぁそんな話はともかく。ここでアポカリプスに教えてもらった世界の仕組みとしては、もしもジュイスが死んだら
- 子が生まれる運命の無い夫婦の子に宿る権利が与えられる
- 親の遺伝情報が入った器に魂が宿る
- 見た目は相応に変化し名前も両親が付けたものになる
よって、名前も見た目も違う別人になる。という事のようです。
ラストバトル手前までチュートリアルをクリアしないままにしていたというかなり尖ったプレイスタイル。
これを聞いて『もし私の記憶が無くなったと知ったらもうヴィクトルは戦いに入れてくれない』と悩むジュイス。実際その時が来たら両者同時にいなくなってしまいましたが。
さて。場面は変わり円卓へ。
チカラの学園編は作中時間でも結構長い時間がかかっていましたので、その間で円卓も豪勢になりました。
現在のユニオンの否定者戦力一覧です。わかりやすくまとめましょう。
席次順に
- 1席 『不運』風子
- 2席 『不変』ジーナ
- 3席 『不可避』ボイド
- 4席 『不公平』ビリー
- 5席 『不減』クリード
- 6席 『不通』テラー
- 7席 『不感』フィル
- 8席 『不真実』シェン
- 9席 『不抜』友才
- 10席 『不可視』ショーン
- 11席 『不治』リップ
- 12席 『不動』チカラ
- 13席 『不燃』円陣
円卓外では
- ニコ
- 『不眠』イチコ
- 『不壊』一心
- 『不信』ラトラ
という感じになりました。えらいポンポン席増えたなおい!!
風子が初挑戦でいきなりこれだけ席を増やしてくると、100回やって11席だったジュイスが何も考えていないみたいですが、たぶんジュイスはループの事を意識していたんだと思います。
席を増やせばチャージ時間が増えるのでアークの防衛がしんどい。今回はこれがラストなのでアークの防衛を考えなくていいからいくらでも席を増やし放題なわけです。
で、今これを書いていて思ったんですが、最終決戦においてもうすでに円卓は必要ないので最後に円卓が壊れて中からジハードが出てくるんじゃないかと思うんですがどうでしょう?
あとは、今回はもうループ権争いが必要無いので今知っている情報に限って言えばですが、その席順には意味がありません。そのうえで、順位を見ていくとやはり古株が順当に上にいるなという印象。
そしてやはりアタッカーが高順位。ショーン、友才あたりは古株なのに直接敵にどうこう出来ないタイプの能力はやはり点数を稼ぎにくいのか。
まぁそもそも、ボスがブッチリで思想強めのガンギマリなので、今さら順位にはなんの意味もないんですけどね。たぶん。
さて。円卓に否定者も着席しましたので今回のクエスト発表です。
見た事ある奴もいる
UMAバーンの捕獲。UMAサマーの捕獲。UMAビーストの討伐。UMAランゲージの討伐。この4つが今回のクエストのようです。
バーン、サマーは見た事ありますね。サマーに関してはもう討伐してくれよと思わないでもないです。前回ループ時に『奴は四季の中でも最強』とか言われていたのに足場にされただけだったサマーさんですが、今回は捕獲シーンすら描かれる事はありません。
気になるのはビーストとランゲージ。初見です。なんとこの2体は『上位十理』の8席と9席らしいです。
しかし、見るのは初めてというだけでランゲージは前回のループでニコが討伐しています。
討伐したからランゲージが消えたんだと思っていたんですが『クエスト達成報酬が言語統一だったから』で世界が英語になったんでした。勘違いしてましたよ。
今回の報酬は円卓を2席追加になりました。
いきなりの上位十理2体討伐クエストという事で、こんなもん受け入れられるかパスだパス!と拒否しようとするニコでしたが、今回のクエストで追加される罰は『UMA 公転(レボリューション)』です。
前回のループで強制的にラグナロクに突入させてきた恐ろしい罰。銀河があるのに公転が無い世界ってどうなってんだ。各星々はその場に停止していて、地球だけが自転しているんでしょうか。
風子はこのクエストを承諾。まぁ拒否したら終わりなので受けるしかないんですけどね。
この厳しいクエストに対して、風子は『不正義のジュイスさんを迎えに行くよ!』と。
今までのループの中で上位十理と当たってもそれを乗り越えられてきたのは『不正義』が上位十理に対して特効の能力だからだ!!
これに対して、焦りをみせるアポカリプス。焦ったのは、それが正しいからなのか、それとも、もうジュイスをこの戦いに巻き込みたくないからなのか。
『あなたもヴォクトルさんと同じ気持ちなんだと思ってた』と風子。
ヴォクトルはジュイスに笑っていてほしかった。だから、戦いから降りて普通に生きてほしかった。でも、ジュイスはそれを望んでいないよと風子。
このセリフでジーナを描く。切なくなりますね。
ジュリア
ジュイスの生まれ変わりである人を探すためにイギリスにやってきたチームユニオン。
というわけでイギリスを探索開始です。何やら一生懸命話している風子の後ろで、ケーキ的な何かスイーツを取り合っているショーンとジーナがいい味です。
まず初手ジーナがショーンのやつを食べまして、それに怒ったショーンが『不可視』でジーナのやつを食べ返されてギャン泣き。
他には、シェンのスボンがピチピチすぎて破れます。お遊び小ネタ盛りだくさん。
そうこうしている間に(わずか2ページ)でジュイスの生まれ変わりであろう少女を発見しました。TVで。
フェンシングの大会で優勝してインタビューを受けていたジュリアの映像を見て、この子に間違いない!という事です。スピーディーな展開。やや思い込みが激しい傾向がある。
というわけで、ジュリアの身辺調査と貼り込み開始です。
ジュリアの通う学園で潜入捜査を行うユニオン。
今回のメンバーはチカラ、ジーナ、ショーンの3人です。本当は風子も来たかったみたいなのですがお嬢様が出来るわけがないという理由でクビに。
そもそも顔も名前も違うのにどうやって証明すんだよ。など、ショーンがぶつくさ文句を言いながら歩いていると目標のジュリアを発見。
どうやらジュリアはめちゃくちゃモテるようで、大量の男共が行列を作ってラブレターの返事待ちをしていました。なんか100人くらいいるらしい。
そして、これを見て我らが男ショーン。即アタックに行きました。
これを見てブチ切れるジーナ
当然ですね。誰の前で何やってんだお前!
さて。ここで少し思い出していただきたい。チカラを仲間にする時の学園編にて、ジーナが下駄箱に投入されたラブレターを見た時に『断るよ直で来いっつの』と言っていました。
そう。ジーナ的にはまさにこれなんですよね。これで来いよ!!という見本。そらキレるよ。
アンチェンジソードでショーンを処そうとしているジーナを不動で止めたりしている間に、見事にフラれるショーン。
どうやら全部のラブレターに目を通しているらしいです。凄いな。
フった相手に握手するとか最高のファンサです。
見事撃沈のショーンにあきれ顔のジーナ。うっかりokという事になった日には色々激怒する人がいると思うので世界の平和は守られました。『もう出ない』と約束した男が蘇ってくるかもしれないし。怖い。
さて。
ジュリアの夢にたまに出てくる『ジュイス』という女性に近づくために、フェンシングの秘密特訓をしているジュイスと友達の前にUMAが登場します。
現れたのは『UMA ゴールド』です。凄いですね。金です。金の権化です。とりあえず捕獲したい。俺の言う事聞いてほしい。
ゴールドは、このイカツイ見た目とは裏腹にカオナシのような微妙に地味な能力で手から色々な物を出しジュリアの友達を誘惑。
『不正義 ジュイス=ダルクの居場所を教えろ』と聞いてきました。
ジュイスというのは前回のループにしか存在しないので、それを知っているという事は前回からいるのかなと思うんですがその割に微妙に持っている情報が古い。なんなんでしょうねこれ。上位十理ですら誰がどの器なのか知らない事もあるようだし、UMAの情報網はどうなってるんでしょうか。
能力で誘惑されて喋りだしそうな友人をかばうために、ゴールドに決闘を申し込みます。
なんの能力も無い、ちょっとフェンシングが強いだけの一般女子がこんなクソでかいUMAに勝てるわけがありません。
するとそこに風子&ジーナがやってきてゴールドを瞬殺。ビックリするほど弱い。これ捕獲したのか討伐したのかで世界の今後が大きく変わる気がしますね。それともいわゆる『絶対理(マスタールール)』とやらの1個なのでしょうか。
そして。ゴールドの兄貴がやられてしまった所にその弟分が到着。
次はプラチナがかたき討ちに来ました。希少金属の登場です。これが世の中から消滅した日にはニコが発狂する可能性があります。
とりあえずプラチナから逃げようとする風子達でしたが、この状況で『ジュイスさんについて教えてください!』と言い出すジュリア。
いやいやいやいや!今そんな話してる場合じゃないだろ!という状況なのに、自分の命を担保に交渉を迫ってきます。
とりあえずプラチナも瞬殺されまして、舞台は決闘になりました。金属ブラザーズ扱いが超雑。
デュエルスタンバイ
というわけで、金属兄弟の尊い犠牲がありましたがとにかく風子とジュイスが決闘となりました。
ジュリアも自分の命を勘定にいれていない系です。でもまぁ前世では数億年生き延びたわけですから、一応加減は知っている。いつも隣に強力なストッパーがいたから説もありますが。
そう思うと、ヴィクトルの存在はジュイスにとって本当に重要だったんだなと思いますね。ヴィクトルがいなかったらもっと暴走していた可能性が高い。
そして、今の風子はまさにその状態なのでブレーキの壊れた暴走機関車。支える人々も大変ですよ。
さて。
決闘にジュリアが勝ったらジュイスについて教える。風子が勝ったらジュリアが言う事を何でも聞く。という条件での決闘が開始。
何を言うまでもなくツッコまれました。
そうやってどんどん尻に敷かれていくがいい。男が尻に敷かれてるくらいが丁度よく上手くいくってもんよ。
そうして始まった決闘ですが、最初の1本を風子が一瞬で勝って終わりました。ってかそもそももうちょっと風子の話をゆっくり聞けば、こんな事しなくても全部教えてくれるとわかるのですが。
さて。これまで何度も何度も夢に見てきた謎の女性ジュイスの事を聞く絶好のチャンス。なのに秒で負けました。
これを良しとしないジュリア。なんと『本数は決めてなかったので100本勝負でお願いします。そのうち1本でも取れたら私の勝ちで』と言い出します。恐ろしいわがまま。
これを聞いて動揺する風子でしたが、ギャラリーのションジナに『まぁでもアンタもいつもそんなもんやで』と言われました。それはそう。
前世では、神に対してこの100本勝負を仕掛けていたのです。惜しくも敗れてしまいましたが、その想いは全て今目の前にいる風子の胸の中に。
そしてついに最後の100本目。
開始早々サーベルを風子に投げつけ、事前に破っておいたスーツの裂け目に触れ起こる不幸を利用して、見事1本取りました。
どんな手を使ってでも目標を達成してみせる。ジュリアの中にある正義の想いの強さは前世と変わらないようです。
場面は変わり太陽内部マスタールーム。
どうやら次のクエストに出るマスタールールのメンバーを決めようという場面。
ペナルティが一定数を超えるとマスタールールの参加枠は無制限になるという事で、最低でも2体。でも出来ればもっとたくさん出て欲しいと神の望み。
で、3分間ゲートとやらを解放してプロテクトを解除するので、そこから出られた者はクエストに参加できますよ。という事らしいです。
言ってる事に関しては正直『ふーん』という感じなのですが、ここでややこしいのが最初は『上位十理』に話しかけているのに選出基準は『絶対理』から選ばれるという事。
って事は、この円卓以外のメンバーも選ばれる権利があるって事ですよね。他にいないけど。
これでも、もし『UMA銀河の討伐』とか言われたらどうするんですかね?ブラックホールの中心に住んでるとか言われたら上位十理よりも絶望的だと思うんですよね。1光年先にいるってだけでもう絶対に詰み。
この問いかけに対して参加希望者を募ってみたところ。
全員挙手
まぁ他の人達はわかるとしても、シックはもうええやろ。というか再戦ありなんでしょうか。
でもこれもよくわかりません。上位十理のメンバーはどうしてここまで人間を滅ぼしたいのか。また、やろうと思えばこれまでにも出来そうな気がするんですが、いくら不正義が苦手とはいえ100回も人間を取り逃がすなんて事があるんでしょうか?
『人間必ず滅ぼすべし』に対する本気度の濃度がよくわからんのですよね。絶対に人間を処したい気持ちはありそうなのに微妙に加減してる気がする。
まぁそれはともかく。
開いたゲートとやらから出てきましたのは黒コゲになったアンディです。
黒コゲアンディはどうやらこのゲートに上位十理が入るのを阻止しているようでした。もしかして、これまで40億年以上もの期間3か月に1回こうして止めていたんでしょうか。とんでもない回数です。ちょっと情が湧いてもおかしくない。
風子がアポカリプスを開いたのはここ最近の話で、それまでクエストは発生していなかったようなのですが、その間はどうしていたのでしょうか。一応アンディは『何億年も居座っていた』との事ですが、その間もし外に出られてしまっていたらどうなっていたのでしょうか?
『風子達にクエスト外での攻撃は出来ないが好きな場所に移動出来る』となると所在地が不明になってややこしいんですかね。この辺よくわからん。
さて。アンディvs上位十理のバトルの開始です。
この時点では能力も何もわかりませんので、それぞれがなんとなくその技で攻めているな。という事がわかりますがこれをことごとくアンディが阻止。
なんかいかにも『今初めて戦いました』みたいな風で進む戦闘ですが、そんな事無いと思うんですよね。チェンジが『課題のたびに変なもん見せんじゃねぇ!』と言っているので、今回のループで風子がアポカリプスを開いてからクエストが発表されるたびに止めてきたんだとしても、結構な回数ですよ。
魂を使って上位十理を縛るアンディ。これに対して『嬉しいよ。キミは魂を信じるんだね』と1席の青年。
これまで何億年もその魂パワーでここに抑えつけられてきたわけで今さらなんでそんな話を?という気持ちが少しあります。そら我々に説明するためだとは思うんですけどね。微妙にモヤる。
そしてここからこの青年とアンディとの魂バトルが繰り広げられ、その結果2体の上位十理が解放されます。
これが今回のクエストで『ビースト』と『ランゲージ』が登場する事になった経緯。というわけですね。
これ、アンディは今まで10体全員を完封で抑えつけてきたのだとしたら、2体出ていってもしこいつらが負けて消えたらもう上位十理はマスタールームからは絶対に出れないみたいになると思うんですよね。
だって10から8に減ったじゃん。んで、これまでは脱出に手加減してたって話なら、それはそれでどうやねん人類滅ぼすんちゃうんか?となる。
それはともかく。というわけで、これから上位十理との戦いが始まるのでした。
それから
ここまでで22巻の半分くらいです。
ここからは、シックに続いての上位十理。ビースト戦が始まります。
と、その前に。他の否定者を仲間にするターンです。今回のターゲットは『不停止』のトップです。
俺個人の感想ですが正直あんまりよくわからんシリーズでした(暴言)
いや!あの、春歌とトップの話がしたいという気持ちはわかるんですよ!わかるんですけど、なんかもうちょっとやりようがあったんじゃ……。と思ったというそういう話です。
話の流れとしては、前回のループのような陸上の試合中の事故は未然に防ぐ事が出来まして『不停止』の能力に目覚めました。
でも、悲劇は防げたもののどうも前回よりだいぶやさぐれている。どうして彼はこんなに悪い人になってしまったのか?
どうやら、お母さんが感染する病気か何かで、町の人に家ごと追いやられた。というのが彼が世の中に絶望した理由だそうで。
ユニオンは一体何をしているんでしょうか?
医療的な意味でも金銭的な意味でもユニオンがいくらでも支援出来たはずだしするべきだと思うんですが、どうしてこうなるまで放置してしまったのか。
せめて春歌がその近くにいなければ、居場所を知らなかったという事にも出来たでしょうがそれも無理です。悲劇を止めるくらいには関わっている。
なのにどうして。ちなみに前回のループでは、試合中に事故を起こしてしまったトップに対して
事故による全ての保証はユニオンが請け負いました。トップだけでなくその遺族達の全ての家庭に対する補償もです。なんなら記憶も改竄しました。
それに対して今回のユニオンの怠慢はどうでしょうか?不停止による悲劇を防いだ。それはまぁ確かに立派ですがそれだけです。それ以降はトップの身に起きた不幸の数々を見て見ぬふりです。なんだこれ。
その怠慢の結果。
この思想です。直接ユニオンが不幸に加担したという事は無いと思いたいのですが、それでも全て知ったうえここまで放置したという事は、この悲劇はユニオンが起こしたようなもんです。
『全てを救ってみせる』というその信念を持って100年かけて手術の技術まで磨いたリップ達に対する扱いとは天と地です。あまりに雑すぎる。
そして、なんとトップ達は森に住む野生の生き物を狩ってそれを食事として生きているようでした。可哀想すぎる。
このすさんだトップの前に風子が登場。狩りをしながら『強い奴が正義のこっちの世界の方がいい』というような事を言うトップに対して
『それはアナタがまだ狩られる側になっていないからだよ。アナタが人のルールから外れたいなら上等だよ。獣のルールで話あおう』
と風子。
いやぁ……。どうかなぁそれ……。陸上の夢を絶たれてお母さんが謎の感染する病気にかかって、生活が出来なくなったから野生の動物を狩って食べてるような少年に対して、その言い方はどうよ。
生活がどうにもならないくらいに困窮するまで放置して、いよいよ必要となったらお説教しながらスカウトしにくるわけですから、壮大なマッチポンプ感がある。
戦いの中での言葉ですが、誰も救けちゃくれなかった。もっと早い段階でユニオンが手を差し伸べていればこうはならなかったはずです。
それに対して『そんなアナタの脚を守り続けてくれた人が1人いたでしょう?』と返す風子でしたが、いやそれもお前らの組織の一員なわけで……。あとで知ったらすげぇ気分悪い気がする。全部お前らの手のひらの上かよ。ってなる。
で。
そんなところについに『UMA ビースト』が登場しましてバトルが始まります。
この戦いの中で、この世界の仕組みというかルールに気付き始め、新しい力に目覚める風子。
戦いの中での新しいステージである『魂』の世界。果たしてそこで手に入れる力とは。
23巻へ続く。
画像:「アンデッドアンラック」コミックス22巻より引用
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