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【感想】アンデッドアンラック 19巻 次は中国武術大会編!セクシーカンフー&シェンムイ大活躍!

2024年9月14日

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。

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あらすじ

宇宙から帰還した風子達は、香港でシェンの妹・メイと出会う。シェンを救ってほしいと頼まれた風子はファンが玉座に座る武道大会に出場する事に。予選会場で風子を見つけ、襲い掛かるファンの間に割って入ったのは!?

bookwalker作品紹介より

というお話です。作者は戸塚慶文さんです。

登場人物

風子:『不運』の否定者。自分の命を勘定に入れないタイプの人。ボクシングしたり戦争したり宇宙行ったりしてきた。今回は中華バトルトーナメント編。

シェン:『不真実』の否定者。ファンに育てられたカンフーの使い手。今回諸事情により大会に参加する。

ファン:『不老』の否定者。シェンはワシが育てた。個人的に結構好きなキャラ。『強さ』という意味ではかなり最短距離で最先端に向かっているという印象。

感想

武の極みを目指して!中国トーナメント編始まる!

はい!というわけで、今回紹介するのは『アンデッドアンラック』の19巻です!

当ブログにて圧倒的人気コンテンツはガラスの仮面なのですが、最近アンデラの記事を読んでくださる人も少しずつ増えてきて嬉しいです。頑張ります。

風子さんの強さは五大陸に響き渡るで

チームユニオンの命をかけた熱い連携プレイによって、無事被害もなく地球に帰ってくる事が出来ました。

ブログの記事の構成上単行本の後半部分は省略するのですが、18巻の後半も個人的には大好きなんですよね。

さて。宇宙から帰ってきまして場所は香港。

実はこれかなり豪快な密入国なんじゃないかと思ったりするわけですが、ユニオンの科学力(記憶改竄)を持ってすれば不可能な犯罪などこの世には存在しない事でしょう。

倫理観という観点において『宇宙での育児』と『全地球人の強制的記憶改竄』とでは、どちらがダメな事をしているかと言えば圧倒的にユニオンの方が黒だと思うのですがどうでしょうか。

かなり規模のでかい勝てば官軍。

宇宙から帰ってきた直後だというのに、普通の日常のように過ごすユニオン。滞在期間が短かったであろうユニオン組があまり宇宙の影響を受けて無さそうなのはまぁわかるとしても、フィルのお母さんが普通にしてるのはなかなか凄い。

みんなでお食事タイムです。

流石アーティファクト。ご飯食べたら回復します。どういう原理なんでしょうか。自己修復機能付き。

ニッコリ笑って姿が消えるショーンがいい味ですね。18巻後半でも、戦闘力という意味ではユニオンのアタッカー連中の中では目立ちませんが、フィルの質問に答えてあげたり大気圏突入時にパニックになっているであろうフィルのお母さんを励ましてあげていたりと、名サポート役ですね。いい奴なんですよ。

前回のリップは本当に悪い事をしましたよ。環境が人を作る。アンダーはそこそこブラックだったのでしょうか。

さて。

香港についてからなにやらソワソワ落ち着きがない風子。

香港と言えば、そう。ファンの地元みたいなもんです。

粘着系厄介モンスター

彼の能力は『不老』ですから、基本的には時間がたてばたつ程武が完成されていきますので、年代が後になるほどエンカウントした時は厄介です。ロマサガのザコ的みたい。

最強大好き厄介モンスターを警戒している風子の前に、フードをかぶった謎の拳士が登場。

これを風子は完封で倒します。メンタルもフィジカルも超強い。

突然風子に襲い掛かってきたこの謎の拳士。その正体はシェンの妹でした。

前回のループ時、シェンの初登場時にはもうすでにこの世にはいなかったシェンの妹。シェンが『不真実』の能力を発動した時にその命を落としました。

その妹がまだ生きている。シェンの能力もまだ発動はしていないようです。

どうやら妹は風子に頼みがあってやってきたようでした。

こんな頼みを風子が無視するわけもなく。お話は次の舞台へと進んで行くのでした。

少年漫画のトーナメント編の完走されなさは異常

場面は変わりまして、なにやら『天擂祭(てんらいさい)』という最強の武道家を決めるトーナメントが開催されているようで、それに参加するチームユニオン。

なんとなくどこかで見た事のある司会の人がいたりします。

なぜか彼だけ脳内で声付きで再生される。ガンなんとかファイト、レディー・ゴー!!

まずルールとしましては、予選が複数のブロックに分かれておりましてそのブロックごとの上位1名で決勝トーナメントを開催。

その決勝トーナメントの優勝者が、なんとあの!ファン=クーロンと対戦できる!!というもの。

まぁファンがどうとかいうよりは、ここにユニオンが絡んでくる時点でもうまともに試合が進むわけもありません。完全に茶番と化した天擂祭。この『擂(らい)』の字が変換で出ないので絶妙にめんどくさい。

さて。各ブロックに送り込まれたユニオンからの刺客は、ビリー、友才、ボイド、風子。そしてまだ見ぬシェン。他には特に注目選手もいませんので予選は何も言う事もなく終わりました。

個人的には、こんなバーリトゥード(なんでもあり)な大会であってもボクシンググローブを着用しているボイドのボクサーとしてのプライドの高さを尊敬したい。

ここで、この大会に参加する少し前のシェンの様子と自分達の境遇について妹から語られます。

シェンが3歳の時に2人は親に捨てられ、ファンに拾われ育てられました。それが愛情から来るようなものではなく、風子と戦う条件のためだったとしても、その暮らしはありがたかった。

『不老』の否定能力により、老いる事のなくなったファン。自身が老いなくなった事により『次の世代に委ねる』という事が理解出来なくなり、周りはどんどん老いて目の前から去っていくのにいつまでも自分だけが残されていくという悲しさ。

そんなファンが作った偽物でも家族。歪でも家族。

前回のループの時でもこういう関係はあったわけなんですけどね。そこに風子と関わる時間が短かった。

今回は、ファンの考えのその結構根本の部分にまで風子が関わっています。前回と今回の心境の変化やいかに。

一方舞台は現代に戻り。

予選会場に風子を見つけたファンは試合に乱入。

20年以上ちゃんと約束を守り続けた事への愚痴とともに殴りかかってきます。

やや(かなり)思想が強めというか、生きる目標が偏っているだけで基本的には悪い人ではない……のでしょうか。でもまぁ確実に何人か処してる経験もあるだろうし、グレーゾーン。

突如始まった実質決勝戦。これではせっかくの天擂祭が台無しだと2人の戦いに割って入る人物が。

というわけで今回のループのシェンが登場です!

なんか久しぶりに見たような気がします。前回は後半ちょっと顔色がずっと悪かったので、健康そうでなによりです。今回はおさげが追加されました。

ファンとおそろのトレードマークです。前回にも無かったっけ?という感じだったんですが、無かったです。ありそうなのに。俺はシェンに乱馬の幻覚を見ている。

さて。せっかく気分も盛り上がってきましたので、弟子が乱入してこようが知った事ではありません。

テンション爆上げのファンは前回シェンの命を奪ったアーティファクト『隋心鉄稈(ずいしんてっかん)』を使用して攻撃してきます。それにしてもこいつらすぐに変換で出てこないタイプの技ばっかり使いやがる。

これを2人同時攻撃にてガード。こういう、前回のループに対するアンサーみたいな場面が出てくるとやはり嬉しいですね。

ここからさらに風子を守るためにチームユニオンが集まったところで、ファンが決勝まで待つ事を承諾。その代わり万全の状態で決勝まで来いよ風子!と言うファンに対して、あなたを倒すのはあなたの一番弟子のシェンさんです!と返します。

ここから、この大会を使ったシェンを最強にする試練が始まるのでした。

前世系勧誘と思わぬ伏兵

さて。元々はシェンを助けるためという名目での大会参加でしたが、今のところその主役は蚊帳の外で色々決まっていきます。

それに対して抗議するシェン。それはそう。

シェンの抗議よりも、俺はこの風子の後ろでニコビリが何やってんのか気になる。やたらご機嫌な友才も面白いんだけど、ストローでビリーのほっぺを突いてなんか困り顔のビリーとか、なんだこれ。普段こんな感じなの?困り顔ビリー可愛い。

『今日初対面なのにキミにボクの何がわかるんだよ!』という感じの事を言われる風子でしたが、これに対して『今この地球にいる誰よりもあなたの強さを知っている』とか言い出す風子。

ここで妹の名前がメイちゃんという事がわかります。知ってたけど。

『お前ホントにこのコの事信用してるの?』とメイに聞くシェン。それに対して。

この世界はループしてて前の世界で私達は仲間だったんです!!私は前の世界から生き残ってここにいるんです!!

前世系電波少女。これで納得してくれるのはセーラー戦士だけです。

その昔、インターネットなどまだ無い超古代の古(いにしえ)の時代では、こういう心の中で持て余した自分なりのサムシング(何か)を、雑誌の文通コーナーなどで発散し前世で共に生きた仲間を探していた人がいたとかいなかったとか。

まぁ普通に考えてあんまり近寄りたくない系のアレですが、当然これにはシェン兄弟もドン引き。それはそう。意味がわからんすぎる。

もう付き合いきれんとばかりに去ろうとするシェンでしたが、これに対して。

もうムイちゃんには会ってるんですか?

これがかなりのクリティカルヒット。ってかさっきから友才は何を飲んでるんだ。なんでそんなご機嫌なんだ。美味しいお酒とか飲んでるんでしょうか?この辺の友才可愛い。

ムイちゃんについてはとぼけるし、まだ風子の言葉を信じる事も出来ないけど、風子の功夫は間違いなく真実だ。という事で、理屈はともかくその実力でとりあえずの信用を勝ち取った風子。

トーナメントを通してシェンを最強にする戦いのスタートです。

そして、肝心のトーナメントの組み合わせが決定しました。

にじみ出るビュティ味。

実はボーボボほとんど読んだ事ありません。

さて。明らかに怪しい作為を感じる運営の決めた怪しい組み合わせ。強敵のマトリョーシカ感のあるとんでもトーナメントですが、やるしかありません。

というわけで、まずは初戦。元ボクシング世界王者との対戦です。いきなりエグイ。

そんな逆境のシェンを励ます風子。

応援の不運を付与です。もはや周りに味方などいない。

これまでの否定者を救う道のりの中で、どう悲劇を回避するかを常に優先してきました。その結果、否定能力に目覚めなくても手に入らなくていいと思っていました。

戦力としては低下するかもしれないけど、みんな等しく辛い能力です。

でも、どうやら今回は違うようです。

今回は、風子の不運を使ってシェンの悲劇を引き寄せ『不真実』に目覚めさせる!というのが目標。

その理由は『能力者の中で唯一めちゃくちゃ楽しそうにその能力を使っていたから』という事らしいのですが、せやろか?誰も彼もみんな仕方なしだと思うのですが。

特にシェンの場合は性格的にも『そういう風に見えるように』という側面もあったような気がしないでもないです。

まぁとにかく。シェンを最強にするための『凶運ノ道(バッドロード)』の始まりです!

まず初戦。元ボクシング世界王者ボイドとの対戦。

単純な戦闘力の高さでもかなりのものなのに、そこにさらに能力付きです。『不回避』の能力で攻撃を仕掛けてくるボイド。

その戦闘の中で『対否定能力』について学んでいくシェン。

『回避』は出来ないが『受けての反撃』は出来る事に気付きます。

シェンの消力(シャオリー)が炸裂し、ボイドに勝ちました。

そしてそのまますぐに2回戦。

次の相手は『不抜』の友才です。

初手真上からの攻撃で足が床にめり込むシェン。『不抜』の能力によって足が床から抜けなくなりました。

このコマの友才も可愛いですね。いたずらっ子感がある。

この状況を、足の板ごとひっぺがす事で回避。前回のループでサンも同じ事をしていましたね。あっちの方が規模は大きかったですが。

そして、ここからの反撃を受けて友才は場外へ。そこから明らかに故意にカウント10取られて負けました。

そんな感じで試合が進む中で、風子はファンからシェンが大会に出た理由を聞きます。

どうやらシェンがこの大会に出た動機は女。その女性が、病気の弟のために今回の大会の優勝賞品である丸薬を欲しがっているそうなのです。

そしてその女性というのが、ムイちゃんでした。

前回のループでは、シェンやユニオンのメンバーの事を陰ながら支え、直接クエストに参加する事が出来る否定者達の事をうらやましく思っていて最終的には『不真実』を引き継いだムイちゃん。

今回のループではどういう生き方をしてきたのでしょうか。

どうやら、今回のループでは恐ろしく強い女性となっているようです。シェンやファンをも凌ぐくらいの強さ。

シェンがこの大会に優勝したいのは、薬が欲しいのもそうですがムイちゃんが優勝してしまいファンと戦って殺されてしまうのを防ぐという目的もあるようです。

その後。

わずか2コマでビリーが負けるという悲しい出来事もありましたが、いよいよ次は4回戦。風子vsシェンの戦いです。

戦いの前に、風子はシェンに質問をします。

シェンさんはその強さを何に使いますか?

ここで、素直にその想いを語るシェン。

最初は何のために強くなるのか疑問だった。何に使うのかもわからずに、なんとなくただ強くなっていた。でも、8年前にムイちゃんに出会って、腹を減らしていたシェンを助けてくれたお礼に武術を教えるようになって、そこで初めて『役に立てた』と思えたと。強くて良かったと。

オレは、人の為に自分の強さを使いたい。

それを聞いて、もう教える事は何もないと戦わずしてギブアップする風子。

そして。

ついに始まる決勝戦。シェンvsムイちゃんの戦いです!!

それから

ここまでで19巻の半分くらいです。

俺がこれを書いている今現在のところまででの感想として、正直なところこのコンビの活躍ってあんまりないんですよね。これからあるのかもしれませんが。今回のループで結構扱いが不遇。

今後の活躍に期待です。

風子の目の前で繰り広げられるシェンvsムイの激しい攻防。両者共に、その戦いの中でさらにどんどん強くなっていっているようです。

戦いの中で色々な事に気付いていくシェン。

誰かのために強くなる。ボクはキミのため。キミはボクのため。

ムイちゃんだけじゃない。メイだって、ファンだってそうだ。

きっとこの気持ちが、思いが。

そして。

この戦いの最中に、ついに能力に目覚めるシェン。

『不真実』の能力。対象の相手はその心とは逆の行動をしてしまう。これにより、シェンの攻撃をまともにくらい高く遠く飛ばされるムイちゃん。

これを助けるために動くチームユニオン。

そしてもう1名。

無事にムイちゃんを助け『最強ってのがなんなのかわかったんだ!』というシェンとファンの優勝決定戦が始まります。

俺ファン結構好きなんですよね。『不老』の力によって老いなくなってしまったその胸の中に宿る空虚さ。これが可哀想な部分も多くて。

老いないってメリットのような気がするんですが、周りがどんどん自分を置いていなくなっていく。取り残されていく。前回のループの時には、アンディも『叶える事が出来ない(叶えたい)夢』として老いた自分を想像しました。

人の想いは継がれていく。今の世代では叶わなくとも。次の世代へと。その輪の中から外された、老いない体の悲しさ。

しかし。そんな、老いない自分を越えていく気持ちの持ち主が、今目の前に。

ついに決着するシェンvsファン。最強を目指すための師弟であり親子である2人と、ムイちゃんの想いのその結末は。

そして、物語は次の舞台へ!

戦争、宇宙、武術トーナメントときて次はなんと学園編!!待望の(ジーナと風子的に)JK編がスタートです!!!やったぜ!!!!!(俺が)

20巻へ続く。

画像:「アンデッドアンラック」コミックス19巻より引用

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