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【感想】江戸モアゼル 1巻 江戸から現代にタイムスリップした女郎がコンビニでバイトするお話

2019年11月3日

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。

あらすじ

花のお江戸は吉原から、平成の世にタイムスリップした名うての女郎・お仙。コンビニでバイトしながらも、遊里で磨いた花魁テクと江戸の水が育んだ気風の良さで、平成日本男児たちを骨抜きに!? 奇想天外抱腹絶倒ジャパネスク・ギャグ★ bookwalker作品紹介より

というお話です。作者はキリエさんです。

登場人物

仙夏:吉原で働く女郎。ある日突然江戸時代から平成にタイムスリップしてしまう。その後コンビニで働く事になる。

寿乃:仙夏と共に平成にタイムスリップしてきた女郎。まだ若いので急速に平成の世に順応する。

平吉:仙夏と共に平成にタイムスリップしてきた。ほぼ毎話職質を受ける。

蔵地:仙夏と共に働くコンビニのバイト。彼は元々平成の人。

感想

今まで見た事ないタイプのタイムスリップ物でした。女郎、コンビニで頑張るの巻

はい!今日紹介する漫画は『江戸モアゼル』の1巻です。バナー見て気になった系の漫画です。主人公の仙夏の画風は磯兵衛的な感じですが、この作品は『江戸から平成にやってきた』お話です。

登場人物全てが古風な画風というわけではなく、平成側の人たちは近代的な画風で描かれているのも特徴。

見た目と設定だけの出オチギャグ漫画かと思ったのですが、これがなかなか・・・。一応分類的にはギャグ漫画でいいかと思いますが、ラブコメ的な要素も多いです。むしろそこが本筋。

江戸の吉原から平成へ

吉原で働いていた女郎の仙夏は、ある日客から逃げてきた寿乃と通路でぶつかり倒れてしまい、その拍子になぜか平成にタイムスリップしてしまう・・・。というところから物語は始まります。

突然わけもわからないままに平成の世にタイムスリップした仙夏と寿乃と平吉の3人。

そのタイムスリップから1か月後・・・。

なんとか住む場所を見つけ、3人は平成の世で生きていく事になります。

仙夏はコンビニでアルバイト。

平吉は色々な職と点々と。

そして、一番年下の寿乃は若いだけあって適応能力が高く、どんどん現代人に近づいていきます。

そんな寿乃のアルバイト先がこちら。

江戸から平成に来てメイド喫茶で働く元・女郎。凄まじい適応能力。

しかしそもそもの価値観というか、根本的には江戸の人。

メイド喫茶で『パンケーキにメッセージを書く』というサービスで提供した品がこちら。

こう、部分的にしか張られてないから伝わりにくいかもしれませんが、最初ここまで流れで読んだ時に衝撃が走ったんですよ。なんだこの漫画はと。凄い面白かったんですよここが。

達筆すぎるやろと。

こんな感じで、江戸からやってきた3人が色々な違いに戸惑いながらも面白おかしく平成で生きていく。というのが大筋の流れになります。

女郎、合コンに参加する

前回の話から半月後。現代に馴染み過ぎてちょっと尖った個性を発揮し始めた寿乃。

なんだかんだで少しずつ平成の世に馴染み始めている女性陣とは対照的に、まだ上手く平成に溶け込めない平吉。

なんとかして平成の人と仲良くなりたいと、バイトの休憩時間に『屁で鶏の鳴き声を真似る芸』で人気を取りにいくも見事失敗。

個人的には凄い見たいんですけどね。クオリティ次第では金払ってもいいし、youtuberにでもなれば一瞬だけでも天下取れそうな逸材だと思うんですがどうか。

そんな3人が、なんと現代の合コンに参加する事に!果たして江戸の人は現代人と上手く合コン出来るのでしょうか!何人もの男を相手にしてきた吉原の女郎の合コンテクやいかに!

女郎はじめてのでんしゃ

電車通勤のバイトを始めた寿乃と一緒に、初めての電車に乗る事になった仙夏と平吉。

西日暮里から電車に乗り込む3人。どんどん増える人の波。

果たして江戸人はちゃんと電車に乗る事が出来るのでしょうか!?

怖いわ。

 

他には、3人で動物園に象を見に行ったりフリマで店を出したりお花見をしたり花火大会を見に行ったりします。

主人公の仙夏は江戸の女郎だったので、様々な場所で男を魅了したりするのですがなんせこの画風なので色気が本当にあるのか無いのかちょっとわかりません。でも作中ではばつぐんの魅力っぽい。

ギャグももちろん面白いんですが、現代人にビシっと言って世直しをしてみたり、これまでたくさんの男の相手をしてきた女郎が恋愛に悩んでみたりと、ギャグ以外の要素も面白いです。

1巻で結構キリのいい感じで終わったように見えるんですが3巻まで続いています。3巻が最終巻。

バナーで釣られて読んだ系ですが面白かったので気になったらぜひ読んでみてください。

画像:「江戸モアゼル」コミックス1巻より引用

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