【感想】アンデッドアンラック 10巻 vsスプリング戦開始!3本勝負で対決!!
あらすじ
風子奪還とスプリング討伐に向かうアンディ達。待ち構えるアンダーとの激戦の中、一人タワーの頂上へと到達した風子は、スプリングに対話を持ち掛ける。しかし神に縛られたスプリングは、風子との三本勝負を望み!?
bookwalker作品紹介より
というお話です。作者は戸塚慶文さんです。
登場人物
出雲風子:『不運』の否定者。UMAスプリングとタイマンで戦う。
アンディ:『不死』の否定者。風子を助けるためにビリーと戦う。
感想
風子VSスプリング!スプリングの悲しき過去とは!?
はい!というわけで、今回紹介するのは『アンデッドアンラック』の10巻です!
これを書いている2024年8月現在、ガラスの仮面の全編無料公開の影響でこのブログがプチバズりました。ありがたいことです。今まで見た事の無いようなアクセスの量で震えています。
ガラスの仮面の記事以外も楽しく読んでいただけるように今後も精進していきます。
ビリーvsアンディ
9巻の最後で風子に対してストレートな告白をしたアンディ。しかしその声は届かず……というかまぁ、聞こえないとわかったうえで言ったんだとは思うんですが。
さて。スカイツリー……と作中では明言されていませんが、たぶんスカイツリー。田舎者なので実物を見た事はありませんが。たぶん。スカイツリー。
とにかくその謎タワーでの戦いがついに始まりました。
タワーの外部からガラスをブチ破り内部に侵入してきたアンディ。
一方、風子を小脇に抱えて歩いていたので即風子を奪われてしまうビリー。
チームアンダーは何かしらのワープゲート的なやつでこの場所に来たんですが、スタート地点が地下からだったのですがここまでのんびり歩いて来たんだろうか。本気で先にスプリングの場所に辿り着く気があるのか。
その場でさっそくバトルが始まります。
刀で打ちあうアンディと友才。友才が使っているのはジュイスの剣ですかね。ジュイス→風子→友才と渡っている感じ。
安野が昔に見た剣の修行の先生が友才という事ですかね。このスプリング編になってからいかにも何か重要なカギを握る存在として何度も名前が出てきましたがこれ以降出番はありません。なんだそれ。
『元カノみたいなもん』とか言ってワイワイしてたのに見事にスルーされました。
さらに、不運を付与したアンディの指を風子が飛ばしてビリーを牽制。その間に2人はタワーから脱出しました。
そこから、外部からタワーをよじ登って頂上のスプリングの場所を目指す2人。
いくらなんでも無理筋ではないか
この謎タワーの高さはおそらく634m(むさし)なので、この画像の高さは600mくらいですかね。玉ヒュンどころではない。
自分の力でよじ登っているうえに不死のアンディはともかくとして、ただのおんぶ程度でその場にいる風子はとんでもないですね。
なんかこういう映画ありましたよね。超高いタワーでなんか色々するやつ。
なんの安全器具も無しにの超高所作業ですが、そんな場所でイチャイチャする2人。
これまでの寂しさを埋めるようにギュッとしがみつく風子。
「やっぱ寂しかったか」
「……うん」
あぁぁぁあ!!いいですねぇ!!でもそんな事言うてる場合じゃない場所なんですけどねぇ!
吊り橋効果(難易度アルティメット)
「アンディはどう思った?」
アンディ『(寂しくて)死ぬかと思った』
風子『(アンダーに捕まったから)死ぬかと思った』
悲しきすれ違い。まぁ、そこらのぬるいすれ違い系のラブコメとは違って、この2人に関してはあえて言葉に立たなくともすでにクソデカ感情を抱えた運命のバディなのでいいんですけども。
そしてさらに。
そう言えばさっき助けにきてくれた時何か言ってなかった?と尋ねる風子。
『キレイになったな風子』って言った。
と誤魔化すアンディでしたが風子はそのウソを看破。口の動きが合ってない!という、あの状況でよくそんな事覚えてるなという根拠で反論。
それに対して
『この作戦が終わったら話す。大事な話だ』と返すアンディ。
こんな言い方されたらもう黙るしかないですね。こんなん胸キュン必至ですわ。地上600mくらいの高さだし。
しかしそんな2人のイチャイチャもここまで。ビリーの追撃が2人を襲います。
ビリーが見せた能力は『不均衡(アンバランス)』の能力。割れた鏡の中。写る君の姿。
『使用者が建物だと認識したもののバランスを否定する能力』だそうです。その力を使ってタワーのバランスを崩し傾けるビリー。
結構な勢いで傾いてるんですが、これだけいったら『傾いてる』で済むのでしょうか。折れる気がする。
組織以外の人からも能力をコピーしているようです。この能力は『どちらかの手が対象に触れている間発動する』という事で、これだけ傾けた後に手を離すビリー。
当然タワーは元に戻ろうとしますので、グワングワン揺れます。そのままでは弾き飛ばされるので手を離すアンディ。
飛ばされたアンディを追いかけるビリー。これで2人まとめて終わり……。と思いきや。飛んだのはアンディだけで、風子はまだタワーにしがみついていました。
さすがにちょっと無理がある気がする
いやまぁ……。そうだって言われたらはいそうですとしか言いようがないんですけども。いくらなんでも流石にこれは無いやろと思わないでもないですね。
ちなみに、カイジの鉄骨渡りが地上74mの高さでここは600m付近だと思われるのでだいたい8倍以上高い。さすがの石田さんも声が出る高さです。
しかも、この画像の時点では刀を足場にしていますがこの後この刀もアンディに渡してしまいます。この後にも登ってる描写があるのですが、どうやってしがみついているのかまったくわからん感じです。
まぁここは、ユニオンの科学力で『手足からネッチョリした謎の何かを出してくっついている』くらいに解釈しておきましょうか。スパイディ。大いなる力。
さて。そんな不思議パワーでタワーを登る風子がスプリングの元に辿り着くまでの時間稼ぎとして、アンディvsビリー戦が始まります。
……え?ちょっとよくわかりません。
ビリーの目標→風子とスプリングを戦わせる アンディの目標→風子とスプリングを戦わせる。
どうして争うのでしょうか?よくわかりません。最終目標は同じなのだからそのまま2人で風子が登るのを見守ればいいのでは?というか登る手伝いをすればいいのでは?
ここでもし風子が落下死しようものなら両名ともに目標達成失敗なので、とりあえずまずはスプリングと戦えばいいのでは?
派手に離れて戦って、なんか気が付いたら落ちて死んでた。という可能性も全然あるシチュエーションでの謎バトル。
まぁ一応、ビリーなりの戦わせ方とアンディなりの戦わせ方があるのかもしれませんが、風子の能力的には外部からの影響をあまり受けないというか、結局戦うのも火力も風子の気持ち次第なので。
そんなわけで。
ビリーvsアンディの開始です。
このバトルに関しては個人的にはあまり言う事はありません。不死vs不死なので、緊張感とか0なので。
なぜか死んだはずのジーナの『不変』の能力を使ってきたりするビリーですが、おそらく次代の不変の能力をコピーしたのだろう。という事です。
そして、なんやかんやで戦って勝負は結局ほぼ五分でした。
雑な感想かもしれませんが、前にも書いたのですが俺あんまり春編好きじゃないんだよね(暴言)
バトルの終盤。少しだけビリーの信念のようなものが語られます。
神に挑むのは、強者だけでいいんだよ
いやまぁ、言いたい事はわかるんだけど、風子を戦わせようとしてる男の口からそれを言うのか?どちらかと言えば彼女は弱者なのでは?
一応『弱い否定者はだた生きて俺に使われていればいい』という事のようですが、その過程で弱い否定者が死んだら意味ないわけです。性格の問題もあるとはいえショーンは死んだわけですから。
ユニオンの事も殺そうとしてたわけで。グリードの攻撃でチカラやトップが死なないとでも?
だったら、最初から『みんなの命を貸してくれ』と頭を下げたアンディの方がよっぽど正しいように俺には見えます。マジでなんで裏切ったんだ。
『弱い否定者達を守るためなら歯向かう弱い否定者は殺してもよい』とか傲慢の極みみたいな感じではありますが、とにかく。
ついに風子がスプリングの元へと辿り着きました。
そして、アンディは風子の力を証明するために自らビリーに囚われます。
ここから、風子単独でのスプリング戦が始まります。
vsスプリング戦
というわけで、風子vsスプリングの開始です。
風子の能力は『不運』です。その能力は『触れた相手に対して好感度の高さに応じた不運を与える』というもの。スプリングを倒すためには、まずその不運の威力をあげるためにも相手を好きにならなければいけません。
しかしなんとまぁ悲しい能力かと思いますよね。
さて。まず風子がした事は。
スプリングと会話をする事。
どんどん桜になっていく人間を見ながらお酒を飲んでいたスプリング。最初はそれを面白がっていたのかと思ったけど、夜になると何か寂しそうに見えた。と。
クエストの討伐対象である以上、スプリングは倒すべき相手なのですが、人間に対して何か話したい事がありそうなスプリングと話がしてみたい。
しかし。
そんな風子の言葉をスプリングは一蹴。
江戸時代。桜は不吉の象徴として嫌われた。自分が桜の鬼だとバレたなら、人はワシを斬りにきた。と。
その故に、人を桜に変えてきた。策も無くただ近づいてくる者は桜に。春桜を凶と言う者は、縁起勝負でのしてきた。だから、風子にも運で勝つ。と。
そんなスプリングに対して、私は春が好きだと言う風子。
きっとあなたが知らない春を大好きな誰かが、イメージを変えてくれたんだよ。
桜は……。春は、出会いの季節だって!
風子のこの言葉を聞いて、突然様子がおかしくなるスプリング。
そして、なんとフェーズ3に変身します。
10万人分の命をチップに変えて、スプリングとの3本勝負が始まります!
それから
ここまでで10巻の半分くらいです。
ここからはスプリングとの勝負が始まります。
まず1戦目は独楽対決。
お互いが選んだ否定者を独楽とし、ベイブレードのような感じで戦う勝負です。
風子は後手を選択。まずスプリングは自分の独楽に『不死』を指定。それを受けて風子は『不壊』を指定。
スプリングの独楽に触れた時の記憶の中にあった一心の姿が何かスプリング攻略のヒントになるかもしれないと考えた風子。
しかし。
当の本人の一心はスプリングの事を知らない様子。
果たして一心の独楽はアンディに勝てるのか?
そして2戦目はカルタ対決。
否定者に関する上の句を読んで、それに対応する下の句の札を取っていき、枚数の多かった方が勝ち。という勝負。
スプリングは否定者に対する知識がありませんので、上の句に対応する下の句がわかりません。これは風子の圧勝かと思われましたが……。
先に取りに動く風子を弾き飛ばして横取りするスプリング。札は全部で13枚ですが、そのうち6枚を先にスプリングに奪われてしまいます。
あと1枚取られたら風子の負けが確定。
知識が無いスプリングに対して、取りに行くフリをしてフェイントをかければスプリングはお手付きになるのに、それをあえてしない風子。
あえて自らが叩かれる事により、少しずつスプリングに不運を蓄積させていく作戦のようです。
果たして、敵であるUMAに対して不運が効くのか?風子は勝てるのか!
11巻へ続く。
画像:「アンデッドアンラック」コミックス10巻より引用
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません