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【感想】私以外人類全員百合 1巻

2019年11月3日

当ブログはその性質上、どうしてもネタバレを含みます。そんなの嫌だ!という方は十分に注意して読んでください。

あらすじ

百合×SF  この“好き”はすごくふしぎ。

「ふつう」を愛する潤野茉莉花は、ある朝、通学中に女生徒同士がキスをしている姿を目撃する。そう、その朝、茉莉花は女性しか存在しない世界に迷い込んでいた――。これは、少女たちの「愛」の在り処のお話。
(C)Hiroki Haruse bookwalke作品紹介より

著者 晴瀬ひろきさんです。

登場人物

潤野茉莉花(うるうのまりか):なぜか突然男性が1人も存在しない世界に飛ばされる。というか、飛ばされるという表現も正しいのかわからない。なぜか突然その世界に居た。元の世界に帰る為の方法を探す。巨乳。

香散美(かがみ)りり:女性しかいない世界の住人。女性しかいない世界で茉莉花が周りから怪しまれないようにする為に茉莉花と付き合う事にする。小学校まで関西に住んでいたので、ちょいちょい関西弁が出る。

感想

いい意味でタイトル詐欺

最初タイトルを見て『女性しかいない世界で可愛い女の子がキャッキャウフフする漫画ね』と思ったのですが、読んでみると思ってたのとちょっと違いました。

ある日突然、なぜか茉莉花は女性しかいない世界へと来てしまいます。おおまかな部分が元の世界と同じなのですが、なぜか世界に男性が存在しない。

元の世界で存在した男性は、いなくなったり女性化していたり(弟が妹になった)別の誰かに置き換えられていたり。

まったくわけのわからない世界で知り合った1人の女性。同じ学校に通う香散美りり。りりからの誘いで茉莉花はりりと付き合う事になります。

女性しかいない世界では、そもそもまったく男性が存在しなかったわけではなく、とある理由で世界から男性がいなくなってしまった世界だったのです。

ほな人類はどうやって存続してるんや?と思うのですが、そこは生物学者達の努力によって単性生殖の方法が確立されているらしいです。すげぇなそれも。

そんな世界で、茉莉花は元の世界へと戻る為の方法を探す事に・・・。

 

という感じがおおまかな内容。で、どこがいい意味でタイトル詐欺かというと、まず主人公の茉莉花はノンケです。

えぇ!世の中全部女でキャッキャウフフする世界なんじゃないのかよ!と思うわけですが、よくタイトルを見ると『私以外』とあるので、こっちが勝手に誤解しただけなんですけどね。

この漫画はいわゆる『異世界転移』という事になると思うんですが、昨今のなろう的な作品とは違って元の世界に帰りたい系です。最近の異世界なんたらな作品は、秒で元の世界の事忘れるからねどんな生きづらい人生やったんやと思うくらいに。

で、そんな不思議世界へとワープした茉莉花ですが、百合百合しいキャッキャした話なのかと思いきやこれが結構色々な謎の散りばめられた作品なのです。

茉莉花の世界とりりの世界の歴史を比べてみると、100年前を境に大きく歴史が変わっており、その一方でそこから現代に近づけば近づくほどお互いの歴史のズレが小さくなっている。つまりどんどんズレが収束している。らしい。

そして、女性しかいない世界にも実は元々茉莉花が存在しており、その女性世界の茉莉花がどうやら転移に関係しているのではないか?という事。などなど。

どうして茉莉花はこっちの世界に来てしまったのか?女性世界の茉莉花はどうなってしまったのか?

茉莉花は百合に染まってしまうのか?

なかなか気になる部分の多い作品。ぜひ読んでみてください。

画像:「私以外人類全員百合」コミックス1巻より引用

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