【感想】アンデッドアンラック 21巻 リップ達の助っ人についにあの男が帰ってきた!
あらすじ
リップとラトラの二人が絶対理十位(マスタールールテンス)・シックとの戦いに参戦! そんな中、シックとの戦闘と並行して行われるライラの手術に苦戦を強いられる風子達。絶体絶命のピンチを迎えた風子の前に、ついにあの男が姿を現す!!
bookwalker作品紹介より
というお話です。作者は戸塚慶文さんです。
登場人物
風子:『不運』の否定者。リップ、ラトラ、ライラ3人の運命を変えるためにUMAシックと戦う。
リップ:『不治』の否定者。幼馴染のライラを治すために医者になったが不治の能力に目覚める。
ラトラ:『不信』の否定者。双子の妹のライラを治すために占い師になったが不信の能力に目覚める。
ライラ:ラトラの双子の妹でリップの幼馴染。不治の病であったがリップ達とチームユニオンによって完治する。
感想
vsシック!今度の荷物は一緒に背負う
はい!というわけで、今回紹介するのは『アンデッドアンラック』の21巻です!
なんか世間は3連休らしいのですが土曜日は休出だし月曜は普通に仕事だしで、一刻も早く『UMA ワーク(労働)』を討伐しないといけません。
一緒に並んで
絶対理(マスタールール)の一員である『UMA シック』を倒すためには『不治』の力が必要。しかし、仮に不治の力を手に入れたとしても今のフィジカルではシックを倒す事は出来ない。
さらに強くなるためにアーティファクト『ブレードランナー』の力が必要で、そのためには足を切る必要がある。
という、割りと最悪なタイプのフローチャート。
一見そこには自由意志があるかのように思えますが、いよいよ退路が無い状況でのいきなりの決断ですから、実質強制に近い。
しかし、みんなを助ける方法がこれしかないのでリップはこれを承諾。それではそのための手術を行いますかというところで、ラトラから提案が。
この義足の片方は私がつける
前回のループ。その人生の終盤にて『アンタはいつだって私を巻き込んでくれない!!』と悲痛な訴えをしていたラトラ。それに対して、今回のループではブレードランナーの片方を自分がつけると言いました。
俺は男なので、リップの気持ちがわかりますね。というか、俺でなくとも。この漫画に出てくる男は『好きな女の笑顔が見たいから』という理由で自己を犠牲にするタイプが多い。
俺この辺読むといつも泣きそうになるんですよね。前回の最後があまりに悲しく、今回のこの強い決断。その想い。
『そうやってアンタはいつだって1人で背負い込んで進んでいく』
と、涙ながらに自分の気持ちを語るラトラ。
妹を治してみせる。最初はただのナンパの文句だと思ったけど、どうやらそれは本気だった。
自分の妹のために人生をかけるリップ。自分も力になりたかったけど、どんどんリップは進んでいく。同じ道では追いつけないと思ったから、占いの道に進んだ。
それでもやっぱり、荷物をわけてはくれなかった。
俺これアニメでやったら号泣する自信あるわ。
アニメ化というか映画で放映してほしいですね。アンデラ映画の第1弾が『ループ編』で、第2弾が『絶対理登場編』みたいな。
共に横に並んで生きるために。同じ道を同じ速度で歩くために。同じ荷物を持つために。
こうして。両足分のブレードランナーを片方ずつ付ける事になったリップ&ラトラ。
風子が言うには『アーティファクトは心の強さで威力を増す。それが上手くいけば前以上の……』という事らしいですが人の想いを火力計算するのやめてもらっていいですかね。
いや!まぁ、言いたい事はわかる!その通りなんだと思うんだけど、ちょと攻略優先になりすぎて言わんでいいこと口から出てませんかね?
まぁそれはともかく。
2人同じアーティファクトを装着してシックの前に出るリップ&ラトラ。
今この場で一番強い病気を持つライラを囮にし、それを狙うスキをついてシックを倒す。という作戦のために、その戦場にライラも付いていきます。
しかし今のままではライラは10分ももたない。リップが手術出来ないというなら一体誰が……。
なんと、ライラのオペはここから風子が引き継ぐ事に。なんでも出来るなボス。
これまでの中で一番強い敵との戦いの場で手術が始まるという、混沌を極める場となってきたわけですが、ここでリップ&ラトラの絆の力でブレードランナーが進化。それぞれに片方ずつ装着されていたそれが合体して1つになりました。
「いいもんだな。足並み揃えて戦うってのも」
「今さら?」
いいね!最高です。
ショーン&チカラのコンビでシックの動きを止めようとしますが、シックの攻撃で部屋が停電。見えなくなった事で不動が発動せず、暗闇の中攻撃を仕掛けてくるシック。
ここで、ラトラの能力が発動です。
『UN TRUST(不信)』の能力によって敵の攻撃が当たらないラトラ。
『TRUST』とは信用や信頼を意味します。『不当』とかではないんですね。その信頼、信用を否定する。という感じの能力でしょうか。
さて。今回の話のタイトルはそのまま『TRUST』です。
共に横に並んで戦いたい。私だって一緒に戦える。そう訴えたのは『もう少し私を信頼して欲しい。頼って欲しい』という気持ちの表れかと思います。
そしてその気持ちに応えたリップ。占いは当たらなくなってしまったけど、2人の間には誰にも引き裂く事の出来ない『信頼』があるわけです。
ここで、前回のループ。この2人の最後の話のタイトルを見てみましょう。
この時のタイトルは『ENTRUST』です。
この言葉には『(相手を信頼して)任せる』という意味があります。この時、2人が信じてアンディにその想いを任せ託しその人生を終えました。
その任せた、託した想いは風子を経てついに今回の2人の元へと届いたのです。
こういうアンサーは胸が熱くなりますね。たまらんもんがあります。この3人には絶対に幸せになってほしい。
さて。こうして『不信』の能力で敵の攻撃を回避し、体勢を立て直しての再度の攻撃。
2人の絆が生んだ新たなる攻撃でシックを縦に切り裂く事に成功しました。
しかし『不信』っていつか『絶対に当たらないという信頼』を否定してきそうで怖い。そこそこギャンブル感のある能力だと思う。
そして、ここからユニオンのターンが始まります!
最強の助っ人
不治の能力によって縦に両断されましたが、そのコアはまだ破壊されていないのでさらに追い打ちをかけるユニオン。
尋常じゃない有様になりつつあるその戦場の真ん中で、手術を続ける風子。とんでもない絵面。
戦いはラトラに任せ、手術のフォローに向かうリップでしたが風子のその技術の高さに驚きます。
どうやってここまで?俺でも10年かかったんだぞ……!と驚くリップに対して。
100年かかったと答える風子。
リップの腕が単純に風子の10倍凄いという事と100年も前からこの状況を想定して自分の技術を上げていた風子の覚悟ガンギマリ感の凄さがわかりますね。
物語的にはもう無いという事になっていますが、もしもう1回ループ出来るとしたらあまりに最強すぎる。
激戦の中、ライラは守る事が出来ても戦場である病院が持たなくなってきていました。そして、わずかに入った不変のヒビのスキマをシックの攻撃が抜けてきて風子の髪を切断。
その切れた髪がリップに当たり、不運が発動します。
そして訪れた不運は隕石。そりゃまぁ200年クラスの愛着ですからね。髪が触れただけで隕石も降ろうというもんですよ。こう思うと、過去に髪に触れてそこそこ常識的な範囲で収まっていたメンバー可哀想。
この降ってきた隕石を見て『そっかキミがラックの器!不運なんだね!』というシック。
ここもよくわからないですけどね。なんで風子が『不運』だって事を知らないんだ。お前初期に追加されたUMAじゃないのかよ前回見て無かったのかよ。と思うわけで。
さて。それはともかく状況は最悪です。
シックの猛攻と戦うためにユニオンメンバーは手が離せない。自分は手術で手が離せない。そして宇宙からは隕石が。
あと1個手が足りない。一応は指示を出すものの、状況は絶体絶命です。
そして、この状況に対してあと1個足りないその手が、ついに登場します。
圧倒的勝ち確演出
突如宇宙から降ってきたアンディの腕。それが再生しついにアンディが誕生しました。『分身』であるためどうやら1分しか持たないらしいその体。
それでもこの信頼感存在感は圧倒的です。これを最初本誌で読んだ時の胸の高鳴りよ。
200年追い求めた相棒であり想い人であるアンディを見て、一瞬で頭を切り替える風子。
この2人の間にあるクソデカ感情といいますか、もはや好きという言葉では言い表せない何か。いいね最高です。
そして、これとは別に数千億年続いたヴィクジュイの間にあった感情にも想いを馳せてみましょう。もしジュイスに『不運』の能力を付与したなら、ヴィクトルに触れた瞬間どんな不幸が訪れるのか見てみたいですね。
マスタールーム
今回のループが開始して215年。ユニオンの捜査網に一切引っかからず消息不明であったアンディ。おそらくアンディは見つけられない場所にいてそこから出る事が出来ない。
そんな状況で今このアンディがくれた1分を絶対にムダにはしない!!
本音で言えば今すぐにでも駆け寄ってイチャイチャしたいところでしょうが、今この状況で冷静に判断しそれぞれの戦いの続行を指示する風子。
そして、当然それに最大限応えるアンディ。読者が、なにより風子が一番待ち続けた敵とのバトル開始です。
チカラ、友才、一心、ジーナの能力を使って一気にシックを追い詰めるアンディ。やはり被弾を気にしないでいい不死の能力はチート過ぎる。
コアが見つけられないシックの体を一気に押しつぶしてしまう攻撃を仕掛けます。
その様子を見て興奮するジーナ。私達の能力で瞬時にあんな攻撃を組み立てるなんて凄い!!
しかし。そんなアンディの戦いの様子を一切見る事なく手術を続けている風子。
ここめちゃくちゃ漫画上手いなって思いますよ。風子の中ではもうアンディが自分の信頼に応えてくれるのは当たり前なんで見ないんですよね。そんな事より今自分の目の前の事をなんとかするのがお互いにとって最善。
そして、そんな2人の信頼を見て『なるほどこれが本当の片腕か』と知り少し切ない表情のジーナ。
このシーンも凄い好きです。ちょっと胸がチクっとする。でも今回のループでジーナは風子にとって絶対に必要だったので、そこは誇るべきところ。
こうして、いよいよシックのコアが砕けようかというところで、なんとムーヴがその戦いに横槍を。その力でシックを逃がそうとします。
いやこれアカンやろって何回読んでも思いますよ。でもまぁダメって言うならUMAの力を風子達寄りに使ってる現状の方が反則のような気もするし……。グレーゾーンです。
この『シックの力に不死がメタすぎる』とかいう理由も、今さらそこ!?と思わないでもないですね。いやいやもうお前そんなもんヴィクトル時代から数千億年見てきた……かどうかはムーブの発生時期次第なのでわかりませんが、とにかく今さら言う事ではないですよね。
まぁそれはともかく。シックの攻撃も完封し、ライラの手術も無事終わりいよいよ脅威はその頭上に迫る隕石のみ。
これに対する手段は。
アンディ!!という風子からの掛け声で全てを理解したアンディは、風子の元へ駆け寄り2人は腕をタッチ。でも、たったこれだけの接触でどれほどの不幸が?
そしてやってきた不運は。
流星拳が彗星拳に進化した
銀河がある。という事はこの世界には星座があり聖闘士が存在するという事です。当方かに座。だからなんだって事はないですけどね?
隕石を消し飛ばすほどの大きさの彗星が現れ、その危機を脱出。
うおぉぉっぉぉぉぉぉ!!!となる瞬間ではありますが、これよく考えたら結構危ないですよね。今のアンディにとって一番効果のある『不運』ってなんでしょう?今でもまだ『死ぬ事』なんですかね?
もしかすると『もう2度と風子には会えない』みたいな不運が訪れる可能性もあったと思うんですよ。本の中から脱出する時にヴィクトルもそんな事言ってたし。怖い。
そして、ついにループを越えて『次は仲間に入れてくれ』の約束を果たしたアンディとリップ。本当の共闘という意味ではまだまだ先の話となるのでしょうが、あの悲しいシーンからの結果としては最高です。
隕石も排除し、これでいよいよ一件落着か……と思われましたが、シックが逃げたヒビの先に入り込む風子。
その先にある『ユニオンの調査では見つけられない場所』に向かいます。
そこにあったのは謎の黒い円卓。
俺が風子なら絶対一瞬ギョっとする場面ですが、これに動じず風子はいきなり攻撃を開始。その円卓に座るメンバーに向かって銃を撃ちます。
最初にアンディが円卓メンバーに攻撃して以降、風子は割と初手攻撃しがち。まぁ意味不明な敵相手に後手に回っていい事ないし最善かもしれません。
しかしこの弾丸は謎の力によって敵の目の前で停止。当たりませんでした。
そして。
どうやらこの場所は『マスタールーム』という場所らしいです。
そこに座る謎のメンバー達。彼ら彼女らは何者なんでしょうか。
初手全員に攻撃。この事について、謎のメンバーの1人が風子に尋ねます。
『なんで攻撃した?』と。
ここまで永く続いたゲームの最後の1席が喧嘩ふっかけての返り討ちで終了じゃつまんないでしょ?という事のようですが、風子はこれに対して『シックはあんなに強かったのにどうして他のメンバーもこちらに攻めてこないのか?』と考えてからの
上位十理とか絶対理とか呼称が微妙にブレる
上位十理のメンバーはクエストを介してしかこちらを攻撃出来ない。これが風子の読みでした。
このクレイジーさを見て風子を気に入った様子の謎の青年。『怖がらせたお詫びに』と、風子の知りたい事をなんでも1つ教えてくれるようです。
これに対して風子は『アンディの所在を教えて』と尋ねます。
この質問に答える青年。
まず、上位十理のメンバーが風子達に攻撃出来ないのはクエストに縛られているからではない。ではなぜ攻撃出来ないのか?というと、それはアンディが魂で彼らの動きを抑えているからだ。と答える青年。
抑える……?どこで?どうやって?
それに対して
『君黒点て知ってる?』と。そして、その黒点というのがアンディらしいのです。
これはとんでもない事ですね。まず、太陽の直径は約139万kmです。その上に居座る人間が1人。
果たしてこんなもんが見えるもんでしょうか?
あと、太陽の表面近くにこんな感じで座ったり出来るような固体の層があるのかどうか疑問ですが、こればっかりは人類まだ行った事ないからわかりません。観測は出来るかもしれませんが。
という事で、我々が生きる世界の太陽とは少しばかり仕組みが違いそうなアンデラ界の太陽。そして、どうやらこの『マスタールーム』とやらはこの中にあるようです。
太陽の中にあるマスタールームから上位十理達が出られないように魂で抑え込んでいるのがアンディ。という事のようです。それも何億年も。
しかしそれも最近の200年で少しゆるんできたのでようやく最弱のシックが出る事が出来た。さらに、風子達を助けるために分身を放った事でさらに弱くなり、もう1体出る事が出来るようになったみたいです。
この人達はここで何をしているのか?神にとって彼らはどういう存在なのか?人類に勝ったら何が嬉しいのか?その目的は?仲間意識などはあるのか?
個人的には彼らは『前回のゲームのプレイヤー達』とかだと最終的にめちゃくちゃドロドロしそうで面白いと思うんですが。
よくわからない事も色々ありますがそれらはこれから明らかになっていくのでしょう。たぶん。
最後にガッツリ宣戦布告もしまして、いよいよこの物語の大きい目標である『上位十理を倒す』というのが始まりました。
ずっと3人で
シックを倒しその後日。場所はとある結婚式場。
今日はリップの結婚式です。
『リップの結婚式です』と言うのは簡単ですが、相手は果たして誰になるのか?その人生をかけてまで治療したライラか、それともそれをずっと支え続けたラトラか。
当たり前のように近くにいるショーンとジーナが最高ですね。
なかなか判断の難しいところですが、その胸中は当然本人にしかわからないわけで。
場面は変わり、控室でアンディと風子の話をするリップ。数億年ぶりの再会なのに最高のチームプレーだった。そして。
いい恋だな。
と。恋というには規模がめちゃくちゃ大きい感じもしますね。あと、ジュイスの事を考えると少し複雑な気持にもなる。
そこから『どうするんですか?』とリップに尋ねる風子。ここで言う『どうする』はどちらを選ぶんですか?という意味ですね。
タキシードの胸に隠されたとっておきの何かを風子に見せるリップ。
これを見て笑顔になる風子。イケメンがなにやらかっこいいセリフを言って会場に向かいます。
そして。登場したのはドレス姿のライラ。なるほどリップはライラを選んだのか……。という空気になるところに、いよいよ新郎が登場です。
もう1人の花嫁を連れて
なんと、このイケメンは大好きな2人と結婚する!という決断をしました。
これに対してリップを批判するラトラ。『今のアンタは結婚相手の姉にまで手を付けた好きな女を1人に絞れないクズ』とか言い出します。大丈夫。今この会場にいる人でそんな風に思っている人は1人もいないから。
このラトラに対してリップは。
好きなんだよ。2人共。
ここから先は、もしかしたら単行本を読まないでここのブログだけで完結してしまう人がいるかもしれませんので取り上げません。
長く続いた3人の物語の感動で最高の結末は、ぜひ自分の目で確かめてみよう!(宣伝)
この終わり方が俺は好きなので、それを俺の感想でどうこうするのは野暮だなと思いますので、それぞれ読んだ方の心の中にある感想が一番素晴らしいものであると俺は考えます。
それから
ここまでで21巻の半分くらいです。
ここからは、どうやら太陽にいるらしいアンディに会いに行くために太陽を目指します!
そのための1歩として、次の舞台はラーメン編!!
なんでやねん!!
相変わらずなんでもやりますこの組織。なんでラーメン編かと言うとですね。
太陽に行きたい→でも燃えてて無理→『不燃』の否定者を仲間に!
という感じで『不燃』の能力者である『円陣』に会いに行くという流れです。そこで、円陣を仲間にするために『円陣のラーメンに足りない最後の味』を教えるためにラーメン対決!となりました。
というわけでのラーメン対決です。
どうやら風子がラーメン業界内で伝説となっているという事が判明したりもします。
風子はここまでの約200年の間にアーティファクトをかき集めならが天然資源の湧く土地を買い占め、ニコのラボを作り、ライラの手術のための腕を磨きながらラーメンの食べ歩きをしていたという事になります。フットワークよ。
まぁ正直な率直な感想としては『ふーん』という感じのシリーズです。いやまぁ嫌いというわけではないんだけどね。人数多いからたまにはこういう回もあるよね。
円陣のラーメンの最後の隠し味が『作る相手への愛情』だとして、風子が作ったその隠し味が『猫舌の円陣のためにぬるいラーメンを出した』って言われても、はぁ……。まぁ、そうなんスかねぇ……。となってしまうわけです。
まぁそんな俺の感想はともかく。
なんとか円陣も仲間にしまして、いよいよ太陽に向かうチームユニオン!
簡単に言うけど『太陽に向かう』事への障害は燃焼だけなんでしょうか?地球よりもおそらくはるかに質量の大きいその星に向かう際には重力の影響もかなり膨大になると思うんですよ。
行くのはまぁいいですよ。着地の衝撃も否定能力ならなんとでも出来る。問題は、出れるんか?発射設備も無いのに?と思ってしまう。
まぁそこは『この太陽は俺の太陽とは違う』という事にしまして、いよいよ太陽に着陸するチームユニオン。
これ結構凄い事だと思うんですよ。今回のループに限った事ではなくて、これまでの長い長いループの歴史を見続けてきた、神側の陣営の秘密基地みたいな場所に物理的に侵入する事が出来る。
ゲームとしてはかなり面白いギミックですね。全てを理解したうえでもう1回最初のループからやり直して、太陽に殴り込んでその戦力も整わないマスタールームを破壊しようと思えば出来るかもしれないわけです。
『つよくてニューゲーム』の元祖クロノトリガーにおいての『初手ラボス討伐』に近い事が出来る可能性がある。
さて。
ついにアンディの本体と出会う事が出来まして(ただし本体は黒コゲ)自分の気持ちを伝えたりもしましたが、そこに邪魔者が登場しました。
ジーナの能力を見て『アナタが私の器なのね』と語る女性。
彼女は上位十理の第三席。『UMA チェンジ』です。UMAなので『彼女』という言葉が適切なのかどうかはわかりませんが。
その髪型にDNAのらせん構造を意識した形が見られる彼女。この『変化』が世界に生まれなければ生物の多様性は存在しなかった事でしょう。
そもそもが『人類』が誕生しない可能性すらある。それほどに重要な存在だと思います。これを果たして『悪い事』としていいものかどうか?俺がこの作品を読んでいていつかちゃんと語ってほしいと思っている部分です。
あと、ここで気になるのが、シックに続いてチェンジまでも『誰が器なのか知らなかった』という事が気になります。マスタールームの中から外は見えないのでしょうか?
今回はアンディに抑えつけられているから外に出られないのは仕方ないにしても、前回ではどうだったんでしょうか?これまでのループの中で一度もジーナを見た事が無いなんて事があるんでしょうか?謎。
我々が今生きているこの世界は、アンデラ界の神が課した罰を全て受け入れたうえで成り立っている世界と言えます。つまり我々ベースで考えた場合風子達の生きる世界は『不完全』という事になります。
出てきますかね。『UMA complete(完全)』とか。
ちなみに、これを書いている現在では単行本は22巻までというところで俺はいわゆる『本誌派』というやつでジャンプを毎週読んでいまして、連載はまだまだ続いているところなんですが個人的には『黒幕はルナ』だと思っています。
サンも凄い悪い奴ではなくて実は良かれと思ってやってて、一番悪意あるのはルナなんじゃないかなと。
さて。そんな俺の予想はともかく。
黒コゲのアンディだったものから、魂の弾丸が地球に飛んで風子達の次の目標を示してこの巻は終わりです。
ついにあの人が登場!!
ちなみに、この巻の最後に収録されているオマケ漫画ではかなり強火のショーンとジーナが見られますので好きな方はぜひ。こんなんもう付き合っとるやろ。
22巻へ続く。
画像:「アンデッドアンラック」コミックス21巻より引用
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