【感想】アンデッドアンラック 18巻 戦争の次の舞台はなんと宇宙!次の相手は謎生物!
あらすじ
否定者が入り混じった戦場で、ビリーと信念(おもい)を賭けて早撃ち(ファストドロウ)で勝負する事になった風子。その結果は…? 次のミッションは、宇宙ステーションに取り残されたフィルとその母親の救出。風子は宇宙へ向かう準備を始めるが!?
bookwalker作品紹介より
というお話です。作者は戸塚慶文さんです。
登場人物
風子:『不運』の否定者。紛争地域で激闘の中能力に目覚めた否定者を救うために命をかける。
ビリー:『不公平』の否定者。前回のループではいかにも悲劇のダークヒーローという雰囲気だったが、よく考えたら『不公平』であるが故の悲劇や能力のデメリットは特に無い気がする。能力で言えば圧倒的に当たりの部類。
感想
ボクシング、戦争ときてその次の目標はなんと宇宙!!
はい!というわけで、今回紹介するのは『アンデッドアンラック』の18巻です!
ちょっと秋始まったかと思ったらまた夏始まって暑い。サマー討伐しに行こうぜ。
変わる公平
戦場から浮上したアーティファクト『ディスク』の上で対決する風子とビリー。
勝負の内容は早撃ち勝負。
ビリーの勝利条件は『風子の右耳を撃ち抜く事』です。
風子の勝利条件は『ビリーに当たれば勝ち。同時でも勝ち。むしろビリーのが当たった後に風子の弾が当たっても風子の勝ち』という、破格の条件での勝負。
さすがにこれは風子に譲り過ぎでは?と思うのですが、ビリーは『これでフェアだよ』と自信満々。
まぁ今目の前に対峙している女の子がほぼ人外のスペックを持つ人だとは思いもよらないわけですが。
ここで、前回のループで能力発現に至った時の回想が入ります。
ディスクは奪われた!もう俺達は用済みだ!!!
どうやら前回のループでも同じ場所で、同じ目的で戦争はあったようです。そこでどうやら前回はディスクは奪われ、取り残されたビリーやクリード達によるすでに目的を失った不毛な戦争が繰り広げられていた模様。
まぁ、それはいいんですよ。正義なんてそれぞれの胸の中信念の中にありますからね。冷たいようですがこれはもう過去の事でもあるしもう誰も覚えてないし。
でもね。俺気になります。
『ディスクは奪われた』とありますが果たして誰にでしょうか?神が作ったアーティファクト。古代兵器の名を冠するその乗り物。
まさか無名の民間企業がそれを獲ったとも思えないんですよね。
もしかして前回のループにてディスクを奪ったのはユニオンなのでは?そのせいでビリーやクリードが死闘を繰り広げる事になったのでは?
今回のループでは戦争に割って入った『第三勢力(サードドッグ)』の目的は『ビリー達戦場の否定者を救う事』でしたが、前回のループではそのサードドッグはユニオンで、その目的は『ディスクの奪還』だったのではないでしょうか。
あまりに残酷な話じゃないですか。この後、ビリーの娘と妻のお墓の前でジュイスがビリーを勧誘するシーンがありますが、ユニオン加入後にディスクがユニオンの手にあると知った時ビリーはどう思ったのでしょう。
自分やテラー、クリードが能力を発現させるそのキッカケになり、大切な同僚や部下を何人も失ったその悲惨な戦争の目的であったディスク。それを奪還した組織がこちらに手を差し伸べ、それを握ったと知った時の気持ちは。
そら『不可信(アンビリーバブル)』とか名乗るわって話ですよ。そら裏切るわ。ユニオンもたいがいカス。
自分達の手でその胸に大きな穴を開け、その穴を埋めるための手助けをしようと手を差し伸べる。壮大なマッチポンプ感のあるスカウトですがとにかく。
そんなユニオンを見てなお、それを自分なりのやり方で守ろうとした優しい男。
その後の彼の人生は失敗に終わりました。いや、失敗と言っていいのかどうかはわかりませんが、最終目標が『神殺し』である以上、それを達成出来なかったのならその回は負けです。
今回は上手くいくといいのですが。
さて。
風子vsビリーの戦いの場であったディスクが、なぜか突然謎の墜落を始めました。
どうやら原因は『風子が裸足→ディスクに不幸付与→ニコが裸足→ニコに不幸付与』という、なんか電気か何かのような感じでニコに不幸が付与されました。
ニコに襲い掛かる不幸。墜落していくその足場に動揺するビリーでしたが、チームユニオンはこの状況でも風子を信じて疑いませんでした。
あぜんとするテラーの気持ちはわかりますが、なんか1人さも昔からいるパワー系ナイスガイみたいな感じの太ったガイルみたいな奴の順応性の高さを見習いたい。
やはり戦場においては勝ち馬に乗る才能が生死をわけるのでしょうか。
かませ!!とか言ってそうですが、お前もうそっち側なんかよと言いたい。まぁ確かに助けてもらったけどもよ。
そして。ここでついにビリーの能力『不公平』が発動します。
前回のループにおいては『相手に敵意を持たれる事』がその能力の発動条件でした。
しかし。今回のループでは発動条件に変化が起きます。
今回の発動条件は『相手の強さを認める事』のようです。
個人的にはどちらかと言うと今回の方が『不公平』の能力の発動条件として相応しい気がします。あんなに強いなんてズルい。不公平だ。という気持ちから、相手の能力をコピーする。
むしろ前回の『敵意を持たれる』のがどうして不公平に繋がるのかよくわからん。
やや湿度の高い感じの条件として生まれ変わりました不公平。ルサンチマンパワー。
そして。
ここでの能力発動によって『不抜』をコピーしてしまったビリーは銃が抜けなくなり風子に負けてしまいます。
この条件でよければ不死の能力も間違いなくコピー出来るし、前回に比べてかなりのチート級能力に化けた気がします。ユニオンメンバーの能力コピーし放題じゃね?
この場合、気を付けなければならないのはコピーした瞬間に再起不能になるようなタイプの能力。『不明(アンノウン)』とかコピーするとヤバイですね。あとは『不感(アンフィール)』もでしょうか。フィルの強さに憧れてしまった時点で感情が消える。
さて。
これで風子が勝ちましたので、改めてビリーを仲間に勧誘する風子。
しかし……。
ニコを対象とした不運の被害がどんどん大きくなっていきます。逃げるニコを執拗に追いかけながら墜落してくるディスク。
その事態の重さに、ここでの死を覚悟するニコ。
自分が否定者ではない事から『むしろオレでよかった。今まで楽しかったぜ!!』とか言い出すニコ。いやいやいやいや。今後のためにもこんな所で死んでもらっては困るんだよ。ちゃんと見せ場あるから。アンデラベストバウトまであるような見せ場があるから。
悲痛なニコの言葉に言葉を詰まらせ泣いてしまう風子。
しかし!!そんな風子に気合を入れる漢が!!そう!こんな時に頼りになるあの漢!!!
クリードの兄貴が来た!!これで勝つる!!!
これまでの戦いの中でも、風子がピンチで心が折れそうになった時に何度もその背中を押してくれたユニオンの精神的柱。クリードの兄貴!!!(存在しない記憶)
まぁ今日初めて会ったんですけどね。
座る姿が妙に似合うそのルックスで、弱音を吐く風子に激を飛ばします。
この態度この勢いで登場して『命令を!!』とか言って風子をボス扱いしてくれるんですから、これはもう燃えますよね。萌えではなく燃え。熱いシーンです。
ここからさらに戦線にビリー&テラーも参加しいよいよ対ディスク戦はクライマックスへ。
とりあえず目標であるニコを遠くに遠ざける事で不運の射程距離から外れるかもしれないという事で、ニコを現場から遠ざけようとするイチコ。
しかしそれに応じないニコ。それに対し、イチコの必殺『幽体離脱パンチ』により、ニコの体から魂を追い出します。
『不運は魂に付与される』この特性により、ディスクの狙いはニコの肉体ではなくニコの魂に。魂の状態であればディスクからのどんな攻撃もニコには通じない。
という事で。
ヘイトを集めているニコの魂を置き去りにし、全員退避する事にしました。
見事墜落するディスク。
ニコに対する好感度の高さがよくわかりますね。今後はもう触れる事は出来そうにありません。
俺ちょっと思うんですけど、今回の出来事によって風子の中で『不幸は魂に宿り体から魂を切り離せば魂はダメージを受けない』と認識したという事は、もし次回同じ事があった時には『魂に通る形での不幸』が発動すると思うんですよね。
同じ方法で切り抜けようとしたら魂削りビームみたいなのが飛んでくる可能性あると思うんですよ。
まぁそれはともかく。
ディスクの墜落を見事に回避し、さらにそれによって今回の目的の1つであったアーティファクト『リメンバー』も入手する事が出来ました。
そして。
ディスクの墜落によって、戦争の舞台となった東南アジアにある『ブロージャ』という島はこの世から消えました。
この漫画を読んでいる我々は否定者ではありませんので、ユニオンによる記憶改竄の影響でこの島があった事をもう忘れてしまいました。前回のループの時も破壊によってエアーズロックを『我々にとっての正しい形』にしていましたね。
さぁ。これによってユニオンに新たに3人の否定者が加入。
円卓の席次では
- 1席 『不運』風子
- 2席 『不変』ジーナ
- 3席 『不可避』ボイド
円卓外のメンバーでは
- 『不死』アンディ
- 『不眠』イチコ
- 『不抜』友才
- 『不壊』一心
- 『不可視』ショーン
- 『不減』クリード
- 『不公平』ビリー
- 『不通』テラー
- ニコ
となりました。合計で12名。25名まで残り13人です。まだ半分もいってない。
軍人という、かなり本格的なアタッカーを仲間に入れたところで次の目標はなんと!
宇宙です。この組織は本当になんでもする。
それは社会で生き抜くために必要な力
次の冒険の舞台はなんと宇宙。とんでもない事ですよ。
とはいえ。すでにユニオンは記憶改竄衛星を宇宙に飛ばしていますから、有人飛行はともかく衛星を飛ばす技術くらいは確立されているわけです。
さて。
3日前に某国が秘密裏に作っていた宇宙ステーション内で事件は起きました。
何者かによって攻撃を受けているらしいそのステーション。そこに『不感』の否定能力に目覚める予定のフィル君がいるらしいです。
それを救いに行こう!というのが今回の目標。
とまぁ、こんな感じでフィル君の前回の能力を説明する風子。我々としてはあまり知る機会の無かった子ではあります。
しかし。ちょっとここは考える余地がある気がします。
安野の『不明』の能力の発動は阻止しました。そりゃ世の中の誰からも認識されない世界は辛かろうと思うので理解出来ます。
なら、同じようにフィル君の『不感』も可能なら発動しないようにしてあげるべきでは?と思うわけですよ。感情が無くなるんですよ?そりゃ確かに戦力としては強いかもしれませんが、ちょっと酷な感じはします。
そんな俺の気持ちはともかく。
まず『どうして宇宙に子供がいるのか』という部分で激怒するニコ。
ラボの所員であるバウからの説明が入ります。
『ニューフィーリング計画』と名付けられたその計画。人類の適応能力が宇宙ではどう反応するのか?それを確かめるための人体実験だそうで。
その国は、秘密裏に組み上げた宇宙ステーションの中で出産、子育てを行いました。
その子供がフィル君。という事のようです。
スペースノイドを作ろうとしたわけですね。これが人道に外れるかどうかは俺個人ではなんとも言えないところです。
さて。話は横道に逸れるんですが、人ではなく犬が宇宙に打ち上げられた事なら我々の生きる世界でもあるのです。『宇宙犬ライカ』で検索してみましょう。ただし、かなり嫌な話なので犬好きの人は注意です。
人類の愚かさを知っておく事も大切であるとは思いますが。
そんな話はさておき。
この『宇宙で出産子育て』にさらにニコは激怒。
まだ見ぬ子供のために怒る事が出来るニコ。科学は人の命と未来を守るために発展しているのであって、その過程で守るべき人命が使われたらそれは科学じゃねぇ!!!
という熱い想いを語ります。読んでいる我々としては、今はまだこの世界線では存在しませんが『ミコ』という大切な子供の存在を知っていますから、子供のために怒るニコの熱さで胸にこみ上げてくるものがあります。
前回のニコはいいお父さん……であったかどうかはわかりませんが、それでも人を想う強い心の持ち主ではあったと思います。もしイチコが生きてさえいれば、いいお父さんにはなったでしょう。
さて。宇宙には行く。それは絶対。では、何人行けて誰が行くのか?という問題。
宇宙に行くにはロケットが必要で、それには搭乗人数も限りがある。現在のオーバーテクノロジーなユニオンの技術力をもってしても宇宙に行けるのは3人まで。
とはいえ、無限に近い資金と超発展した技術を持つユニオンですから時間さえあればもっといいロケットも作ったと思いますけどね。全体が不壊とかの。
今回は時間制限もありますからロケットそのものは外注で。予算は500億(たぶんドル)です。
当時の為替ではだいたい1ドル100円~110円の間くらいなので、お値段だいたい5兆円くらいですか。地球の未来に比べればお安い買い物ですよね。
風子、ビリー、ニコの3者で『誰が宇宙に行くか』会議開始。
リーダー風子、戦闘員クリードで決まり、残るメカニックを誰にするか。
風子とビリーはニコ推し。ニコはイチコ推し。
イチコはニコと同等の頭脳にさらに幽体離脱という+の能力があるからイチコが行くべき。というのがニコの主張ですが風子とビリーはそれを却下。
現在ユニオンにいる誰よりもフィルを助けたいという気持ちが強い。
感動するところですよね。特に風子にとっては、その最後を目の前で見てのここですから、それをニコに言うわけにはいかないとしてもこみ上げてくる気持ちがある事でしょう。
これにて、宇宙行きのメンバーは
- リーダー 風子
- 戦闘員 クリード
- メカニック ニコ
と決定しました!
個人的にはこのコンビにくっついてほしい
さて。こうして宇宙に行く事が決定した3人でしたが、それに納得しない人物がいました。
アルマゲドンを100回見た男ことショーン=ダッツ君です。
ボスである風子に猛抗議。自分が選ばれなかったのは新人だからかとかなんとか。早くも漂う小者界の大物オーラ。
そんなショーンですが、風子に『もし宇宙空間で目をつぶった状態で気絶して放り出されたら不可視のせいで永遠に発見出来なくなるよ』と結構ガチ目に脅されます。これは怖い。カーズ様待ったなし。
張る時と緩める時があってこそ物語は生きる。緩急って大事ですよね。
まさに絵に描いたようなガクブルでビビって逃亡するショーン。
いつか俺だって……!と走り出しているところを謎の人物に捕獲されます。
療養中だったはずのジーナがショーンを捕獲。ここから、この2人のゴールデンコンビの伝説が始まっていきます。このコンビ超好き。
ただ、アン風やヴィクジュイみたいないい感じの略称が無いのが難しいところ。ジーナショーン。ジナション?なんかちょっとアレな感じ。
さて。
神を倒すのその日まで風子にとってのNo2でありたいジーナと、やっと見つけた居場所で出柄をガンガン立てたいショーン。
大丈夫。心配しないでもショーンはかなり出番あるよ。よかったな。
宇宙に行ってフィル君を助ける!という壮大なミッションの前に、ジーナ&ショーンの『ロケット潜入ミッション』スタートです!
というわけでミッションのためのその1。
突如降って湧いた能力覚醒イベント。
ジーナは『オータムを倒すために』という理由で過去の本の世界に入っての覚醒イベントでしたが、ショーンは『ロケットに密航するために』というしょうもない理由で能力の覚醒イベント開始です。
計測器のよってその中の重量を管理されているロケットに侵入すると重量でバレる。それを誤魔化すために不可視をパワーアップさせろ!というのがジーナの命令。
そして。この時にショーンが体重計に乗りますが、なんとアンデラの作中で唯一体重が判明したキャラという事になりました。65kgです。超貴重な資料です。
そんな貴重なショーンの65kgを。
体重計によって『ここにいる』が見えているその不可視はまだ不完全
なんとなくそれっぽい事を言い出すジーナ。なるほど納得してしまいそうな強さがある。
祖母が亡くなってメソメソしていた頃のジーナちゃんはどこへやら。今が楽しそうでなによりです。元気なジーナが俺は好き。
そして2日後。
進化出来ました(特に覚醒の描写は無し)
いいですねこのテンポ感。雑に扱われるショーンが俺は好き。
ロケットに無事侵入し、進化した不可視の能力で重量計も誤魔化してついにロケットは宇宙に。
よく考えたら前回のループでスポイル戦で結構軽い感じで宇宙に行ったアンディは凄かったんですね。まぁ不死だからだけど。
さぁ。見事に宇宙への発射も成功し、これから……。
合流の言い訳は何も考えて無かった
『不計画(UN PLAN)』の能力です。何も考えて無かった。
ここへ来て口論を繰り広げるバカップル。これによりショーンの能力が解除され、船内の重量が増えました。
100kg超増えた。という事ですから、ショーンの体重が65kgとして……。乙女の秘密。個人的な好みとしてはジーナはもうちょっと飯食った方がいい。
まぁ、宇宙空間にある宇宙船の中での100kgが地球上と同じ100kgなのかは疑問の残るところですが。
さて一方で。
宇宙船の正規乗船組は1つの困難に直面していました。
宇宙船とドッキングさせる予定のステーションの下部が謎の攻撃によって破壊されて存在しない。
この状況でのトラブル発生は痛い。しかもまだ何も始まってもいないのに。
どうやってステーションに侵入するのか。パニックになる船内。
しかし。この状況で頼れる助っ人が登場します!
そう!アンチェンジ&アンシーンの2人に任せれば安心!
ピンチに颯爽と登場し、なんとかこの場の勢いで乗り切る事が出来れば……!
ダメでした
当たり前の事ですがバチクソ説教されました。それはそう。
ちなみに、この回のタイトルが『RIGHT STUFF』というのですが日本語訳すると『正しい素質』という意味らしいです。これを見て俺はパトレイバーを思い出すんですが、どうやら同名の映画があるようですね。たぶんそちらが元ネタ。
宇宙を舞台にした映画のようなので、まさしくこのタイトルの元ネタなのでしょう。映画は見た事無いです。結構古い(1983年)
この環境で命令違反を犯した2人は重罪ですが、それはそれとして今の状況は『ドッキングしたいがその場所が存在しない』という感じ。
この状況ではジーナの不変による空気トンネルが活躍します。
シテーションに向けて空気のトンネルを伸ばすジーナでしたが、宇宙空間にはホコリやチリが存在しないために空気のトンネルが見えず、本当に出来ているのか視覚で判断出来ません。
もし、出来ていなかったら。トンネルに空いた穴から宇宙に放り出されてデブリで撃ち抜かれて終了です。
この危機的状況に、体を張って挑むのはもう1人の重罪人ショーン。
バカではあるが悪い奴ではない
この体を張った確認でトンネルが出来ている事がわかり、あとはこれをステーションに寸分たがわずドッキングするだけ……。
そんな無茶な。
しかし。なぜか遠隔で操縦桿が操作さてドッキングに成功。
どうやら、ステーション側にいる何者かの手によってハッキングされて誘導されたようです。
途中トラブルはあったものの、なんとか宇宙ステーションへの侵入に成功。
そして、ついに。
助けを求めるフィル君と出会う事が出来ました。
それから
ここまでで18巻の半分くらいです。
ここからは、宇宙空間でのフィル&フィルのお母さんを救出するための戦いが始まります。
現状空気の存在しないステーション内部でなぜかスーツも無しで生きているフィル。それはなぜか?
実は3歳の時に病気になり、機械の体に脳だけを移植したのが今の状態。その体の生身の部分はわずかに10%以下。
悲しい話ではありますね。
考え方によっては未来の人類の形とも言えなくもないですが、その価値観に辿り着くにはまだ我々人類は未熟と言えます。
さて。
そんなフィルとステーション内を一緒に探索。どうやらお母さんは中央ツリーの2階部分にいるようです。
そこには『奴ら』がいるようです。
その『奴ら』とは何者か。UMAかまた未知の宇宙生物か。その正体は謎です。
その謎の『奴ら』と遭遇し、自らの腕を食わせその内部から謎生物を破壊するフィル。
方法は滅茶苦茶であるものの、自分の大切なものの為にその命をかけるフィルを見て自らを恥てフィルを助ける決意を新たにする風子。
やたらと固くて強い謎生物でしたが、風子の不運によって1匹だけ倒す事が出来ました。もしこれがUMAなら消えてなくなるはずですがその体は残ったまま。
どうやらこれはUMAではなく未知の宇宙生物のようです。
『生き物』であれば何か攻略法があるはずだ。考え始めるチームユニオン。
そして、ついにお母さんの元へ辿り着きます。
そこには大量の謎生物が。ここにはユニオンのメンバーも複数いるのに、どうして謎生物は執拗にフィルのお母さんだけを狙うのか?そこに攻略のヒントがあるのでは?
戦いの中で『感情』を学ぼうとするフィル。
そして。
さらにとんでもない怪物と遭遇するユニオンメンバー。絶体絶命の状況で否定能力に目覚めるフィル。
その戦いの行方やいかに?
19巻へ続く。
画像:「アンデッドアンラック」コミックス18巻より引用
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