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【感想】アンデッドアンラック 15巻 最後のヴィクジュイの共闘と全てを救う次の世界へ

2024年9月5日

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。 そして、もし面白いと思って頂けたなら、Twitter等で拡散やコメントいただけるとめちゃくちゃ喜びますのでどうかお願いします。

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あらすじ

第一席に座りループの権利を得た風子。だが遂に神・サンが出現し、最終戦争(ラグナロク)が始まる。円卓(アーク)の破壊に迫るサンを止めようと奮闘する否定者達。円卓起動までの11分間、アンディ達は風子を守り切ることができるのか…!?

bookwalker作品紹介より

というお話です。作者は戸塚慶文さんです。

登場人物

アンディ:『不死』の否定者。次の世界で全てを救うために。全てを背負っていく。

ヴィクトル:『不死』の否定者。アンディの主人格。アンディはヴィクトルから生まれた。4554億年という途方もない時間をこれまで生きてきた。相棒であり恋人でもあるジュイスと、最後の戦いに挑む。

ジュイス:『不正義』の否定者。ヴィクトルと共に、これまで100回のループを繰り返してきた。これまでの全ての想いを風子に託し、ユニオンメンバーと共に最後の戦いに挑む。

風子:『不運』の否定者。神を倒すため。みんなが幸せになる世界を作るために。ループに挑む。

感想

そして1つの世界が終わり、新しい世界が始まる

はい!というわけで、今回紹介するのは『アンデッドアンラック』の15巻です!

最近マメに更新しています。やる気に満ち溢れています。頑張ります。

新しいボス

ジュイスとヴィクトルの想いを受け継ぎ、ループする事に決めたアン風。実際はループするのは風子だけでアンディはただひたすら待ちなわけですが。

アポカリプスにも感謝の気持ちと別れを伝えるジュイス。確かに、これまで長く一緒に戦ってきた仲間と言えばヴィクジュイに続く古株ですから、ここまでツンを維持しているアポカリプスも逆に凄い気がします。

どうやらループするには大量のポイントが必要なようなのですが、ヴィクトルが風子にその所持ポイントを全て譲渡。

これにより、風子がユニオンで一番のポイント所持者となりました。つまり第一席に座る資格を得たのです。

これで風子が現在のユニオンのボスとなり、ループする人物となりました。

ジュイスと最後の別れをする風子。

ヴィクトルが言ってくれた。風子がジュイスに似ていると。

ちんちくりんのたぬき顔だけど、自分を顧みず大切な者のために全てを懸けられる魂がある。

俺個人的に『自分が損をするとわかっていてもそれを選べる人』を尊敬するんですよね。人間てどうしても損得で動く生き物だと思うんですけど、その枠を超えて情で動ける人。なかなか出来る事ではありません。

この『大切な者のために全てを懸けられる魂』というのが、今後の覚悟ガン決まり風子さんの生き様を作っていく事になっていきます。

そして。ここから、ついに最後の試練が始まります。

ループするためにアークを起動させるまでに必要な時間が11分。その間、神の攻撃からアークを守る。それが最後の試練です。

これまでは自分を守るために死んでいく仲間を見守るだけでしたが、今回はついに自分も戦う側に。

風子のために全てを投げ打つ覚悟を決め、ジュイスの最初で最後の出陣です。

ジュイスはこれから始まる最後の試練の内容を唯一知っている人物となるわけですが、その胸中やいかに。

そしていよいよラグナロクが始まります。

絵面が絶望的すぎる

圧倒的暴力

それぞれがそれぞれの想いを抱えてついにラグナロクが始まります。

この圧倒的な恐ろしさから11分アークを死守する。それを聞いて一緒に戦おうとする風子でしたが、風子が席を立ってしまうとチャージはリセットされてしまうようです。

何があっても風子は必ずこの席に座っていなければならない。

『自分のせいでまたみんなが』と思ってしまう風子でしたが、それをアンディに慰められ覚悟を決めます。

仕方ない事ではありますが、今回に関しては精一杯努力はするけど基本的にはもう無理かなと思っているのが少し悲しみ。

アン風にとっては『次がある』のですが、そうでない人々にとっては当然今回が最後の覚悟で臨むわけです。仕方ないけど。

1人アークの元に残った風子の目の前に神のうちの1人である『ルナ』が現れます。『少し話をしよう』との事。

『銀河』という概念がすでに存在するこの世界でたかが衛星のくせに神とはずいぶん生意気だなと思うわけですが、それはともかく。

まず風子の前にルナが現れ、そして次にアンディ達の目の前にこの世界を壊す者『サン』が現れます。

宇宙の動画を見て味わう絶望感のそれ

でかぁぁぁぁぁい!説明不要!!!

このサイズ感で登場したラスボスはロトの紋章の異魔神とかですかね。とにかくでかい。めちゃくちゃでかい。『どうすんだこれ』はもうそうとしか言いようが無い。

これで、もうちょっと頑張ったら実はこの周回でも勝てたんじゃね?みたいな拮抗した戦いだと後悔も残りますが、この圧倒的な戦力差を感じるともうどうしようもないですね。これでもかという負けイベ。

これから11分もアーク守るとか無理ゲーじゃね?感です。

しかし最終的にこれをどうやって倒そうっていうんですかね?不運とかそういう次元なのこれ?ベテルギウスでも降ってくるレベルの不運でも起こすんでしょうか。

『くらえ!!ガンマ線バースト!!!!!』とかめちゃくちゃかっこいい気もします。

ここからは、この大きいという言葉では表現出来ないレベルの大きさの『サン』による圧倒的な蹂躙が始まります。

まず最初にサンを食い止めようとしたのはチカラくん。

ビビらないでここに立つチカラ超かっこいい

あのすぐガクブルしていたチカラの面影はもうありません。あと10分ここで止めれば。

しかし、それで風子がループしたとして、その後自分達はどうなるんだろうか?という恐怖が俺ならあると思うんですが、それを置いてとにかく風子のために頑張ります。

が。

いくらかサンの動きを止める事が出来ましたが、チカラから見えていない部分からサンの体の一部が飛び出しそれがチカラの腕を直撃。初手でいきなりチカラの腕がもげました。

これ当時本誌で読んだ時本当に絶望的でしたね。なんやかんやでチカラなんかは非戦闘員だしそういうグロい目には合わないと思ってたんですけどね。一番にとんでもない事になりました。

ルナ曰く。『これはゲームです。月と太陽のどちらが望む世界となるかの』という事です。

だったらお前もうちょいルナ陣営に希望持たす戦力にしないと萎えるだけやろ。バランス調整サボってんじゃねぇよ!と思いますね。

ルナは人に賭けアーティファクトを創り、サンはルールに賭けUMAを生んだ。との事。

そういうわりにはアーティファクトがあんまり活躍してない気もするんですよね。人力というか否定能力でなんとか勝負している印象。

それにしても、ルナはとにかくベラベラ喋りまくるのにサンは一切喋りませんので、最終的には人類の敵は実はルナだった。となるような気がしてなりません。でもまぁこのビジュアルのサンが実はいい奴とか言われても仲良く出来そうにはないですが。

『不燃』の能力で燃えるのを耐え『不出』の能力でサンをまるっとくるむ。さらに、埋まった足を『不抜』の能力で足止め。

さらにさらに、ニコの置き土産である

超弩級組織最終兵器対神破動砲(スーパードレッドユニオンリーサルウェポンスペリオルバスター)を発射!

厨二病感満載。

地球上の電力をかき集めてようやく一発撃てるというその高コストの火力を『不減』の能力によって無限に打てるように!!

これで勝つる!!!と思いましたが、装置自体は不壊でエネルギーも不減であってもオーバーヒートはするようで、止まってしまいます。

不出の能力も熱によって焼かれ、不抜も地面ごと持ち上げられて脱出。

何をやっても全然ダメージ通ってなさそう過ぎて心折れそうなところですが、ここでついに真打が登場します。

アンディ……ではなくヴィクトルとジュイスの、最後の共闘が始まるのです。

ダンデライオン

少し時は戻りアンディの脳内会議。

思わしくない戦況に、代わって欲しいと願うヴィクトル。ループを繰り返してきたヴィクトルとジュイスの2人だけは、こうなる事を知っていたはずです。圧倒的な戦力差がある事を。

不運が攻撃に使えない今、少なくともこのループはどうしようもない。つまり、ジュイスの最後の戦いがここです。

長い長い……永遠とも思えるその時間を生きてきたヴィクジュイ。ループ時期のズレの関係でヴィクトルの生きている時間の方がまさに天文学的な長さではあるものの、ジュイスの生きてきた時間も長い。

そんな永遠の輪廻からの解放。ジュイスの死。それを望んだヴィクトルでしたが、最後は近くで看取ってやりたいんだ。と。

『ジュイスからもらったこの気持ちがなんなのか知りたい』というヴィクトルの言葉を聞き、交代するアンディ。

チカラの腕を吹き飛ばした攻撃を弾き返すヴィクトル。そこからさらにサンの攻撃は続き超弩級組織最終兵器対神破動砲(スーパードレッドユニオンリーサルウェポンスペリオルバスター)レベルのビームがサンから放たれます。さすが太陽。とんでもないエネルギー量。

地球が持たん時がきそうです

しかしこの攻撃を心器『イージス』で防いだヴィクジュイ。いやまぁ確かに防ぎはしたけども。だからどうって事も無さそうなレベルの火力差。どうにかなんのかこれ?

そして。そこからヴィクジュイの反撃開始です。

『ルナがサンを殺せるように作った』という最上位古代遺物(スペリオルアーティファクト)こと心器。そのもう1つである『リベリオン』が登場します。

ジュイスの愛剣である『フェイエルボワ』に取り憑く形で登場するリベリオン。

ちなみに、この『フェイエルボワ』というのはジャンヌ・ダルクの愛剣とされています。

さて。この心器『リベリオン』は持つ者の復讐心の強さに応じて火力の上がる武器のようで、これまでのループの中で抱いてきたその神に対する復讐心をこめるジュイス。

これまでのループの中で死んでいった仲間の。自分への無念を。

そして、4554億年不死を苦しめた、神への怒りを!!!!

いよいよ、神vs否定者の戦いも終わりの時を迎えようとしていました。

それから

ここまでで15巻の半分くらいです。

ここからは、いよいよヴィクジュイの最後の戦いが始まります。

復讐心を攻撃力に変える心器リベリオン。その攻撃力には上限は無く、使う人次第ではとてつもない威力になりますがそれにはコストを払う必要がありました。

そのコストは使用者の命。

残り3分というところまでサンの足を止める事が出来た。その代償として、ついにジュイスが力尽きます。

もし、キミが許してくれるなら、次のループでもキミと一緒に……。

そう言って力尽きるジュイス。

今まで永遠の時を共に生きてきたジュイス。『好きな女』とかいう陳腐な言葉では表現する事が出来ないであろう想い。

その想いの行き場をついに失ってしまったヴィクトルの胸に宿るのは。

深い哀しみと怒り。

ジュイスのためだと思っていたのに。そのはずだったのに。失って初めてわかった、この温もり。

今まで散っていった者達はみんな、この温もりを失わぬために強くなったんだな。

俺を。俺達を。強くなろうと。生きようと。変え、支えてくれたのはいつだって愛しい者がくれるこの気持ちだったんだな。

俺は気付くのが遅すぎた。

そしてついに訪れるその時。

ありがとう。そしていってきます。

ついにループの旅へと向かう風子。

しかし、風子が旅立ったその後、残された世界を本当の絶望が襲うのでした。

そこに広がる光景はまさに地獄。一度見たら立ち向かう事など出来なくなるその光景を見て、なお立ち向かうヴィクトル。

そして……。ついに世界は崩壊します。

風子の目の前で砕けてしまった地球。そこで決意を新たにします。

次の、最後のループで必ず神を否定する。

これがゲームなら、ここでOPが流れる展開ですかね。ここまでの全てがチュートリアルで、これからいよいよ本当のストーリーの始まり的な。

ロマサガでいうところの最終皇帝という立ち位置の風子。さぁ!ここからいよいよ神への反逆が始まります。

ループし、まず最初に助けたのは幼き日の安野。これでこの世界に君伝は誕生しないのかもしませんが、その代わりに何やら名作が生まれそうな予感。

そして。

今回のループで風子が目指すのは『全員救済してのトゥルーEND』です。しかもほぼ初見で。かなりの高難易度。

まず救うのはニコとジーナ!

16巻へ続く。

画像:「アンデッドアンラック」コミックス15巻より引用

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