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【感想】くま クマ 熊 ベアー 1巻 熊のきぐるみ着て異世界無双!!

2019年11月3日

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。

 

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あらすじ

現実(こっち)で引きこもり、異世界(あっち)で冒険者!?

ゲーム廃人少女・ユナ(15歳)。株で稼いだ資金をもとに、ひとりでタワマンに絶賛引きこもり中。
ある日、ゲームにアクセスすると全身クマだらけのチート装備をプレゼントされる。
「…とはいえ、絶対着たくない」そう思ったユナだけど、全身クマ装備のまま、異世界(?)に入り込んでしまって…!?
超人気小説、待望のコミカライズ! bookwalker作品紹介より

というお話です。漫画 せるげい 原作 くまなの 企画・原案 029 です。

ラノベ系はいつも悩むんですが、漫画版の作者がせるげいさんで、原作の小説を書いてるのがくまなのさん。小説版の挿絵の担当が029さん。という事です。

登場人物

ユナ:世界初のVRMMORPG『ワールド・ファンダジー・オンライン』というゲームの廃ゲーマー。引きこもりのお金持ち。ある日アップデートされたゲームにログインしたところ、謎のクマ装備一式をもらうところから物語は始まっていきます。

フィナ:ユナが異世界で知り合った10歳の少女。病気の母と妹がいる。特技は解体。巻き込まれ系美少女。

感想

想像といい意味で違った

はい!というわけで、今回紹介するのは『くま クマ 熊 ベアー』の漫画版の1巻です!

名前くらいは知ってたんですがこれまで読む事の無かったラノベの漫画版。

最初名前を聞いた時はなんだその変な名前は。と思ったくらいで読まなかったのですが、漫画の1巻を読んでそこから小説に移って現在小説版13巻まで読み終わりました。

見た目がゆるかわのファンタジーライフですが、チート持ちの最強冒険者が主人公なのでアニメとかで見てみたいですね。くまさん装備のユナがバンバン動くとことか見てみたい。

クマ装備をもらう

まず物語は現実世界でのユナの様子から始まります。世界初のVRMMORPGである『ワールド・ファンタジー・オンライン』の廃ゲーマーであるユナが、大型アップデート後にそのゲームにログインするシーンから。

漫画ではここでもうスっとゲームの中に入る感じになりますが、小説だとちょっとだけユナの私生活の説明があって、ユナは現実世界では株のトレーダーでした。総額いくら稼いだか?の描写は小説でもありませんが、わずらわしい両親に1億渡したら両親が消えた。という悲しい経歴が明かされたりします。

一応両親はユナを捨てたのではなく『1億で遊んでいるのだろう』という描写があって、遊びに行ってる?間に高級マンションに勝手に1人で引っ越した。となります。

そこからは両親の話に関しては小説でもほとんど触れられる事はありません(良くない親であったらしい)が、もしかすると現実世界ではユナを探しているかもしれません。まぁあんまりこの手の話では以前の世界での生活は本筋には関係ない物として扱う事が多いですが、そこを上手く使った作品ってのも見てみたいような気もします。

で、株で大金を稼いで引っ越したがゆえの大金持ちっぽい描写があっての漫画版もスタート。

ちなみに引きこもりの年数も微妙に違うのですが大人の事情なのでしょうか。

小説は12歳から3年間引きこもりで最後の1年間は廃人生活。漫画版はゲームが発売されてから1年間廃人生活。という風に読めるので。さすがに義務教育放棄はヤバイんだろうか。

とにかく、そのゲームにログインすると、アップデートキャンペーンで総ログイン時間に応じたプレゼントがある。という告知を受け無数に出現した宝箱の中から1つを選ぶユナ。

その中から出てきたのが

こちらのクマセット。ユナはこの外観にドン引きしますが、個人的な意見としてはMMORPGでこの手のコスプレセット装備が有能なのはよくある事な気がするんですけどね。見た目上のアバターOFF機能とか無かったんでしょうかね?まぁこのゲームがどんなゲームだったのかも本筋とはあんまり関係ないんですけどね。

で、その装備のスペックがこちら。

レベルカンスト勢のユナの目にはこれが最強装備に見えたようですが、なんだこのフワっとしたスペックは!と思わないでもないですね。何%上がるのかとか一切具体的な数字が無いとかどんな装備だよと。

しかも譲渡不可とかボックスを圧迫するネタ装備一直線ですね。捨てればいいのかもしれませんが。

とにかく、クマ装備一式をもらった後に簡単なアンケートにいくつか回答し、いざゲームの世界へ!

異世界へ

ゲームにログインしてみると、いつもと風景が違う。システム周りのウィンドウも開かない。唯一開いたステータスウィンドウでは『レベル1』の表示。このゲームがどれほどの物かわかりませんが、カンスト勢ブチ切れ案件だと思うんですけどね。こんなもん。

これはバグかな?と運営にクレームのメールを送ろうとしたところ、謎のメールが届きました。

差出人は神様。どうやらここは異世界らしく、裸一貫のスタートでは厳しかろうとクマ一式をプレゼントしてくれたようです。

が、これをイベントか何かだと思い信じないユナ。とりあえず世界を探検する事にしました。

しばらく森を歩くとウルフに遭遇。それを拾った木の棒で撃退するユナ。

ゲームであればここでモンスターはアイテムに変化するのですが、そうはなりませんでした。何に変化する事もなく死んだままのウルフ。

これはいよいよ異世界か?と思い始めたところで、ウルフに襲われている少女に出会うユナ。

ウルフ3匹を投石で撃退し少女を助けました。助けた少女の名前はフィナ。

ユナが倒したウルフの死体を解体し、お店に売れる形にしてくれたフィナ。ここでのこの行いがこれから彼女を様々な出来事に巻き込むキッカケになるわけですが、その辺もこの作品の見どころの1つ。

チンピラに絡まれる

解体したウルフを売却し、当面の宿を確保したユナ。宿にある鏡で見た自分の姿は、ゲーム内のアバターではなく実際の自分の姿でした。これはいよいよ異世界なのか。

宿で一泊したあと、身分証やらなんやらの確保のために冒険者ギルドに行くユナ。

この辺いわゆる『なろう小説』ではよくある描写ですが、後付けで身分証作れる異世界って凄くない?と思ったりします。現代の日本でなんの下地も無しに1から身分証を手に入れようと思ったらどういうルートがあるんでしょうか。想像できません。

ギルドに登録してギルドカードを手に入れるための条件は2つ。

  • 13歳以上である事
  • 1年以内にランクEに上がる事

この2つ。1つ目はともかく2つ目に関しては達成できないとカードは剥奪されるそうです。

登録手続き中のユナは、ギルドにいたチンピラに絡まれます。見た目クマなので。こんな小娘が(略)的ないかにもテンプレな絡まれ方。

自分の実力を証明するためにチンピラと決闘になり、これに圧勝するユナ。

最初こそ武器(小さいナイフ)を使っていたものの、最終的にはクマパンチによるラッシュで顔面が変形する程殴ってチンピラを倒しました。

魔法の練習

漫画版ではチンピラを倒した後にフィナと軽く町を散策する様子の描写があるんですが、小説ではこの間に『クマの観察眼』という、アイテムを鑑定するスキルを覚えます。(正確にはレベルアップで覚えていた)でも、この後ほとんど使われる事の無い死にスキルなので省略されたのかと思います。

この『フィナと町を散策する』の間に本屋で買った魔法の本を元に魔法の練習を始めるユナ。ちなみに他には武器屋でナイフを100本買ったり服屋で下着や肌着を買ったりもしました。

この練習で火・水・風・土の4属性の魔法を覚えるユナ。どの魔法もなぜか『クマの〇属性魔法』という名前で、クマをイメージしながら使うと威力が上がる。という謎使用。

一通り魔法の練習を終え、練習台になっていたウルフの死体(約40体)をギルドに運び、これにより冒険者ランクがEに上がったユナ。これでギルドカードが剥奪される事ありません。

この後は、ボコボコにしたチンピラ(名前はデボネラ)と本来パーティーを組むはずだった冒険者に責任を取らされる形でゴブリン退治を行う事になって1巻は終了。

巻末には『ユナ』ではなく『優奈』の物語も収録されています。現実世界での生活の話です。ここで株で凄い額を稼いでいた事や、おじいちゃん子である事、両親のもう少し詳しい話などが語られますがあまり本編と関係ないです。

あくまで個人の感想ですが、この番外編はあまり面白い話でもなかった(不幸な生い立ち属性があまり好きではない)です。ゆるふわファンタジーにあまり似合わないというかね。めちゃくちゃ暗い話でもないんですけどね。

この手のなろうファンタジーには『絶対的な敵が存在する話』と『存在しない話』があってこれは後者です。で、この『絶対的な敵が存在しない話』というのはつまり最終的な目標があいまいな話だったりするわけで、同じような展開の繰り返しになってしまう傾向があるかなと思います。

同じ系統の作品としては『スライム倒して300年(略)』なんかがありますかね。好きな作品で小説も既刊全て読んでいるんですが、なんか段々ファンタジーというより『地方行政に物申す』みたいな展開が多くなってきたり。好きなんですけどね。

この作品もだいたいのところそんな感じです。スライム(略)よりは冒険要素多めですけどね。元引きこもりの割に結構冒険するので。

気になった方はぜひ読んでみてください。

画像:「くま クマ 熊 ベアー」コミックス1巻より引用

 

なろう版を読む

WEB版(漫画)を読む

飛んでもらえればわかりますが、正直あまり好きなタイプのページではないです。完全無料らしいですが、凄い飛び飛びのエグイ公開の仕方だと思いました。商売って難しいよね。

これを書いている時点(2019 9/11)では1.2.9.11.12.14.17.21.22.23.25.31.32.33話が読めます。なんだそれ。

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