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【感想】はっちぽっちぱんち 2巻 試される狂気と向き合う覚悟。ついに始まるランキング戦!

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。 そして、もし面白いと思って頂けたなら、Twitter等で拡散やコメントいただけるとめちゃくちゃ喜びますのでどうかお願いします。

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あらすじ

妄想JKの欲望、リングで爆発!
今、一番クレイジーな女子格闘マンガ


人を殴りたくてたまらないほんわかJK・黒石希歩。女子格闘技の元スター選手・REINAに見初められ、リングへ。世界一のトーナメント開催を目論むREINAは、希歩の狂気に触れ、彼女こそが女子格闘技界に革命を起こす逸材だと確信する――!
次なる相手は、空手の関西女王・小林愛理。拳に狂気を秘め、思う存分、ぶっ放せ!!

bookwalker作品紹介より

というお話です。原作がカツラギゲンキさん、作画が嵯峨あきさんです。

登場人物

黒石希歩:妄想大好きゆるふわJK……だったのは最初だけ。現在ではゆるやかな殺意の波動の継承者。とにかく暴力が大好き。3度の飯より暴力。暴力のためなら死ねる。

REINA:元女子格闘技の選手。現在はモデル的な事をやったり選手の育成をしたりしている。希歩というモンスターを檻から野に解き放った。女子格闘技界を変えるたのに、女子の狂気を欲している。

感想

狂気と戦っていく覚悟とは

はい!というわけで、今回紹介するのは『はっちぽっちぱんち』の2巻です!

前回の記事を書いた時にかなり嬉しい事がありました。それをここに書くのもなんか無粋かなと思いますので詳しくは書きませんが、これからも頑張ってください応援しています。マジでこの漫画大好きです。

さて。それはそれとして、俺は自分の感想をここに正直に書いていきます。そこブレたら一番つまらないですからね。

さぁ!というわけでいってみましょう!

『狂気』の生きる場所

ついに念願の初試合を行い、さらにはボッキした半裸の変態のオッサンにより女子格闘技最大トーナメント『RMAWS(レディース・マーシャルアーツ・ワールドシリーズ)』の開催を知らされた希歩。

そのRMAWSへの参加権を賭けてこれから同じジム所属の女子達と戦っていく事になりました。と言っても、正確にはこの時点ではまだ希歩の名前はランキング内には無いわけですが。

さて。そんな夢のような1日が終わり、現実へと戻った希歩。

先日の出来事のインパクトが強すぎて、なかなか日常に戻ってくる事が出来ません。

まぁそりゃそうですよね。希歩からすれば、いつでも好きな時に好きなだけ暴力がふるえる(ただし実力主義)という、長年の夢だった理想の環境なわけですから。暴力のサブスク。マジクレイジー。

友達と一緒にご飯を食べていても心ここにあらずです。

ある日いきなり同級生が顔面ケガだらけで登校してきたわけですから、友達としては心配で仕方ないわけですがそもそも当の本人が何も言わないのでどうしようもありません。

もしかしたらヤバイタイプの彼氏でも出来たのか?と思う状況なわけですが、そんな周りの気持ちなど関係なく、このゆるふわJKの頭の中は『どうしたらあの時もっと殴れたんだろうか』ばかり。

俺ここで好きなのは、あくまで『どうしたら殴れたか』であって『どうしたら勝てたか』ではないのです。希歩にとって、勝敗はあくまでオマケ。優先順位の1位は『殴れるかどうか』なのです。バーサーカー。

あまりにボーっとしてまして、お箸を落としても気付かない。こんな空気を変えようと、その胸に装備したGカップを揉んじゃうぞ~?とタックルにいった同級生に対して。

索敵中のモビルスーツのような顔でぐりんと振り向いたあとの正拳寸止め。あやうく真昼の傷害事件。

これには流石に騒然となる友人ズ。『殴られるくらいで美少女のGカップが揉めるなら全然揉むわ!いくらでも殴れ!』とか言っておどけて、冗談として流そうとしましたが……。

いいわけあるか

逆に言えば、殴らせてもらえるならGカップくらい揉まれてもよい。となりますから、問われる倫理観。

もしかすると、今ならレイプ魔のオッサンにもワンチャンあるかもしれません。ただしレイプ魔は死ぬ。

さすがにこのやらかしには動揺する希歩。もう挙動が何かしらの中毒者のそれですね。一度暴力の味を知ってしまった少女は、もうこれまでの日常には戻れない。バイオレンスジャンキー。時はまさに世紀末。

「ごめーん!!」と連呼、絶叫しながら教室から飛び出していく希歩。もう取返しのつかない事態になりつつあるような気がしますが……。

なんと、動揺しすぎて足を踏み外して階段から転落してしまいます。くいななら死んでた。

そんな、よくあるドタバタJKの日常から場面は変わりまして。

ジムでなにやらスパーがあるようです。

この日ジムにやってきたのは、女子バンダム級3位という阪東橋さん。プロの人という事でいいんですかね。

この阪東橋選手と1人2ラウンドずつのスパーをやるというのがこの日の課題のようでした。

というわけで、まず最初の相手はムエタイ少女こと『らぶ』ちゃんです。

かわいい(かわいい)

彼女のその生い立ちなどに関してはこれから明らかになっていくとして、今回はこのらぶちゃんと阪東橋さんとのスパーから始まります。

ちなみに、阪東橋さんとらぶの体重差は20kgくらい。これだけの対格差でガチでやりあったら事故が起きかねないくらいの差という感じがしますが防具無しでのスパーが始まります。

まず初手。

らぶの強烈なローキック!!そしてヒザを折った相手の顔面に向けて渾身の飛びヒザ!!(↓K→→K)

終わり。

こわい(こわい)

まるで格ゲーの勝ち台詞のようなセリフを言って阪東橋さんを秒殺KO。

ちなみに、弱キャラかませ犬感がある阪東橋さんですが、実はかなりいい人なので個人的には好きです。

このスパーを見てテンションが上がった関西弁女子の小林が次のスパーを希望します。

ただし、小林の希望の相手はらぶ。リング上に寝そべっていた阪東橋さんをこの扱い。

プロとは

何度も言いますが、阪東橋さんはいい人なのでいじめないであげてほしい。

さて。

ここででは小林vsらぶが始まるのかな?という感じですがそこに我らが主人公である希歩が到着。

よかった。死んでなかった。

ちなみに、この前のやりとりで

「そういえばあの素人は?」「顔面ボコボコで恥ずかしくて外出られないんじゃね?」「いやいや。あの手のタイプは一晩寝かせたらなぜかケガ治ってるねん」

みたいなやりとりがあってのこの流れ。逆にケガ増えてた。自損事故。

とりあえずはジム勢からすると謎の大出血の手当を受けまして、それはともかくお前今学校の時間じゃね?という質問が。

なんとこのゆるふわJK。階段から落ちて大怪我した後に学校サボってこのジムへやってきたようです。やはりもう以前の日常には戻れそうにない。

この質問に対して『それはそうだけどここの人達も同い年くらいに見えるけどみんなはどうしてるの?』と返す希歩。

これに『殴り合いの世界で生きてるのに勉強なんかナンボ出来てもしゃーない。ここはそういうヤツらの集まりやで』と返す関西弁の小林。

学校行かないでずっと殴り合ってる人達が暮らす施設。

やや誤解を招きかねない説明。ソルジャー養成所かなにかかな?

とは言え、通信制の学校に通いながら日中は格闘技の練習をずっとしている人というのは世の中にはいそうな気がするので、トップを獲ろう世界を制覇しよう!というくらいの心構えならよくある事なのかもしれません。

そして、そんな物騒な(理想的な)施設への入所を希望する希歩。

ちょっと、だいぶ冒頭が特殊だっただけで、格闘技を始めたい系JKの漫画だと思えばまぁなくはないかなというシチュエーション。そこに狂気を大さじ∞。

他はともかく、REINAは最初からそのつもりで誘っていたのでこの希歩の参加表明に大賛成。それ以外の人達もおおむね賛成……。

でしたが。

これに小林が質問です。

『素人ちゃんはなんで入りたいんや?遊びやないで?1億円か?勝てると思ってるんか?』

と。それに対して

ここなら人を殴っていきていけるんでしょう?と希歩。

これに小林がガチギレです。

これ、双方の言い分がわかるんですよね。確かに、これまで空手一筋で生きてきた小林からすれば『なんやお前舐めてんのか?』となる気持ちもわかる気がする。

でも、希歩からすれば『ここでなら合法的に人を殴っていいぞ』くらいしか事前に知らされていないので、1億円だの勝てるとか負けるとかそういうのはそもそも眼中にないわけです。

希歩からしたら、なんかよくわかんないけどみんな盛り上がってるな。くらいの感じじゃないでしょうか。だって知らなかったし。

この発言にガチギレした小林と希歩での対戦が決定しました。

勝負は3日後。レミ戦と同じくパンチのみ。1回でも小林がヒザをついたら小林の負け。そして、もし希歩が負けたらもう希歩はここには二度と来られなくなる。という事です。

結構理不尽ではありますよね。ただ格闘(暴力)をやりたくてここに来ただけなのに、いきなりガチ勢に絡まれた。

『ここで生きるのがどんだけしんどいか教えたる』とは小林の言葉ですが、希歩的にはただこの世界への解像度が低かっただけで、侮辱しようとかいうつもりなんか無かったのに。

それから。

場面は変わってちょっとした女子の会話なんかもありまして。

かわいい(かわいい)

こう見えてらぶちゃんは19歳なので、そんな超ロリっ子とかいうわけでもなかったりします。

REINAの真意。どちらが勝つか?などの雑談をしながら、ちょっと個性を見せたりしたり。

そして。

希歩の3日間の特訓も終了しまして、いよいよVS小林戦です。

怖い

『狂気』と正気と

というわけでいよいよ小林戦が開始です。

まずは、希歩の3日間の特訓に付き合っていたレミの回想から。

同じジムの『鉾那(ほこな)美夜』に尋ねられての特訓の回想。

朝9時から夜の18時まで、ただひたすらレミ相手に殴りかかる練習です。しかしレミは格闘技の上級者なので、素人大振りの希歩のパンチなど当たりません。

つまり。

『ただの1発も攻撃が当たらない状態で延々3日間空振りの練習をさせられた』という事になります。

これを聞いた美夜は、その変な練習に呆れます。

が。実際にその練習に付き合ったレミの感想は違いました。

3日間何十ラウンドも空振りするだけの練習に打ち込む事が出来る以上なスタミナ。

なにそれ?と驚く美夜でしたが、一緒に特訓したレミが感じたのは。

あれはスタミナとかそういうものではない。

異常な暴力欲求を持ったヤツが、少し手を伸ばせば拳の届く距離で3日間空振りし続けた。

そんな事をすればどうなるのか?

飢えたライオンを檻に閉じ込め、その目の前の絶対届かない場所に肉を置き続けたらどうなるか?

そういう事です。

3日間の『暴禁』の果てに、このバーサーカーの精神状態は一体どうなってしまうのか?

そしてついにゴングが鳴りました。

開幕、希歩はいきなり猛ダッシュからの顔面パンチ。そして、それをあえて受ける小林。

ドゴ!!!という轟音と共に直撃する顔面パンチ。

そしてこの表情です

3日分も溜めたアレやコレを一気にぶち込んだわけですから、さぞ気持ちよかろうと思うわけですが、普通の人は3日どころか一生に1回も他人の顔面にパンチを入れる経験が無いまま終わる事もあるという事を忘れてはいけません。

かなりガッツリ入りましたから、これはもしや開幕ワンパンKOもあるのか!?と思いましたが。

『なんやこんなもんか?』の声の後に、ガッツリ反撃。希歩はダウンです。

俺、この漫画のこういうところも好きなんですよね。基本的に希歩は弱いんです。これ丁寧で好感が持てるんですよ。

当たり前の話なんですが、戦う相手はみんな格闘技経験者しかいないので希歩からのラッキーというのはほとんどない。歴然とした差があるんですよ。

よくあるなんたら系みたいな『私なんかやっちゃいました?』という事にならない。まぁ、いつまでもそれでは仕方ないのでどこかで覚醒していく事になるとは思うんですが、こうして弱い時代をちゃんと描いてあるのは素晴らしいなと思います。

最初の一発はあえて受けた。そこからの戦いはもう一方的です。

素人の希歩がどれだけ攻撃を仕掛けようとも当たらない。逆に、小林からの攻撃は面白いように当たります。

しかし、何度殴られても希歩は立ち上がってきます。普通ならとっくに立てなくなるようなダメージを受けても。

希歩の体を動かすのは、スタミナや打たれ強さなどではなく、殴る事への執念。

狂気である。と。

この試合を見ながらREINAは語ります。

女子格はつまらない。

筋力の劣る女子ではスピードも迫力も男子には及ばない上にKOどころかダウンすら起きない。

だが。

OFG(オープンフィンガーグローブ)を使う事により生まれる速さと威力。その薄さ故にパンチのほとんどがガードをすり抜け、故に生まれる……。

ダウン。これこそが格闘技の醍醐味。と。

確かにOFGは危険だ。だからこそ面白いんだ。と。

なかなか怖い思想ではありますね。しかしまぁ格闘技を見る以上は、豪快なKOを見たいというのもわかります。野球ならやっぱりホームランが見たいわけです。

ここで2度目のダウンを取られ、そこからもただひたすらに殴られ続ける希歩。

殴っても殴っても殴っても向かってくる希歩。途中で『なんや自分ゾンビかいな』と言われたりもしました。

単純なダメージで希歩を倒す事は出来ない。意識を飛ばさないと終わらない。そう思い、何度も希歩を殴りますが……。

それでも向かってくる。

そんな希歩に悪寒を感じたところで1ラウンド目は終了しました。

自分からは最初の1発を除き一度も攻撃を当てられず、さらに西日本最強と言われる小林のパンチを何度も何度も浴びた希歩の、インターバルの様子。

これを見て驚愕する小林。

異常者です。

そして始まる第2ラウンド。先程の希歩の様子を見て勝負を決めにきた小林。

開始直後に希歩の顔面に強烈な左フックからの右ボディ。さらにアッパー。(PP→P)

これには流石にもう立てないだろう……。

しかし。

殴っても殴っても殴っても殴っても立ち上がって向かってくる。

狂気です。

何度殴っても異常な執念で立ち向かってくる。その内面に宿した『相手を殴りたい』という常軌を逸した異常な熱量で燃えるその炎によって動いてくる化け物。

いいですね。この狂気は素晴らしい。

本来格闘素人であり絶対に勝てるはずのない希歩が、唯一相手に負けないものがあるとすれば、その内に秘めた破壊衝動。暴力に対する欲求です。

ただ、相手を殴りたい。その一点突破で西日本女王のメンタルを破壊し始めるのです。

ここで小林の過去回想が入ります。

圧勝だった、勝てたはずだった試合でなぜか手を止め負けた兄。

『ごめんな愛理。兄ちゃんな……。ビビったんだ』

兄はどうしてあそこで手を止めたのか。何にビビったのか。

ウチはビビらん!!!

自分の前に立ちはだかる者全てを殴り倒し、道場を再建するために!!!

息を込め、渾身の右正拳突きを希歩の顔面に叩き込む小林。

これはダウン……というか、死んだんじゃね?くらいの破壊力です。超かっこいいので読んだ事無い人はぜひ買って読んでください(ダイマ)

歯を折られ、ダメージによって口から流血し倒れる希歩。流石にこれは……。

しかし。

これを受けてなお立ち上がってきます。

もはや、1巻の最初のころの『ゆるふわGカップJK』の面影はありません。暴力と破壊衝動に突き動かされるだけのゾンビと化したヒロイン。

立ち上がって『勝ち目がないのわかるやろ』と問われてこの返答。

殴られすぎてネジが5本くらい外れたかもしれん

最初見たときあんまり過ぎて変な笑い出ましたよ。なんだよこれどんな漫画だよとんでもねぇな(褒め言葉)

根本的な部分で言葉の通じない異世界人です。絶対にわかりあえない別次元の人間。怪異の類です。人を殴る妖怪。

極論『人を殴るためなら死んでもいい』という覚悟ガンギマリの異常者。こんなヒロイン見た事ねぇよ。

このSAN値削ってくる恐怖のモンスターに対して

「何を言っとるんやボケェ!!」と右フックで渾身のツッコミを入れる小林。

それはそう。

これに対して希歩は

「殴りたいって言ってるんだよ!!!」と返答。

ここに至ってなお一貫してブレない主張は凄いですね。何を言ってるんや!って事ないわけですよ。そんなもん最初からず~~~~っと言ってるじゃないですか。

お前を殴りたいんだ

小林のパンチを受け、ロープに振られ、反動で戻ってきた希歩に向かって渾身のパンチを……。となったところで、小林は手を止めてしまいます。

そこでゴング。

寄りかかってきた希歩がこんな事を言いました。

たぶん、殴る事でしか摂取出来ないビタミンで生きている未知の生物だと思う。

ここで、小林は考えました。

ダメージでは倒れない。意識も飛ばない。

あれを倒すにはもう……!!!

そして、ここにきて気付くのです。

兄が、何にビビったのか。

その内面に、永遠に消える事のない異常な熱量の黒い炎を宿した破壊衝動モンスター。狂気の化け物。それを倒すには。それに相対するには。

『狂気』を倒すために必要な覚悟とは。

それに気づいた小林が出した結論とは……。

それから

ここまでで2巻の半分くらいです。

ここからは、試合後のちょっとしたサービスお風呂回を挟みながらのいよいよ本格化した『ランキング戦』への説明が入ります。

まず初期の順位。

  • 1位 松任谷 綺
  • 2位 キホ
  • 3位 鉾那 美夜
  • 4位 黒子 瑠美子
  • 5位 太田 アリス
  • 6位 荒井 麗
  • 7位 八鋤 レミ
  • 8位 天田 ニーナ
  • 9位 らぶ

となっております。キホは希歩です。今後選手としての希歩はキホ表記でいこうと思います。

さて。この順位を元にこれからランキングが上下していきます。本当は各自にポイントが割り振られているのですが読み取れない人もいるので一括で書きません。

そしてルールの説明です。

  • ランキングはポイントで上下する
  • 試合に勝てば+3PT
  • 負ければ-2PT
  • 連敗した場合はさらに-4PT
  • 対戦相手は自分より順位の高い2~8位の選手から自由に選べる
  • 1位には計10PT獲得した者だけが挑戦できる
  • ランキング1位には特典あり
  • ポイントが0を下回った者はその時点で脱落。即時退場
  • ランキング戦の期間は6か月
  • 6か月後に上位4人でトーナメントを行い、優勝者をRMAWSの出場者にする
  • KO出来なければ負け

というのがだいたいのルールです。

なるほど。なんとなくふ~んと読むわけですが、ここで『わからんポイント』があるわけです。

まず『試合の開催間隔』の説明がありません。どれくらいの頻度で何回試合が行われるのか?がこの説明ではわからない。

これは、まず初戦キホの対戦相手であるらぶが『来月はヨロシクお願いします』というセリフがあり、さらにその次の試合はそこから一か月後に行われているので、おそらく『試合間隔は月1回』かと思われます。

つまり、6回の試合があってそのPTで最終順位が決定する。という事だと思います。

そして次。

『試合のマッチング方法』がわかりません。

要は『どうやって対戦相手を決めているのか?』という事です。一応ルール説明の中には『対戦相手は自分より順位の高い2~8位の選手から自由に選べる』というルールがあるのですが、重複したらどうするんだよ?と思うわけです。

0PTを下回ったら即退場。さらに、ここから退場するという事はその選手の格闘家としての人生に大きなダメージを負うという事らしく、選手達はまさに命がけで真剣になります。

という事は。

キホが2位ですから、当然それ以下の順位の選手はほぼ全員キホを指名する可能性が非常に高い。負ければPTが減り、さらに連敗すれば致命的ですから、なるべく勝ちたい。

となれば、当然勝率の高いキホをカモにするのが必然です。

せ~ので一斉に対戦相手を指名する形式であれば、9割はキホになるでしょう。重複した分はREINAが個人の裁量で他の選手に割り振る。みたいな形式だと『自由に選べる』はかなりウソになります。

ではどうやって対戦相手を決めているのか?

これは、実際にキホと対戦する事になる選手を見ると解決します。

まず初戦の相手はらぶです。この時点でらぶは9位。

さらに次戦の相手ですが、これは2巻の時点ではそこまで話は進まないので一応名前は伏せますが、9位の選手は理由があってキホとの対戦を回避。その次の8位の選手がキホの次戦の相手です。

つまり。

ここでは明記されませんがおそらく『ランキング下位の選手から順番に相手を指名出来る』というシステムなんじゃないかという事がわかります。

なるほど。なんとなくわかりました。

で。この『ランキング下位の選手から順番に相手を指名出来る』というシステムだったとした場合。ちょっとした問題?というほどでもない問題があります。

それは『キホに負けた選手は退場になる』という事です。

ランキング最下位。となれば、これは次は勝ちたいわけですから対戦相手はもうキホ一択です。絶対に負けられない。

そして『ランキング最下位』というのはどういう事か?というと『前節で負けた選手』となります。勝ってなお最下位という事も可能性としては0ではないでしょうが基本的には前節負けて最下位です。

つまり。

キホに負けるという事は連敗になるという事であり、これはもうほぼ退場です。

キホが明らかに贔屓されての2位スタートというのには、おそらくキホにヘイトを集めて指名されやすくしたいというREINAの狙いがあるのかなと思うわけです。で、その狙いというのは『キホの狂気』を伝播させるというか体験させて、反応を起こしたい。という事かなと思うわけです。

が。キホに負けたら退場です。キホとの対戦経験者は減っていく事でしょう。これはちょっと悲しいですね。

せっかく狂気に触れた経験を積むのに、負けたらそこで即終了。

この辺がどう描かれていくのか。この辺りにも注目していきたいところ。

このランキングの説明があったあとに、キホの今後のジムでの生活のためには足の悪い母を放ってはおけない問題を解決し(阪東橋さん大活躍の巻)ついにいよいよランキング戦の初戦である『vsらぶ』戦が始まります!!

9歳の時にリングに上がり、それから10年間。生きていくためには勝ち続けるしかなかったムエタイ少女の実力やいかに!!

3巻へ続く

画像:「はっちぽっちぱんち」コミックス2巻より引用

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